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大切なのは“汗をかく”こと! 一人ひとりが1,000万円以上稼ぐ北九州中央社会保険労務士法人はなぜ強いのか

目次 [非表示]

講師と士業、二足のわらじ


― まずは、独立されるまでの経緯を教えてください。


いろいろと事情がありまして、私は26歳ぐらいまで学生をしていました。そのとき、「このままじゃ人生やばいな……」と。
それで当時、資格ブームということもあり、「何らかの資格を取得しておこう」と決意したのです。

そのとき、たまたま見た本に「年収1,000万も夢じゃない」という内容のことが書いてありまして。
その資格が社会保険労務士だったのです。

資格の勉強は、在学中にはじめました。合格したのは卒業後です。それからは、受験学校の講師をしていました。
30代なかばまで続けていましたので、延べ6000時間は授業をしていると思います。

― 講師をしながら独立の準備もされていたのでしょうか?


資格を取得したときでまだ27歳でした。ですので、いきなり独立しても難しいと思い、講師として働きながらチャンスを伺っていたかたちです。

受験学校の講師といっても、当時は結構な額の収入がありました。コマ数が多いときは月に70万円ほどもらっていたと思います。

そのように、講師としてお金を稼ぎつつ、社会保険労務士としても登録はしていました。

記憶する限りでは、社労士としての売り上げが年間100万を超えたのは、おそらく3年~4年ほど経ってからだと思います。
もともと収入があったので、必死になって社労士として稼ぐ理由もあまりなかったですし。

ですので、社労士としてのスタートが順調だったかというと、決してそうではありません。

― 最初のうちはどのようにして仕事を獲得していたのでしょうか?


受験学校の受講生から話をいただいたり、異業種交流会で知り合った人から依頼を受けたりという感じでしょうか。
仕事は少なかったのですが、講師として教えていたこともあり、法律の知識に関してはしっかりと身につけることができたと思います。
また、経済的にも余裕がありましたね。

その後、教え子で合格した人たちが、社会保険労務士として稼げるようになってきました。
その姿を目の当たりにして、私自身、社労士としての将来を少しずつ考えるようになったのです。それが30代の前半ごろだったと思います。

それからはいろいろな活動をして、徐々に社労士としての仕事が増えてきました。
とくに効果的だったのは、各種団体に所属して、そこでしっかりと汗をかくことです。やはり、名を連ねているだけではダメですね。

具体的には、地域の経営者が所属しているような会に参加していました。そこで、その会のためになるような活動をすること。貢献することですね。
その姿を見ていただいて、経営者の方々からお声をかけてくれるようになりました。

そもそも、社会保険労務士の人はたくさんいます。インターネットで検索しても、いっぱいヒットしますよね。異業種交流会に行っても同じです。
だからこそ、信頼を得るために汗をかくことが大切だと思います。

ただ所属しているのではなく、イベントや催しがあれば積極的に参加する。行事にも前向きに取り組む。
そういった小さな心がけによって、人間関係が構築でき、信頼へとつながります。やはり、見ている人は見ているのですね。

私も、周囲の人たちを見ていて、「この人はがんばっているな」「信頼できそうな人だな」と判断することがあります。
その判断材料となるのは、ただ仕事を求めているだけではなく、積極的に動いて貢献しようとする姿なのです。

名前だけではむしろマイナスです。泥臭いことでも厭わずにすること。とくに最初のうちは、どんなことでも嫌がらずに取り組むことですね。
会に参加し、行事に出席する。この2つを意識するだけでも、人脈の形成に役立つと思いますよ。

あとは、適度に自己アピールすることでしょうか。自分のしていることが相手に伝わらなければ、声がかかることもありませんし。

― その後、法人化されるまでの流れについてはいかがですか?


