「成功も失敗も確率はどの国でも同じ」~ニューヨークで世界が視野に。 アジアを股に掛けるライフスタイルとは~

ポイント
  1. 金融業界に憧れニューヨークへ。各国の友達を通じて世界が見えた
  2. シンガポールで事業をするということ

金融業界に憧れニューヨークへ。各国の友達を通じて世界が見えた。

助っ人編集部

 

まずは、事業について教えていただけますか?

古川さん

 

現在の事業は、シンガポールから海外に行く人を対象に、現地使用できるpocket wifiを貸し出し、レンタル料金をいただくビジネスモデルです。約170ヵ国のwifiをカバーしています。

助っ人編集部

 

起業の経緯を教えていただけますか?

古川さん

 

22歳の時、当時、世界の経済を学びたい、人類の坩堝と言われる場に住んでみたいと思いニューヨークに9ヶ月ほど滞在をしました。

ニューヨークでの経験や、出会ったヨーロッパ、アジアの友達が世界を知る1つのきっかけになり、日本以外で働くことを考えるようになりました。

日本に帰国後、起業をするに際して修行をしようと考え、インターンでIR(Investors Relations)の発行体をサポートする会社にインターンとして参画した後、そのまま就職し、インターンを含め2年9ヶ月勤務し退職しました。

次に、もう少し包括的なIRサービスを1人でやっているところに参画し、そこから半分独立のような形で動きながら、2011年8月に会社立ち上げたというのが一度目の起業です。

その後、2012年秋に香港に会社を持っているという人から、事業開発をしてみないかというお話しをいただきました。

法人があるだけで、何も実務はやっていないということではありましたが、ちょっと行ってみるかという感じで、2013年4月に香港に単身乗り込んでいきました。

2013年11月にYourwifi Pte.LTD.が立ち上がって、僕も立ち上げに一部参加していました。

香港1年目は、自分の事業が8割、シンガポール2割ぐらいで動いていました。

香港は、日本でWEBデザイン、WEB開発、WEBマーケティングの仕事を取ってきて香港のパートナー、シンセンのパートナーと一緒になって成果物を納品しました。

秋からはネイルサロンの買収交渉を行い12月1日にアイラッシュサロンを新規出店し、美容サロンの経営を開始しました。

紆余曲折ありましたが、事業も立ち上がり、次のチャレンジをしたいと思い、香港でもwifiレンタル事業を立ち上げてみようということで、2014年6月に自らの会社を設立しました。

助っ人編集部

 

一日のスケジュールについて教えてください。

古川さん

 

シンガポールのYourwifiを継承したのは、今年の8月からになりますが、香港に居たときと比べ一日のスタイルは、大きく変わりました。

営業時間は、日系企業を2,3件回りながら、移動中にオペレーションを確認、現場のサポートを行なっています。

営業終了時間の18時を過ぎるとメンバーは帰社するので、それから決済に関する業務や、提案のまとめ、新規マーケティングの検討など、会社運営全般の業務を行ないます。

また、週に2,3日は時間を作り極力いろんなところへ顔を出し、ネットワークづくりをしています。そこからサービスの紹介と将来のビジョン語らせていただき、ビジネスにつなげています。

助っ人編集部

 

事業をするうえで、海外と日本の違いや難しさはありましたか?

古川さん

 

大枠でいうと特に違いはないと思います。

日本以外で日本人が起業をすると外国人の起業という扱いになるので、そう言う意味では副次的に違いがあるのかもしれないです。

あとは、海外での起業は自国で立ち上げるよりは大変なのかなと思うんですけど、本気になってやってみれば、何でもできないことはないと感じています。

助っ人編集部

 

なぜ海外という難しい選択をしたんですか?

古川さん

 

単純で、海外で事業を興せる可能性とやる気のある人は、海外で事業を興した方がいいと考えています。

本音としては、2つあって 1、日本でトライしようと構想していることはありますが、現時点ではやりたくない 2、日本を変えるには、日本国内に居ては難しい

日本人だから日本で起業、日本人だから海外で起業、どちらが難しいのかは、やってみないと分からないと思っています。

助っ人編集部

 

海外でチャレンジし始めてからすごく苦労したことってどんなことがありますか?

古川さん

 

やはり考え方の違いと言語ですね。

考え方という意味では、日本は残業が暗黙の了解であったり、阿吽の呼吸というものがあったりします。香港やシンガポールにもある程度はありますが、日本のそれとは非にならないですね。 (サービス残業をしろ、言葉の文脈を理解して欲しいと言っているわけではないです)

言葉という意味では、香港もシンガポールも、当然みんな英語を話せるんですけど、集合知となった時は、みんなやっぱり言語としてはローカルの言葉を話すので、アウェー感というのは、どれだけ仲良くなってもすごく感じています。

助っ人編集部

 

香港滞在時に広東語の勉強はしなかったんですか?

古川さん

 

ちょっと難しすぎて、そこまで本気でトライをしていないというのが現状ですね。

香港人はだいたい英語をしゃべれるので最低限のコミュニケーションはとれるということもあって、優先度が低くなりました。

助っ人編集部

 

考え方、言語の壁以外で苦労したことはありますか?

古川さん

 

メンバーのマネージメントですね。

香港(シンガポール)の人たちの働き方のスタンスというか感覚が、日本人とはかなり違うんです。

基本的に定時しか働かず、帰る時は早いんですけど、朝は10分15分遅れて来る。お客様と話していようが定時時間になれば極力早く切って帰る。

お客様が遅れて来る時も10分までなら対応するけど、それ以上になるとあからさまに怪訝な表情になります。

また、1~2年で仕事を変えていく人が多いので、どこまで教育をして、どういう組織体系を作っていくかというのは、日々の課題であり悩みです。

シンガポールで事業をするということ

助っ人編集部

 

シンガポールではどのように集客方法が効果的ですか?

