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メディアとクラウドファンディングの連動でさらなる価値を生み出す~クラウドファンディングプラットフォーム“machi-ya”の有機性~

ポイント
  1. 人生を変えるメディアをつくる
  2. machi-yaはBtoCビジネスの必要性から着想した

目次 [非表示]

①人生を変えるメディアをつくる

助っ人編集部

 

御社の事業内容を教えてください。

芹澤さん

 

元々、会社の共通認識として、コンテンツファーストがあります。いろいろなメディアをつくってきたのですが、「人生をメディアで変えるようなコンテンツを作り続けることが我々の使命である」というところは、ずっとぶれていないんですよ。 なので、今もメディアを基準としたビジネスの延長線上でしか考えていないですし、やはりメディアが基軸になっているというところです。

助っ人編集部

 

メディア運営のノウハウを持ち、大きなメディアを抱えられている御社において、なぜ今回、machi-yaをスタートされたのですか。

芹澤さん

 

複数あるんですけど、ビジネス的な話からすると、今のメディアの運営って、ほぼ広告収益によるんですね。メディアが大きくなっていけばいくほど、広告費も高くなっていって、今、大体GIZMODOで記事広告1本200万ほどです。 そうなると、ナショナルクライアントさんしか入れられないような価格帯になってくる。でも、メディアとして何ができるかなと思ったときに、小さくても、志はあるし、いいプロダクトを作っているようなメーカーさんと、何か新しい取り組みをできないかなというところが根本にありました。 そこでmachi-yaというプラットフォームを作ることで、いいものを作っている人たちが、メディアを通じてプロモーションと販売ができて、我々は売れた分からマージンをいただく。そうするとメーカーさんとしてもスモールスタートできるじゃないですか。

machi-yaの3つの機能

助っ人編集部

 

そうですね。メディア運営をされている強みを生かして。

芹澤さん

 

machi-yaには、3つの機能を付けています。「コマース」「クラウドファンディング」「求人」。この3つを柱にしたのには理由があります。 いいものを作っている方々とユーザーとの間にメディアが介在して、ちゃんと伝えることで売れるようにするというのが一つ。 売れた後には、今度はアイデアがあるんだけどお金がないというものを、クラウドファンディングで作ることができる。 さらに事業が加速したときに、求人でニッチな人たちも集められるという3段階です。 いずれは、小さいメーカーさんが、ここからナショナルブランドになって、我々の記事広告を入れていただけるというエコシステムを作っていくことが目標です。

②machi-yaはBtoCビジネスの必要性から着想した

助っ人編集部

 

最初に作っていたメディアが成長してきたところで、課題感みたいなものが出てきて、それがmachi-yaというサービスに収束したという。

芹澤さん

 

そうですね。我々の課題は、toCビジネスを作る必要性があったことと、より純広告を入れていただけるようなクライアントさんを、どう育成、・展開していけるかという点。 あと、我々のメディアって、サブスクリプションをビジネスモデルとしていないので、ユーザーがアクションをすることで、そのデータをもう一度広告的価値にしていくような展開も考えていたというところがあります。

助っ人編集部

 

3つの観点から生まれたメディアであるということですね。かなり戦略的に進めていらっしゃると思うんですが、立ち上げまでの経緯はどのような流れですか。

芹澤さん

 

この事業自体は、新東通信さんという名古屋のエージェンシーとの合同事業です。彼らが海外のGoodsieというeコマースのサービスを持ってきているんですね。 実はGIZMODO、lifehackerのライセンシーである、ゴーカー・メディア社は、アフィリエイト、コンテンツコマースで非常に収益を上げている会社なんですね。 ただ、日本の少ないパイと、日本の消費行動から考えても、コンテンツコマースだけで収益を一気に上げることは無理なんじゃないかと二の足を踏んでいたところがあって。そのときに新東さんと出会うことができたんです。 新東さんもちょうど今後、クラウドファンディングの機能みたいなものを、このGoodsieに作っていく予定があったということだったので、そうであれば我々としてはそこに一緒に乗ってということで。 新東さんは地方への営業機能とマーチャンダイズのできる機能があり、我々にはメディアとして拡散という強みがある。ここで組むことで、今までできなかったことができるんじゃないかということがきっかけになりました。

