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地方起業家インタビュー

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地方起業
地方×インタビュー
青森県
2019.04.17
【青森県で起業!】新しい働き方「テレワーク」で兼業起業家を目指す!
地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。 「テレワーク」 この言葉に馴染みのない方もいるかもしれません。テレワークとは、時間や場所の制約を受けずに働くスタイルのことをさします。今回は、青森県三戸町に移住し、株式会社コー・ワークスに在籍しながら、テレワークを実践している五十嵐淳さんのインタビュー。 外部視点だからこそ気づいた町の魅力を掘り起こし、クラウドファンディングを通じて地元農家と新たな商品開発をしたり、地域資源を世界に輸出したりと三戸町を盛り上げる五十嵐さん。 地域の方との連携もうまくいき、地域にとって新しい活動も精力的に取り組めている、その理由を探ってきました。 子供の誕生と3.11後から東北の景色が今までよりもはるかに魅力的に感じ始めた ー最初に自己紹介していただいてもよろしいでしょうか。 五十嵐)五十嵐淳です。よろしくお願いします。今は仙台に拠点がある株式会社コー・ワークスでサラリーマンをしながら、テレワーク(時間や場所の制約を受けず働くこと)で青森県三戸町に移住し、仕事を行なっています。 雇用されている会社のコー・ワークスでの私の役目は、ITを活用した地域活性事業です。具体的には、地域のIT人材育成やプロモーションですね。 例えば、三戸町という地域のPRのために、全国からライターさんを募集して賞金制のコンテストを実施してみたり、鹿角市という地域では女性起業家が生まれるような人材育成事業も行なったりしています。 だいたいどこの企業も地域のプロモーションをするときは、動画を撮影して東京でイベントを開催するなど一過性で終わってしまうものが多いんです。一方、コー・ワークスは持続可能で、その地域の魅力を見つけやすくする仕組みをつくり、持続性のあるプロモーションをしています。 ーどうして地域活性化の仕事に携わろうと思ったのですか。 私は、秋田県の秋田市出身なのですが、26歳まで秋田から出たことがありませんでした。その後転勤で仙台や東京でサラリーマンとして働いていたんです。秋田でやっていることと全く同じ仕事をしているのに、マーケットの大きさで成果が何十倍、何百倍も違うことに驚いたのを覚えていますね。 そんな自分の転機は、子供の誕生と3.11でした。 自分の生き方を見つめ直した時に、せっかくならば、地元である東北のために活動したいという思いが強くなったっていったんです。それ以降、東北の食べ物に以前より魅力を感じたり、あまり気にしていなかった東北地方の景色も以前より綺麗だと感じるようになりました。仙台を起点に東北各地で仕事をするスタイルが続くと思っていたのですが、仕事で行った三戸町が気に入ってしまい、移住しようと決めました。これは予想外でしたね(笑) ー東北にも数ある市町村がありますが、その中でも三戸町のどこに強い魅力を感じたのか気になります。 いくら東北が好きとはいえ、地域の方との絆を深め、受け入れてもらうのって大変じゃないですか。イメージとしては、地域に迎え入れてもらうために、住民の方と深夜までお酒を付き合って、仲良くなってようやく地域の深い話しができるみたいな。地域の一員として認められるまですごく時間がかかると思っていたんです。 それが、三戸町は全くありませんでした。。自分がチャレンジしたいことがあれば住民の方々が、応援してくださる。そんな環境で過ごすうちに、いつの間にか三戸町を拠点に活動していきたいと思い始めました。 自分の会社コー・ワークスには、テレワークという働き方が選べます。本人がやる気出して売上が上がるならどこの場所で働いてもいい。それは会社のメリットにもなるという代表の淡路の考えです。 働き方に柔軟な会社ということもあり、早速三戸町に移住を決めました。 自分の三戸町での役割は翻訳家!外部視点だからこそ地方の掘り起こされていない価値に気づくことができる 三戸町のリンゴ農家さんの一枚 ー三戸町に移住してからの五十嵐さんの活動を教えてください。 活動を説明する前に、自分のキーワードについて話しておく必要があるかと思います。三戸町での役割は「翻訳家」です。私のいう「翻訳家」とは、ITの世界をわかりやすく住民の方に翻訳して地方で活用するという意味です。 地方だとITと言われてもピンとこない方が多かったり、そもそも怪しいと思う方が多いんです。でも地方こそ、ITを活用することによって価値を向上させたり、生産性をアップしやすい環境だと思います。 なので、自分の活動を信頼に変えて、ITのメリットを翻訳してわかりやすく住民の方に伝えることで、理解をしてもらっています。例えば、お子さんをお持ちのお母さんにプログラミングを教えてみたり、在宅でできるデータ入力の仕事をレクチャーしたり。田舎はIT関連の仕事に就く選択肢もなければ知る機会も少ないので誰もやらない。だから私は、選択肢と知る機会を提供しています。 あとは、自分が外部目線で三戸町の掘り起こされていない価値をクラウドファンディングで発信したり、世界と繋げたりしています。 ー三戸町とクラウドファンディング。そして世界を繋ぐ活動。聞こえはいいですが、住民の方の反応はどうだったんですか? そもそもの前提なのですが、地域の住民の方は三戸町が外部へ訴求できる地域資源がたくさんあるということに気づいてないんです。地域産物としてリンゴがあるんですが、それさえも大きな価値を感じていない様に見えました。 私は秋田県出身で、秋田にもリンゴはたくさんあるのですが、三戸町のリンゴの方が美味しく感じたんですよね。なんでか理由を探していくとどうやら日中の寒暖の差が激しいらしいぞと。 冬は最高気温が1度で氷点下11度、逆に夏が最高38度で最低19度とかなんです。厳しい環境であれば強く育ち旨味が出るのがリンゴ。三戸町は寒いけど雪はそれほど積もらないので、りんごの収穫時期を一番美味しい時期まで遅らせられる。雪が積もってしまうと、リンゴの収穫さえもできなくなってしまいますからね。 青森県三戸町の取れたてのおいしいリンゴ そうして他の地域とのリンゴとの差別化ができてきました。中でも印象的だったのが一昨年で途絶えてしまったホップ農家でした。地域に地ビールを作れるホップがあるけど地酒がない。さらに他地域と差別化できるりんごとりんごジュースがある。 売れる商品があれば、ホップ生産を復活させられるのではと考えました。だったらりんごビール作ろうとなったんです。「でもそんなの売れるわけない。」と農家の方には言われました。 でもりんごビールの材料となるりんごジュースを知ってもらう視点でクラウドファンディングをしたら、16万4000円も集まったんです。これは、三戸町の道の駅の1ヶ月分を超える販売量だったそうです。 これには協力してくれたりんご農家の方も驚きでした(笑) ー自分たちの価値に気づけていないというのは意外でした。内部と外部評価は違いますもんね。 世界に輸出したい!と発言した時も「そんなことできるわけない」と言われました(笑)でも結果的にタイへの輸出した第一弾が約1週間で完売し、タイのバイヤーが直接三戸へ追加のりんごを買いにきました。みなさん驚いてましたね。 クラウドファンディングや海外への輸出の成功が重なっていくうちに、地域の方も主体性を持って新しい挑戦に取り組みたいと考える積極的な方が増えたように感じます。 地方で活動していく上で大切なのは「笑顔・挨拶・何をしたいか」そして実行し続けること 五十嵐さんと三戸町や周辺地域と地域外ゲストのみなさん ー五十嵐さんのお話を聞いてるとかなり住民の方と良好な関係を気づけていると思うのですが、何か心がけていることはありますか? 地方に移住し活動するにあたって、大切なことは2つあると思っています。1つ目は、「笑顔・挨拶・自分が何をしたいか」です。笑顔、挨拶については説明不要だと思いますが、自分が何をしたいかに関しては、いろんな方に明確に伝える必要があります。 都会に住んでる人は幼少期に「知らない人に声はかけちゃダメ」と親から言われてると思います。でも地方は逆で、「会った人には挨拶しなさい。」なんです。 挨拶ができないとなんだかわからないよそ者が来たと悪い噂がたってしまうんですね。だから会った人には、挨拶して笑顔で接する。そして自分が何しにきたかって言うだけで受け入れられ方が大きく変わります。 2つ目はとにかく実行することです。住民の方が想像できないことをいくら言って不信がられるだけです。 まずは、何をやっているかを行動によって明確に見せてあげる。理想をいくら掲げていても、ただ話してばっかりではダメです。 信頼を得るためには即行動するしかありません。 この2つを実行するだけで、味方が大きく増えます。全然自分のやってることには関係ない80歳のおばあちゃんとかに声かけられて応援されたりするんですよ(笑)東京じゃありえないじゃないですか。 ーそんなこと東京ではまずないですね...地方ならではの現象だなと思います。 しっかり活動していれば、見てくださってる方が勝手に宣伝してくれる。でもその見てくださってる方からしたら、五十嵐淳がいるおかげで、いっぱい人を呼んでくれると思っているんです。 その結果私は自分のことを普通の人間だと思ってたけど、価値のある人と言ってくださる方が増えました。でもそれは、三戸町にも価値があるから価値交換にすぎません。三戸町では当たり前のものを外部視点で価値を見出すとことで、都心部から人がきてくれる。その結果住民の方は喜んでくれる。