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勢い系のタイプの特徴としては、「若い」「浅い」「気分屋」ということだと思います。
若い人によくいるタイプです。事業において勢いはとても大切な要素であることは間違いありません。ただこの場合の勢いというのが、前向きな勢いではあるものの、事業についてしっかりと検討すべき部分を検討してからはじめるとか、仲間との役割や株などの持ち分を熟慮して決めるなど、後戻りできない、しにくい部分などを全く気にもしないで進めてしまうことがあり、その意味では悪い勢いとなります。
浅いというのは、色々な前提や考えをはじめ、一緒にやる人などとの想定や握り全般が浅いということです。浅いことによって2、3週間すると色々な綻びや時には決定的な欠陥が出てきたりすることもあります。どんなに用意周到に準備をしたとしても綻びはもちろん出てくるのですが、勢い系のタイプの綻びというのは、致命傷となりうるような綻びだったりします。法律に抵触していたとか、株を全て外に出してしまっていた、そもそも全くお金がなかった、完全仕入れありきのモデルだったのにもかかわらず、仕入れ先がいなくなったとかです。
気分屋というのは、飽き性ということや興味を色々なことに持つということでもあります。
熱しやすく冷めやすいわけです。勢い系のタイプはADHDの多動・衝動性が強い人が多いイメージです。
勢い系が陥りがちなパターンとは?
勢い系のタイプは周りを巻き込むことやコミュニケ―ションがうまかったりします。
そのため結果として良くあるのですが、ちょっと性質が悪いのが、周りを巻き込むのがうまいので巻き込みつつ、ただ、多動・衝動性がとても強いことがあるので、やっぱりやめたとか、言っていることが変わって、結果として多くの人が振り回されるということがあります。
僕のお客さんである起業家にもADHDっぽいなと感じる人は結構多くいますし、
その人達は会うたびに、悪い意味でやることを変えたり、言っていることが変わっています。本人にそのことを指摘しても認めないで、変わっていないとか、一番深い部分でやろうとしていることは一緒だということを言います。基本的にはじっとしていられない人であったりするので、コロコロ言っていることややっていることが変わってしまうわけです。
勢い系のタイプに仕事を発注してしまうと、納品されないまま終わることや、雑な納品だったりすることが他のタイプに比べて多くあります。(もちろん人によります)
そのためトラブルになることも多いです。言った、言わないもよくあります。
勢い系のタイプはビジョン型の人が多くいる感じがします。本人は、絶対にできると確信していたり、未来への強いイメージを持っているような、ある意味リーダーの一般的なイメージに近いです。本人は絶対にできると思っているのですが、その壮大なビジョンに対して、まだまだ足もとは何もなく、ついてきていないため、周りからはいつも大きなことを言うとか、大風呂敷を広げると思われてしまいます。
勢い系のタイプの良いところ
・猪突猛進さや勇敢さ
自分が良いと思ったことに対しての確信や、できるということへの確信は本当にすごいし強いです。そのため圧倒的なスピードで、難しいと思われることに対しても、人が躊躇してしまいそうなことに対しても、臆することなく、先頭切って突っ走ってくれます。そのため、気がつくと道ができていたり、周りができると良い意味で錯覚したり、勇気づくということがあります。これは本当にすごい力だと思います。誰もが持っているものではありません。起業家、0から1をつくる場合の一番重要な力かもしれません。
・ビジョン型で前例無視ができる
とてもビジョンが強かったり、ビジョンを大切にします。ビジョンをぶち上げて、新しい未来をつくっていこうという気持ちが強いです。現状やこれまでのやり方などに疑問を持ち、手段にこだわらないでやろうとできます。常識や当たり前が嫌いなタイプでもありますので、新しいものを生み出すことができやすい人だともいえます。
・話をしていて悪い人ではない
ある意味、ちょっと子供みたいな人だと思うとよいかと思います。とても純粋な面があったり、そもそも悪気があるわけではないのです。そのため色々な人から好かれます。
勢い系のタイプに必要なもの「しっかり者」「腰を据えること」「役割分担」
・しっかり者と一緒にやることが大切だと思います。勢い系のタイプの良いところを生かせるブレーキ役となったり、しっかりと現実を調整できるパートナーがいるととても良いと思います。勢い系のタイプは僕の説明であまり付き合うのは良くないかもという印象を与えたかもしれませんが、劇薬みたいなもので、うまく良い人と組み合わせできると圧倒的な結果を出しますし、一番ある意味、イメージ通りの絵に描いた起業家っぽい人なわけです。
そのため、勢い系の人の良いところをどこまで引き出しつつ現実的に着地をさせていくかということがポイントになります。
自分が勢い系だと思う人は、良いパートナーを見つけることが1つのポイントだと思います。
・役割分担
しっかり者と一緒にやるということに近いですが、事業そのものがそもそも1人で完結させること自体難しいわけです。営業と納品(実際のサービス提供)では全くやることと必要な力は異なります。このような意味でうまく事業上で役割分担ができるかが大切だと思います。勢い系のタイプの場合には、営業など数字を伸ばすことはとても好きですが、納品などの作業は苦手だったり、あまり興味がない傾向にあります。圧倒的に攻撃が好きで、守備が好きでないというイメージですね。
・腰を据えること
勢い系のタイプへのアドバイスとして至極当たり前なのですが、少しずつ、年齢が上がっていき失敗・成功の経験が増えてきたりすると、1人で猪突猛進に進んでいってもうまくいかない、自分1人だとうまく納品できない、なかなか形にならないなどということがわかっていきます。そのようなことを経験すると自分の良いところ、悪いところを学んでいき、良く言えば少し丸くなります。周りからしても、勢い系のタイプとしてもやりやすくなっていくわけです。これがまだまだあまり経験のない若い子だったりすることが多くあるのですが、失敗を認めない、自分のできないことや弱いところを認めないことから一層厄介な話になるのです。尖りすぎていてまとまらないです。まだまだ圧倒的に感情的になることが多いわけなのでとても調整が難しいです。