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【第1回】女性起業家パネルディスカッション 特別レポート

ポイント
  1. 女性起業家によるTERACOYA「起業のきっかけ」は意外にも必要に迫らせたという方が多い
  2. パネリングの全員の共通意識は女性の働き方改革
  3. 全員が順風満帆ではなく波乱がある人生だった

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名古屋TERACOYA パネルディスカッション

2015年12月26日に開催された日本最大級の起業家イベントTERACOYAで、起業を通して手に入れた女性の本当の幸せをテーマに、女性起業家5人によるパネルディスカッションが行われました。女性の起業を成功させ、本当の幸せを手に入れるヒントが提示されたこのパネルディスカッションの様子を4回に分けてお伝えします。第一回目は「起業のキッカケ」です。

パネリストは、株式会社アクションパワー代表取締役大津たまみさん、株式会社つづみプロジェクト代表取締役冨田鼓さん、ビューティリア代表宮本佳実さん、株式会社キャスター取締役本林早苗さんの4名、モデレーターは株式会社ハグニケーションズ代表取締役高木さと子さんが務めました。

モデレーターからの質問にパネリストが順に答えて行く形式で進められ、起業のキッカケに始まり、お話は今後の事業の展望にまで及びました。

まずは自己紹介を兼ねて、それぞれの起業のキッカケについて語られました。

・モデレーターの高木さんの起業のキッカケは、ご主人の病気だったというお話に続くそれぞれのキッカケは、必要に迫られたものが多いというのが印象的でした。

・お掃除の会社を9年前に立ち上げた大津さんは、立ち上げ当時の様子を次のように話してくれました。

キッカケは、家庭生活からのリストラでした。
「シングルマザーになった自分を雇ってくれる会社が見つからない中、無いなら自分で創ればいい!と考えました。
自分自身を一生雇用しようと決め、ボロボロのコーポの一室を借り、お掃除の会社を立ち上げました。

生活のため、単価の高い事故物件のお掃除も積極的に引き受けていたところ、遺品整理の仕事が増えて行き、その流れで2003年には生前整理の会社も立ち上げることになりました。(大津さん)」

大津さんは現在4つの会社や協会の代表を務められ、そのすべてのキッカケが女性が生きやすい社会を作りたいという想いなのです。
ご自身が起業される際に、自宅で起業だったために住所が公開出来なかったり、打合せの場所に困ったりした経験を生かし、女性に場を提供するサービスを作るなど、事業のすべてが体験に基づいたものです。

・料理研究家として飲食店のフードプロデュースも手掛ける冨田さんの起業のキッカケも、シングルマザーになったことでした。

「起業のキッカケはシングルマザーになったことです。
大好きな料理を仕事に出来ないかと考え、経験も人脈も資金もないところからスタートしました。」

コツコツ貯めていた500円貯金が55万円になっていて、これを使って会員制の異業種交流会に入り活動しました。
これをきっかけに、周りからの助けを得て、少しずつ軌道に乗って来たんです。(冨田さん)」

現在は料理だけでなく、エステの立ち上げもされている冨田さんですが、やはり根底には女性の自立を助けたいという気持ちがあるそうです。

・パーソナルスタイリストとして活躍中の宮本さんは、前出の2人とは違い、お子さんはいらっしゃいませんが、起業する中で離婚を経験されています。

この経験を生かし、洋服のスタイリングだけでなく、女性のワークスタイルの提案もされています。

「25歳の時に企業を辞めて司会の道に進みました。その後、ファッションが好きだったこともあり、洋服を選ぶ仕事がしたい!と思ったんです。周りの意見は賛否両論でしたが、パーソナルカラーを学び、事業を立ち上げました。この経験を生かし、女性の起業を応援したり、働き方を変えるお手伝いがしたいと考えています。(宮本さん)」

・さて、本林さんは現在お子さん3人をご主人と一緒に育てながら、仕事をしながら妻も母もやりたい!という、ご自身の希望を叶えています。

40歳を機に起業した本林さん。2014年に二つめの会社を立ち上げ、順風満帆に見えますが、やはりここに辿り着くまでの苦労はたくさんあったようです。

「企業の秘書として仕事をする中で、結婚し、出産も経験しました。子育てをしながら仕事をするのはとても大変で、どうしてもすべてのしわ寄せは家族に行ってしまいます。その時に思ったんです。これは私だけではなく、周りの女性も悩んでいるはずだって。
そこで、女性に働きやすい場、仕事を提供する事業の立ち上げを決意しました。(本林さん)」

本林さんは、女性の雇用創出の場としての事業を立ち上げ、法人化もしています。スタッフは海外を含め300人を超えるそうです。

パネリストの皆さんに共通する想いは、やはり自分と同じ女性が活躍しやすい社会を作ること。これに少しでも近づくよう、自分に出来る好きなことをやり続けているというのが印象的でした。

