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整体師として起業!「自分ならではのことを、楽しんでやる」女性起業の鉄則とは?

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中小企業などに対する女性集客コンサルタント、Facebook#起業女子トレーナー、人気整体師など、多種多様な肩書きを持つ三児の母、それが丹羽綾さんだ。

彼女曰く、起業を志す女性には自分の中の「やりたい」「やってあげたい」という想いをきっかけにする人が多いそうだ。確かにそうした想いは重要だが、それだけでは起業はうまくいかない。丹羽さんはビジネスをうまく回すためには「自分ならではのことを、楽しんでやる」ことが大切なのだと言う。

今回は丹羽さんが肌身に感じている起業に失敗しやすい女性の特徴をお聞きするとともに、彼女が自身のビジネスや失敗経験から学んだことについても伺った。

起業に失敗する女性の典型例

起業家としてのご自身の経験を伝えたり、Facebook社の企業女子プロジェクトのトレーナーとして活動されるなかで、起業を志す女性たちと実際に触れてみて、どのようなことを感じましたか?

助っ人編集部

丹羽 綾

女性は気持ちからスタートする人が男性に比べて多いんじゃないかっておもいます。例えば「誰かに何かをしてあげたい」とか「自分のやりたいようにやってみたい」とかです。

後者に関しては会社の歯車として働くことに物足りなさを感じて、自分で全部舵を取ってやってみたいとおもわれている方が多い印象です。あとは出産して産休はとってみたけれど、時間を持て余していて何かしたい、と言う人も多いですね。

ただでさえ出産したらものすごく大変なのに、そこで起業みたいな新しいことやるなんてことができるものなんですか?

助っ人編集部

丹羽 綾

私もそうだったのですが、出産してしばらくって、赤ちゃんも喋らないじゃないですか?そんな赤ちゃんと毎日二人で家にいると、ふとした時に「あれ?私、最近、まともに大人と話してない」って、そんな風におもったりするんですよ。

そうすると、自分って社会に必要ない存在なのかななんて、おもえてきて。するとたとえ無理してでも何かやりたくなるんですよね。ただ……。

ただ?

助っ人編集部

丹羽 綾

気持ちが先行して始める人が多いので、男性のように「ニーズがあるところにモノ・サービスを持っていく」という意識が薄い人が多いのも事実です。 例えば私が女性の整体師として開業した6年くらい前というのは、女性整体師はすごく珍しい存在でした。そのため開業するだけでも他の整体師とは違った存在になれました。

でも今は女性整体師も飽和状態で、それだけでは他とは差をつけられなくなっています。だから私の姿を見て「自分も女性整体師になりたい!」「自分が救われたみたいに、自分も女性を救いたい」とおもっても、ただ女性整体師というだけでは足りなくて、なかなかうまくいかないんですよ。

起業のコンサルなんかでは、自分ならではのことで、世の中に求められていることって何かを考えてみようってよく話しています。 特に実績もない自分をお客様が選んでくれる理由はなんだろうね?とか、そんな話もよくします。

視野が狭いということでしょうか?

助っ人編集部

丹羽 綾

んー、自分の気持ちで突っ走ってしまって、周りが見えてないって感じの人が多いかもしれませんね。 例えば看護師さんのように医療関係の人でとっても熱い気持ちで起業される方とか多いんですね。

現場も見てるし、人のためになりたいという想いの強い人が多い。でも「ん?」とおもうことが多かったりします。

それはなぜですか?

助っ人編集部

丹羽 綾

病院にもよりますが、病院って患者さんが医療を求めて来る場所じゃないですか?

しかも向こうから「よろしくお願いします」という感じで言ってもらえるものだから、一般的なマーケティングというか、例えば、自分からお客様に商品やサービスを知って頂いて、求めてもらえるように努力するということは、あんまり必要になかったんじゃないかなっておもうんですよね。

そんな彼女達が起業すると、無意識に自分は必要とされて当然という態度をとってしまうというか・・・時々、とっても上から目線な言葉になってしまっていたり。

知らない分野は「体験」してみる

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そういった自分の経験でしか動けないことって他の業界でもあると思うんですが、どうすればいいんでしょうか?