価値交換をしてる状況ですね。 地域の方達がフィルターになり、スムーズに活動できています 三戸町の自然溢れる風景 ーここまで聞いていると五十嵐さんの地方移住は非常にうまくいっていると感じたのですが、逆に失敗したり、揉めたなどのネガティブな経験はなかったんですか? あまり思い浮かばないですね。ただ、他の地域で失敗してたことを結果的に回避していた事例はあります。地域事業をしていくと、利害関係者じゃないと思う方に決定権があったりするんです。「お前がやってる仕事は、あそこの畑のお父さんに許可とれよ。」などと言われることもあります。 地元出身ではない、よその人がやってることを面白くないと思う雰囲気が地方にはあります。三戸町はいないと思っていたのですが、どうやら地域の方たちがフィルターになってくださっていたんです。 具体的には、衝突してしまいそうな相手とはできる限り会わないようにしてくださったり、外部の人を面白く思わない人に、自分の活動のことをあまり言わないようにしたり。 そのおかげで、地元の方など揉めたなどの大きな失敗は思い浮かびません。今後地方で起業を考えられているならば、利害関係や決定権に関しては慎重に動いた方がいいかと思います。 ー聞けば聞くほど三戸町はすごく外部の方に寛容的な地域なんですね! 役場の方もすごく協力的ですし、周辺地域の人たち同士も仲がいいです。町長とも一緒に飲みに行ったりするほど距離が近いですね。自分を紹介してくださることも多いですし、外部から知り合いが来た時は町長に紹介したりもしています。 色々な方に紹介していただくことで、本当に行動しやすくなったと思います。 ー五十嵐さんと同じように地方で起業されてる方と繋がりたい場合も同様に紹介が多いのでしょうか。 他の地域で頑張っている人は活動していれば勝手に繋がっている印象ですね。外部の方との繋がり、今の出会いを大切にしていれば自然と繋がっていきますよ。自分自身も東京にいたときのネットワークが新しいご縁を作ってくださって、ビジネスに繋がったこともありますし。 考え方としては、いまあるご縁を大切にして、細くてもいいから永く付き合うことを心がけるといいと思います。 地方で起業したい人たちに自分の知識やノウハウを提供して、活き活きした人を増やしたい ー会社に所属しながら、地域で活動されていますが将来的な独立は考えているのでしょうか 現在所属しているコー・ワークスが大好きなので、会社を辞めての独立は考えていないのですが、自立はしたいと思っています。いわゆる兼業です。会社の力だけでなく、自分の力を加えた両面で地域の活性化に取り組みたいと思ってますね。 そのために具体的に取り組んでいることは、自身が力をつけるためのインプット活動と、地域の方々との協働活動の2つ。 インプット活動では、仙台市主催の社会起業家養成講座に参加してみました。協働活動では、現在進行形で進んでいますが、農家やクリエイターの方との商品開発、や地域に根ざした神社や駅前の再生などに取り組んでいます。 ー最後に五十嵐さんの今後の目標を教えてください! 今は、地域周辺で起業したい人たちにはノウハウやナレッジを得られる取り組みをしています。今後はコー・ワークスと自分が地域事業をやっていく中で得たことを仕組み化して提供したいと考えています。 価値の掘り起こしやクラウドファンディング、海外への輸出、勉強会での知識共有など伝えらえることはたくさんあります。仕組み化がうまくいき、地域で活き活きしてる人が増えていけばいくほど、東北が盛り上がる。 地方の方が活躍しやすい世の中になっていくのではないでしょうか。地方で起業したい人にしっかりと知識やノウハウを提供して、活き活きした人を増やし、東北を盛り上げようと思います。 株式会社コー・ワークス 執筆:中村創  協力 ローカルクリエイターラボ おすすめの関連記事 全部言っちゃうフランチャイズ経営の失敗や原因 初めての起業におすすめ!フランチャイズ厳選7選 起業するならコレ!人気フランチャイズ5選 フランチャイズ起業でも起業支援は受けられる? 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地方起業
地方×インタビュー
大阪府
2019.04.17
【大阪府で起業!】クラウドファンディングで雑誌刊行〜ママさん起業家の挑戦!
地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。 今回は、大阪府泉北ニュータウンを拠点に、地域雑誌創刊のプロジェクトを行った甚田さんにお話を伺いました。合計200人以上が関わっており、印刷費はクラウドファンディングで588,000円を集めたRE EDIT編集部。「子どもが生まれたことをきっかけに市民活動を始めた甚田さん。子育てをしながらも、有志で雑誌を作る理由や多くの人の巻き込む秘訣は、非常に参考になりました。 地方で起業したい、活動したいけれど子どもが小さいのでどうも踏み出せない。そんな方は甚田さんの生き方を参考に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。 子どもと一緒に社会と繋がることは何か探し、行き着いた先は市民活動 ーまずはじめに甚田さんの自己紹介をしていただいてもよろしいでしょうか。 甚田)甚田知世です。大阪府南部の泉北ニュータウンを中心に活動しています。 今は、NPO法人に所属したり、個人事業主として働く傍、市民活動団体「泉北をつむぐまちとわたしプロジェクト」にて、まちの未来を育む読者参加型マガジン『RE EDIT』<リ エディット>を制作しています。コンセプトはまちを再編集しよう!です。 子どもが生まれ、市民活動に参加するようになったことがきっかけで今の活動に繋がっています。子どもがいると公園に行ったり、ママ友ができたりと、住んでいる場所で過ごすことが多くなり、地域を身近に感じるようになりました。 地域の中で子どもも楽しめて、親も子育てしやすい環境をどう整えていくか。そう考えた時に市民活動といった選択肢を知り、参加するようになりました。 ーお子さんが生まれたのがきっかけなんですね。泉北ニュータウンにはずっと住まれてたのでしょうか。 生まれは大阪市内、育ちは堺市内でした。泉北ニュータウンは私が高校時代を過ごした場所だったんです。大阪の中心街からは30分ほどですし、駅前がちょっと栄えているだけで、駅から離れると農村が広がっているような地域。 高校生の頃の私は、泉北ニュータウンで遊ぶことはほとんどなく、電車で大阪市内に通って友達と遊ぶことの方が魅力的でした。ですが、大人になり、子育てを始めてから、泉北ニュータウンが魅力的に感じるようになりました。市民活動団体が活発で、自然も多くて子育てするのにはいい環境。 娘を野性的に育てたい私からすると、家の近所で木登りをしたり虫取りもできる。それにすぐ近くの農村部では無農薬野菜やお米が育てられています。今となっては魅力的なまちだと思っています。 つくりたい未来を話すことで、共感してくれる人が集まりチームになった。 ー今制作中のマガジン「RE EDIT」はどのような内容なのか教えていただけますか。 泉北ニュータウンにあるお店の紹介はもちろんのこと、農業や建築、地域で活躍する人を紹介する雑誌です。今回が創刊号ということもあり、もともと知り合いの方を中心に取材を重ねました。 ーマガジンをつくる上で、だいたい何人くらいの人が関わっているんですか? 編集部メンバーが私を含めて10人。それ以外にも約200人ほどプロジェクトに関わってもらってます。ただ、その全員が全ての業務に濃く関わるわけではなく、広報協力やチラシ配布、情報提供などを協力していただいている形です。 例えば、地元のチアリーディングクラブに取材したいけど、先生と編集部メンバーが繋がっていない。そういう時に、先生を紹介してもらったり、これまでの大会での写真などを提供してもったりしました。 もはや取材先の相手すら一緒に編集してもらうこともあったりしますね(笑) ー巻き込み力がすごい...!編集部メンバーの方も給料が出て活動しているわけではないと思うのですが、どのように参加するようになっていったんですか。 現在、編集部メンバーは、職種もライフステージも異なる人々で構成されているのですが、メンバー自身に声は掛けましたが、自分から「一緒にやろうよ!」とは誘いませんでした。給料が出るお仕事ではないし、私も含めて自分自身が選択して成り立つプロジェクトです。 なので、「こういうことやろうとしてるねん。やりたいと思ってんねん。」と雑誌プロジェクトを何のためにするのか、どういう未来をつくりたいから今動いてるかを必ず話すようにしています。 その未来に共感してくれて、尚且つ自分自身で参加することを決めてくれたメンバーですので、仕事以上に頑張っている人もいたりします。有志だからこそ、自分の納得がいくまで時間をかけたり、真剣にできているのかなと思いますね。 クラウドファンディングをすることで、雑誌販売前から多くの人に認知してもらえた ーRE EDITを販売するにあたって、クラウドファンディングをされていたと思います。実際にやってみてメリットは感じましたか?ー もちろん感じました。 1番のメリットとしては、雑誌を販売する前から多くの人に認知してもらえたことですかね。特に私の友人やもともとの繋がりがあった人からの反応は良好でした。ただ、クラウドファンディングを実施するタイミングが雑誌完成の半年以上も前だったので、出来上がったタイミングでやればよかったなと思ってます。 ー逆にクラウドファンディングをやってみてわかるデメリットはどうでしょうか。 まだ世間的にはメジャーな資金調達方法ではないため、理解されにくいことです。SNSや巷では盛り上がっているように見えますが、一般的にはまだまだ認知度も低く、市民権も得ていないと感じました。 