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【栃木県で起業!】地方ベンチャーと呼べる会社を宇都宮から!

目次 [非表示]

地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。

今回お話を伺うのは、宇都宮大学で農業を学びながら、麹(糀)を販売する会社を手がける小泉泰英さん。彼のキーワードは、「22才・大学生・起業家・地方」大学生ながらに起業したメリット・デメリットはもちろん、頭が柔軟だからこそ出る斬新な販売アイデア、そしてより広い範囲の地産地消など小泉さんだからこその思いついた意見をお聞きすることができました。

近い将来起業したいという方はもちろん、大学生且つ地方で起業を考えている若者に有益になる情報がたくさん詰まっています。

飲み歩く日々から、宇都宮から東京に通いインターンを開始。見つけた糀(こうじ)


茨城県に移住した際お世話になった農家さんとの一枚

ー本日はインタビューよろしくお願いします。お若いですね。

小泉)小泉泰英です。現在22才で、大学生でもありながら、栃木県宇都宮市で「アグクル」という会社を経営しています。販売しているのは、子ども達向けの発酵食品の調味料「おりぜ 」です。

ー勉強不足で申し訳ないですが、糀(こうじ)という言葉に聞き覚えがなくどのようなものなのかわからないです...

「糀」は味噌や醤油に加え、みりんや酢、日本酒などの大基にもなっている日本の和食や伝統的食文化を築いてきた発酵食品のことです。

糀には唾液同様に消化酵素があり、消化活動を助ける役割があるので、お子様にも優しい発酵食品になっています

わかりやすくというと、糀は唾液と同じような効果があるんです。例えばお米の場合、口の中に入れて噛み続けると甘くなってきますよね。これは唾液のちからでデンプンを糖に変えているからなんです。糀もこれと同じような作用を持っています。

ー糀との出会いはなんだったんでしょうか。

僕は高校卒業後、農学部に進学したのですが、正直農業に興味があったわけではなかったので、大学入学後は飲み歩いて遊んでました。

でも、それにも飽きて、「せっかく農学部に入学したんだから、農業系のことで関わってみようかな」という気持ちが芽生えはじめました。

そこから茨城に半年間移住して農業に携わってみたり、東京の神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」DO THE SAMURAIという企業にインターンを始めてみたりと自分なりに動き出しました。

さまざまな経験のなかで「自分はやっぱり食や農に関心があるんだ」と気づき、起業したいという想いも強くなっていったんです。

食や農業で起業をする方法を調べていくと、トマトやレタスをハウスの中で育てるテック系ベンチャー企業はあったのですが、発酵などの食文化の切り口から食と農に関わるベンチャー企業は少ないなと気づき、発酵の分野で起業することを決めました。

そこで、糀と出会ったんです。

熱い想いや素敵な理念をもつ人たちとお付き合いをする。

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「おりぜ」を一緒に製造している糀店さんにて発酵させている糀

ーアグクルさんで販売している糀の商品はどのように作られているんですか?

まずは農家さんからお米を購入します。それから、購入したお米を栃木の糀屋さんに委託して加工てもらいます。

できた糀を自社の工場で塩や醤油をブレンドし、パッケージ化して販売するという流れです。

ーお付き合いする農家さんや麹屋さんを選ぶ基準はこだわりはあったりするのでしょうか。

農家さんや糀屋さんを選ぶときには、品質以上に人柄をみています。なぜかといえば、人柄が品質を決めていると考えているからです。想いを持ってお米や糀を作っている人は、温度や天候への気遣いはもちろんのこと、細部に対しても丁寧さを感じます。

そのような熱い想いや素敵な理念をもつ人たちと一緒に製品を作っていきたいと思っています。

糀商品の広げ方はヤクルトレディーを参考に。地域だからこそのブランディングを。

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アンバサダーのご家族との一枚

ーできた麹はどのように販売してお客様に届けているのでしょうか。

販売方法としては、2種類あります。

1つ目はインターネットでの販売です。こちらはお客様に公式ホームページから購入していただけます。

2つ目がアンバサダー制度。イメージはヤクルトレディーです。

ヤクルトは、お母さんが「うちの息子がヤクルトを飲んでからお腹の調子がよくなりました」と体験を元に販売していくことで広まったと言われています。

自分たちも、おりぜシリーズを使ってくださったコアユーザーの方に広めていただいています。みなさんおりぜに対して愛を持ってくださっていて、「おりぜくん」なんかとも呼ばれています。またアンバサダーさんにはおりぜくんを届けていただいた数に応じてお気持としてのマージン(手数料)をお渡しをして、一緒に広めていこうという仕組みを作っています。