助っ人編集部

丹羽 綾

起業する前に少しその業界でアルバイトすればいいかなって。現場に入って三ヶ月でも半年でもいいから働けば、その業界の基本的なところは学べます。

例えば、華やかな世界で、ブライダル関連のお仕事をしたいって方も多いのですが、ブライダルって、基本、人生の晴れ舞台というか、何より思い入れの強い一日を請け負うお仕事だったりするじゃないですか。

だから責任も重大だし、とっても厳しい業種ですよね。一つの失敗が一生取り返せない失態になることも考えられるわけですし。私なんかは最も首を突っ込みたくない業界だとおもってるくらいです(笑)。

でも自分の気持ちや想いだけで突入しちゃう人も少なくなくて、元々ブライダル関連のお仕事をしている人からすると、有り得ないという行動を悪気なくしてしまったり。

それはマズいですね。

助っ人編集部

丹羽 綾

知らないことって簡単に考えてしまったりね。そんなの普通にできるよ!的な。でもどんな業界でも成功するのはそんなに簡単なことじゃないとおもうんです。 なので、知らない世界なら、ちょっとだけアルバイトしてみるのって悪くないんじゃないかなって。

トントン拍子に拡大していったビジネス

丹羽さん自身はそういうことをじっくり考えてから起業されたんですか?

助っ人編集部

丹羽 綾

いいえ、あんまり深く考えてはきませんでした。偉そうに言うわりにすいません(笑)


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えー!そうだったんですね(笑)

助っ人編集部

丹羽 綾

最初に整体師を始めようとおもった時も、当時の脱サラブームに乗っかって整体の学校に入ったという感じでしたし、女性集客支援も最初はたまたま友達から手伝いを頼まれてやっただけ、女性の起業支援もなんとなく相談に乗っていたら仕事になっていました。多分全てのタイミングがよかったんだとおもいます。

例えば整体の学校でも、同期は7〜8人くらいいましたが、女性は私一人だけ。名古屋で私が初めての女性整体師くらいの時代でした。しかもちょうどママの起業が流行っていたタイミングで、名古屋のメディアが取材に来てくれました。

なるほど、タイミングは大事ですよね。

助っ人編集部

丹羽 綾

あとは同じ時期にママ友300人を集めてお昼のクラブイベントを開いたんですが、当時はママイベントなんかも全くなかったので、これもまたメディアや他の企業さんから注目されたりして話題になりました。するとこのイベントをきっかけに私を知ってくれた人が、整体に来てくれるようになって。

結果1年目からかなりの数のお客さんが整体に来てくれて、予約は半年先まで埋まるようになりました。それで考えたのが、整体してだいぶよくなったお客様に身体を整える体操をお伝えして、整体に来てもらう間隔を広げるということでした。

そうすれば、調子の悪い方を優先的に来て頂けるかなって。そしたら、その教えていた体操を教室としてやって欲しいと言われるようになって。

それでやり始めたのが「骨盤美人体操」教室です。 これがちょうど産後の骨盤調整のブームと重なって広がって、月に10クラス、合計250人くらいの方が参加されるようになりました。

するとたくさん女性が集まっているからということで、モニター募集をしてほしいとか、マーケティングリサーチの仕事をしてほしいという話が舞い込むようになりました。

まさにトントン拍子ですね。

助っ人編集部

丹羽 綾

売上に関しては本当にその通りでした。でもその頃くらいから、売上とは別のところで問題が起きるようになりました。

唯一つまずいた石は「身から出た錆」

どんなことがあったんでしょうか?

助っ人編集部

丹羽 綾

事業がうまく行って、会社にしたんですね。その頃、マーケティングリサーチのお仕事を多く請けていて、たくさんの女性を集めるというのが私のお仕事になってきていました。 私が集めるメンバーは、みんな何かしらビジネスをやっていて、そこで女同士の戦いというか、「自分の方が上だ」「いや私の方が上だ」みたいな小競り合いがいっぱい起き始めたんです。

あー、マウンティングってやつですね。しんどそうです。

助っ人編集部

丹羽 綾

負けず嫌いな私はそのメンバーの一つ上を行く手段として、一人だけこっそり藤村正宏先生のエクスペリエンス・マーケティング塾(通称エクスマ塾)に参加しました。セコイですよね!(笑)すぐに見破られ、指摘されました。

そして突きつけられたのは、「トラブルの原因は自分の大いなる勘違い」が生んでいた、という事実だったんです。 当時の私は「自分はこんなにデキるので仕事ください」という感じで仕事を取りに行っていました。

今振り返ると、仕事を取れる自信がないからこそ、それを隠したくて過大広告していて、誰よりも大きな案件が取りたい!名古屋で1番稼ぐ女性起業家になりたい!そんなことに躍起になっていたなって。 そんな風だったので「私はもっとデキる」って言いたがる人が周りに集まってきますよね!