あとは、単純にやることが増えたことですね。クラウドファンディングのリターンに追われることもあります。例えば、活動報告と議事録を1ヶ月に1度お送りするリターンを用意したのですが、そのために6ページくらいの文章を書いて校正して、送っています。小さな雑誌づくりですね(笑) 雑誌づくりの合間合間に入ってきて大変でした。でも、そのおかげで、きっちりと創刊までの軌跡を残すことができました。 もし、これからクラウドファンディングをして地域で活動や起業をされる方は、タイミングとリターンについては要検討して取り組まれるといいと思います。 国連のSDGs(持続可能な開発目標)を軸に、雑誌を制作し続けたい ー今年はじめて雑誌を創刊されますが、今後も継続的に刊行していきたいという想いはありますか もちろんあります。何を言ってるんだと思われるかもしれないですが、1年に1回の発刊を17年続けるのはどうかな?と思っています。17という数字は、SDGs(Sustainablle development goals)、日本語だと持続可能な開発目標といい、国連が定めた世界全体の目標になっています。 例えば、貧困をなくそうだったり、ジェンダー平等を実現しようや住み続けられるまちづくりをといった目標が17個掲げられています。今は目標として掲げられていますが、雑誌制作の過程でSDGsに取り組み、それを継続的に発信していきたいですね。 SDGsを軸とすることが当たり前の世の中になっていくことに、RE EDITが少しでも貢献できれば良いな、と思っています。あと個人的な長期目標としては、まちの人達が9-15時で働き、15-17時は仲間と会話を楽しみ、17時以降は家族で過ごす人を増やしたいと思っています。 そういう人が増えると、時間的に余裕も生まれますし、泉北ニュータウンというまちも魅力的になるのではないでしょうか。 子どもは子どもの人生、自分は自分の人生を!できない理由を子どもにしない ー最後に甚田さんのように、子育てをしながら地方で起業したい人に向けてコメントいただけますか。 私はシングルマザーとして子育てをしています。個人事業主で会社勤めはしていなく、フリーで仕事をして生きていけるお金を稼ぐ。子育ても並行して行い、市民活動に参加する。これって、ひとり親の女性にとっては考えにくい生き方ですよね。 でも、子どもは子どもの人生だし自分は自分の人生なので。「子どもがいるからできない」という理由にするのは、子どもに対しても失礼じゃないかと思ってるんです。自分がやりたいことはやりたいうちにやらないと火種が消えてしまいますし、やりたいって思ったことは人生一回なのでやりきる。 それをきっと子どもも見てくれていると思っています。 実際私が、雑誌のラフ案を描いていたら、隣で娘も真似をして描いていて、英語も書いていました。他のメンバーの子ども達自身も、雑誌づくりに参加していると認識しています(笑) やりたいことをやれなくて親が不機嫌な状態でいるより、やりたいことやってお互い機嫌よくいる方がいい。お互いやりたいことやろうねという関係性で挑戦していけばいいと私は思っています。 子どもが最優先という生活を選択するのは、本当にすごいと思います。私には真似のできないことなので(笑) でも、もし自分のやりたいことがあって、やれないのが「子育て中だから」という理由であるのなら、そこは子どもにも家族にも遠慮はせずに、自分らしく生きることに恐れずチャレンジしてみてください! RE EDIT:公式HP 執筆者:中村創  協力 ローカルクリエイターラボ おすすめの関連記事 全部言っちゃうフランチャイズ経営の失敗や原因 初めての起業におすすめ!フランチャイズ厳選7選 起業するならコレ!人気フランチャイズ5選 フランチャイズ起業でも起業支援は受けられる? フランチャイズで起業。メリットとデメリットを熟知しよう! フランチャイズオーナーが知っておきたい労務関係の基礎知識~社会保険編~ フランチャイズと直営店の違いは?おさえておくべきポイント フランチャイズで起業しても失敗してしまうことってあるの? コンビニ起業するならどこがおすすめ?フランチャイズのメリットとデメリット 個人起業にはない、フランチャイズ起業、独立のメリット
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地方起業
地方×インタビュー
長野県
2019.04.17
【長野県で起業!】目指すはザ・ドリフターズのような会社〜最先端の3D技術で製造業を応援したい〜
地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。 長野県塩尻市で3次元デジタルデータの有効活用事業をメインにさまざまな展開を見せる「株式会社プロノハーツ」。代表取締役の藤森匡康さんに地方で活躍する秘訣をお伺いしました。 目指すは、ザ・ドリフターズのような会社?! ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。 長野県の塩尻市で3次元デジタルデータの活用をメインに事業展開をしています藤森匡康と申します。 私は塩尻市の出身なのですが、東京で進学就職をし製造メーカに入社しました。 勤務を続けて行く中で、もっとこの技術をものづくりの現場で活用したいとの想いが芽生え、07年10月に株式会社プロノハーツを設立しました。現在は8名のスタッフとともに事業を行なっています。 プロノハーツという社名は”プロフェッショナルの心(ハート)”を意味しています。 会社理念でもある「プロフェッショナルの心と志を持って、皆様から「ありがとう」と言われる企業を目指す」という想いで事業を行なっています。 最初は”皆様”という部分は”お客様”を対象にしていたんですが、お客様だけではなく、社員とその家族、取引先の方、地域の方、次の世代の方など、皆様を応援し、ありがとうと言って頂きたいと思っております。 ー事業について具体的に教えてください。 先ほどお話したように3次元データの活用を軸に、大きく分けると、製造業の方に3次元データの活用についてのコンサル事業、商品の企画開発事業、製造業のVR・ARシステムの開発事業の3つの事業を展開しています。 ーさまざまな分野で事業を展開されていますよね! 最初は「自分が10人いればすごくいい会社が作れる」と思っていたんですよ(笑) でも、今思えば自分と同じような人が働いている会社だったら今まで続けていられなかったなと思います。いろんな人がいるから会社って成り立つんですよね。 私はザ・ドリフターズのような会社を目指しているんです。さまざまなプロフェッショナルの方がいて、その尖った人たちがそれぞれプロジェクトを作って進めていける。そんな会社にしたいと思っていて。部署ごとに各々やっていることが全く違うので、面白いですよ。 医療機の商品開発やバーチャルリアリティーを開発している人もいるし、「3Dモデラボ」という3Dデータの共有や3Dデータのダウンロードを無料で行うことができるコミュニティーサービスの運営を行なっている人もいます。 みんな特技があるので、それぞれが活躍できる場を作っていきたいんです。最終的にはスタッフ全員が独立できるような仕組みを作りたいなと思っています。 人との出会いが運んでくれる新しい挑戦 ー本当にさまざまなことに挑戦されているなと思うのですが、そのような情報はどこから仕入れられるんですか? これは人との出会いが運んできてくれるんですよ。 常にたくさんの人に会うようにしているので、そういった出会いの中で新しい情報を得ることが多いですね。面白いことにはどんどん挑戦していきたいなと常に思っています。 前にやったのが、アニメの「ドラゴンボール」の「元気玉」をイメージした「いいね玉」で、元気のかわりにSNSの「いいね」を貯めるとどんどん球体が大きくなる装置を作ってみたり、ダンボールで実物大の”ナンマンゾウ”を再現したり、様々な頃に挑戦しています。 他にも、2013年にはVRシステムなどを開発する株式会社エクシヴィと共同で、ボーカロイドの「初音ミク」と握手をしようという「ミクミク握手(Miku Miku Akushu)」というシステムを開発しました。VRヘッドセットを被って、シリコンで出来た手の模型と握手をすると、本当に初音ミクと握手をしているような体験ができるというものでした。エクシヴィとはこの他にも、ドラえもんの「どこでもドア」が疑似体験できる技術を開発し、フランスで2014年7月に開催した日本文化の総合博覧会「Japan Expo」、同年10月に国内で開催したコンテンツ技術の展示会「DIGITAL CONTENT EXPO」で展示しました。 また、塩尻市は木曽漆器が名産品になっているのですが、そういった伝統工芸と3Dプリンターとの融合で新しいものを生み出すプロジェクトなども行なっています。こういった“地方ならでは”といったコラボができるのは面白いところですね。 これらは、利益はなかなか取れなかったけど、VRの活用を模索して行く中での施策だったのですが、こういった経験からを製造業にどう生かすかというのを学びました。 私は、今後ドラゴンボールに登場する「スカウター」のように目元のグラス型の機械にさまざまなデータを集約して情報を得ることができるようになると考えています。なので、今はそのためにさまざま勉強を重ねているんです。 ーこれらの経験を通して、現在はどのようにVRを活用されているんですか? 例えば、フォークリフトや農業機器の乗車部分を3D CADで設計しても、実際にどれくらいの大きさになるのかなどは3Dや画面の中の3次元モデルだけでは分からないですよね。そこでVRを用いて、「実際にどれくらいの大きさなのか」「この部品を設置する場所はここで問題ないのか」など今までは組み立てた後でなければ気づけなかったことを知ることができるようになります。