 

自社の強みを出せるタイミングでリリース

助っ人編集部

 

日本にクラウドファンディングが入ってきた2011年ごろに大手は参入してきていたんですが。

芹澤さん

 

その時のマーケットはもちろん見ていました。そのときの問題点として、起案しても、広告打たないと結局露出がないということや、プラットフォームごとの色みたいなものが、あまり出ていなかったのではないかな、と。 我々はそこに関して、掲載可否を厳しくとっています。承認されたものについては、メディアがそれをバックアップして紹介していく。こういったメディアの拡散込みのプラットフォームって、まだないと思うので、それが強みですね。 あとは、他のプラットフォームさんだと、クラウドファンディング一本なので、どんどん起案を上げないとビジネスにならないじゃないですか。 ただ、我々は3つ機能があるので、本当にいいものだけに注力してサービスを運営できるという部分があります。だからこそ、クラウドファンディングの黎明期は外して、我々の強みがちゃんと確立できるタイミングで立ち上げたという形です。

助っ人編集部

 

これからの展開について、考えていることはありますか。

芹澤さん

 

GIZMODOは、イノベーションをテーマにしている媒体なので、小さなメーカーさんと大手さん、それぞれのアイデアをぶつけて、新しいものをこのmachi-yaというプラットフォームで作っていけたら、非常に面白いなと思っています。

③日本と海外で違うクラウドファンディング事情

助っ人編集部

 

クラウドファンディングで資金調達した企業にもお話を伺うと、資金調達というよりは、PR力のほうが魅力だという方が多くいらっしゃいますが、その点についていかがですか。

芹澤さん

 

これは日本のニーズとグローバルのニーズとで、全然違うと思うんですけど、日本の場合って、すでにプロトタイプがあるもの、先行販売的なものが多いじゃないですか。なのでプロモーション寄りになっているんですよ。 プロモーション目的のほうが、やってみたらうまくいったよねというのは、結果論だと思いますけど、それはやむを得ないんじゃないかなという気がします。

助っ人編集部

 

本来であれば、アイデアがあって技術もあってやりたいけど、先立つものがないというのが起業の現実だと思うんですけど。

芹澤さん

 

そのときに、例えば違うメーカーさん、ナショナルクライアントさんと一緒にやるとかっていうのはありですよね。 ただそれがマーケットニーズに必ずしも則していない可能性もあるので、それってほんとに実現しますかというところは、シビアに見ています。

助っ人編集部

 

支援する側も、何も返ってこなかったら支援したくないですしね。

芹澤さん

 

「発想は素晴らしいんだけどうちではできません」と断ったものがあって。最終的に大手のプラットフォームさんでやってるんですけど、納品が延びに延びて、ユーザーからは「返金してくれ」という声が上がっているところもあります。 そういったものは、僕らはできるだけ排除したいですし、そうしない限り、クラウドファンディングにお金を出したいという人がいなくなると思うんですよ。 我々は、機能がクラウドファンディングだけではないので、そこの審査は非常に厳密にできているというイメージです。

machi-yaへの掲載可否の基準とは

助っ人編集部

 

掲載可否の基準は、社会的な意義があるとか。

芹澤さん

 

それもあります。あと、うちが持っているメディアのどこにも属さない商材だった場合は、紹介してもあまり意味はないので。  僕らが今持っているメディアのどれかに親和性がちゃんと高いとされれば、あとはクオリティの問題ですね。

助っ人編集部

 

今後、クラウドファンディング全体での資金調達も視野に入れていく起業家が増えていくと思っています。クラウドファンディングサイトを運営している会社として、今後、どういう立ち位置になるかというお考えを教えてください。

芹澤さん

 

コンサルになるんじゃないですかね。クラウドファンディングをやっているプラットフォーム側が、自社の経験から「ここは行けそう」「行けない」「行くんだったらここはこうしたらいいんじゃないか」というところに、介入していくような。

助っ人編集部

 