さて、自らで掴む女性の本当の幸せ、第二回は「女性と仕事のバランス」についてパネリストのお話をまとめて行きます。
男性とは違った仕事と家庭に対する考え方、バランスの取り方について、学ぶことの多いお話がたくさんありました。

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ー続きはこちらへー
【第2回】女性起業家パネルディスカッション 特別レポート

ー2016TERACOYAもご覧くださいー
5人の有名起業家に聞く、起業に関する11の質問【前篇】

2015年12月26日に開催された日本最大級の起業家イベントTERACOYAで、起業を通して手に入れた女性の本当の幸せをテーマに、女性起業家5人によるパネルディスカッションが行われました。女性の起業を成功させ、本当の幸せを手に入れるヒントが提示されたこのパネルディスカッションの様子を4回に分けてお伝えします。第二回目は「女性と仕事のバランス」です。

あわせてこちらもお読みください。
【第1回】女性起業家パネルディスカッション 特別レポート

パネリストは、株式会社アクションパワー代表取締役大津たまみさん、株式会社つづみプロジェクト代表取締役冨田鼓さん、ビューティリア代表宮本佳実さん、株式会社キャスター取締役本林早苗さんの4名、モデレーターは株式会社ハグニケーションズ代表取締役高木さと子さんが務めました。
モデレーターからの質問にパネリストが順に答えて行く形式で進められ、起業のキッカケに始まり、お話は今後の事業の展望にまで及びました。

「私自身の課題でもありますが、女性が事業を始めるとなると、どうしても女性であることと仕事のバランスが難しいと思います。皆さんは、その辺はどうでしょうか?(高木さん)」

これは社会的に問題になっていることでもありますが、女性は出産や親の介護がきっかけで離職することが多いのです。

企業に勤めていても両立は大変なのですから、ましてや自分で事業を始めるとなると、バランスを取るのは本当に難しいはずです。

「私の場合は、子供と一緒に居やすい場所に移転することで子育てとの両立を可能にしました。例えば、会社で一緒にご飯を作って食べたり。出来ない理由を挙げればきりがないので、出来る方法を見つけようと考えました。(大津さん)」

子供と一緒にいる時間を増やすために、家で出来る仕事を探す人はたくさんいると思いますが、一緒にいる場所を職場に作るというのは、新しい発想だなと感心しました。それが出来れば、子供にとっても親にとっても安心ですよね。

「事業を立ち上げた時、娘はまだ2才でした。保育園に合わせて仕事をし、両親の協力を得て夜にお客様との打ち合わせを入れることもありました。立ち上げ当時は、睡眠時間が2、3時間でしたが、何とかやってこれたのは周りの協力のおかげです。とにかく今の自分に出来ることは何か考え、周りに助けてもらいながらやってきました。(富田さん)」

両親や仕事仲間など、周りの協力はやはり仕事を続けるためには欠かせないものですね。

一方、離婚はしたけれど、お子さんのいない宮本さんは、事業と人生のバランスを取るため、次のように考えるようになったそうです。

「自分自身がどんな人生を送りたいのかを考え、それに合ったパートナー選びや、働き方をして行くことが大切だなと考えるようになりました。(宮本さん)」

結婚し、3人のお子さんを持つ本林さんの解決策は、なかなか真似できるものではありません。

「私は仕事をしながら、妻も母もやりたいと考えました。でも、実際は難しい。そこで、妻も母もやりながら、仕事を続けるためにはどうしたらいいのかを考えました。【結果、今家事は夫が9割やっています。】
「ご主人は主夫なの?」なんて聞かれますが、そんなことはなくて、日本とフランスで仕事をしています。そんな中、家事もやってくれています。(本林さん)」

仕事と家事の両立をご主人がしてくれているというのは、本当にスゴイことだと思います。まだまだ奥さんを外に出すことも嫌がる夫も多い中、こんな素晴らしい男性もいるのですね。

それだけ、本林さんのやっている事業が価値のあることで、応援したくなるものなのでしょう。

「仕事柄、主婦の方に夢を聞くことがありますが、その時に返ってくるのは、ご自身の話ではなく、お子さんやご主人の話なんです。これは主婦だけではなく、女性ならではの感性なのでしょうね。お母さん自身が幸せになることが、お子さんにも大切ですよ。(高木さん)」

最後は高木さんの言葉に、皆さん大きく頷いていました。

さて、自らで掴む女性の本当の幸せ、第三回は「起業と人間関係」についてパネリストのお話をまとめて行きます。
女性ならではの人間関係に対する考え方、コミュニケーションの取り方について、発見の多いお話がたくさんありました。