こういった活用法は製造業の方に喜ばれていますね。 ー長野県で事業をされていて大変に感じる部分と良い部分について教えてください。 情報に関しては半歩くらい遅れている気はしますね。あとは「人を集める」という部分では少し苦労しますね。それでも今はインターネットも発達していますし、昔にくらべたら都心と地方の情報格差は小さくなっているとは感じています。 長野でやっていて良いところは、自分の地元に社会貢献ができているということです。他にも自分の同級生と仕事をすることができるなど楽しいですね。 塩尻市内の企業、中信紙工と取り組んだ、塩尻市立図書館からの依頼で製作した段ボール製の1分の1スケールのナウマンゾウ模型 自分がいなくても運営できる会社を作る ー本日も東京で取材をお受けいただいていますが、結構県外にいらっしゃる機会が多いんですか? 塩尻の本社オフィスにはほとんどいないですね。週に1回出勤するくらいです。全国にさまざまな所に出かけていますし、都内にも頻繁にきています。 私がいなくてもスタッフのみんながしっかりとビジネスを動かしてくれているので安心して任せられます。多分、1年間という短いスパンで考えた時、自分がいなくても会社はどうにかなると思うけど、他のメンバーがいなくなると大変だと思いますよ(笑) でも、会社ってそうあるべきだと思っていて、私がいなくても業務が回転出来るというのはとてもありがたいことですね。 ーなかなかそこまで人を育てるのも難しいと思うんですが、何か秘訣はあるんですか? 教育という教育はしないですね。仕事をやりながら習得して行くしかないと思っているので、私は、場を作ることしか出来ないと思っております。 採用の際に”ピーン”ときた人に入ってもらっているので、そこまで大変さを感じることはないですかね。この”ピーン”という部分を言葉にするのは難しいですね(笑) これは多くの人にあって、経験をして行く中で養われるものだと思っています。 ー「人と多く会うことが人を見る目を養う秘訣」ということでしたが、人とコミュニケーションを取られる際に気をつけていることはなんですか? 「5give 1take」(自分が5与えたら、自分に1返ってくればOKだと考える)を心がけています。それくらいでやっとギブアンドテイクは成り立つんだと思うんですよ。自分でやったつもりでいても、相手は何も感じていないことも多いと思います。自分ばかりとは思わず、まずはギブを意識して行うようにしています。 ー今後の目標を教えていただけますか? 今後は先ほども少しお話した3Dモデラボを中心に製造業の情報を発信する場を作っていきたいと考えています。それと合わせて、製造業の広報のアウトソースに力を入れていきたいです。 製造業の方の中には「広報活動が苦手」という方が結構いらっしゃるんですよ。 せっかくいいものを作っても、それをPRできる場がないとビジネスは成功しないので、そういった部分のサポートをしていけたら良いのではないかと考えています。 ーこれから起業を考えている方にメッセージをいただけますか? あくまでの”起業”は”手段”でしかないということを忘れないことが大切だと思っています。起業をしたいから会社を作るのではなく、やりたいこと、成し遂げたいことを達成するための手段として起業という選択があるということを忘れないで欲しいです。 そして、起業にはリスクがつきものです。会社を作ったからと言って幸せになれるとも限りません。でも、「一度きりの人生」だと思うので自分のやりたいことを挑戦することは素晴らしいことだと思います! 執筆者:桃井美里  (助っ人編集部) おすすめの関連記事 全部言っちゃうフランチャイズ経営の失敗や原因 初めての起業におすすめ!フランチャイズ厳選7選 起業するならコレ!人気フランチャイズ5選 フランチャイズ起業でも起業支援は受けられる? フランチャイズで起業。メリットとデメリットを熟知しよう! フランチャイズオーナーが知っておきたい労務関係の基礎知識~社会保険編~ フランチャイズと直営店の違いは?おさえておくべきポイント フランチャイズで起業しても失敗してしまうことってあるの? コンビニ起業するならどこがおすすめ?フランチャイズのメリットとデメリット 個人起業にはない、フランチャイズ起業、独立のメリット
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地方起業
地方×インタビュー
岐阜県
2019.04.17
【岐阜県で起業!】「何もない地域なんてない!」地場産業のない地域から、地域の特性を活かしたブランド品づくり
地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。 岐阜県垂井町出身で2015年に地元に帰って仕事をすることになった太田佳祐さん。しかし、垂井町は目立った特産物や地場産業のない、かつては田畑が広がった地域でした。そんな中、地元を盛り上げていこうと地元を売り出していくことができるものづくりを始めた太田さん。太田さんの関わるFUWAは特産物や地場産業がなかった岐阜県垂井町で誕生した新たな地域ブランドです。その立ち上げにかけた想いやFUWAができるまでのお話を伺いました。 キャリア教育から地方議員に ―太田さんのこれまでのキャリアを聞かせてください。 太田)大学卒業後は東京や大阪で会社員をしていました。社会に出るにあたって、キャリア教育に関わりたいという想いが強く、キャリア教育をやる会社に新卒で入社し、楽しく社会人をやっていました。 ―なぜキャリア教育の道を選んだのですか? 大学時代は不真面目な学生で、3年の前期が終わったところで単位が35しかなかったんです。当然、授業を面白いと感じたことは滅多になかったのですが、3年次にキャリア教育の授業でインターンシップに参加しました。 勉強は面白くなかったけど、半年間のインターンシップは楽しく感じました。当時の僕は学歴コンプレックスが強かったのですが、仕事ができるできないは学歴は関係がないということを実感しました。インターンシップの中で賞をもらって、キャリア教育で生き方が変わりました。キャリアの世界は学歴など関係なく、実力が発揮できれば認めてもらえるんだということを実感したのです。 なので、キャリア教育をやる会社に入りたかったのです。 ―そんな中でどうして地元にUターンを? 地元で親戚が会社を経営していたのですが、男手がなく、手伝って欲しいという話になりました。そこでUターンをすることになりました。しかし、僕はその会社の直系家族ではなかったため、社長になることはできません。今は僕の従兄弟が社長をやっていて、僕は役員をやっています。 さきほどもお話しましたが、僕はキャリア教育をやりたいという想いが強くありました。 田舎の仕事を見てみると、大人が就いている仕事が都会とは全然違う。都会のほうが職種も多く、多様な働き方があります。でも、田舎の職種は限られている。そのせいで、子どもたちが知っている仕事、就きたい仕事も限られてきます。 そこを是正したいなと思いました。 どうすればいいのか考えていた時に影響を受けたのが、当時岐阜の最年少市長だった美濃加茂市の市長です。 そこで、「市長になればキャリア教育ができる!」と思ったんです。市長になれば町のあらゆる施策を自分で決定することができる。そのため、公共事業としてキャリア教育に関わることができると感じました。ただ、いきなり自分のふるさとの町長になるというのも難しいと感じました。そんな中で同じ政治家の議員でもできるだろうと思ったんです。しかもどうやら議員であれば兼業もできるらしい、ということで、町議会議員ができるならば、やりがいもありそうだし、都会のキャリアを捨ててもいいかなと思いました。 そんな想いで、町議会議員を目指して地元にUターンをしたのです。 ―どうしてFUWAを立ち上げようと思ったんですか? 町議会議員になって地元に戻ってきて、まず地元を盛り上げたいと思ったんです。地方創生と国も言い始めたころで、地域をPRしたいと思ったんですね。そこで、地元で何かを売り出していこうと考えたんですが、岐阜県垂井町には伝統産業がなくて…どうやって地域をPRしていこうか考えるところから始まりました。 ちょうどその頃、町議会でも、「うちの町でもふるさと納税をやろう!」という議論が起こっていました。でも垂井町は返礼品にするものがないよね、ということではちみつやパンなど、どこにでもあるものを返礼することになりました。。たしかに、それは垂井町のものを使っていたし、そのような返礼品でもいいんですけど、伝統産業がないという弱さを実感させられたんです。。そこで、伝統産業に匹敵するような地域を発信できるブランドを作りたいなと思いました。 ―壮大ですね! はい(笑)まずは、地方創生ってなんなんだろうって考えて、地方創生の事例を調べてみました。そうしたら、成功しているところってたいていは昔栄えていた産業を若い人が入って今風のデザインにして売っていることに気づいたんです。今治のタオルや燕三条の食器などがそうですよね。 地方創生がうまくいっているとこは代々続く名産品があった地域ばかりなんです。でも、垂井町に昔あったものって、神社と殿様の領地と田畑ですからね。伝統産業などのコンテンツがある地域とない地域とでは地方創生の格差も広がるのかと思いました。 だけど、だいたいどの土地にも歴史とか自然はあるんですよね。その地域のオリジナルってそこなんじゃないかと気づいたんです。キーワードは「歴史」と「自然」だって。そこで、ものづくりをするプロセスや、どうしてこの形をしているのかを地域から発信できるツールがほしいと思い始めました。昔栄えていたものに頼るのではなく、地域の特徴をなにかの形にするものづくりをしようと思ったんです。 