「まずやってみたらいい」ビジネスで想いを叶える学生起業した先輩に聞く 経営の序章

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株式会社テーブルクロス 城宝 薫 社長

ボランティアや寄付、NPO/NGOの活動だけが社会貢献の姿だと考えている人は少なくないはずです。

実は社会貢献の形というのは、それ以外にも様々な形があります。社会貢献への想いを常に持ち、長期的な社会貢献をするには利益を生み出す必要があると考え、ビジネスという形で社会貢献する城宝社長。

2014年に当時大学3年生で、株式会社テーブルクロスを立ち上げ、日本では数少ないCreating Shared Value (CSV)を実現するために、日本で外食の予約した人数分の給食が途上国に届く事業を展開する城宝 薫社長にお話を伺いました。

株式会社テーブルクロスは、社会貢献ができるグルメアプリ「テーブルクロス」の他に、インバンドの波を捉えるべく、訪日外国人向けに、食をテーマにしたのインバンド体験型メディア「byfood.com」を運営しています。

【社会貢献への想い】

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これまでに途上国の子供たちに約23万食の給食を届けてきたと伺いましたが、社会貢献型事業への想いはどのような経験に基づいているのですか?

木村裕空

城宝

小学生低学年の時にインドネシアで、食事に困らない私たちと現地の学校に通えない子どもとの差にすごく衝撃を受けて、国が違うってこういうことなんだと感じたのですよ。自分にできることをやりたいなと思うようになり、募金やボランティアにできる限り協力していました。そして漠然と人の役に立つ仕事をしたいなと思っていました。

特に、今の事業と結びついている経験はありますか?

木村裕空

城宝

当時高校1年生で2週間滞在したアメリカでCreating Shared Value(CSV)という利益を確保しながら持続的に社会貢献するという考えを知りました。

現地のNPO/NGO団体が寄付やボランティアをどう集めるかの議論ではなく、団体の価値を議論し、社会貢献の対価をきちんとお金でもらう考え方を徹底してることに気付かされた時に、寄付やボランティアの枠を超えた社会貢献の形を初めて知ったことですね。

日本の一般的な考えとは大きく違ったのですね

木村裕空

城宝

その経験があって、日本の考え方を変えなきゃいけないと思いました。自分が子供たちのためにやる事業は、利益出しながら社会貢献しなければいけないのだという軸を持ったのが高校時代でしたね。

【想いをカタチにする 飲食店広告業 x 途上国への給食支給】

飲食店関連の事業を行うきっかけとは?

木村裕空

城宝

様々な国を旅する資金のためにアルバイトしていた飲食店広告会社で、業界が大手携帯キャリア社みたいな独占的な業界だと知りました。格安SIMによる価格崩壊が起こったように、私はこの業界でも同じことが起こると考えていました。

費用の低下は飲食店オーナーのためにもなるし、自分がやれば子どもたちの支援もできて、みんなハッピーになるだろうと思いアイディアを周りに話したら、良い反応をもらえ、大学3年生の時に起業したのですよ。

では、飲食店予約毎に途上国の子供たちに給食を届けるアイディアはどこから?

木村裕空

城宝

飲食店オーナーが予約が欲しいというニーズに合わせて、私は予約毎に子供たちに給食を届けるシンプルな仕組みを作りました。みんなが日常の何気ない行動の中で、負担を意識せず、一緒になって支援できるモデルになっています。
学校に給食を届けている理由は、途上国では子供たちが学校に通ってこない課題があり、給食をきっかけに通う仕組み作りたかったからです。

実際に、どこの途上国に給食を届けているのですか?

木村裕空

城宝

カンボジア、フィリピン、バングラデシュ、ネパール、南スーダン、ケニア、マラウイの7か国に寄付しています。

【CSV実現を目指して起業家として進み出す】

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起業する際に資金や事業運営のサポートしてくれる方はいたのですか?

木村裕空

城宝

当初アイディアを周囲の人に話していて、1週間でビジネスパートナーに出会うことができました。あとはその週間で出資してくれる方々が見つかったので約2,500万円の資金が集まりました。

事業運営に関しては、私が困った時は質問したい事・分野に強い方を常に定めて、助けていただきました。例えば、PRの質問はAさん、資金調達の疑問はBさんのような形で、その方と食事しながら質問攻めにするといった感じです。

どうやって、その方々に出会うのですか?

木村裕空

城宝

誰かに紹介してもらうことが多く、相談したら、その方が持っている知識や経験の範囲で教えてくれるだけではなく、その方が経験したことない場合は、経験ある人を繋いでもらえるのですよ。どんどん相談できる人が増えていきました。

なるほど。資金調達をどう行なっていたか知りたいです。

木村裕空

城宝

最初の時点で日本政策金融公庫から資金調達を試み、学生起業家に融資した前例のない等の壁があったものの、最終的に融資してもらうことができました。また信用組合等からも融資が出たり、VCの出資もあり、初期の段階で約1億円の資金がありましたね。

資金調達後からサービスローンチまで掛かった期間を教えてもらえますか?

木村裕空

城宝

サービス開発を始めて6~10ヶ月で完成の想定が、実際は1年かかりました。サービス開始は2015年3月で、そこからバグ修正に3~4ヵ月という感じでしたね。

その後、会社をどう成長させたのですか?