クラウドファンディングサービスを運営することも事業なので、その事業も成り立っていかなければいけないし、そのためにはそこに乗るプロダクトがいいものでなければいけない。社会的に価値があると認められるものでなければいけないというのは、どちらの課題でもあるわけですね。

芹澤さん

 

いいものを常に作ることが起案者のユーザビリティだと思うんです。それがないがしろになっちゃうと、つまんなくなるという気はしますよね。

④クラウドファンディングの本質をつくプロダクトを

助っ人編集部

 

machi-yaさんの場合は、社会的に価値があって、今お持ちのメディアとの親和性の高いものという基準だと思いますが、今後、どんな方がクラウドファンディングを活用するべきかとお考えはありますか。

芹澤さん

 

親和性が高いのは、やはりプロダクトのほうですよね。この例えは飛躍してしまうかもしれないですけど、iPhoneが出たときに、なんであんなにみんな熱狂したかというと、自分のライフスタイルが変わる可能性があるからじゃないですか。 ほんとは、クラウドファンディングって、みんながそういうものを求めているんだと思うんです。 それはさっきの我々のコンピタンスによる、人の生活をコンテンツで変える、というものとマッチしたメッセージだと思っています。

助っ人編集部

 

人の生活を変えたいというところが根本にあるので、イノベーションとか、良くなるようなものを応援していって、一緒に成長していくということですかね。

芹澤さん

 

そうですね。

インバウンドへの活用も視野に

助っ人編集部

 

世の中の変化みたいなところを加味した上で、今後の目標はありますか。

芹澤さん

 

海外ライセンシーのメディアのパートナーはいっぱいいるので、そういうところとつないで、情報露出とインバウンドを一緒にできたら、それは楽しいなとは。

助っ人編集部

 

それもまた、御社ならではの強みを生かした方法ですね。

芹澤さん

 

まだ実現していませんが一度、経産省に、インバウンドの情報露出の費用を出してもらうプログラムも相談したこともあるんです。そこまでできたら、メーカーさんはそこまで負担なく海外への露出もできるので。

助っ人編集部

 

広い視野で市場がとらえられそうですね。

芹澤さん

 

そうですね。今キックスターターとかは、グローバルで出資はできますけど、日本のクラウドファンディングに海外から出資することってあまりないじゃないですか。それもできれば変えたいですよね。

助っ人編集部

 

最後に、どうクラウドファンディングを活用すればいいかなど、メッセージをお願いします。

芹澤さん

 

起業家の方の中には、いいものを作ったら人が見てくれる、というような考え方をお持ちの方もいると思うんですが、それだとやっぱり人が来ないのが現状です。なので、ストーリーというか、ブランドの情報伝達の仕方を考えなければいけない。 我々は、ストーリーをユーザーに適切に伝えるという仕事をしてきた会社なので、そういったところもカバーしていきながら、このmachi-yaで一緒に作っていけたらいいなと思います。

助っ人編集部

 

伝え方というところは、まさに御社の強みですね。 これからのクラウドファンディング市場には、量だけでなく質を支える仕組みが不可欠です。 machi-yaはメディアとの連動、コンサルティング的なところも、カバーしていただける、効果的なプラットフォームになるのではないでしょうか。 芹澤さん、大変期待の持てるお話をありがとうございました!

 

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著者プロフィール

助っ人編集部

助っ人編集部

起業家を増やし、一緒に世界を楽しくするべく立ち上がった助っ人編集部。 起業家、起業を志す全ての方へ、全国の有力な起業情報をお届けします。 無料会員登録をしていただくと さらに多くのコンテンツをご覧いただけます! ホームページ: https://suke10.com/

芹澤 樹

芹澤 樹

machi-ya(株式会社メディアジーン) 執行役員 CSO 事業戦略室 / Strategic Business Unit 音楽大学を卒業後、電子書籍のECサイト運営者としてWeb業界入り。2007年、現グループ会社のインフォバーンに「MYLOHAS」のサイトマネージャーとして入社後、「TABROID」や「roomie」の立ち上げなど、新規メディア事業の開発に従事。現在は戦略事業室のシニアマネージャーとして、8つある自社メディアのビジネス開発に努める。