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起業家のみなさん、決算書って社員の方に見せてますか?
YES??、NO??
まぁいろいろあるかと思います。
ということで、今回は決算書のチョット変わった使い方をご案内します。
1.決算書は誰のために作る!?
よく決算書は企業の通信簿に例えられたりしますよね。
となると、小学校の時に通信簿を見せてたのは・・・
親、仲のいい友達、くらいじゃないでしょうか?
これを、起業間もない会社に例えると・・・
- 親 → 出資者?、銀行?
- 仲のいい友達 → 起業・創業メンバー?
ってことになりますか。
ただ、事業が拡大すれば、新たに社員を雇わなければならなくなりますから、その社員さんにまで、決算書を見せるかっていうと、中には??って方もいるのではないでしょうか?特に社員の数が5人、10人、15人と増えるほど、悩ましくなる傾向にあるようです。
理由は・・・
- 自分のお給料がバレちゃう
- 経営情報の漏洩
- 何となく・・・
などなど。
一方で、社員に見せるメリットを感じている起業家もいます。
- 経営者目線で仕事をしてもらう
- 節約意識が高まる
- 危機感の共有など
言うまでもなく、企業にとって人材は宝です。起業間もない会社にとって、社員一人一人の重要性は中堅企業の比ではありません。
ですから、せっかく作った決算書、社員のために使ってみませんか?
でも、決算書をただ見せるだけじゃないですよ!
そこにはひと工夫が・・・
2.決算書は社員の納得感を高める!
先程、決算書を見せるメリットとして、経営者目線で仕事をしてもらうと言いましたが、そもそも決算書の見方が社員にはわかりません。本屋さんに行けば、決算書に関する本は山のようにあります。と言うことは、それだけ難しい、それだけみんな分からないってことですよね。
何で利益って4つもあるの?
利益率って?
という状況では、経営者目線も何もあったもんじゃありません。かと言って、単に粗利益とは・・・、売上高利益率とは・・・なんて学校の授業みたいに教えるのもイマイチです。この場合は次のように説明してみたらどうでしょうか。
- 月給のX倍を売らないと、会社は儲からないだよ。なぜなら・・・
- 10%値引きセールをやったら、いつものX倍売らないとダメなんだ。なぜなら・・・
- なぜ、今期の売上目標がX円だったかというと、・・・
というように、身近な数字、仕事の話題と絡めてください。
社員にとっては与えられた数字かもしれませんが、納得感が全然違ってくるはずです。
以前こんな経験をしたんですよ!
ある会社で営業セミナーを行ったんです。対象は若手営業マンです。
そのとき、こう言ったんですよ。
「営業マンたるもの、売ってナンボではないんです。お金を回収してナンボなんですよ」
すると、ある若手営業マンが、こう言いました。
「100万円回収できなくても、また新しいお客様を見つけて、その100万円分を取り返せばいいんですよね!!」
起業家のみなさんならおわかりいただけると思いますけど、これって間違ってますよね?
この会社の利益率は10%ありません。仮に10%だとしても、100万円分売ったってダメです。100万円の10倍、1000万円売らないと。
こういった話を利益率の説明に絡めてあげると、利益率の正しい理解はもちろん、「回収不能ってとんでもないことなんだ!!」って頭に刻み込まれるはずですよ。
3.数字は一人あたりに置き換える!
会社の決算書には、社員から見るとかなり大きな数字が並んでいます。
特に事業が大きくなってくると、”億”の単位が、決算書のそこかしこに出てきます。
億って数字、社員にはピンと来ないこともあるのではないでしょうか。
サラリーマンの平均年収(すなわち年間予算)は400万円~500万円です。この感覚に決算書の数字を合わせるんです。すると、社員にとって何となく今まで遠い存在だった決算書の印象が違ってくるはずです。
そのために、売上高や利益など、社員に理解してもらいたい数字は一人あたりに置き換えてみてはいかがでしょうか。
そうすると、これまで会社の数字だったものが、自分の数字に置き変わるんです。
「去年の一人あたりの年間売上高はXXX万円か~。だから社長は俺に今年は○○○万円の売上を目標にして欲しいって言ってるんだな!」
「結構キツイって思ったけど、妥当な数字かもな」
って、思ってもらえたらイイ感じですよね。
全ての企業に言えることですが、特に起業間もない会社にとって社員一人一人の貢献度合いは計り知れません。一人一人が決算書を自分の数字として理解し、参加意識が高まることで目標達成が実現できると思うんです。
さらに社員の達成感が大きくなることも間違いありませんよね。
いかがでしょうか?
決算書は決して株主や銀行のためだけではないんです。まして、法律があるから何となく作るものでもありません。起業間もない小さな会社だからこそ、決算書はみんなで頑張った成果、お客様によろこんでいただいた成果そのものなんです。
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