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家庭と仕事の両立を実現させた豊富な経験を子育て世代のために

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まず開業に至った経緯を教えて下さい。

行政書士事務所の補助者として2年、行政書士法人の社員として3年半働いていましたが、8年前、その法人が解散することになり、個人登録になりました。行政書士の仕事がとにかく好きで、仕事をしたいという思いが常にありましたから、法人を退職した翌日には自宅から40km離れた神戸で事務所の物件を決め、お客さまゼロでスタートしました。

開業当時の状況やこれまでの様子を教えて下さい。

1年目は事務所家賃や交通費など最低限の必要経費を稼げたらと思っていました。独立当時中学生と高校の娘がいましたので、塾の送り迎えや朝ごはん・夕ごはんを一緒に食べたりと、子どもたちと一緒にいる時間をつくることだけは毎日何より最優先にしていました。法人時代、激務で娘たちとの時間が取れなかったから。仕事の売上は毎年、毎年少しずつ増えてきているというそんな状況だったと思います。

開業する際に不安はありましたか?

不安はまったくありませんでしたね。独立前に働いていた事務所でありがたいことにいろいろな経験が積めていたので、個人でどこまでできるか試してみたかったという思いでした。もともと迷うタイプではないので。それに動かないことには何も起こらないですし、それまでもいろいろな人の助けをお借りしながらもさまざまな問題を解決してこられたという自負があり、やったら何とかなるだろうと考えていたと思います。
ただ、自分が働くことで家族に迷惑はかけたくないと思っていましたので、自分でできる範囲でやろうと思っていました。

実際に開業されてみていかかでしたか?

補助者や法人時代から、同業の先輩や他士業の方々とのつながりがあったこともあり、紹介等で1年目からそれなりに収入があったので、自分の時間を作るために従業員も雇いましたし、特に何かに困ったということはなかったように思います。ただ、新しい封筒を数百部単位で注文する時など、「本当にこれだけの封筒無くなる?」って一瞬思うことはありましたけど(笑)

そうなんですね。すごいですね。独立1年目でもう従業員を雇われたんですか。当時どんな営業をされたんですか?

開業してからこれまでの8年の間、自分の方から積極的に営業活動したことはないんです。

え?そうなんですか?
もともとお客さんゼロでスタートしたのですが、ありがたいことに同業者さん、他士業の先生方、お客さまからの紹介だけでなんとか今まで(笑)。娘たちの受験等もあったので、精神的にナーバスになったときに対応できるよう意識して仕事はセーブしていました。お客さんの数は少ないのですが、許可後のフォローをきちんとすることで次の展開に繋がって他の許認可の依頼があったりで。とりあえずは子どもが大学を卒業するまでは焦らず細々とやっていこうという感じでしたから。

なるほど。娘さんと過ごす時間をまずは一番に考えられ、それでも仕事をしたいというご自身の思いの中で、家族と仕事の両立を図られてきたのですね。

そうですね。年齢的には自分でいろいろできる年齢でも、手作りの食事であったり、子どもの話を聴く姿勢が大事かなと思って。その分今でも土日は朝、家族が寝ているうちから事務所に出勤していますし、仕事が忙しい時は家族が寝てから事務所に再び行って、仕事をすることもありました。

すごいパワフルですね。お子さんのことをまずは優先され、仕事の時間をセーブしながら、さらに営業活動もしない中で年々お客さんが増えていった要因をどのように考えていらっしゃいますか?

周りの人からはよくがんばっているね、とか、大変だね、と声を掛けられることがありましたが、がんばっているという感覚は全くないんです。好きなことをしているので。仕事はすごく楽しいですし、子どもが病気もせず、元気で学校に行ってくれていたのでその時間は仕事をすることができてありがたかったなと。何より家事を手伝ってくれるなど夫の理解と協力は大きかったですね。その中で、任せて頂いた仕事に対してはお客さんの期待以上にしっかり応えようという気持ちでやっていました。お客さんの数は少ないのですが、許可を取ったら必ずそこからお付き合いは始まりますし、他のお客さんを紹介してくれたりというかたちで仕事が少しずつ増えていきました。行政書士の仕事はよくスポット業務と言われますが、その感覚は今でもないですね。

リピーターになってもらったり、自分を紹介してもらえるようになるためにはどんなことが必要になってきますか?

