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M&Aは起業の選択肢の1つになる!日本スモールM&A研究所代表 新島史也さんインタビュー

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「助っ人」の運営会社であり、スモールビジネスの起業支援実績では日本トップクラスを誇る株式会社ウェイビーが、このほどM&Aの仲介事業をスタートさせるべく立ち上げたのが「日本スモールM&A研究所」です。

「M&A」と聞くとドラマ『ハゲタカ』などの大企業による企業買収のイメージが強く、一般的なサラリーマンはもちろんのこと、資金力に乏しい個人の起業家にとっても遠い存在のように思えます。

そこで今回は同研究所の責任者を務める新島史也さんに、起業を志す人がスモールM&Aを行うメリットや心構えについて聞きました。

「M&A=大企業による企業買収」は勘違い

新島 史也

突然ですが、M&Aに対してどんなイメージを持たれていますか?

やっぱりドラマや小説の『ハゲタカ』で描かれているような大企業がやること、という感じでしょうか……?

助っ人編集部

新島 史也

そうですよね。多分、起業を志している人の大半が自分の将来の選択肢としてM&Aをするなんてことは想定していないと思います。でも実はそれは勘違いなんです。

どういうことですか?

助っ人編集部

新島 史也

M&Aは英語の「Merger and Acquisition」、つまり合併・買収という意味の言葉ですが、もともとものすごく定義が広いんですよ。

例えば大企業による大企業の買収もM&Aですが、個人の起業家による中小零細企業の買収もM&Aです。 このうち後者のM&Aで、1億円までの企業買収がスモールM&Aと呼ばれています。

そして今回日本スモールM&A研究所が対象としているのが主に1,000万円までの企業買収です。

そうやって聞くと、比較的現実感のある話ですね。

助っ人編集部

M&Aの本質は「企業の時間と経験を買う」

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新島 史也

僕はM&Aの本質を「企業の時間と経験を買うこと」だと考えています。例えば80歳のおじいちゃんが30歳の時に立ち上げた会社は今がどんな状況にあるにせよ、少なくとも50年の時間を費やして今の事業モデルを作り上げて、50年間事業を継続してきたわけです。

確かに、そのとおりですね。

助っ人編集部

新島 史也

そこには従業員の人たちの想いもたっぷり込もっています。50年続いている企業は滅多にありませんから、そこで積み重ねられてきた時間と経験には大きな価値があります。この時間と経験の蓄積がある状態で事業をスタートさせられるから、お金を出して企業を買う。これがM&Aです。

RPGで言えば強い武器も防具もある状態でスタートできる「強くてニューゲーム」で始めるようなものです。ゼロから自分で起業する場合は、当然どちらもありません。文字通り裸一貫で始める必要があります。だからM&Aから始める起業の方が確実に成功しやすいんです。

若手起業家と「地方の老舗まんじゅう屋」をつなげる

でも、そんな都合のいい話があるんでしょうか?

助っ人編集部

新島 史也

ウェイビーは地方創生事業を運営する中で、これまで地方の経営者や自治体、銀行などとも密接に関わってきましたが、ほとんどの企業が「商売としては回っているけど、自分がいなくなったら続けていく人がいない」という事業承継の課題を抱えています。

例えば100年近く続く老舗のおまんじゅう屋で、平日でも毎日行列ができるくらい人気があるにもかかわらず、後継者がいないために今のオーナーが廃業を考えている……みたいなところはたくさんあります。

めちゃくちゃもったいないじゃないですか!

助っ人編集部

新島 史也

一方で首都圏で働く中で自分のキャリアとして起業を考えるようになる、という人も少なくありません。でもゼロから自分のアイデアや資本を使って起業しようという人は、まだまだ少数派です。

ウェイビーの「チャレンジャーズ」はそういう人たちをサポートするコミュニティサービスですが、やっぱり「何から始めていいかわからない」「自分が本当にやっていけるか不安」という悩みを抱えたまま動けないという人の方が圧倒的に多いわけです。

確かに勇気が必要ですよね。

助っ人編集部

新島 史也

でもそこに、毎日行列ができるのに後継者がいないというだけで廃業しようとしているおまんじゅう屋があったとしたらどうでしょう? これまでサラリーマンとしてキャリアを積んできた人がいきなり「よし、おまんじゅう屋を創業しよう」とはならないと思いますが、すでにおまんじゅう屋としての実績があって、ヒト・モノ・カネもあるところから引き継ぐという話であれば、十分リアリティがあります。

起業に対するハードルが一気に下がるんですよ。 こうやって「地方の中小零細企業が抱える事業承継の課題」と「若手起業家の不安」を同時に解決しようというのが、日本スモールM&A研究所が目指していることです。

スモールM&Aへの「参加条件」

そうは言っても、やはりM&Aならではの難しさみたいなものがあるんじゃないですか?