ーヤクルトレディーのように紹介や口コミから広げていくのは非常に面白い試みですね。コアユーザーの方ならそこに製品への愛もありますしね。

あとは、販売方法としてではないのですが、宇都宮市とコラボしてふるさと納税認定企業として、活動したこともあります。

こちらのリンクがその時の記事ページです。

最終的には、2,013,000円も集まりました。納税していただいた方へのリターンとして、販売しているおりぜシリーズを設定しました。

このように宇都宮市と連携することで、製品に対する信頼を得ることにつながり、結果的に認知やブランディングにいい影響を与えています。

市役所などの行政と連携して行うふるさと納税を利用したクラウドファンディングは地方ならではのブランディング・販売方法だと思いますね。

大学生起業家であることの利点と難点

ー大学生という肩書きを持ちながら企業することで、よかったことも多いんじゃないですか?

そうですね。

地方なので、ありがたいことにまだ何も大きなことはしてないのですが、注目してもらいやすいです。

栃木県には若手の起業家あまりいません。そのため多くの方にアドバイスをいただけたり、ご協力いただけたりするのですが、ときに全然取り合ってもらえないこともあります。

ですが、大きな声では言えませんが、大学生という理由で舐められているという部分もあるかもしれません。

例えば、自分たちの会社で作っているおりぜくんをある地域スーパーに置いていただけないかと営業に行ったことがあるんです。

商品の価値でスーパーに置く・置かないの判断をしていただけるかと思いきや、「君はまだ若くて未熟だから」といった理由で拒否されたことがありました。

そのときは自分の力不足を感じながらも、若いというだけで断られることに違和感を覚えました。

また、大学内でも全員が全員起業に対して応援ムードというわけではないですね。

大学側として、民間企業への就職実績や公務員の合格実績を上げていきたいということもありますしね。

たしかにその気持ちはすごくわかります。ただ、もう少し学校全体として「起業もあり!」という風潮をつくってもいいのかなとも思っています。

アクティブラーニングなどの教育が当たり前になってきている今日としては、起業やアントレプレナーシップ精神をもっと本気で醸成することは結果的に大学側の新しい価値にもなると思っています。

とはいえ、多くの人たちは応援してくださっていて本当にありがたいし、嬉しいなと思っています。結論から言うとネガティブな面もありますが大学生で起業することは必ずいい面があると思いますよ。

地方ベンチャーと呼べる会社を宇都宮から。中央集権から地方分散へ。

ーここまで小泉さんのこれまでのお話を中心に聞いてきましたが、今後のビジョンや目標などはありますでしょうか。

最近は、地方で活躍するフリーランスといった個人の人が増えていると一方、地方から大きい企業は出てきてないと感じています。

地方からベンチャー企業と呼ばれるような会社が出てくれば、中央集権の構造から地方分散に繋がっていき、日本全体にいい影響があると思います。

アグクルの長期的な目標としては、150年残るような企業にすることです。発酵食品で事業を展開していくというのはあくまで手段の一つなので、時代の流れに合わせて変化しながら次の150年、いや300年、500年後も遺っていく会社をつくっていきたいですね。

ー最後に今後地方で起業を考えている人に向けて一言お願いします。

起業というのはあくまで手段です。まず挑戦してみたいアイデアがあるなら、自分ができる形でやってみるといいと思っています。

思いついたアイデアに挑戦すると地方ではみんな温かいので応援してもらえやすいですし、注目もされやすいのかもしれません。(注目されやすいのはときに負担にもなりますし、それが地方の落とし穴だったりする部分もありますが…)

生活に関するコストを抑えながら、自分のアイデアを実践する場として、地方はもってこいなのでおすすめです!

執筆者:中村創twitter

協力 ローカルクリエイターラボ

農山漁村地域の起業に、チカラを「INACOME」

農山漁村が活力を取り戻し、持続可能な発展を実現するためには、何よりもまず、雇用と所得を生み出すことが重要です。農山漁村には魅力的な資源が豊富にあり、これを活用した多様な事業を起こすチャンスに溢れています。農林水産省では、豊富な資源とやる気溢れる人材、そして必要な資金を組み合わせ、農山漁村地域に新たなビジネスを生み出すことを目的として、Webプラットホーム『INACOME』を設置しました。

『INACOME』はこちらからスクリーンショット 2019-11-21 18.07.32

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