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【兵庫県で起業!】地元はりまで農業に挑戦!目指すは儲かる農家

目次 [非表示]

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地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。

兵庫県でいちご農家を経営されている音瀬陽一さんにお話を伺いました。儲かる農業とは?に迫ります。

金儲けが好き!から農業に

―まず、音瀬さんの今の事業を教えてください。

音瀬)加古川市の神吉町というところで、いちごをメインに栽培している音瀬技研農業を営んでいます。

高校まで、地元の学校を出ました。大学は流通科学大学の商学部経営学科です。

金儲けの話が好きで、経営の勉強がしたかったんですよね。

金儲けというと語弊があるかもですが、世の中の経済のしくみが知りたかったんです。

―そこからどうして農業を?

大学3年生くらいのときに、兵庫県佐用町の豪雨災害がありました。

僕の母方の祖母が佐用で農家をやっていて、僕も田植えや稲刈りを手伝っていたのですが、豪雨災害で農家を辞めちゃったんですよね。

「農業は儲からへん」って言っていたのがずっと引っかかっていて。

そこで大学の卒業論文では、「農業が儲かるためにはどうすればよいか」をテーマに論文を書きました。

「農業は儲からへん」という言葉の謎解きをしたかったんですよね。

農業の物流などを調査して、儲かる農業のためには物流が鍵という内容を書きました。

その後、就職のときには農業系ばかり受けたのですが、ことごとく落ちてしまって。

結局、信用金庫に入社したのですが、やっぱり面白くなくて、信用金庫は1年半で辞めました。

そこから8ヶ月くらいニートをして、農家の道に入りました。

農家の方は「農家は儲からへん」というのに、農業という産業はずっと続いている。本当に農家は儲からないのか、試してみたくなりました。

そして、農業が続く理由も知りたくなりました。

―なぜ8ヶ月ニートをしていたんですか?

その年に地元の祭りの青年団長をしていたので、熱中するためには仕事がないという環境はちょうど良かったんですよね(笑)。

祭りが終わった後は、工場で派遣として働いていました。

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その後、6月に工場の仕事を辞め、兵庫県の緑公社がやっている楽農生活センターの就農コースを1年間受講しました。

修了してから、土地を探し農業の道へ進みました。

―なぜ、加古川市で農業を始めたんですか?

消費者との距離が近い関係のところでやりたかったんです。

兵庫県は北に上がれば農地はいくらでもあるけれども、消費者とは遠くなるんですよね。

それを考えれば、農地もあって消費者の顔も見れるのは、実家近くの播磨地方かなって。

それに、大きな農地でたくさん作るのではなく、高単価高収益でやりたかったので、少ない農地で売り上げが上がる、近郊農業を選びました。

僕は出身が高砂市なんです。なので、本当は高砂で農業がしたかったんですよ。

でも、兵庫県の職員さんから、「農業するのであれば高砂はやめといたほうが良い」と言われたんです。

高砂は農業を支援する体制が整っていなかったんですね。それでどこがいいのか考えた時に加古川市か稲美町がいいということになったんです。

土地を探す中で加古川市神吉町にいい場所があったので、そこに決めました。

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いちご農家への道

―なぜいちごを作ろうと決めたんですか?

それは、赤色が儲かるって言われたからです。そこで、トマトといちごとで悩んで、いちごにしました。

ーいちごを栽培するのってそんなに難しいんですか?

僕には師匠がいるんですよ。県の事業で「親方制度」(※1)っていうものがあるんですね。期限付きの制度でしたが、今でもいろいろと教えてくれるので、いい師匠に出会ったなと思っています。

師匠は20年以上いちご一本で飯を食っている人。それで子どもを大学まで出した、尊敬できる人なんです。

僕の師匠は、「いちごは毎年1年生」ってよく言います。天候に左右されやすく、毎年課題が異なってくるんです。

だから何年育てていても、毎年新しい課題に直面するし、その都度向き合っていかないといけない。

前年のことが通用することばかりではないんですよね。

※1:兵庫県の「就農スタートアップ支援事業」:非農家出身等の新規就農者に対する地域のベテラン農家(以下、親方農家といいます)の応援活動を支援する制度

でも、いちごって、毎日食べるものではないじゃないですか。

たまに食べる、プチ贅沢みたいなもの。だから、外れを引かせたくないんです。僕たち生産者にとっては毎日同じ作業だけど、買う人にとっては特別ですよね。

そういうところを大切にしたいなと思います。

小学校での食育講座

―小学校での食育講座もやってるんですよね?

お世話になっている農業委員会の方からお話をいただき、現在4つの小学校で行なっています。

最初はいちごを作っているところを見学したいと小学校から依頼があったんです。そこから、じゃあ食育講座もやりましょうかという話になって始まりました。

食育講座の目的は農業を知ってもらうことです。

農業って地域でするものなんですよ。昔は学校でも田植え休みとかがあって、自然と子どもの頃から農業が身近にあったんですよね。だけど、今はそうではないので、子どもたちはどうやって作物ができていく過程を知らないんです。

今は農業が遠くなってしまっている。それを変えるために、食育講座をやっています。

具体的には、野菜がどのようにできるのかといったことを伝えたり、米づくりの体験を行なっています。

いちごがなっている様子を知っている子どもも多いですが、ブロッコリーなどがどうやってできるのか知らない子どもも多いんです。けれども、その成長過程を知ると、野菜に親近感が沸いて、嫌いだったものが食べられるようになったりします。

また、米作りで田植えから稲刈りまで体験して、できたお米を給食でいただいたり。

食の大切さを実感してきているようです。

儲かる農家は実現できる!?

ー現在、儲かる農家になるために行なっていることはなんですか?

正直、まだまだ儲かってはいないですけど…

僕は農業を行う上で、経営的な視点を忘れないように心がけています。小さな農業を目指して、消費者に近いところで売っていけば、必ず儲けが出てくると考えています。

これまで、農家の販路はJAが握っているところが大きかった。農家にとってJAはとても力を持っていたんです。
農家は農作物を作るだけで販売はJA任せ。個人で販売を行う人もいましたが、まず相手にされないということが続いていました。
農家の人は自分の作った農作物誰の手に渡って、どのような形で食卓に届けられているのか知ることができなかったんです。

けれども、これからは農業の市場も限られた範囲で小規模になっていくと考えています。

なので、僕はいちごをたくさん作るよりは、たくさんの種類の野菜を作り、近い消費者に買ってもらうことを目指していきたいと考えています。

―これからの展望を聞かせてください。

僕の父は音瀬計装有限会社という会社を運営しているんです。

主に機械ユニットの調整や計電装指導を行なっている会社なのですが、事業の一貫として、人材派遣業務も行なっているんですよ。

今後日本は人材不足を解消するために、外国人労働者の雇用が盛んになります。農業も例外ではありません。

そのため、今は音瀬技研農業という名前でやっているのですが、ゆくゆくは親の会社と一緒にしたいなと思っています。

農業を行いながら、必要な人材の派遣も行うことができる会社にしていけたら、人材不足に悩むことなく農業を続けることができるのではないかと考えています。

そして、ゆくゆくはいちごだけでなく、野菜の総合商社みたいな事業をしたいんです。

「音瀬技研農業に行けばどんな野菜もあります」という場所にしたい。

それが結果として日本のためになればいいかなと思っています。

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ー最後に今後、地方での起業を考えているかたにメッセージをお願いいします

小さな市場でも地道に考えながら経営していると、きっと良い方向に進むと信じています。

一緒にがんばりましょう。

執筆者:島津明香

協力 ローカルクリエイターラボ

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