助っ人編集部

新島 史也

M&Aならではという課題はありませんよ。例えばこれから買収しようとする企業のジャンルや業界についても、「タマゴが先か、ニワトリが先か」の問題だと思っています。自分の中ですでに「こういう領域・業界でやりたい」というものがある人は、そういうことをやってきた企業をM&AすればOKです。

もしそれがなかったとしても、今後事業承継の課題を抱えている企業はどんどん多くなっていきます。そこから「この事業は面白そうだ」とか「この企業なら自分で引き継げそうだ」という目線で、買収する企業を選ぶこともできるようになっていくでしょう。

そうなれば、あらかじめジャンルや業界を絞っておくことは必須でなくなります。 起業経験の有無に関しては、もちろんあった方がラクかもしれません。でも未経験なら、さっき話したように「強くてニューゲーム」で始めるM&Aの方が圧倒的にラクです。

資金はあればあるほど良いですよね?

助っ人編集部

新島 史也

もちろんそれはそうです。資金としては一口300万円が理想的な金額で、これだけあれば会社を買ったうえで、そのあと事業をうまく軌道に乗せるところまで行きやすくなるとは思います。

ただ極論を言えば0円でM&Aができる企業もありますから、資金さえも必須ではありません。これに対して、ゼロから自分の企業を立ち上げるとなれば登記費用などがどうしても必要ですから、0円で始めるのは不可能です。

え、企業が0円で買えるんですか!?

助っ人編集部

新島 史也

そうですよ。今の経営者が「引き継ぐ人はいないけど、どうしても残して欲しい」とか「メリットもあるがリスクもあって、そのリスクも込みで買ってくれるなら」という理由でタダで売りに出すケースがあるんです。

仮に資金が必要になった場合でも、今は自治体から第二創業のための補助金も出ていますし、今後の売り上げから元オーナーに支払っていくという選択肢もあれば、銀行から創業融資を受けるということもできます。だから必ずしも元手がないとM&Aができないということはありません。

不可欠なのは経営者としての適性

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これだけは絶対に必要という条件はありますか?

助っ人編集部

新島 史也

そもそも事業を自分でやるということ、つまり経営者としてやっていくということに対しての適性ですね。

なぜなら10年やれば、ゼロから始めた場合であっても、M&Aで始めた場合であっても、「事業を継続するために何をするべきか」を問われる場面は必ずと言っていいほどやってきます。

この課題に対してちゃんとした答えが出せる人は、どちらの起業の仕方でもうまくやっていけます。逆にこれができなければどちらにしてもダメになるでしょうね。

売り手にも買い手にも幸せなM&Aを

経営者としての適性があれば、買うべき企業とそうでない企業を見分けることもできますか?

助っ人編集部

新島 史也

M&Aというのは言ってみれば中古車や中古不動産を買うのと同じです。これらを買う際に商品状態や前オーナーの情報などを調べるのは当たり前だと思いますが、これは言わば「中古の企業」を買うM&Aでも同じです。

もちろん契約内容をしっかりと理解しておく必要はありますが、過度に慎重になる必要はありません。 またこれまでウェイビーが培ってきた、起業家との深く強いつながりや地方とのつながりは、これから買収しようとする企業の「商品状態」を正確に見極めてもらうために必ず役立つと自負しています。

なるほど、安心してM&Aできるということですね。

助っ人編集部

新島 史也

はい。ただし買い手側だけでなく、売り手側にとっても幸せでなくてはなりません。従業員や親族などに事業を引き継ぐ「事業承継」と、第三者がお金で買い取る「事業譲渡」には明確な違いがあります。このうち事業譲渡には「買い取られてしまうと、自分はもう手も口も出せない」という不安感がどうしてもつきまといます。 定義としてのM&Aは確かに事業譲渡です。

でも日本スモールM&A研究所が提案・支援するM&Aでは、この事業承継と事業譲渡のギャップをできるだけ埋めていきたいと考えています。買い手も責任を持って買い、売り手も「この人になら」と任せられる。そうした全ての関係者が幸せになるM&Aを提案・支援するのが、私たちの使命ですね。

心強いですね。最後に、もし新島さんがスモールM&Aの買い手になるとしたら、どんな領域にチャレンジしますか?

助っ人編集部

新島 史也

老舗のおまんじゅう屋さんは面白いと思いますね。例えば空港に出店してみようとか、新しい商品を開発して海外展開してみようとか、老舗だからこその夢があります。

本来老舗と呼ばれるためには時間が必要ですが、そこを老舗になった状態から始められるのが、M&Aの醍醐味だと思います。

考えただけでワクワクしますね。今日は夢の広がるお話をありがとうございました!

助っ人編集部

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