行政書士として独立するために知っておいて欲しいこと

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資格を取得して一国一城の主として独立したい、と考える人は少なくないでしょう。

数ある資格の中でも、独立開業型の国家資格ということで根強い人気なのが行政書士です。

行政書士は官公庁に提出する書類作成を専門とする専門職で、やり方次第では年収一千万円以上の可能性もあります。

ただ、独立開業当初はすべての業務を1人でこなす必要があるため、かなり多忙を極めます。

行政書士として独立するためには何が必要?

行政書士は独立開業型の国家資格です。毎年11月に行われる試験に合格し、開業予定となる各都道府県にある行政書士会へ入会登録すれば、いつでも仕事を始めることができます。

試験は例年、合格率10%前後という難関試験ですが、受験資格に制限がないため、年齢、性別に関係なく、あらゆる人に行政書士として開業するチャンスは開かれているといっていいでしょう。

行政書士というと一体どういう仕事をしている人なのか、あまりピンと来ないかもしれません。

仕事の主な内容は、官公庁に提出するさまざまな申請書などを、申請者本人に代理して作成、提出するというものです。

官公庁に提出する申請書や書類といえば、一番身近なものなら「車庫証明の登録申請」などでおなじみでしょう。

もちろん、こういった身近で簡単な書類だけではなく、何らかの商売を始めるときに必要になる「営業許可申請」や、建設業では必須といえる「建設業許可申請」、さらに外国人を雇う場合に必要となる「入管申請」など、その種類は非常に多岐に及びます。

一説にはその種類は1万種類以上ともいわれ、中には専門的な知識を要するものも少なくありません。こうした書類申請の専門家として、行政書士は活動しているのです。

また、行政書士の仕事の基本は書類作成ですので、ビジネスモデルとしては初期費用がほとんどかからない、という強みがあります。

行政書士会への入会、登録費用などで30万円ほどかかりますが、その他に必要なものはパソコン、プリンター、ファックス、電話、名刺、それから各書籍類や書式などで初期費用が済みます。

1から立ち上げるビジネスとしては、他業種と比べても初期費用は安上がりといえるでしょう。

行政書士は、他業種と比べると比較的成功しやすい仕事

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行政書士というと、一部では「食えない資格」の代表格などと揶揄されることもある通り、国家資格としては比較的廃業率の高い仕事といえるかもしれません。

しかし、あらゆるビジネスと比較してみれば、成功率はまだまだ高い方の部類のビジネスモデルだといえます。

というのも、行政書士は一度顧客に信頼してもらうと、そこからさまざまな仕事が派生していき、仕事の幅が広がりやすいという特徴があるからです。

例えば、行政書士の大きな仕事分野である「建設業許可」の依頼があるとします。依頼者はたいてい中小規模の建設会社の社長さんです。

この「建設業許可」は、場所や内容によりますが1件あたり10万円以上はする仕事になります。

この建設業許可申請で顧客の信頼を得た場合、「産業廃棄物運搬許可」や「宅建業許可」など、関連する業種に関して申請の必要が生じると、こういった仕事も続けて依頼されることが多いのです。

1つの業種で必要となる許可申請の種類は多いため、単発の仕事から様々な仕事の依頼に発展することがあるのが、行政書士の仕事です。

したがって、事務所が軌道に乗るまでにこうした1つ1つの仕事をいかに丁寧にこなし、さまざまな依頼につながる顧客を獲得できるかが、成功へのカギとなるでしょう。

ただ、万が一ビジネスがうまくいかなくて行政書士を廃業する段階になったとしても、他業種と比べるとそれほど大損はない、というのも、チャレンジしがいのある点かもしれません。

初期費用が安いため、独立開業の失敗による経済的リスクは低いです。

また、ビジネスが軌道に乗るまでは自宅で起業する、仕事を他に持ちながら業務を続ける、といったスタイルをとることもできます。

行政書士での独立開業では、やることが非常に多い

行政書士は基本的に1人で独立開業します。そのため、特に開業当初は非常にやることが多いです。

初期費用がかからない分、自分自身に対しての投資をする必要があるので、経営に必要な活動に加えて、法律や専門分野に関する勉強も並行して行わなければなりません。

まず、経営に関してやらなければいけないことだけでもたくさんあります。

やることは商品として書類作成の実務を行うために必要な最低限の備品や書籍、資料、機材などを揃え、いつでもプロとして仕事のできる体制を作ることだけではありません。

より重要になってくるのが「営業活動」です。少し前の時代では「実務の勉強より営業の勉強をしなさい」という行政書士の方も多かったくらい、「営業活動」が独立開業の成功のカギを握ります。

もともと行政書士のような専門職の人は「営業活動」を苦手とする人が少なくないのですが、事務所を順調に経営している行政書士は、もれなく「営業活動」に力を入れていれてきた人ばかりです。

営業活動のスタイルそのものは開業している地域や取り扱う業種によってさまざまですが、やり方自体はそれほど難しいものではありません。

ただ、対面営業にせよWEB営業にせよ、トライ&エラーを繰り返しながらコツコツ勉強し、実践していくことが大切になってきます。

そして、事務所の運営という点でも行政書士は多忙を極めます。

顧客からの電話での問い合わせの対応、お客さんが事務所に出向いてもらう際の段取り、そして対面での相談、説明、こういったことを、基本的に自分1人ですべてこなすことになるのです。

もちろん、問い合わせは1日に何件もある日もありますから、それぞれの案件に対して柔軟な対応をとる必要があります。

さらに、案件を受注した後は官公庁への問い合わせ、書類の作成作業を行い、必要であれば依頼主の会社に出向いて必要な資料を受け取りに行く、といった仕事をこなしていかなければなりません。

こうした合間に「営業活動」のほかに、自分の知識やスキルを磨くために勉強したり、専門家のセミナーに参加したりといった「自己研鑽」のための時間も、欠かすことのできないものです。

したがって、行政書士として独立開業するのであれば、開業前の入念な準備と、開業後の多忙さを乗り切る効率性と体力、気力が必要だといえるでしょう。

独立開業当初は人を雇うことも難しいでしょうから、業務の根幹にあまり関係のない雑務を、いかに効率よくこなすか、といった点でも工夫しておかなければなりません。

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