木村裕空

城宝

大きな転換点は5人で運営していた頃に、多くの誰かを助けたいと思っている人がいるから、同じ志を持つ方々と協力して事業を進めて行きたいと思い、1口10万円から支援できるファンクラブの「エンジェル倶楽部」と代理店制度を確立した事ですかね。

そこからは、口コミやメディア露出等のPRでユーザーが増えてきました。関係者が増えていき、ブランド作りというところにあると思います。

【学生起業家・元学生起業家としての経験】

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学生・若手起業家の利点を教えてください。

木村裕空

城宝

知識を持ちすぎると怖さが予見できて動けなくなる病気に陥るのですが、知識がない分、怖いもの知らずでフットワークも軽くいられるという事ですかね。

では学生起業家として苦労したことは何でしょうか?

木村裕空

城宝

いまだに選択肢が少ないことに苦労していますね。知識が足りないというのは、決断を下す時の選択肢が少ない状況に陥っているのというのが常に大変なことですね。

学生時代の事業運営と今の事業運営で感じる違いは何ですか?

木村裕空

城宝

自信がついたのと人脈の広さ・実績、動かしている規模の違いであったり、人からの信頼が違うので、深い議論ができるようになっていますね。起業当初、私が相談する時は教えてください・教えてあげるという関係だったのですよ。サービスをどうするなどの目先の議論が多かったが、今では5~10年先を見据えた議論を基に経営できるというのが大きく感じる差ですかね。

次に、起業初期段階でどのような知識があったら、学生起業家として成長できると思いますか?

木村裕空

城宝

私も最初あまり知識がなくて、株式知識やPR方法なども知らなくて、資金調達しなければいけないという時に始めて勉強したのですよ。ただ、本に書いていないことは、とにかく知っている人に質問と相談したらいいかなと思います。

では、同世代の起業家との交流をしてきましたか?

木村裕空

城宝

どこまでが起業家かとなるので、別の表現をすると、私の周りは自分で何かやっている人が多かった。ただ資金調達した人やサービス持ってる人は当時少なかった。やっと最近、起業する知り合いが増えてきたところですね。

同世代以外の経営者との交流はどうですか?

木村裕空

城宝

私は特定のコミュニティに所属してないので、起業家の知り合いは多くはないと思いますね。ただ起業家・経営者は意外に集まりやすくて、よく飲み会に社長仲間を数人連れて行ったりして、エンジェル投資家を入れるべきかなどの議論や情報共有などはよくしていますね。

相談できる人がいない起業家は多くいると思いますが、起業家コミュニティは有効だと思いますか?

木村裕空

城宝

そう思います。私もビジネス交流会等には参加していたので、やはり会社に対するファンを集めるのにすごくいいツールだと思いますね。それもマーケティングの一環なのでコミュニティを活用できると思います。

学生起業家が城宝さんに相談を求めにきたら、どうアドバイスやサポートしますか?

木村裕空

城宝

まず、やりたいサービスが決まっているか、どれだけ想いがあるのかを確認します。確固とした想いがあるなら、ビジネスモデルを10個くらい一緒に考えます。その次は資金調達方法。すでに課題意識がある状態で相談されたら、協力者やビジネスモデルを試せる環境を作るために知り合い紹介してあげるかな。

こまでするのですね!では、学生/若手起業家に一番必要なものは何だと思いますか?

木村裕空

城宝

恐れずに聞くことですね。質問することって、すごく怖いですよね。でも例えば、事業計画書などの資料に何を書いたり、載せたりすればいいのか知識がないときに、知り合いの経営者に見せてほしいとお願いできる勇気は重要ですね

【株式会社テーブルクロス 未来図】

テーブルクロス社の展望を教えてください

木村裕空

城宝

私たちは変わり目におり、新規事業として「byfood」をスタートしました。訪日外国人旅行者に向けて、まだコンテンツ化されていないローカル情報を多言語で提供するサービスを地方創生に絡めて進めたいと思っています。

強みのITで訪日外国人のお客様が日本の食にアクセスできるハブになり地域活性に繋げたいと考えています。支援する学校や地域を増やして規模の拡大もでき、目標の「2020年までに4000万食」に近づけるかなと思っています。

また国内の寄付も計画していくところです。そこに向けて、予約者数と満足度を上げていくことが目標ですね

【未来ある学生起業家に】

最後に学生・若手起業家に向けてメッセージをお願いします。

木村裕空

城宝

結局、まずやってみたらいいんじゃないかという結論に至りましたね。

自分の中で腹落ちしてないものでも、やってみたらすごく伸びたり、いいじゃんと思っていたものが、流行に乗れなかったりということがあるので、やってみないと分からないのですよ。

立ち上げた当時、社内ではこうなったらどうするという机上の空論で話をしない様に心がけてましたね。やってから考えるという思考でいたので、とりあえずやってみたらいいかなと思います。


まとめ

城宝社長が2週間でアイディアを周りの人に話していたことで2500万円もの資金が集まったのは、やはり本当に人を動かすような想いがあったからだと思います。
自分の目指すところ、やりたいことを人に伝えるということが非常に重要だと感じました。

また、わからないことを自分で調べる。自分で調べても分からないことは、積極的に質問しにいく。さらに質問しに行ける人を見つけるのが大事という考えは
ビジネスのみならず様々なことにも当てはまると思いました。

人の助けを借りつつ、人助けをしてきた城宝さんのビジネスを応援していきたいです。

株式会社テーブルクロス

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► 公式サイト:  https://tablecross.com
► 代表者:    代表取締役 城宝 薫
► 設立:     2014年06月25日
► 本社所在地:  〒162-0067 東京都新宿区富久町16-15 新宿MYビル3F
► 資本金:    1億2300万円
► 事業内容:  
・社会貢献ができるグルメアプリ「テーブルクロス」の運営
・インバウンド体験型メディア「byfood.com」の運営

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