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第4章:プロのクリエイターに必要な素養とは〜メンターからの手紙 ヒロ杉山氏〜

ポイント
  1. プロとしてのモチベーションをキープする
  2. 唯一の挫折体験
  3. 才能について

目次 [非表示]

ヒロ杉山氏 プロフィールはこちら

プロとしてのモチベーションをキープする

僕は、今まで狙って何かをやってきたわけではないんですよね。

振り返ると、あんまり考えずに「これやりたい!」って思ったこと、「これ作ったらかっこいい」って思ったことを、すぐにやりだしちゃうんですよね。後先考えてないし。
でも結果それが世の中に認められたり、仕事につながったりしてきました。

僕は、いい仕事を続けられる大きな要因は、本当にモチベーションだと思うんですよ。
ルーティーンにならないこと。

なるべく自分が興奮できる状態をどれだけキープできるかっていうのが、プロとしての第一条件。
仕事のなかにモチベーション上げるポイントを作るのはすごく大事じゃないかなと思います。

そのためにも、大事なのは好奇心ですよね。
どれだけいろんなことに好奇心を持って、スタンス軽く、挑戦したり調べたりするか。

好奇心がない人っていうのは、面白そうって思っても、めんどくさいしって通り過ぎちゃう。
でも、好奇心強い人っていうのは実際に行動して、そこですごくハマるものに出会ったりする。

いつもなにかに好奇心を持ってないと、いろんなことに気づけないと思うんですよ。
どこになにがあるかわからない。

家の中にこもってても向こうから好奇心はやってこないから、とにかくめんどくさがらないこと。
人に会うことや、たまたま会った人が言ってたネタが面白かったとか思うことも、1つの好奇心につながりますもんね。

唯一の挫折体験

とは言え、僕もモチベーションがすっごく落ちて「挫折」といえる経験は1回だけあります。
40歳で始めた現代美術は、グラフィックや広告とはまったくフィールドが違うんです。

グラフィックの世界である程度ポジション作ってきたけど、現代美術の世界へ行ったらまた1回戦から戦わなきゃいけないわけですよ。
で、1回戦から戦って、そこでも少しずつポジションを作ってきたときに、ニューヨークの有名なギャラリーで展覧会をやるという話が舞い込んできて、これはもう命がけでやろう!と思ったの。

半年くらいデザインの仕事セーブして、もう全精力とお金もかけて作品を作ってニューヨーク行って、さあどうだ!って見せたらば、全然反応良くなくて、売れなくて(苦笑)。

自分としてはもう渾身の作品だったし、これが売れてトントン拍子に現代美術の世界に行くっていうイメージもあったのに。
でも全く売れなかったから、ドーーーンと落ちてしまって。制作ももうそこから1年間くらいできなくなっちゃって。
人生唯一の挫折ですかね(苦笑)。

でも、やっぱり作ることは楽しい。
ニューヨークっていうマーケットにはそのときは反応してもらえなかったけど、「ものづくりを楽しむ」っていう部分にフォーカスすることで、少しずつモチベーションは上がっていったかな。

絵を描く人で「描けない」って言う人がいるけど、絵ってすごくモチベーションが大事だし、メンタル的に落ちてるときはやっぱり描けないんですよね。
でも、手は動かせるんです。

僕は、いい絵が描けなくても絵の具をこねくり回したりとか、「描く行為」は常にしているんです。
気持ち的に落ちてて苦痛でも、やりはじめるんです、無理やりにでも。絵の具を出しちゃったりとかね。そうすることで、自分で無理矢理にでも気持ちを上げていく。
それは、アスリートの感覚に近いと思います。

やっぱり絵って長期間描かないでいると、描けなくなっちゃうんですよ。だから、一番いいのは毎日10分でもいいから描くっていうことですよね。
毎日ちょっとずつでも描いてると、始めた瞬間に入り込めるから。
ほんと筋トレに近いと思いますよ。

だから、行き詰まってるときはとにかく手を動かすこと。
デザインでも絵でもそう、行き詰まったときこそ手を動かすべきなんです。
行き詰まってるときって、ちろんいいものできないですよ。それでも手を動かしつづける。

心技一体って言うけど、体と心なんですよ、人って。
心は落ち込んでるんだけど、体は動くわけでしょう。両方止まっちゃったらなんにも前に進まないから、心が動いてなくても、体だけはとにかく動かす。
そうするとだんだん心が体に影響されて、気付きが出てくるんですよ。
絵の具を溶くぐらいでもいいからとにかく手を動かすこと。

そうすることでなにかが見える瞬間が必ずあるから、それを信じて手を動かす、っていう感じかな。

才能について

デザインやアートの領域にいると「才能」と言われることはよくあります。

才能については、僕は、神様はそんなに不公平なことしないと思うんですよ。
人間に対して、この人には才能をいっぱいあげて、こっちの人にはあんまりあげない、みたいなことは、神様はしないような気がしてて。

ただ、この人は絵を描く才能がある、この人は歌がうまい、この人は人とのコミュニケーションがうまい、この人は料理がうまい、みたいな、才能の種類は違うかもと思います。
だけど、自分はなにが得意かとか、一番向いてるものはなにかとかを見つけられない人がたくさんいると思う。

だから、自分に絵の才能がないのに画家になろうとしてる人っていうのは、才能がない人っていうふうに言われちゃうけど、でも本来なら、もしかしたらその人は楽器がすごくうまい人かもしれない。
その楽器のうまさっていうのを見つけられないまま一生が終わっちゃうってこと
なんですよね。

「夢を追う」っていうのは、がむしゃらにあてずっぽうになにかをやることじゃなくて、本当に自分の才能が活かせるものを見つけて、それをずっと続けるということ。
そういう人が夢を達成できるんじゃないかなと思うんですね。

続けた人が成功してると思うんですよ。
どんなに才能があったって、途中には辛い時もあるし売れないときもある。
でも、そこでやめないでずっと続けられた人っていうのが残っていくんじゃないかなっていう気がします。

その、自分の持つ才能に気づくためにも、必要なのは好奇心。
めんどくさがらずに、スタンス軽く、いろんなことに挑戦したり興味をもって取り組んだりすることからですよね。



(続く)

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著者プロフィール

ikekayo(池田佳世子)

ikekayo(池田佳世子)

関西を拠点に活動するライター。 その人のもつ無形の価値に輪郭を描く仕事をしています。