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【第2回】地方都市圏で、士業事務所をゼロから始め、組織として運営する6つの方法『士業事務所の“カタチ”を知る』

目次 [非表示]

士業事務所の4分類

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わたし自身、士業という世界の片隅で仕事をさせてもらっており、小さいながらも組織的な動きができる事務所を目指して、運営をしています。
運営する中では、日常的にいろんな士業とお会いし、また連携することがあります。
  そんな中で15年。いろんな事務所の“カタチ”を見てきました。
士業事務所、特に地方都市圏の士業事務所には、いくつかの類型があると考えます。

それが次の4つです。
  1. 職人型の個人事業者としての士業(個人事業主。所長先生一人の事務所)
2. 数人の「パートタイマー」を抱える士業事務所(個人事業主)
3. 数人の「社員とパートタイマー」を抱える士業事務所(個人事業主)
4. 士業法人(法人組織)

  1~4を分かりやすくするために、建築業にたとえてみます。 1. 職人 2. 親方 3. 社長 4. 事業家   内容について、もっと具体的に説明いたしますね。
特徴と、所長先生の役割です。

種類

特徴

所長先生の役割

1.職人 (個人事業) 所長先生お一人で実務を行う形態。配偶者や家族がサポートにつく場合もある。 業界の中で「あの分野ならあの人」と認識されれば、高単価案件となり、強い。 実務
2.親方 (個人事業) 所長先生とパートタイマー1~2名の事務所。所長先生が多くの実務とマネジメントを行う。所長先生がすべての権限を持つ。 実務・マネジメント
3.社長 (個人事業) 所長先生と正社員、そしてパートタイマー2名程度の事務所。所長先生の権限のいくつかを正社員に移譲し、マネジメントも一部正社員が担う。 従業員に対して事務所の方向性を示す必要性が生じてくる。また、毎月まとまった人件費が必要なため、事務所の方向性を定める作業や資金調達も含めた「経営」業務が発生してくる。 実務・マネジメント・経営
4.事業家 (士業法人) 所長先生と正社員2名~+パートタイマー4名~という事務所。組織的な動きが始まるのが特徴。 事務所の風土、方向性が決まり、理念等に基いて正社員がプレイングマネージャーとして、所長先生がやっていた社内のマネジメントの多くを担うようになる。 実務のほとんどを正社員・パートタイマーが担うので、所長先生の実務関与の割合は限りなく下がってゆく。 (マネジメント)・経営

  ものすごく大きい士業法人は別として、99%以上の割合で以上の4つのいずれかに該当するのではないか?と思うのです。    

生き残る事務所と、苦しむ事務所

士業事務所は、この4つに分類されるのではないか?と書かせてもらいました。
1. 職人 2. 親方 3. 社長 4. 事業家   ここでは、“生き残る事務所はなんだろう?”を考えてみたいと思います。
  結論から申し上げてしまいますが、わたしは思います。

生き残るのは、「1」または「4」だと。   世の中は、ご存じのとおり「両極化」しています。
富裕層と貧困層、高級志向と低価格志向、といえば分かりやすいですね。
また「寡占化」も進んでいます。

業界が成熟すれば統合が進み、産業は集約されてゆくことが多い。小売業界や生保、損保業界が顕著ですね。経営統合が進んでいます。
  機会があれば、全国の様々な士業とお話をさせてもらっています。

そんな中で聞く限り、そして、弊社自身の経験の限りでは、士業界も両極化が進んでいます。
  1の「職人」、そして4の「事業家」に依頼が集中する時代が到来しつつあります。
言い換えれば、2の「親方」、3の「社長」ステージの事務所は、受注活動に苦しみ始めています。  

士業事務所の“カタチ”から見る、生き残るための選択肢

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士業事務所の“カタチ”(=4分類)。 そして、生き残る事務所と、苦しむ事務所。 これらを総括して考えてみると、選択肢が見えてきます。  

つまり、1の「職人」、そして4の「事業家」のどちらを選ぶか?
  言い換えると
・実務家を突き詰めて深堀りして仕事をするのか?
・実務家ではなく、自らの事務所運営を“事業”とみなし、組織化のための動きをしてゆくのか? この2つです。

  ここである疑問が湧いてきます。
1の「職人」なら、このまま突き進めばいい。
でも4の「事業家」になるためは、どうすればいいの?   お気づきですね。
4の事業家としての動きをしようと思ったら、2「親方」3「社長」ステージを経なければ、移行ができません。  

組織運営の経験がおありで、運転資金も潤沢であれば、いきなり4「士業家」ステージに移行できるでしょう。
でもほとんどの人はそうではないはず。 順を追って、移行してゆくことになります。  

前述しました。 苦しむ事務所がある、と。 つまり「親方」と「社長」ですね。  
人を雇っても、それらを維持するための人件費や事務所費などの運転資金を賄うだけの受注を得られない可能性があります。  
でも、ほとんどのケースでは、4の「事業家」を目指す以上、2「親方」、3「社長」を経なければならない。

苦しむ時期がある、ということです。  
時代の流れは早く、“両極化”が急激に進む可能性があります。
進みきってしまったら、生き残ることが難しいかもしれません。  

毎日の実務に忙しくても、自分が1「職人」に進むのか、4の「事業家」に進むのか、一日も早く決めるべきだと思うのです。
これが、生き残るための選択肢です。  

これを決めるためには、自分の生きてきた軌跡、そして奥深い部分を見つめ直す必要も出てくるでしょう
。 一度決めてしまったら、後戻りが難しい時代です。   例えば4の「事業家」を選んだとして、一人の事務所から辿り着けるのは、少なくとも5年はかかります。
わたしは選んでから10年以上の歳月を必要としました。

1の「職人」も同様かと思います。   生き残るための選択肢は過酷です。
あなたの専門家としての人生が、実り多く充実したものになることを心からお祈りしています。  

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