そのためには、まずはこの町について知ることが重要だと思い、地名の由来やその地域に伝わる昔話のような、民話のようなものを調べました。そうして、この地域にしかないものを知っていったという感じです。その中から、プロダクションにできそうな要素を抽出して、商品化に移りました。 ―「歴史」と「自然」からどのような商品が生まれたんですか? 垂井町が属する不破郡の歴史と自然を紐解いていく中で、二つの特徴を発見したんです。 それは鉄と合戦です。 そんな歴史を紐解いた中で、FUWAのカトラリーが生まれました。地元の公立図書館にはこのような地域の歴史が記された文献がたくさん残されています。そこで調べていく中で、垂井町には、壬申の乱や関ヶ原の合戦という歴史を左右した合戦が二度も繰り広げられた地だということがわかりました。そこから、金属製品や縁起物をテーマとしていこうということを決めました。 垂井町の子どもたちは進学や就職などでこの地を一旦は離れる人がとても多いです。そんなことから、具体的に何をつくろうかとなったとき、贈答品としても使えるものである一方で、地元のことを思い、日常使いができる製品がいいな、ということでカトラリーを選びました。 大切な人への贈り物に使ってもらえたらと思っています。 ―商品化まではどのくらいの期間がかかったのですか? 1年くらいですね。めちゃめちゃ苦労しましたよ。ものづくり自体が初めてだったこともあるのですが、デザイナーさんがデザインしたものどおりの試作が出てこなかったり…。 試作を作るのにこんなに時間がかかるんだと、とても勉強になりました。 ―カトラリー自体は燕三条で作られているのですね。 本当は岐阜県内で作りたかったんです。岐阜県の関市は刃物を作っているので、カトラリーも作れるかなと思っていたのですが、食器を作ることができる業者って、日本にはあまりないことがわかったんです。生産会社は新潟の燕三条に集積しているので、その他の地域ではほとんど作られていないことがわかったんです。 そこで、燕三条まで旅をしながら、請け負ってくれる業者を探すことになりました。 先ほどもお話したとおり、設計図だけではなかなか意図したものを作ってくれないんですよ。なので、デザイナーさんを連れて燕三条まで行きました。カトラリーって、金型に入れて作っていくんですが、金型職人さんももう本当に斜陽産業になってきているんですよね。そんな方々に会いに行って、細かいところを詰めたりしました。 ―これからの展望を聞かせてください。 新たな地域ブランドの発信を考えています。今進めているのが、茶油を売っていこうというもの。お茶からとれる油のことです。お茶の耕作放棄地の解消につながると考えています。今はお茶農家って夏しか収入がないんです。なので、夏以外に収入を得る方法を見いだしていきたいなと思っています。 他にも、大都市で暮らす方々を対象にした垂井町への移住促進もやろうとしてます。これも新しく法人を作っているところです。 いろいろなプロジェクトで地域を盛り上げていけたらと考えています。 執筆者:島津明香 協力 ローカルクリエイターラボ おすすめの関連記事 全部言っちゃうフランチャイズ経営の失敗や原因 初めての起業におすすめ!フランチャイズ厳選7選 起業するならコレ!人気フランチャイズ5選 フランチャイズ起業でも起業支援は受けられる? フランチャイズで起業。メリットとデメリットを熟知しよう! フランチャイズオーナーが知っておきたい労務関係の基礎知識~社会保険編~ フランチャイズと直営店の違いは?おさえておくべきポイント フランチャイズで起業しても失敗してしまうことってあるの? コンビニ起業するならどこがおすすめ?フランチャイズのメリットとデメリット 個人起業にはない、フランチャイズ起業、独立のメリット

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地方の起業の専門家

資格
税理士
A・I税理士法人
北海道滝川市朝日町西2丁目2番16号
法人番号:2745
届出年月日:平成24年12月11日
所属会:北海道税理士会

資格
税理士
A・I税理士法人 奈井江事務所
北海道
法人番号:2745
届出年月日:平成27年10月19日
所属会:北海道税理士会

資格
税理士
Abliss税理士法人 札幌事務所
北海道札幌市中央区北3条西1丁目1番1号札幌ブリックキューブ2F
法人番号:3371
届出年月日:平成27年4月27日
所属会:北海道税理士会

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副業
2017.08.04
地方で生活したいフリーランサーのための田舎暮らしあるある
地方×フリーランス 今日は敢えて、一見ネガティブ?な話をします。ので、「元気な人」は読まないでください。 この記事を読んでいる皆様の多くは、東京や大阪、名古屋などの都会暮らしをされているのではないでしょうか。都会暮らしは色んな人に会えるという面ではとても楽しいですよね。…と楽しさの押し売りをするつもりはありません。 この記事を書いている私は、実は東京に10年間暮らしていました。若い内は、色んな人に会えて、色んな体験ができてとても楽しかったのですが、だんだん年を取るとともに色んなことに疲れてきました…。 その一つが満員電車での通勤です。 東京に住んでいた当時、私は乗り継ぎも含めて片道1時間半、満員電車に揺られて通勤・退勤していました。満員電車というと普通は朝のラッシュをイメージされると思いますが、結構終電近くも朝ほどではないですが、混むんですよ。特に金曜の終電や、土曜の始発は混んでました。 (たまたま、空いている車両を見つけて乗ろうとしたら、そこには、物凄い臭いと巨大な○○の海が…) そして、その後とある地方都市に転勤を機に引っ越しました。 (その当時はサラリーマンでしたが、今はフリーランサーになっています。) 職場まで、徒歩で通勤したのですが、物凄い解放感に満ち溢れた記憶が今でも鮮明にあります。また、普通に東京で暮らしていた時と同じ勢いで出社したら常に職場で一番乗りでした。ところで、私にはスウェーデン人の友人がいるのですが、朝の満員電車に乗って「クレイジー」だと叫んでいました。 とまあ、話が脱線してしまいましたが、言いたかったことは、私たちが普通と考えていることは、世界標準で見るとおかしなことが結構あるのではということです。満員電車がその一例だと思います。 今でもたまに東京に行って、満員電車に乗ることもあるのですが、「今までよく普通にこんなのに乗れてたな…」という思いで一杯になります。 ちなみに、私の職場での給料は、年収ベースではそこそこな金額(1.5近くです)だった一方で、残業時間は多い時で月200時間以上の(勤務時間ではありません。)。そして、「名ばかり管理職」でもあったので、残業代は0。 ある時本当にバカバカしくなり、自分の年収を時間単価で割り返してみました。そして、その後、気分転換に職場の近くの丸の内にある、某有名なコーヒーチェーンに入ったのですが、そこで目にとまったのが、アルバイト店員の募集ポスターです。なんと、自分の給料よりも、アルバイト店員のほうが時間単価では高かったのです! そして、もう一つ気が付いたことがありました。その当時、東京都の郊外に住んでいたのですが、同じ東京都内でも郊外にあるお店よりも時給が300~400円ぐらい高かったのです。そこで、今思えばアホな行為だったと思いますが、店長らしき人を見つけて、なんでこんなに時給が高いのか聞いてみました。 返ってきた答えが2つ 1つ目は、賃金の安い外国人を雇うとブランドイメージと合わないから (決して差別的な意図は筆者にはありませんし、答えてくれた店長にもなかったと思うのでご容赦ください) 2つ目の答えが、ポイントで、東京の中心部だと「都心まで出てくるのがかったるくて、アルバイトが集まらない」ということだったのです。 満員電車に揺られるのに、だんだん疑問を感じ始めていた当時の私は妙に納得してしまいました。基本この記事を読んでいる方は、ポジティブで活力に溢れている方ばかりだと思います。が、敢えて都会暮らしに疲れたあなたのために、本当に超ド田舎で生活していた経験のある私から、田舎でフリーランサーとして独立開業する際に知っておきたい田舎暮らしの実態をお届けします。(前振りが超長くなってしまってごめんなさい。) ちなみに、この記事は個人または夫婦単位でやっていくことを想定していますので、人を雇ってビジネスを起こしていきたいと思う方は、地方起業のメリット・デメリット・おススメの起業業種のまとめを読んでください。 1.田舎暮らしに適した業種とはまず、場所を選ばないような業種ですね。言い換えれば、在宅勤務可能な職種です。 例をあげると… ■SE(システムエンジニア)  ■プログラマー  ■CADオペレーター  ■ライター  ■イラストレーター  ■デザイナー   ■アフィリエイター ■データ入力・チェック(記帳代行、給与計算など) なんかですかね。要するにクラウドソーシング系のビジネスは全般的に田舎でも可能です。 あと、田舎でしかできないビジネスもあります。 ■農業 ■民泊(観光地であることが前提ですが…) などですね。 田舎と都会を行き来するのであれば、 ■地方の特産品のアンテナショップを都会で開く ということも考えられるでしょう。 これらのうち、「農業」での独立については奥が深いので、また別な機会に説明するとして、まずは、クラウドソーシングを行うための前提である通信環境が整っているか、そんなことが果たして可能なのか説明します。 2.意外に通信環境は本当にド田舎でも整っている! 例えば、地方の本当にド田舎出身の貴方!もしくは、親戚がド田舎に住んでいる、または住んでいた貴方! 光ファイバー網が届いているかどうか試してみてください。…届いていませんか? 