古川さん

 

一番効果的なものは、Facebook広告ですね。ターゲットを絞って広告配信というのが一番効果が継続しています。

今は、コンシューマーサービスをやっているところとタイアップするとか、独力だけではなく顧客を持っているところの力を借り展開した方がスピードアップできると考えているので、

そう言った企業や団体とアライアンスを組む形で新しいマーケティングにトライしています。

助っ人編集部

 

今後はどんな展開を考えていらっしゃるんですか?

古川さん

 

短期的には、2,500社の日系企業にサービスを紹介して、1,000社にご利用いただきたいと考えています。 中期的には、Wifi事業に関しては、シンガポールがある程度まで持っていけたら、タイ、マレーシアへ参入できればと考えています。平行して新規事業も立ち上げを行なっていきます。

長期的には通信以外の事業も考えていかないと、正直、10年ある産業ではないと思っていますし、アジアではまだインフラが整っていないところも多いので、ITサービスであれ、いろんな可能性があるので、いろんな仕掛けを作っておいて、芽が出そうなものがあれ注力したいと考えています。

あと、最近よく日系企業を回っていると、「日本人がやっている会社だとは思いませんでした」と言われます。

弊社のウェブサイトは全部英語で、日本語でのフォローを行なっていないのは事実なのですが、日本人がやっているシンガポールの会社だという事を、もう少しアピールしていく予定です。

助っ人編集部

 

将来的には日本に戻るおつもりですか?

古川さん

 

正直、日本にこだわる必要はないかなという感覚を持っています。

ある意味贅沢な考え方なのかもしれないですけど、小さいながらも100%資本で自分の会社を継続できていますし、3か国ぐらいにまたがって移動しながら各国でビジネスをやっていくのが、僕のライフスタイル的にはあっているかなと。

日本-香港-シンガポールは4時間、日本-シンガポールは7時間30分と少し距離はありますが、非常に近いと感じています。

ただ、これが50歳になった時どうなるのかっていうのはわかりません。両親の問題、家族の問題、いろんな問題が出てくると思いますからね。

子供ができた時に、どこで育てるかと言うのもありますし、もう少し制約はかかってくると思いますけど、ビジネスができる、生きて行けるならよっぽど危険なところでなければ、場所はどこでもいいと思っています。

誰も語ろうとしない失敗の経験を惜しまず公開。海外進出の障壁を下げたい

助っ人編集部

 

最後に、起業を目指す読者にメッセージをいただけますか?

古川さん

 

日本は非常に恵まれ、他国からも信頼また認められている国です。

どんなにリサーチしても、実際に海外に行ってみると苦労は3,4倍あります。実際に海外に出てみてやってみないと分からないことばかりです。やってみて失敗することが重要です。一度や二度の失敗は将来への財産です。

もし海外で挑戦したい方がいらっしゃれば、創業者である小林の本「海外に出る前に知っておきたかったこと」に、タイトルの通り知っておくと良いことが書いてあるので是非一度読んでみることを、お勧めします。

失敗した体験、1勝9敗の9失敗したことってなかなかみなさん言わないんですが、ぼくのスタンスとしては、生みの苦しみや失敗は、公開してしまったほうが応援してくれる人も逆に増えると思うので、惜しまず全て出しています。

将来海外でトライすることはそんなにハードルが高いことではないですし、失敗する確率は海外であろうが、そんなに変わらないと思います。

いい経験を若いうちにして、いろんな考え方の違う人と接点を持ち、そこを学ぶと先々いろんな意味で徳を得られると思います。

失敗して日本に帰っても月30万給料があれば生きていけるので、いつでも挽回はできます。

海外では、日本ではできない経験を10倍はできるので、想いがある若い方々には、ぜひ海外での起業に挑戦していただきたいと思います。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

慶應大卒業後、23歳の時に病気をきっかけに小学校親友4名、 資本金5万円で起業。 お金がなかったため、知恵を絞った伊藤独自のマーケティング手法を多数考案。 8年間で、累計10,000件を超える起業・その後の事業支援に関わり、 全国、北海道~沖縄までコンサル先累計500社超を抱えるまでに成長。 全然売れていない(月商0-100万円)小さい会社や個人事業主の売上を 数か月~2年の間で、年商数千万円~10億円を超えるところまでに持ち上げた実績でいえば 国内でも間違いなくトップクラス。  2016年末に、世界経済フォーラム(ダボス会議)の若手リーダーとして日本代表に選抜。 2018年9月1日より、徳島大学客員教授にも就任。元LINE社長の森川亮氏推薦の「起業家のためのマーケティングバイブル」など著書5冊 NHK、日経新聞、エコノミスト、夕刊フジ、日刊工業新聞、CCTVなどメディア出演多数。

古川 智大

古川 智大

Yourwifi HK Founder&CEO Yourwifi Pte LTD CEO バニラックス合同会社 Partner 明治大学法学部在学中にIRベンチャー企業のマジカルポケットに参画。 インターンを含め2年10ヶ月のベンチャー生活を経てIRコンサルティング会社バニラックス合同会社に転職。 2011年7月動画配信会社設立。 日本でのキャリアは、一貫して上場企業を対象とした法人営業。 2013年4月、新規事業開発を目的として単身香港へ。 2014年Yourwifiを設立、wifiレンタル事業、ウィスキー(日本酒販売)、飲食店の事業再生に従事。 2016年7月より拠点をシンガポールに移し、Yourwifi Pte LTDを事業継承し現在の至る。