アパレル開業取扱説明書【第8回】あなたのブランドを発展させるために

ポイント
  1. 事業を発展させるために
  2. より強固なブランドとして発展するために

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事業を発展させるために

一人には限度がある

独立の段階から組織化を行って会社にしている場合には、事業を始めてから悩むことで はないだろうが、独立時には自分1人で始めた場合には、事業の限界を感じてくるはずである。この限界というのは事業がうまくいかないという意味ではなく、物理的に商品をデザイ ンして製造する時間や数が1人ではどうやっても制約されるという意味での限界である。 アパレルのような仕入れコストがかかる事業の場合には年間の売り上げが1人で1000 万円をオーバーするということは、困難など思っていいだろう。

自分の趣味で作品を1つ1つ手作りで提供してオークションなどで気に入った人に購入してもらえば満足という副業であれば、売上に限界が生じても最初から問題ないのだろう が、あなたは本業としてブランドを立ち上げて活動しているので限界を突破するために次 の行動を起こす必要がでてくるわけだ。

そのために必要となるのはやはり組織化だと思われる。1人ですべての役割をこなして いた状態から組織化することで信頼できる人材にあなた以外でも可能なことを任せることができるようになる。
そうなれば売上に限界というものは事実上存在しなくなり、組織のブランド戦略次第で 大きく発展していく可能性が見えてくるだろう。

停滞する時期はあるもの

事業を行っていればどうしても経験するのが売上の停滞時期ではないだろうか。 そのような時に、危機感を感じてやってしまいがちなミスを紹介してみよう。
 

<とにかく安売りをする>
  売上が上がらないということは、商品の値段が高いからだという考えから値段を安くす れば数が売れるのでないかとついつい思ってしまうことがある。 確かに商品の値段が安いことを売りにしている事業も存在しているから、そう思いたくな る心情も理解できないことはない。

だが、安くすればするほどにブランドの価値が低下するということを忘れてはいけな い。 人は安く手に入るものには愛着を感じにくいものだし、安いイメージが定着してしまうと プレミアムブランドへと脱皮しようと考えたときに非常に苦戦することになる。 そもそも元々あり得ない安値で売って一時的な利益を得たとしても、そのような安売りは絶対に長続きしない。早晩待っているのは行き詰ってどうしようかと悩む、あなた自身ということになるだろ う。 安くして在庫を処分するのではなく、現在の価格でどのような戦略をとれば売れるように なるのかを考えたほうが生産性は高くなることは間違いない。
 

<違うブランドを立ち上げる>
最初は物珍しいということで売れるかもしれないが、そもそも停滞している原因を究明 していないことが問題なので、長続きすることはないだろう。 最初のブランドが大成功し、新たなブランドとして、より高級品を扱うプレミアムブランドを立ち上げる場合とは状況が全く異なることを理解しよう。

より強固なブランドとして発展するために

組織化するならば法人化しよう

より強固なブランドとして確立を目指すのであれば、組織化するとともに法人化するこ とを頭にいれておくといいだろう。 法人化すれば、法人名義での銀行口座も開設が可能なので。銀行口座が個人名か法人名で あるかだけでも信用度としては異なってくると言えるだろう。

取引相手によっては、いくらいいデザインで素晴らしい商品を制作していても法人でな い以上は取引をすることはないという会社も存在しているようである。 事業を営んでいるあなたからすれば個人と法人で名前が変化して人数が多くなったくらいに感じるかもしれないが、実は法人化することによるビジネス上の立場の優位性はかなり存在しているのである。 ただ注意点としては法人化を行うタイミングと法人にするには経費がかかるということ だ。

会社を設立するための経費は一時的な物なので、法人化するほど収益があるのであれば 気にする必要はないだろうが、タイミングは個人で消費税を支払う必要が出てくる年間売 上1000万円を目処にしていればいいだろう。 会社を設立する手続きは自分で行うことも可能だが、事業規模が大きくなれば、あなたが自らが手続きをする手間はなるべく省略したいものだ。そのために、いつでも相談でき信頼できる専門家を見つけておくと助かることだろう。

周囲と強固な信頼関係を作りあげよう

個人でのビジネスから組織としてのビジネスへと飛躍していく場合の最大のポイント は、1人の仕事から人との関わりが重要になる仕事へと変わっていく点だろう。デザイナ ーとして見ても、経営者として見ても同じことだが、人との関わりなく活動していくこと は不可能なので人間関係は非常に大切なものと言えるだろう。

デザイナーはデザインを作成することに専念しているイメージがあるかもしれないが、 改正したデザインを商品化までたどり着けるためには、周囲の協力がなくては絶対に不可能な事である。

あなたは事業を法人化した場合にはデザイナーであり会社の社長ということになる。 個人で事業を行っていた場合でも経営者としての側面はあったが、会社として労働者を雇 用する立場になれば、より一層に経営者としての意識が求められることになってくる。社長は会社の代表だが、1人で仕事をしていくわけではない。

あなたの会社を応援したいと思ってくれる周囲の関係者や、あなたの会社と仕事がしたいと思ってくれる大企業など、周囲と強固な信頼関係を築き上げて体制を晩酌なものにして いってほしいと強く思っている。

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