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【第3回】証券業界は独立役員が出来るプロの士業が必要

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堀篤さんに経営コンサル業界と士業のかかわりについて聞く

 
弁護士、公認会計士、弁護士の先生など、上場企業のお手伝いをやりたいという方はいっぱいいると思います。独立しているけどそのツテがない、大手の税理士法人・監査法人に入っていたけれど、その法人自体の顧客には手を付けられないということで苦しくなってしまった方。士業の先生のためになる、業界と士業のかかわりについて、大手上場企業のIR、財務コンサルティング、研修等で多忙な日本マネジコ社長:堀篤氏にお聞きしました。(全3回)
 
 
――上場会社にはお抱えの先生がいらっしゃいますよね?
 
第三者意見というのは、独立第三者意見といって関わっている人ではダメなんです。
 
――それで必ず他の士業の先生が必要になってくるんですね?
 
堀:結局、顧問の先生はお金をもらっているから、独立第三者意見にならないのでどっかから先生を探してこなければいけなくなる。しかし、会社側はどっかから探してきたいんだけど話のわかる先生がいいと言うわけですよ。
 
――堀さんのような業界はどれくらいあるんですか?
 
堀:例えば、大きい会社でしたら IR ジャパンとかフィスコとか上場していますよね。小さい会社は山のようにあるんですけども、あやしい会社も山のようにあるので、僕が見る限り、8割はあやしい。ちゃんとできるという意味では20社くらいありますかね。
 
――20社で2割ということでよろしいですか?残り80社がグレーと。
 
堀:グレーというか、やるフリをして本当につなぐだけ。偉そうなこと言うだけで自分たちは何もよくわかっていないんだけど、というところがあります。
 
――それほど多くはないんですね?
 
堀:全然多くないです。だって、「上場廃止になるかもしれません。何とか助けてください」って言われてコンサルティングを受けるじゃないですか。僕もびっくりするんですけども、うちはそれほど高い金額もらっていないですけど、最初に依頼するときに200万、300万払えっていうコンサル会社も結構あるんですよ。
 
でも、そういうところに限って自分では何もしない。そういうところからの仕事が私どもに来るんですよ。「堀さんこういう仕事やりませんか、成功報酬で」というような話がくるんですよ。その後、上場会社社長さんと話をするじゃないですか。
 
そうするとあっちの会社に実は300万払っていて、みたいな事を言われますよ。だってあの人たちは僕を呼んできただけですからね。仕事はうちが全部やるんですよ、みたいな話は山のようにあります。でも、そこであまり言うと紹介してもらえなくなくなっちゃうし、彼らは彼らの道理があるんでしょうね。
 
――結構な需要があるんですね?
 
堀:今上場廃止になったら大変だし、それに株主代表訴訟もありますからね。
 
――上場廃止候補ってどれくらいあるんですか?
 
堀:いま東証1部2部マザーズジャスダックで時価総額が10億円を切っている銘柄が65社くらいあります。こういった銘柄の多くには危機的要素があると思います。その中で年に2、3社は本当に廃止になります。変なところにお願いしたために、上場廃止になる前にハイエナのようにお金だけ取られて終わっちゃったという会社はいっぱいあります。可哀そうですよね。
 
――堀さんの強みというのは何ですか?
 
堀:うちの強みは、士業の本当に手前までできます。証券系のことは士業の方が必要ないところは全部出来ます。コンセプトから買収、増資のやり方、絵を書くところから始まって、届出書を実際に書くところまで出来るんですよね。
 
財務局に出す書類って普通会社が書くんですけど、書き方とかも指導しています。ただ、書き方とかを指導していたら間に合わなくなってしまう場合はうちで全部やるんです。スキームの概念のところから最後の最後のところまでやります。
 
しかも、僕はアナリストとして投資家に向いている部分もありますから、これがいかに素晴らしい増資だったのか買収だったのかを投資家にも同時に訴えることができます。もちろんインサイダー情報の取り扱いがありますから、会社を分けるなどして管理は万全に行います。
 
例えば、増資をしました。でも、また苦し紛れに変な投資家から危ない金を引っ張ったんじゃないかって投資家は思っちゃうわけですよ。でもそうじゃないよっていうことを、同じ会社でやるとインサイダーの問題になって、インサイダー情報を取れる立場を使って投資家に流しているんじゃないですかと疑われる可能性があるので、ものすごく注意しています。
 
――堀さんたちの安定案件は何になるんですか?
 
