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クリニック開業取扱説明書【第7回】設備投資についてその2

ポイント
  1. 医療機器のメンテナンスを考えているか?
  2. 事務用機器の導入を忘れないように

目次 [非表示]

医療機器のメンテナンスを考えているか?

機器は必ずメンテナンスしよう

高額であり、患者の状態を間違いなく知るためにも導入した医療機器のメンテナンスは 必須となってくる。 クリニックが独自でメンテナンスを行うことができるのであれば問題ないだろうが、メン テナンスを自ら行うことは専門性が極めて高い医療機器の構造上の技術的な面からほぼ不可能だと思われるので、医療機器メーカーとメンテナンス契約を締結することになるだろ う。

あなたのクリニックでメンテナンスを行うことが不可能かどうかについては、身近な道具である自家用車を思い浮かべてもらいたい。 車であっても簡単なオイル交換やタイヤ交換など、消耗品交換のなかでも自分で対応する ことのできる作業も存在するだろうが、どこかが故障した場合の対応や、法律に定められた車検などの点検を自分で完璧に行えるという人は自分が整備士でないかぎりは厳しいと言える。 医療機器も車も専門知識を持たない状態での維持管理は最悪の場合には人の命にもかかわ ってくる可能性があるのは同じだろう。

特に医療機器は車のように自分の命ではなく、他人の命を預かるものであると考えると、メンテナンスの必要性と専門知識の重要性が理解できるのではないだろうか。 医療機器には法律で安全管理義務というものが存在しているので、そもそもメンテナンス を行わないという選択肢はあり得ない。
 

考えたくないことだが、もしメンテナンス不足で患者へ被害を与えた場合には安全管理義務を怠ったということで高額な損害賠償を請求される恐れもあるので、クリニックで定期的なメンテナンスを行うことが困難な医療機器に関してはメーカーとの保守管理契約は 必ず行っておくことを忘れないようにしよう。

契約内容は必ずチェックすべし

メンテナンスにも度合いによって金額が増減することは先程も挙げた車の車検や定期点 検での経験があれば理解できると思う。クリニックでのメンテナンスは技術上の不安があるので、日常の小さなメンテナンスや 定期的なメンテナンスまでの全てを任せて契約を行うのであれば、メーカーから請求され る費用は高額なものになるのは覚悟しておくべきだろう。

少しでも費用を抑えることを考えるのであれば、日常で行える消耗品交換など専門知識 を必要としないものの、医療機器の性能を維持するために必要なメンテナンスはクリニッ クで行うようにすれば、毎回メーカーの担当者に出張を強いるわけではないので、費用の低減は可能になってくる。
 

医療機器をリースで導入している場合には、リース契約の中にメンテナンス費用までが含まれているのかをチェックしておくようにしよう。 安いと思ってリースしたものの、メンテナンスで毎回高額な費用を請求されてしまって は、せっかくのリース契約を行った意味がなくなってしまうからだ。 後からしまったと思わないためにもメンテナンスの際の契約内容は一字一句漏らさないつ もりでチェックするようにしよう。

事務用機器の導入を忘れないように

医療機器の陰に隠れて忘れがちになる事務用機器

医療機器と同時期に導入を忘れないようにしないといけないのが、事務用機器の存在で ある。 事務用機器は患者の診察に直接関係ないものも多く、医師のあなたからすれば本当に必要 かどうかがよくわからないというケースも考えられるだけに、クリニック開業を依頼することになるだろう専門家と話し合って必要なものを考えていくといいだろう。

事務用機器(備品)は収益力があるわけではないが、導入することによりクリニックの スタッフの手間が簡略化されるなどの効果も生むので診察には必要ないだけでカットする ことのないように、よく考えて導入するかどうかを決めていくことにしよう。
ここでは、クリニックに導入すれば効率的なものをいくつか挙げていこうと思うので導入の際に参考にしていただけたらと思う。

あると便利な事務用機器抜粋

<電子カルテ>
昔のクリニックでは医師が紙のカルテで患者の状態を記載していたものだが、現在は電子化が急速に進んで電子カルテが一般的になっている。 紙の保存場所の問題や作業効率から考えても、新しく開業するあなたは間違いなく電子カルテで診察を行うことになるだろうから、電子カルテに関しては事務用機器ではなく、医療機器の一種として必須のものと考えたほうはいいのかもしれない。個人的な主観になるが、電子カルテの利点としては、例え不測の事態が発生してデータが飛んでしまった場合(紙のカルテだと消失した意味)でもバックアップをしていること で復帰が可能という安心感が使用する利点だと感じているので、クラウドタイプでバックアップをサーバーに保管してもらえるシステムの導入が時代を考えても先進的なものだと 思われる。
 あなたがWEBに強く自分でなんでも可能な自信があれば、ソフトを購入してシステム を構築すればコストはかからないだろうが、開業直後から診察以外に負担が増えてしまう のはキツイと思われるのでお勧めはしない。 安全性、コスト、使いやすさの3点を比較して、どのような電子カルテシステムを導入するかを考えてみてほしい。他の医師から使いやすいと勧められたとしても、あなたが使いやすくなくては全く意味がないので注意しよう。これから使用する電子カルテはあなたのクリニックで使用するものなのだ。
 

<固定電話>
携帯電話が普及して固定電話の価値が家庭では相対的に低下しているからと言っても、 クリニックに代表番号が存在しないというのは患者に不安を抱かせるので、導入すること になるだろう。開業当初からやたらと高額なシステムを導入する必要はない。
 固定電話で最も大切なことは、受付が患者の予約や問い合わせをしっかりと受け取って クリニック内部に反映させることであって、それ以上のことはないだろう。 受付に何人の担当者を配置するかは、開業時の規模によって変化するだろうが、最高でも 受付の担当者分の回線があれば患者対応に支障が出るという事はないだろう。 患者に見えなく、診察に多大な影響を及ぼさない部分で節約できる部分では徹底的に節約していこう。高尚なシステム導入はあなたが巨大病院の院長になったときで十分だ。
 

<労働時間管理のタイムレコーダー>
あなたはクリニックの経営者であるから、スタッフの管理も考えないといけない。 労働時間を把握するタイムレコーダーは必ず導入しておきたい。タイムレコーダー自体は簡易なものであれば、非常に安いものなので心配する必要ない だろう。労働時間管理を明確にするためにも少しの経費をケチることなくタイムレコーダーは選択してほしい。
スタッフに給与を支払うことも経営者には大切な事なのだ。
 

<医療用レジスタ>
クリニックもサービス業で患者から支払いを受けるわけなので、会計のためにレジスタ(スーパーなどにあるレジの機械のこと)が必要になる。 レジスタを販売しているメーカーには医療用レジスタというクリニックのために開発され たものが用意されているので、迷うことなく購入はできるはずである。
医療機関では医療費の内容のわかる領収書の交付が義務になっており、一般的なレジスタだと対応していない場合もあるので、気を付けてほしい。

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