届いていない?では、4G回線はどうですか? ほら、届いているでしょ。(山間部はさすがに無理ですけどね。) ということは、光回線が無理でも、無線通信でWeb環境を構築することが可能ということです。 (まあ、どうしても光回線が必要だとすれば、ただ単にもう少し田舎の中でも市街地に出ればいいだけの話なんですが…) これは筆者の勝手な予測ですが、今後は整備やメンテナンスコストのかかる有線通信網よりも、無線通信網の整備のほうにシフトしていくと思います。自動車の無人走行やIoT促進のためには無線通信網の発達が必要不可欠ですからね。なので、通信環境の整備状況に関しては現時点でもほぼ心配ない状況となっています。 3.情報格差がハンパない! 筆者は、現在とある政令地方都市に住んでいます。周りから見れば、結構な都会なはずなんですが、東京と比べると情報が5年ぐらい遅れている感じがします。なので、定期的に東京などの大都市に出て、最新の情報を仕入れる必要があります。 4.おすすめの移住エリアは? 定期的に東京に行くとなるとどうしても気になるのが、航空代金。そこで、お勧めの地域としてLCCが成田に向かって飛んでいる空港の近くに住むことを提案します。 ちなみに、「近く」とはどのくらいをイメージしますか? 地方だと、片道50Kmなんて近所のイメージ。車で一時間とかかりません。(制限速度は守りましょう。) なんかの記事で、「イオンモールまであと100Km」という看板を見た方はいませんか?あれは、都会の人から見れば???かもしれませんが、地方の人の感覚だと別に「フツー」なことなのです。少し話は脱線しましたが、東京との行き来が頻繁に必要なのであればLCCが成田に向かって飛んでいる空港の近くの地域がお勧めです。
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地方起業
地方×インタビュー
徳島県
2017.05.15
徳島で起業した先輩との距離が遠い~徳島県における起業環境の実態とは~
1.サラリーマンからの起業 ー「徳島県を中心に様々な地域でご活躍ですね。まずは簡単に自己紹介をお願いします。」 畑「畑英文と申します。私はもともと22年間、創業間もないある種のベンチャー企業や上場企業で働いていましたが震災を機に働き方・人生の過ごし方を深く考え、熟考の末、サラリーマンをやめる決意をしました。 地元徳島の人や企業と一緒にできる仕事、地元徳島という地域に密接にかかわることができる仕事をしてみようと思い立ち、会社を始めました。当時、立ち上げはとても大変でしたが、東京の企業さんからすぐにお仕事をいただくことができました。 ちょうどサラリーマンをやめる決意をした2011年の7月に、徳島県で「サテライトオフィスプロジェクト」が立ち上がりました。 サテライトオフィスプロジェクトとは限界集落の再生プロジェクトとして、徳島県でスタートしたプロジェクトです。震災を機に、日本の中で会社経営のあり方、ワークライフバランスが考え直され始めた時期でしたので、このプロジェクトはその時流に乗っかり、今では全国に波及する新しい働き方の代名詞ともいえる程大きく成長しました。私は、このプロジェクトに最初からボランティアとしてかかわっていまして、もうかれこれ五年がたちます。」 ー「現在はどのようなお仕事をされていますか?」 畑「今、私は3つの仕事をしています。1つ目の仕事は、先ほど述べたサテライトオフィスプロジェクトでの企業誘致を行っていたのですが、その時の実績を評価して頂き美馬市や鳴門市その他地元の自治体の企業進出場所としてのプロモーションや誘致活動を支援しています。また、このサテライトオフィスプロジェクト関連で集まってくる県外企業の経営者さん達から経営スタイルや経営手法のアイデアを頂き、自分の中で再構築して、様々な企業さんに情報提供しています。 2つ目は、地元企業のお手伝いです。地元のネットワークを使い、人を介してお話を頂き、22年間のサラリーマン時代に得た経験を基にして、企業のお手伝いをしています。例えば、上場準備、海外進出、経営ブレストのファシリテーション、採用、社員教育リーガル支援、予算作り等を行っています。事業活動においてスペシャリストを要するものの永続的には必要としないようなプロジェクトや仕事、またそのリソースが一定期間だけ足りない、そうしたスペシャリストを育てたいという企業への支援です。 そして3つ目は、創業の支援です。これが一番やりたいことなのですが、私の事業としてはなかなか難しいです。なぜなら創業時には資金もショートしがちで、そうした創業者にサービス料を頂くことが難しいわけです。 それら以外では、徳島県在住のフリーランスのエンジニア達とアプリケーション開発やシステム開発のチームを作り、プロジェクト毎に最適なメンバーをその都度組成して開発にあたります。いわばランサーズさんの、顔の見える地域コンパクト版のようなものです。これまで、植物工場の照度管理ソフトや、野菜の出荷管理ソフト、スポーツ店が扱うユニフォームデザインのシミュレーションソフト等を開発し、徐々に地元での活躍の場が広がってきました。 ー「畑さんは起業支援を行っていますが、徳島に同業社さんはいますか?いるのであれば、具体的にはどのようなことをされていますか?」 畑「私のようなフリーランスで企業支援を行っている人は、あまりいないでしょうね。やっていても、金融機関の中の創業支援窓口のようなセクションや中小企業機構さんのような少し公的な場所で起業相談は行っています。 具体的には、どういった補助金があるのか、その補助金を得るためにはどうすればよいのか、事業計画はどのように作成するのか、営業の仕方や、税金のお話といったテクニカルな相談に乗ってくれる場所です。ですが、創業者にとって、もっとも必要とされることは、深い関係に裏打ちされた精神的な支えとなったり、仲間作りをしたり、さらには仕事を提供できれば、それが最高だと思います。机上の話ではない、リアルな苦悩にどれだけサポートしてあげられるかが大切と考えています。」   2.起業をしにくい空気を打ち破る ー「徳島県の起業環境をおしえてください。」 畑「徳島は、起業しようという雰囲気が満ちているとは言えません。起業し成功した先輩達と、これから起業しようとする人との距離が遠くて、特別なことと感じている人が多いと言うことかも知れません。そういった状況ですので、環境は未熟であるといえます。実際、起業する人は県外からやってきている人が多いです。 しかし、悪い面だけではなくいい環境もあります。たとえば、徳島の起業環境の特徴として、ネット環境を他県と比較した場合、群を抜いて整備されていることが上げられます。実際に、県外からやってきたサテライトオフィスとして進出した企業が42社になりました。徳島県に魅力がなければやってこないし、これだけの企業が徳島県に目を向けてくださっています。」 ー「未成熟な環境について言及されましたが、一番の原因はなんでしょうか?」 畑「先に述べたとおり、一番足りないのは徳島で起業し、成功した先輩達が身近に感じられていないということです。成功した先輩たちの話を聞いたり、成功した事業の現場を見たりする機会もほとんどありません。起業セミナーということで、東京から起業家さんがいらっしゃいますが、セミナーが終わればすぐに帰ってしまいますので、聞き手と深い関係になれず、むしろ特別な存在として映ってしまい、逆効果です。 また、そうしたセミナーでは失敗談を題材にすることは少ないです。起業した人たちは、人一倍失敗や苦労していると思います。けど、そういった話は中々表に出てきません。私は自身の独立後の苦労や、これまで見てきた失敗事例を紹介するようにしていますが、成功だけでなく失敗を含めた実例を知る機会が少ないのも原因だと思います。」 ー「では、それらを解決するためにはどのような解決策があると思いますか?」 畑「現在、徳島市は、同じ徳島県内の美波町や神山町といった過疎の地方と比較した場合、むしろ起業環境面で遅れているのかもしれません。ですから、そのような一歩進んだ場所から人材を輸入して、徳島市、徳島県全域を底上げして盛り上げていけばいいと考えています。サテライトオフィスから誕生した起業家さんたちは、先進的な考え方をしていています。ですので、彼らに手伝って頂けたらいいですね。 今年の目標として、私は起業家を結びつけるハブになるような場所を作ろうと考えています。現在、徳島市内には起業家が集まって熱い思いを語り合う場所がありません。そのような場所を作ることで、徳島市の起業環境を活性化していきたいと考えています。それだけでなく、従来から徳島市にいる企業の社長さん達と彼らを会わせることも考えています。現在、そのような交流自体がありません。 私は、起業家と地元企業の社長双方の交流を促すことで、地元企業は起業家から気づきを得られるだろうし、起業家さん達も新しいことを学ぶことができると考えています。それだけでなく、相乗効果で新たなビジネスが誕生するだろうと考えています。このような企業間の交流を図り、起業環境の改善に邁進していくつもりです。 以上のようなことだけでなく、今、私は「企業における社員の交換」を各所に提案しています。どういうことかというと、社員が一社にずっといるのではなく、いくつかの会社に行って働くといった新しい働き方です。 なぜそのようなことを提案しているかといえば、例えば、新卒の人が東京で就職をしようと思ったとき、一社にしか就職できません。しかし、新卒の人はどの会社がいいか悩んでしまうこともあります。そこで、この制度を使うと同時に三社入社ができますよ、といった面白い・新しい働き方ができる。それによってIターン、Uターン促し、若い子を地元へ呼び戻す。社員の交換で、若手社員の知識や経験の幅を増やす。 その結果として、ビジネスパーソンとしての生産性も向上しますし、起業も促進できると考えています。