先ほども申し上げましたとおり、30代なかばまでは講師の収入と社労士の収入があったので、両者のバランスを少しずつ移行していったかたちになります。
具体的には、社労士としての収入が上がったぶん、講師業にあてる時間を減らしていきました。

35、6で講師を辞めてからは、社労士の仕事も少しずつエンジンがかかってきまして。売上としても年間で1,000万円前後だったと思います。
あとは講師業で得た収入も加えて、はじめて人を雇ったのが35歳のときです。

社労士の仕事が忙しくなってきたこともありますが、半分は見栄ですね。
もちろん、人を雇うことによって仕事がさらに増えるという目論見もありましたし。それからは、少しずつ人が増えていきました。

2人目に雇った男性スタッフは、今でも私の事務所で活躍しています。事務所の屋台骨を支える存在にまで成長していますね。
その人とは社労士の検収で出会ったのですが、そういった出会いの場を逃さないことも重要だと思います。

酒の席で出会ったとしても、事務所を支えるような存在になってくれることもあるのですから、人生とはわからないものです。

社労士として完全に独立してからは、低空飛行のときもありましたが、おおむね順調に増収増益を重ねています。
対前年比で見ると、安定して成長している格好になっていますね。

研修内容は「全国の事務所を見学する」こと


― ホームページを拝見すると、キャッチコピーに「社労士4名の社労士法人による組織的サポート」とありますね。現在の体制について教えていただけますか?


現在は、社労士4人の体制で事業を行っています。事務員やその他のスタッフも加えるとトータル8名の組織です。

当初から目標にしていたのは、所属するスタッフ1人あたり1,000万円の売上を稼ぐという方針です。資格保有者かどうかに関わらず、1人1,000万円です。ただ、その目標はあっさりクリアしてしまいまして。

秘訣としては、安売りしないことが大事だと思います。価格競争に巻き込まれることなく、独自の価値をサービスとしてお客さまに提供していくこと。ハイパフォーマンスを維持しつつ、報酬規定をしっかりと守る。そうすれば、自然と売上が伸びていくはずです。

金額の範囲内で最大限のサービスを提供すると意識していれば、売上が伸びずに困るということはありません。

― とくに、業績が伸びた要因はどこにあると考えていますか?


資格を取得した当時は、講師の収入もありましたので、ゆっくり準備することができました。やはり、収入が安定していないと、安い仕事でも受けなければなりませんので。そのように余裕があったからこそ、今があるのだと思います。

また、業績についても、一気に伸びたわけではありません。当たり前のことを当たり前にやりながら、少しずつ伸びてきたのが実情です。ですので、そういった基本の部分を疎かにせず、徹底して仕事をすることが大事なのではないでしょうか。

グッと業績が伸びてきたのは、ここ数年ですね。一人ひとりのマンパワーが高まり、売上に対する意識も醸成され、全体としてレベルが上ってきた。その結果、ひとりではあげられないような業績を確保できているのだと思います。

とくにうちは、研修に力を入れています。具体的には、全国津々浦々の同業他社を訪問するのです。スタッフを引き連れて。やはり、うまくいっている社労士事務所からは、たくさんの学びがありますから。

自分たちだけで学びを得るには限界があります。日々の業務も大切ですが、それだけでは新しいことに挑戦できません。そこで、同業他社の事務所を見学させていただき、取り入れるべきことは積極的に取り入れる。

遠方の事務所に行くので、競合になることはありません。だからこそ、相手の事務所も気兼ねなくオープンにしてくれます。

それこそ、東京、大阪、宮崎、愛媛、富山、北海道など、全国の事務所を訪問しています。地域ごとに特性がある場合もありますが、基本的には、応用できるテクニックやノウハウを得ることができますね。

訪問先を見つけるうえで大切なのは、いろいろなシーンで声をかけておくことです。「どこか面白い事務所はないですか?」「見学させていただけないでしょうか?」などと、軽い雰囲気で声をかけておく。そうすると、自然と出会いが広がります。

私自身だけで考えてみても、最低、1~2カ月に1回は事務所訪問をしていますね。その都度、新しい刺激を得られますし、事業を前進させるヒントもいただける。これほど効果的な社員研修もなかなか無いのではないでしょうか。

もし、社員研修で悩んでいるという方は、遠方の同業他社に事務所を見せてもらうといいかと思います。まずは、いろいろなところに声をかけてみることですね。

― その他に、事業を行ううえで意識されていることはありますか?


やはり環境を整えることも大切ですよね。

たとえば、訪問先の事務所で採用しているツールや機器があれば、うちの事務所でも積極的に取り入れてみる。その結果、つねに最先端の環境を構築することができますし、社員にとっても働きやすい職場になると思います。

いつも同じ事務所にいると、新しいことをしようという気にはなかなかなりません。だかこそ、伸びている事務所を見学させてもらい、そのうえで、環境改善に活かしていく。そのような姿勢をもち続けることが大切だと思います。

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その判断は本当にイケてるのか?


