会社での優秀さや地位は独立、起業の力とは無縁

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会社での優秀さや地位は独立・起業の実際的な力とは違うとあえて思っておきましょう。
一般的に良い会社と言われる超大企業などにいると、仕事の立場や社会的な評価などよりあなた自身の実際の力について錯覚を起こしてしまうことが多々あります。

良く言われますが、あなたがすごいということではなく、会社がすごいのです。

独立、起業するとその会社のバリューがなくなるわけです。
会社に所属しているときに、色々と関係ある人に独立、起業の話をしてみると、当たり前に協力するよといってくださるわけですが、実際に独立、起業して協力してくれるかというとそういうわけではなかったりします。
これは少しさびしいかもしれませんが、あなたの勤めている会社がまずあって、〇〇社のあなたとのコミュニケーションを当たり前に多くの人は取るわけなのです。

また、勤めている会社が大きければ大きいほど、やはり社会的にとか、ビジネス構造的な立場が強いため、その中で営業として売れていたので営業が得意と思うことも気を付けるべきです。
ある意味、売れることが構造的、立場的に、仕組的に、決定的な状態で営業担当としていたということが往々にしてあります。
つまり誰でもその会社の人であれば大抵売れたということです。(もちろんそういう場合でないこともあると思いますが!)

会社名など全く知られていない中で、自分の力のみで営業先を開拓しているような人も世の中にはたくさんいるわけです。
独立、起業を持続的にうまくやっていこうとすると、今あなたのことを知らない人や会社相手に当たり前ですが、商品、サービスを展開できないといけません。

良い意味で、勤めてきた会社で培った経験や力を最大に利用しつつも、悪い意味では固執をしては絶対にいけません。甘い想定も絶対にいけません。
会社から離れたらあなたはあなたです。

優秀な人の中でめちゃめちゃ頑張って仕事をしてきたという自負もあると思いますが、独立、起業をして結果を出す人と、会社で結果を出すことというのはその泥臭さや前提があまりにも違います。裸一貫での、全く新しいスタートだというくらいの気持ちを是非持っておいてください。

当たり前ですが少し極端な話をしています。協力してくれる人もいるでしょうし、あなたが実際に他の人より頑張ってきた場合には、実際の力というものもあるわけです。ただ、独立、起業というのは本当にあなたが全てなので、そのことをわかっていただきたいだけです。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。