行政として動いてもらえるところはどんどん提案して環境を変え、自然と起業しようと思えるような枠組みであったり、起業しやすい雰囲気を作っていきたいです。あとは「心根(こころね)」のサポーターを増やして生きたいです。お金や人脈を求めて支援するわけではなく、心からその人の事業や熱い思いを応援していきたいと思うサポーターを増やしていきたいと思っています。」   3.コンシェルジュへコンタクトを取ってみる ー「この記事を見て「何かしたい」「チャレンジしたい」と思った人に対して、どのようなアクションを次の一歩としてオススメしますか?」 畑「やりたいことを、とことんはっきりさせること、そしてそれを誰かに話してみることだと思います。何をしたいかって、意外と突き詰めることなく、行動することが多いかも知れません。京セラ創業者の稲盛さんの言葉に、「準備は悲観的に、行動は楽観的に」というのがあります。悲観的というのは暗く考えると言うことではなく、周到に慎重に行うということです。その企画や準備を周到に行うためには、徳島のような地方の環境でじっくりと考え抜き、そのやりたいことを誰かに聞いてもらうことで、気づきがあるし、勇気ももらえるかもです。そんな「誰か」が徳島にはたくさんいます。 ー「徳島県で起業したいと思う人たちに何かメッセージをお願いします。」 畑「私は今、「ナイストライ」をキーワードにしています。まずは、地元徳島を何かにチャレンジしたこと自体を称えられるような場所にしたいと考えています。 失敗しても責められたり、蔑まれることなく、褒め称えるという人や土地の空気を創造したいのです。チャレンジする年齢も関係ありません。ある種、良質な徳島の変態がきっとサポートしてくれますし、背中を押してくれるものと思います。 今年50歳となる私も、自らが実践して、多くの人に勇気が与えられるような働き方をし、行動していきます。」 プロフィール 氏名 畑英文 職業オフィスBAMSO 代表 経営コンサルタント インキュベーションマネージャ 経歴: 徳島県徳島市出身。 大学卒業後、ベンチャー企業に入社。ベンチャーの創生期から成長期に経営に従事した経験を活かして、創業支援と、地域企業のプロジェクトサポートを行う傍ら、地元徳島を盛り上げる様々な活動に取り組んでいる。 おすすめの関連記事 ー四国で起業してみたい方へー 「地方を1から私たちと一緒に作っていきませんか?」~ 徳島県美馬市行政機関の起業支援とは~ ー何も知らない状態でのスタートー 「自分達でもできる」と言う成功マインドを沸き起こす~地方創生で必要なこととは~  
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地方起業
2017.10.17
これからの農業に活力を!農業関連の起業家インタビュー
どうなる?これからの食糧自給率 日本の“食”を担う第一次産業。しかしここ数年、日本の食糧自給率はズルズルと低下しています。 農林水産省が発表しているデータによると、昭和40年の段階では生産額ベースの食糧自給率は86%、カロリーベースの食糧自給率は73%あったとされています。それが現在ではどうなっているのでしょうか。 平成28年度はなんと、生産額ベースの食糧自給率が68%、カロリーベースの食糧自給率が38%にまで落ち込んでしまっているのです。グラフにも現れているように、自給率の減少は、年々、進んでいるのが実情です。 日本における農業の現状 その背景には何があるのでしょうか。もちろん、海外からの輸入品が多いという原因もありますが、それは今にはじまったことではありません。 むしろ、日本における農業従事者の減少が、日本産農産物の縮小をもたらしていると考えた方がいいかもしれません。というのも、日本における農業修行人口は明らかな減少傾向にあります。 (参考:農林水産省 農業就業者の動向 2000年代には389万人いたものが、2011年にはなんと260万人にまで減少。しかもこの数字は、年を追うごとに少なくなっています。また、従事者の平均年齢もあがっているのです。 未来の農業はどうなっていくのか このような現状を踏まえると、これから先、日本の農業はどんどん衰退していってしまう可能性があります。 政府としても、いくつかの積極的な取り組みを実施していますが、将来的にどのくらいの成果をもたらすのかは未知数です。農業就業人口の減少、そして農業従事者の高齢化がこのまま進んでいけば、いつの日か、日本の農作物はほとんどなくなってしまうかもしれません。 そうなると、すべての作物を輸入に頼ることになり、安定供給への不安も高まります。 農業に着目した起業家たち このような農業の現状に危機感を抱き、課題解決に挑戦しているベンチャー企業があります。今回インタビューを敢行した5社は、いずれも農業に関わるビジネスやサービスを展開されている企業ばかりです。背景には、すでに述べた農業の現状があります。 それぞれに展開しているサービスはさまざまですが、その特徴として、販売や流通の部分で農業を支援しているのが目立ちます。各インタビュー記事を読んでいただければわかりますが、これは、日本の農業が抱える構造的な問題が関係しています。 取材先企業 今回、インタビューをお願いした企業は以下のとおりです。 ・「株式会社ヴァカボ」 広告代理店でありながら、アミューズメント施設をはじめとする農業プロモーションを展開。 農産物の新しい販売に挑戦する。 ・「プラネット・テーブル株式会社」 世界の農業・生産者支援に取り組むベンチャー企業。ICTを活用した需要予測など、 飲食店と農家との効率的な連携に取り組んでいる。 ・「株式会社ポケットマルシェ」 旬の食材を、生産者から消費者へ直接とどけられるサービス『ポケットマルシェ』をリリース。 スマホアプリからでも利用可能。 ・「株式会社KOMPEITO」 人が集まる場所であるオフィスに着目し、その場で食べられる野菜を提供する 『OFFICE DE YASAI』サービスを展開。 ・「株式会社農業総合研究所」 「農家の直売所運営」「農産物流事業」「農業コンサルティング事業」の3事業を柱に、 幅広い観点から農家を支援している。 起業というカタチで農業の活性化に挑戦する 農業を活性化することによって、食の未来を守っていくこと。それは、消費という部分でも、あるいは雇用という部分においても重要なことです。それでは、日本の未来を守るために、挑戦を続ける起業家のインタビューを見ていきましょう。 今回の対談 ・野菜を集客のきっかけに!365マーケットを展開する株式会社ヴォカボ代表長岡氏インタビュー ・生産・販売・流通を経て。誰よりも農業の現場を知る農業総合研究所・及川氏が描く農業の未来とは ・生産者と消費者をつなぐ!ポケットマルシェCOO・本間勇輝氏インタビュー ・農業の現場に山積する課題に挑戦!新しい農業の仕組みを提供するプラネット・テーブル株式会社菊池紳社長インタビュー ・オフィスで野菜という新提案!株式会社KOMPEITO川岸代表インタビュー ・編集後記―私たちの暮らしに根付いた「農業×ベンチャー」の活躍 おすすめの関連記事 ー農業で稼ぐにはー 農業は稼げる?~農業起業の成功法則〜 ー脱サラからの農業は?ー 脱サラして農業は失敗する?失敗してる人と成功してる人の違い
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地方起業
地方×インタビュー
2017.09.19
地方ベンチャーと市長に聞く!地方起業の現状と未来@四日市
2017年8月4日に三重県四日市市で開催されました『ふるさと起業カンファレス』(詳細は記事最後にあります)の対談記事となります。 まずはじめに自己紹介 = 神谷さん = みなさんこんにちは。 モデレーターを務めさせていただきます、龍馬プロジェクト会長の神谷宗幣と申します。 (参考:Wikipedia龍馬プロジェクト) 2010年から大阪を中心に20-40代の政治家や経営者を集めた超党派の政治団体で、政治のことや街づくりに取り組んできましたが、足元の経済を良くしていかなければいけないと思い、このイベントを共催させて頂きました。 それでは登壇者の森市長から、自己紹介をお願いします。 ― 森智広さん ― 四日市市長の森です。 公認会計士として東京で監査法人で勤めたあと、市議会員を経て現在は四日市の市長をさせて頂いております。公認会計士と行政などの経験からこれからの四日市の話をできればと思っております。 (参考:四日市市役所の公式ホームページ) ― 山添卓也さん ― 株式会社中村製作所、代表取締役社長の山添卓也と申します。 元々はコンビナートの部品加工をしており、オイルショックで会社が傾いたのを機に展開を変えて、現在では航空宇宙・防衛・ディズニーランドのアトラクションの部品などを製造しております。 ― 野呂純也さん ― 野呂食品株式会社 株式会山武館 代表取締役社長の野呂純也と申します。 1951年に祖父が雷おこしの原料加工、製造会社として創業した「野呂食品」を、二代目の父が1989年に「しいたけ栽培」へと転換し、現在ではしいたけ栽培の会社として事業を展開しております。 詳しくは長くなりますので、最近出版させていただきました「しいたけの逆襲」をお読みください。笑 ― 伊藤健太さん ― 株式会社ウェイビーの伊藤と申します。 年間3000件以上の企業と経営を支援させて頂いており、地域の起業をその地域全体で取り組んでいかなければならないと思い、今回のイベントを共催させて頂いております。
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地方起業
香川県
2018.02.11
香川県でIUJターン・移住・起業する方必見!押さえておくべき基礎知識!