私自身が人と比べて競争しているワケですから、デキる・デキないの競争が生まれてしまうわけです。だからその時の私の悩みは、完全に身から出た錆だったんです。 自分で言うのもなんですが、私はこれまであまり失敗してきませんでした。唯一記憶に残っている失敗が、この大いなる勘違いなんです。

Facebookの友達を3,500人減らしてリスタート

自分の勘違いに気づいて、そのあとどうやってリカバリーされたんですか?

助っ人編集部

丹羽 綾

まずは自分の売り方を変えました。それまでの「私はすごいですよ!」という売り方から、自分の素のまんまの発信に変えて、そんな私を知ってもらった上でお仕事を頂くという売り方に変えました。すると自然とお客さんの層も変わったし、周りで私と張り合ってきていた女性たちも離れていきました。

あと、当時5,000人いたFacebookの友達を1,500人にまで減らしました。5,000人いた頃は投稿すると600とか700くらいのイイねが一瞬でついていましたが、実はそのうち半分以上は全く面識のない人たちでした。それではダメだと思い、友達から知らない人、そして嫌だなと思う人を消してしまったんです。

−3,500人!!!、が知らない人と嫌いな人だったんですね(笑)

助っ人編集部

丹羽 綾

めちゃくちゃ多いですよね(笑)でもそういう人たちを消したら、残ったのは自分が好きな人だけになりました。そこで「もう一回、最初からやり直しだ」と思って、残った1,500人の人たちとコツコツとコミュニケーションを取っていったんです。

以前は「子供どものことや家庭のことなんか書いたら仕事が来ないよ」「失敗のことなんか話したら仕事が来ないよ」という話を信じてSNSなんかには投稿しないようにしていました。

でもそういう話題を少しずつ出すようにしたら私の素の部分に共感してくれる人たちが仕事をくださるようになったり、「丹羽さんって裏表がないから信頼できる」って言ってもらえるようになっていったんですよね。

そういう経験を積み重ねて自分に自信ができたから、今は言いたいことを言えるようになったし、自分らしく振舞ってなくなる仕事なら仕方ないっておもえるようになりました。

今は「楽しくやること」を大切に

これからチャレンジしていきたいプロジェクトなどがあれば教えてください。

助っ人編集部

丹羽 綾

ウールの製品などを手がける豊島紡績さんからお声がけいただき「Ayawear」というアパレルブランドのプロデュースをさせていただいています。

私もこのお仕事をさせてもらって初めて知ったのですが、ウールって、水分をたくさん含んでいるから着ているだけでしっとり感じたり、寒い時は発熱、暑い時は放熱して体温を一定に保つサポートをしてくれるとか、他にも抗菌・防臭作用があったり、本当に興味深いモノなんです。

そしてその特性は整体師としてお伝えしてきた女性の健康にもとっても繋がるなって。今は敏感肌の人でも安心して着ていただけるような、ウールなのにサラサラで気持ちがいいお洋服を展開しています。これをもっと多くの人に知ってもらうために積極的に活動していきたいです。

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そんなことまでやられているんですね!たしかに整体師や女性起業家支援など、複数のお仕事をされている丹羽さんの経験が活かせる プロジェクトですね。仕事で大切にしていることはありますか?

助っ人編集部

丹羽 綾

楽しくやることです!楽しくやるために大変なこともいっぱい出てきますが、それ自体は平気なんです。私は夜遅くまで働くのも苦じゃないし、たくさんの作業をこなすのも好きなので。でも楽しくないと全くやりたくなくなってしまうんですよね。

以前はそれでも「仕事だから」っておもってやっていました。 これを最近はすっぱり止めてしまって、「やりたくない」と感じる状況を意識的に避けるようにしています。

誰か別の人にお願いしてみたり、一緒に仕事をするメンバーを、楽しいメンバーにして楽しんでやれるように工夫してみたり。それでもどうにもならなかったら止めるという選択もありだなって。

自然体だからこそ成果を出されているわけですね。起業を目指す女性はもちろん、男性にも役立つ話をありがとうございました!

助っ人編集部

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