2015年12月26日に開催された日本最大級の起業家イベントTERACOYAで、起業を通して手に入れた女性の本当の幸せをテーマに、女性起業家5人によるパネルディスカッションが行われました。女性の起業を成功させ、本当の幸せを手に入れるヒントが提示されたこのパネルディスカッションの様子を4回に分けてお伝えします。第三回目は「起業と人間関係」です。


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パネリストは、株式会社アクションパワー代表取締役大津たまみさん、株式会社つづみプロジェクト代表取締役冨田鼓さん、ビューティリア代表宮本佳実さん、株式会社キャスター取締役本林早苗さんの4名、モデレーターは株式会社ハグニケーションズ代表取締役高木さと子さんが務めました。
モデレーターからの質問にパネリストが順に答えて行く形式で進められ、起業のキッカケに始まり、お話は今後の事業の展望にまで及びました。

起業しなくても、社会で生きて行くためには「人間関係」はとても重要です。

女性起業家の皆さんは、どのように人間関係を構築して来たのでしょうか。気になるところです。

「私の場合、最初の会社は私を含めた役員3人で立ち上げたのですが、ある時、他の2人から見切りをつけられました。その時に、事故にも遭い、もっと人を大切にしよう!と、強く思いました。今は男性2人と一緒に経営しているのですが、合宿などをしながら、しっかりコミュニケーションを取っています。もちろん、言い合ってバトルにもなります。会社は一致団結しないと伸びないので、徹底的に話し合う時間を大切にしています。(大津さん)」

最初の時点で仲間から見切りをつけられたら、人間不信になりそうですが、そこを乗り越えるのが、大津さんのスゴイところですね。

富田さんは、問題があると、自分の内側で解決しているようです。

「私の場合、スタッフ、料理教室の生徒、クライアントと、それぞれ違う接し方と、課題がありますが、共通して感じるのは、ツライ思いはちょうどいいタイミングで来るということです。ツライことは時々ありますが、すべて必要なことなんだと思います。
どんなに落ち込んでも、1週間もすれば立ち直れることも分かって来たので、ツライことがあっても、すぐに回復できるから大丈夫!と、思えるようになりました。(富田さん)」

また、富田さんは料理に例えてこんなお話もしてくれました。

 

「料理は盛り付けによって、良くも悪くも変わります。自分も良い盛り付けをしてもらえるような器になりたいです。
やはり自分がここまでこれたのは、周りのおかげですね。(富田さん)」

宮本さんは、他のパーソナルスタイリストを雇う上で、初めはお客様を取られる不安もあったそうです。

 

「お客様をスタッフに振ると、自分の実入りが減ると思っていたこともありました。でも、スタッフが売上を伸ばすと、自分の売上も伸びることに気づいてからは、スタイリストを雇い、仕事を回しています。もっと人の力を信じたいし、スタッフには独立してもらってもいいと思っています。豊かさを分け合いたいですね。(宮本さん)」

人を雇うって、豊かさを分け合うことだったんですね!

それくらいの気持ちで雇用すれば、相手も惜しみなく力を発揮してくれそうです。

「私は人を雇う際に、最終面接は、必ず自分でしています。その人が何を大切にしている人なのか、私自身が把握したいからです。
この時のキーワードは、子供とお金です。この2つについて、どんな考えを持っているのかは、雇用する際の判断基準になりますね。(本林さん)」

すべてのスタッフの最終面接を自分自身でするとは、スタッフ選びにはかなりのこだわりを持っていることが分かります。だからこそ、多くのスタッフを抱え、うまく回すことが出来ているのでしょうね。

最後に高木さんが、次のようにまとめました。

「組織を作るのは「人」です。どんな人を集め、どう育てるかは、組織を大きく左右しますよね。
女性はコミュニケーションがうまく出来る特長があると思います。特に、フラットでカジュアルな人間関係を作るのがうまいですから、そこを生かした組織作りが出来るんじゃないかなと思いますよ。(高木さん)」

さて、自らで掴む女性の本当の幸せ、第四回は「起業の失敗談と乗り越え方」についてパネリストのお話をまとめて行きます。
失敗のない起業なんて、おそらくないでしょう。皆さんそれを乗り越えたからこそ、今があるわけです。
そして、いよいよ次回は最終回になります。

2015年12月26日に開催された日本最大級の起業家イベントTERACOYAで、起業を通して手に入れた女性の本当の幸せをテーマに、女性起業家5人によるパネルディスカッションが行われました。女性の起業を成功させ、本当の幸せを手に入れるヒントが提示されたこのパネルディスカッションの様子を4回に分けてお伝えします。第四回目は「失敗を乗り越える方法」です。