― 今後、取り組んでいこうと考えていることはありますか?


社会保険労務士という仕事は、本当に社会にとって必要なものだと思います。ですので、この資格や制度をもっと広めるために、自分自身がもっと成長なければならないと考えています。そして強くなること。強くなることによって、さらに広めていきたいですね。

私たちの拠点は北九州なので、やはり、ここから全国へと発信していきたいと思います。過去には他県への進出を考えたこともありますが、現在では、北九州を中心に圧倒的な地域ナンバーワンを目指しています。

そして、お客さまだけでなく、従業員やその家族、さらには地域の方々も幸せにできるような組織にしたいですね。社労士の資格を取得してでもいいですし、資格をもっていなくても、自己実現できるような環境を構築できたら理想的です。

そもそも資格を取得することはゴールではありません。スタートです。そして、もっとも大切なのは自分が何をしたいのか、ということです。経験を積んで独立するだけが士業のあり方ではありません。事務所で働いていてもいい。

ここで働いていた方が自己実現できる。そんな事務所になりたいですね。

― 士業の業界については、今後、どうなっていくと考えていますか?


過去と同じことをしていたのでは、いずれ淘汰されてしまうと思います。そういう怖さを感じる一方、新しいかたちの士業が誕生することを期待してもいます。
すべてはやり方しだいですので、希望はあると思いますね。

資格はあくまでも、ひとつの武器にすぎません。社会保険労務士もそれは同じです。
ぜひ、社会保険労務士という資格を利用して、新しい価値を生み出していければと思います。

可能性はいろいろなところにありますよね。
弁護士であれ、行政書士であれ、時代の流れに乗って挑戦し続ければ、その時代に応じた役割を生み出せるのではないでしょうか。
大切なのは、つねにアンテナを張っておくことですね。

私は過去、泥臭いやり方で成長してきました。しかし、そのような状況においても、歯を食いしばって乗り越えてきたからこそ、いまがあります。
先人のやり方を取り入れつつ、努力を重ねれば、必ず道は見えてくるはずです。

そして、自分がもってるノウハウやテクニックを、どんどん社会に提供すること。自分たちだけで囲い込もうとするのではなく、積極的に提供してあげる。
情報社会においては、そのような精神が欠かせません。

自分から提供するとどうなるか。結果的に、自分たちのところに情報が集まるようになります。また、人も寄ってくるようになる。
そうすれば、事業そのものが加速していくのです。

あとは基本的なことになりますが、法律はもとより、職業倫理をしっかり守って事業を行うことですかね。
ある人の言葉に、「損得ばかりにとらわれず、尊徳をする」というものがあります。こういった発想が大事ですよね。

つまり平たく言えば、「その判断やその選択は、本当にイケてるのか?」と、自分に問いただすことです。
目先の損得ばかり考えていれば、悪いことでも平気でやるようになってしまう。そうではなく、自分に対して誇れるような仕事をすることが大切です。

やっていておかしくないか。ずるしていないか。嘘をついてないか。そのようなことを考えつつ仕事にはげめば、もっと楽しめるのではないでしょうか。
それが、現在における私の判断基準になっています。

― ありがとうございます。最後に、読者へのメッセージをお願いします。


私は、特別な才能があったわけではありません。「想い」や「志」に関しても、独立当初からブレているかもしれません。
それでも、成長過程においてプラスの変化を遂げていることは間違いないと思います。

仕事がうまくいくようになると、卑屈な考えはどんどんなくなっていきます。そうなると、さらに仕事がうまくいくようになり、人生そのものも輝くようになる。

どんな仕事も事業である以上、売上および利益を確保しなければなりません。
ただ、我流でもがき続けるのではなく、周囲からもしっかりと学ぶこと。
うまくいっている人の真似をするだけでも、新たな発見があるものです。

成功している人はみんな優しいです。ですので、どんどん「教えてください!」と言ってみることです。
そのような姿勢で人と接し、ビジネスをしていけば、誰もが、成功するチャンスがあると思いますね。

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