お客さんのところにできるだけこまめに顔を出して、雑談でもよいので話をすることでしょうか。顔を見て話すことでお客さんもすごく安心してくれます。時間などの面で効率化を重視して電話やメールで済ませてしまうと、見落としてしまったり、気付かないこともあると思います。
私の場合はお客さんのところに仕事で行くという感覚なくて、ほんとに雑談をしにいくという感じです。毎日、車で通勤だけで最低80キロは走っていますがその道中も含め、コンスタントに1か月4,000kmは走ってお客さんのところに顔出ししています。

すごい行動力ですね。お客さんのことを考えて自然体で行動されているんですね。仕事をする上で女性ならではの強み、長所はありますか?

そうですね。お客さんと、とにかく気軽にたくさんおしゃべりできることですかね。じっくり話を聴いているとお客さんが抱えている問題や直面しそうな問題を察知したり発見できることは珍しくありません。そこで課題や問題をちょっと口にすることで新たな案件として頼まれることはよくあることです。結果的に雑談の中からいろいろな案件が出てくることになるんですが、これは女性の方がおしゃべりしやすいということがあるかもしれません。

これからさらに飛躍していくために考えていることを教えて下さい。

昨年の春に次女が大学を卒業したので、母親業はひとまず自分の中で卒業しました。
まずは今まで参加したかったけれど控えていた遠方のセミナーや研修会に積極的に参加したいと思っています。また、今までは新たな案件は紹介が主だったのですが、ウェブでの集客にも挑戦してどんな成果が出るのか試してみたいと思っています。女性の場合は、子育てが終わったころに親の介護なども関係してくることも多いと聞くので、自分のためだけに持てる時間や時期が限られていると実感していますが、子育て中を準備期間と割り切って練ってきた事務所の仕組みづくりの成果が出せて、さらに事務所の事業継続に結び付けられるよう強化出来たらいいなと思っています。
事務所の成長について、少しずつと謙遜されていらっしゃいますが、ちがう言い方をするなら地に足ついた着実な右肩上がり、成長といえるかもしれません。今後の事務所の展望やビジョンを教えて下さい。

出産後から子どもが学校へ行くようになるまでは、仕事をしたくてたまらなかったのですが外に働きに行きたくても行けない状況でした。同じような思いをしていらっしゃる方は少なくないと思いますので、子育てをしながら働けるような場をママさんたちに提供し、そういう方々と一緒に働いていきたいという思いがすごくあります。働き始めたら、参観日や運動会に仕事を休めなくて行けなかったこともあったので、学校行事を優先できる職場にし、どうしたら楽しく働いてもらえるかを考えていきたいですね。あと、年齢を重ねることで生じる女性特有な諸症状で自己のコントロールを失ってしまうことがあるのも耳にします。そんな時誰かが近くで一緒に働ける場や、仕事を一時的に預かってまたお返しできるような手助けもできたら、と考えています。

独立しようと考えている方に何かアドバイスを頂けますか?

迷っていることがあったら、まず行動してみることだと思います。良くも悪くもそこで結果が出るので、そこからさらにどうするかを考えていけばよいかなと。あとは、ネットの世界だけで判断せず、いろいろな人に自分からアプローチして会ってみること。とにかくいろいろな人とのご縁で今の自分がありますから!


<プロフィール>
畠田孝子行政書士事務所
行政書士 畠田 孝子

学生時代は微生物利用学を専門とし、環境関連の会社で研究職に従事。
結婚後は当時流行のSОHОワーカーとして子育てしながら記帳代行業他を行う。
外で働きたくても働けないママさんたちのネットワークを作り、1000近くのサイトをつないだり、オフ会を主催したりの生活を楽しんでいましたが、
平成14年に、縁あって行政書士事務所の補助者として登録してからこの世界に。
平成16年9月に行政書士法人の社員として行政書士登録。
平成20年2月に個人開業し現在に至ります。

最近、「理系行政書士」という単語を目にします。
私も理系出身ですが、業務の内容は前職とは関連性のないものがほとんどです。
でも、仕事をしながら実験・研究している気分を味わうこともよくあります。
それは、「無」から「有」を作り出す作業やお客様にお渡しする今後の可能性をいろいろご提案し、タイムスケジュールを作成しているときなど。
徹底して調査し、可能性を探り、何かを作り上げることや、「無理」と言われた案件を「可能」に変えていく作業は大好きです。

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