あわせてこちらもお読みください。
【第3回】女性起業家パネルディスカッション 特別レポート

パネリストは、株式会社アクションパワー代表取締役大津たまみさん、株式会社つづみプロジェクト代表取締役冨田鼓さん、ビューティリア代表宮本佳実さん、株式会社キャスター取締役本林早苗さんの4名、モデレーターは株式会社ハグニケーションズ代表取締役高木さと子さんが務めました。
モデレーターからの質問にパネリストが順に答えて行く形式で進められ、起業のキッカケに始まり、お話は今後の事業の展望にまで及びました。

失敗のない起業なんて、まず存在しないでしょう。

パネルディスカッションの終わりは、失敗した時にどう乗り越えて来たのか、その方法について、パネリストの皆さんから聴くことが出来ました。

「私の場合は、失敗というより、最初の頃はお金の工面に苦労しました。出来るだけ借金を避けたいと思っているので、貴金属を売り、保険を解約してしのぎましたが、それでも貧困状態が続きました。自分の母親が見かねてお金を出してくれたのですが、どうしてもそれを使うことが出来ませんでした。そのお金は、結局次の事業展開に使いました。(大津さん)」

空腹を公園の水道の水を飲んでしのいだこともあるという大津さん。

そんな時に支えとなったのは、周りの人からの言葉だったと言います。

「周りの人たちから「あなたなら出来る!!」と、言ってもらえたことが、本当に心強かったです。そう言ってもらえたことで、頑張って来れたんだと思います。女性には無借金であることが必要だという考えが私の中にはあるので、とにかく借金せずに頑張って来ました。(大津さん)」

・富田さんの乗り越え方は、人間関係の乗り越え方と通じるところがあるようです。

「私には、若い頃に辛いことがたくさんあったんです。それに比べたら、こんな失敗や苦労は大したことじゃない!大丈夫!!と、自分を励ましました。子供は学校が終わると児童クラブで過ごしていましたが、頑張ってね!と言ってくれて、その言葉にはとても励まされましたね。(富田さん)」

・宮本さんは、離婚後一人で頑張ってきたところがあり、孤独に耐える作業が必要だったようです。

「私の場合、離婚後の独立だったため、不安に襲われることはたくさんありました。クローゼットの中で体育座りして泣いたこともあります。何かしていないといられない気持ちにもなり、ブログで発信することで気を紛らわせていました。失敗したり、仕事が大変な時は、俯瞰して見るようにしています。自分や自分のしていることを離れて見ることで、冷静になれるんです。(宮本さん)」

・本林さんは、家事を積極的にこなしてくれるご主人と、お子さん3人と暮らしていますが、ここまでになるには、やはり紆余曲折あったようです。

「実は、夫から離婚の話しが出たこともあります。「仕事と子供、どちらを取るのか」と夫から聞かれた時、私は迷わず「仕事」と答えました。夫はしばらく考えた結果、折れてくれました。その時に家族の年表作りをしました。家族のリスタートを意識的に行ったんです。(本林さん)」

夫婦で家族の将来に向き合ったからこそ、今の成功があるのですね。女性の起業と家族の協力は、切っても切れないものだと私も感じています。ここが上手く出来ている本林さん。本当にすごい女性だなと思います。

・モデレーターの高木さんからは、多くの働く女性の話を聞いた経験から、次のようなお話がありました。

「女性は何につけても、家族の話になる傾向があります。それだけ女性にとって家族は重要なものなんですね。理想的な関係は、自立した者同士がお互いに支援し合う形です。この形になることが、仕事も夫婦関係も、上手く行くコツじゃないかと思います。(高木さん)」

また、自身の起業経験から、こんなお話も聞くことが出来ました。

「失敗しても、苦労があっても、続けていられるのは、心が折れてないからですよね。芯の部分が折れてないから、みんな続けているんだと思います。私が起業するきっかけとなったのは、主人が病気になり、亡くなったことですが、その時息子は中学2年生でした。その息子が、「自分が働く」と言って、履歴書を書いていたんです。驚きました。そんなことを考えるなんて、息子ってすごいなって思いました。そういう家族の言葉や行動に支えられて、心折れることなく頑張っているんですよね。(高木さん)」

今後の活躍がまだまだ期待される5人の女性起業家のお話を通して、女性の本当の幸せが「家族の幸せ」と切り離せないものであることを改めて認識しました。

家族を想い、家族の協力を得ながら起業することが、女性起業家の成功には欠かせないポイントなのかもしれません。
女性の起業がもっともっと増えれば、ワークライフバランスの解決にもつながるのではないか。そんな期待を抱いた名古屋パネルディスカッションでした。女性の起業が、日本の未来を明るくすることは間違いないでしょう。

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