堀:安定しているのは IR の依頼。年4回四半期決算出すので、そのためのコメントを出すというのがあったり、説明会をセッティングしてくれとかですね。
 
――探しているのは、強みのある先生ですよね?
 
 
堀:野村を辞めて20年くらいになるのかな。それまでいろいろな士業の先生と付き合っていますから人脈があると思っていますが、実際に頼まれた時に浮かばないんですよね。過去の名刺を並べていざ電話してみたらどっかに引っ越ししましたみたいなこともあります。
 
例えば、社外役員さがし、独立役員さがしなんかもお手伝いいただけるようなら。ただ、役員は、大阪の会社が多いです。
 
証券業界は独立第三者意見をくれとか、全く違う人を探して来いというのがあって、士業の先生へのニーズはものすごくがあるはずです。セカンドオピニオンをとるとか、いろいろありますからね。
 
いまだに弁護士の先生を探しているっていうと、悪いことしちゃったからかな。みたいなこともあるんじゃないですか。なんかみんなコソコソとやりたがりますよね。
 
――堀さん側の業界で、同じように士業を探している人はいっぱいいますか?
 
堀:多分いると思いますよ。同業の人たちは、IR ジャパンのような会社にちゃんとしたルートがあって、そうでない会社は普段お付き合いのある士業だけではカバーができないですからね。
 
独立役員なんかでも、兼任がだんだん制限されるようになってきて需要は増えています。兼任が3社以上の独立役員は、株主総会の時に賛成票を投じないとか議決権のアドバイザーが言いだしてますから、他社が頼んでいないような「定番」ではない独立役員を探さないといけません。
 
あと微妙な判断を必要とするものがあります。グレーというか判断に勇気がいるようなコトができる人が何人かいるんですが、その人たちはかなり有名になっていて、逆に、あの先生に頼んでいるから危ないんじゃないかと判断されてしまうこともあって。
 
でも、他の先生でもちゃんと考えれば判断を出せますよねということがあります。無名でもいいからちゃんとした判断ができる先生に頼みましょう、ということをいつもやっているんです。
 
弁護士の先生でも会計士の先生でもそういうことはあります。東証などはその先生がだめだとは言いませんから、他のちまちましたことでダメだという感じになっちゃいます。
 
問題点があって、僕らがわかっている場合。「問題はここにあります、それをクリアできますか」みたいなことで投げさせていただいければ一番早いと思います。士業の先生がたも、改めて勉強すればいいとか安請け合いされてもこっちもちょっと困ってしまうので、うまく一緒にやれればスピーディに繋がるんじゃないかな。
 
 
・プロフィール
証券マン、上場企業役員、投資家、3つの視点が強み
 
株式会社日本マネジコ
代表取締役社長:堀 篤(ほり あつし)
 
日本証券アナリスト協会検定会員。1985年野村証券株式会社入社。1999年同社退社後、ITベンチャー企業等の設立・運営に携わる。2005年株式会社タカラ(現タカラトミー)取締役。2005年株式会社インデックス・ホールディングス取締役。2007年株式会社東京スコットマネジメント代表取締役2008年株式会社日本マネジコ代表取締役。有価証券分析・企業分析が専門。野村證券時代には個人営業・事業開発・株式公開などの業務を行う。現在、上場企業、証券会社などのIR、財務コンサルティング、研修等を行っている。
著書・監修に『YAHOO!ファイナンス公式ガイド』『勝つ!オンライントレード-選別の』時代に生き残るための投資テクニック』『預金封鎖であなたの資産が消滅する』等がある
 

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