香川県の概要 四国の北東にある香川県には、降水量が少なく日照時間が長い典型的な瀬戸内海式気候のもと、人口96.19万人(2018年10月1日現在)が暮らしています。最近では「うどん県」のプロモーション活動や、「瀬戸内国際芸術祭」など、香川らしさを前面に押し出した特徴的な活動にも注目が集まっています。 県下では多彩で豊かな海産物や農産物が育まれ、世界トップシェアを誇る製造業が県内の産業を牽引しています。県土は1876.73 km2で、全国で最も小さいことでも有名です。県下の瀬戸内海には100を超える島が点在し、「直島」や「小豆島」を筆頭に、瀬戸内海に浮かぶ島々が織りなす風景はまさに絶景です。 起業面では創業を目指す人を後押しする補助金や融資制度が整うだけでなく、起業のアイディアを実現したい人に向けた起業塾が用意されています。移住面では、子育て支援や移住者に対する補助金制度が揃い、香川県の恵まれた環境で新しい暮らしを実現したい人をバックアップする体制が整っています。 香川県の気候  1年を通して晴天が多く降水量が少ない瀬戸内海式気候です。日照時間が長く、製塩に向く気候のため、古くから塩田の盛んな土地としても知られています。四国の北東に位置し、降水量が少ない夏場は、水不足となることも多く、県内には水不足に備えるため池が数多く存在しています。 香川県の観光・地域資源 「世界の宝石」とも呼ばれる美しい瀬戸内海を堪能できる香川県。 瀬戸内海を隔てて、日本の歴史の中心地であった畿内にも近く、県内に数多く存在する史跡や文化財などが歴史の激動を物語っています。代表的なのは、古くから「さぬきのこんぴらさん」として親しまれる金刀比羅宮。 海の守護神としても多くの参詣者を集めていますが、境内には由緒ある御社や御堂が点在し、文化財が多数存在することから、観光スポットとしても有名です。香川県坂出市と岡山県倉敷市を結ぶ全長9368m瀬戸大橋は、鉄道と道路を併用する世界最長の橋です。 丸亀城は1658年より明治維新に至るまで京極氏丸亀藩6万石の居城でした。その石垣は60mを超える高さで日本一です。最近では瀬戸内国際芸術祭の開催によって、アートの県としても広く認知され、国内外から観光客を集めています。 香川県の交通 空の玄関口は高松空港です。 東京と沖縄便が就航しています。高松は他の四国の都市と比べ、国際線の種類が豊富です。ソウル、上海、台湾、香港と高松を結ぶ便が揃っています。 陸路では、JR岡山駅から約1時間で移動が可能です。所要時間は東京駅からは約4時間半、新大阪駅からは約2時間かかります。高速バスだと、新宿—高松線が約10時間半、大阪—高松線が約3時間半です。県内の移動の際にはJR四国の高徳線(こうとくせん)や土讃線(どさんせん)が便利です。バス路線では、ことでんバスや大川バス(大川自動車)が使いやすいです。他に、神戸港と高松東港を結ぶジャンボフェリーを始めとするフェリー航路も充実しています。 香川県の主要産業 平成27年度香川県県民経済計算推計によると、県内の名目県内総生産は3兆7780億円で、2年連続で上昇しました。香川県の産業別構成比は、特に第三次産業が占める割合が高く7割を超えています。業種別では製造業・卸売・小売業・不動産業の順に売り上げが大きいです。製造業では、建設機械、造船、自動車部品など、世界や国内でトップのシェアを誇る企業が多数あります。農業では温暖で日照時間が長い気候を生かし、はだか麦やレタス、ブロッコリー、柑橘類など幅広い作物が育てられています。豊かな海域特性を生かした水産業も盛んです。 香川県の有名企業・老舗企業 香川県の総事業所数は、2016年現在で4万7893事業所(出典:平成28年経済サンセス)です。県内の有力企業は、東証一部上場企業で、クレーンメーカーの株式会社タダノ。次に世界有数のシェアを誇るクレーンメーカーの日プラ株式会社。ほかに、東かがわ市に本社を構える医薬品メーカーで、湿布に用いるパップ剤のシェア世界一である帝國製薬株式会社などです。 香川県の起業・独立、起業支援情報 平成27年の国勢調査によると、香川県内の労働人口は約47.1万人でした。平成29年就業構造基本調査によると、香川県内の収入を得ることを目的に働いている有業者49万1200人のうち、3万8500人が自営業もしくは会社役員などの起業家です。有業者のうち、約7.8%が起業家です。 起業支援団体 公益財団法人かがわ産業支援財団では、創業を目指す人を対象にした「かがわ創業塾」ほか、相談窓口を設け個別の相談にも乗ってくれます。ほかに、「かがわ6次産業化 ビジネス塾」という第6次産業に特化したビジネス塾など特色のあるイベントなどが開催されています。 融資・補助金 香川県内で創業を目指す人や、創業間もない人を対象にした「起業等スタートアップ支援補助金」があります。要件を満たす人は、初期投資に必要な経費の一部を最大50万円補助してもらうことが可能です。他にもベンチャー企業に対する融資制度なども整っています。 女性起業支援 香川県では日本金融政策公庫や百十四銀行が、起業を目指す女性を応援する制度を設けています。セミナーや相談デスクなどで、各々の目的にあった内容を相談、実現に向けた手伝いをしてくれます。 セミナー 香川県や関係団体は、起業・創業を目指す人を対象にしたセミナーやイベントを随時開催しています。最新のイベント情報は、県公式HPや各団体のイベント情報でチェックしてください。 香川県のIUJターンなどの移住に関するサポート 助成金 香川県の各市町では、住宅・子育て・起業など移住する人を対象にした様々な助成金制度を設けています。移住した人を対象にした家賃補助制度は好評です。助成金の詳しい情報はこちらからご確認ください。 子育て 地域全体で、子育て支援を行っています。NPOの活動も積極的に展開され、移住した人でも気軽に相談できる体制構築を目指しています。6歳未満児の医療費の無料化などにも取り組んでいます。詳しい情報は香川県健康福祉部子ども政策推進局の「子育て県かがわ情報発信サイト Colorful」に集約されています。 移住体験事業  IUJターンの人を対象にしたイベントが随時開催されています。特徴的なのは「お試しかがわ暮らし」です。コーディネーターがそれぞれの希望や知りたいことに沿ったプランを練ってくれる制度です。イベント情報はかがわ暮らしに更新されるので、最新の情報を確認してください。 おすすめの関連記事 ー地方起業を学ぶ!ー 地方ベンチャーと市長に聞く!地方起業の現状と未来@四日市 ー田舎で暮らそう!ー 地方で生活したいフリーランサーのための田舎暮らしあるある

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