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こんにちは!ゼロイチ編集長の堀江です。
「社内にフレッシュな空気を送りたい」「将来的に企業の中核を担う人材として」
などの理由で若手社員を採用したものの、お願いしたことをきちんとやってくれなかったり、モチベーションが低いなど、教育方法にお悩みではないでしょうか?
お願いしたことをやってくれない・指示通りにやってくれない・自分から動いてくれない...
でも強く叱るとすぐ辞めてしまいそうだ...
結局仕事を巻き取るので、いつまで経っても自分の仕事が減らない...
最近の若者はこれだからダメだ...
と苦言を漏らすこともあるかと思います。
このような、働くことへのモチベーションが低い“最近の若者”を“優秀な社員”に育て上げる方法があるとしたら、皆さん知りたいですよね?
ここでいう優秀とは、「言われたことをきちんとこなす」だけではなく、「自分から進んで行動する人」と定義します。
今回は皆さんに、若手社員が優秀な社員となるための、アプローチ方法をお伝えします。
この記事を読んで、皆さんが優秀な社員とともに会社をもっとパワーアップしていけるようになれば幸いです。
この記事の要約
★若手社員の「働くことへのモチベーションの低さ」は、若者世代特有の考え方から読み取れる。
★4つのアプローチで、若手社員のモチベーションをアップさせることができる。
具体的なアプローチ方法
①経営理念を浸透させる
②経営理念を自分事化させる
③存在価値を感じてもらう
④成功体験をさせる
詳細は記事の最後にお伝えします。
"最近の若者"がなぜ生まれるのか
“最近の若者”は初めからそうだったわけではありません。
皆必死に自己分析や業界調査を繰り返し、夢と希望とガッツを持って就職活動を行っていました。
では一体なぜ、就職後に輝きを失うことになってしまうのでしょうか?そもそも、就活生が抱いていた夢と希望は一体なんだったのでしょうか?
まずは最近の若者について学んでいき、その後、具体的なアプローチ方法をお伝えします。
早速、彼らの「働くことへの意識」について見ていきましょう。
楽しく暮らすために働く
皆さんは何のために働いていますか?
お金を稼ぐため、スキルをつけるため、好きなことをしていたらそれが仕事になっていたなど、様々かと思います。
Z世代は、「私生活を充実させるために働く」という意識が強く、仕事のせいでプライベートが犯されるのを嫌う傾向にあります。
公益財団法人日本生産性本部のによる、平成31年度新入社員1,792人を対象にした「働くことの意識」調査結果によると
「働く目的」では、「楽しい生活をしたい」が最も多い39.6%。
「デートか残業か」では、残業が多数派(63.7%)だが減少傾向にあり、「デート」が36.0%と、3人に1人を超えています。
私の場合も、この傾向が強いです。
前職にて行った「仕事における優先度合い」を自己認識する研修において、「プライベート」に最も重きを置いていました。
私生活を充実させるために働いているのに、仕事が忙しくて私生活が楽しめなかったら意味がないのではないか?とよく同期と話していたのを覚えています。(実はこの研修をきっかけに転職を考え始めました。)
コミットメントの低下
引き続き同調査結果によると、2014年から比較して「仕事や職場へのコミットメント」は低下現象にあります。
自分が会社の一員として、責任を持って行動する!という意識が低いということです。
- 職場の上司、同僚が残業していても、自分の仕事が終わったら帰る・・・+14.3 ポイント(49.4%)
- 仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない・・・+ 9.6 ポイント(42.3%)
- 職場の同僚、上司、部下などとは勤務時間以外はつきあいたくない・・・+ 8.9 ポイント(30.1%)
- あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい・・・-14.9 ポイント(48.0%)
- 面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない・・・-12.9 ポイント(42.0%)
- 人間関係では、先輩と後輩など上下のけじめをつけることは大切なことだ・・・- 8.1 ポイント(83.2%)
上記のことから、
- 会社は私生活を充実させるための手段である
- 職場とプライベートはしっかり線引きをしたい
- 十分な収入が欲しい
- 年功序列はあまり意識していない
ということが読み取れます。
仕事を選ぶ基準
上記結果に矛盾するような形で、「会社を選ぶとき、あなたはどういう要因をもっとも重視しましたか」という質問に対しては、「能力・個性を活かせる(29.6%)」「仕事が面白い」(18.4%)」が半数を超えています。
つまり、仕事はプライベートを充実させるための手段だけど、できれば楽しんで仕事できた方いいよね!ということです。
出世意識の低下
同調査によると、「どのポストまで昇進したいか」という問いに対して、最も多かったのは「専門職<ス ペシャリスト>」(17.3%)、続いて「どうでもよい」(16.0%)となっており、
上記の「コミットメントの低下」から、「同じ会社で出世していきたい」という意識は減少気味にあります。
最近の若者とは
以上をまとめると、
仕事はプライベートを充実させるための手段なので、給与は高い方が当然良い。
ずっと同じ会社で働いて出世したいという欲はないし、人並みでいいと思っている。
ただ、どうせ仕事をするなら自分の能力が活かせて、楽しいものがいい!
年功序列ではなく、フラットな社風がいいな!
ということになります。
ん〜〜わがままだな...と感じるのも無理はありません。
ただ、私も含め周りの同世代では、このような意見を持つ人が多いです。
上下関係が厳しかったり、忙しくてゆっくりディナーを楽しめなかったり、仕事が楽しくないとモチベーションが下がり、パフォーマンスも比例していきます。
これが“最近の若者”の誕生です。
では、そんな彼らを「優秀な社員」に育て上げるには、一体どうすれば良いのでしょうか?
まずはなぜこういう考え方になるのかを、彼らについての特徴から学んでいきましょう。
Z世代
皆さん、Z世代という言葉はご存知でしょうか?1996年以降に生まれた世代を言います。
特徴として
- 多様性を認める
- 自主独往が強い
- 楽観的ではなく、現実的に物事を考える
- ブランドではなく本質を求める
- 地球環境、社会課題に敏感
と言われています。 そんな私も1996年生まれのため、この世代にドンピシャです。
多様性と個性を重んじる価値観
幼い頃からインターネットに触れてきたソーシャルネイティブな彼らは、日本中・世界中の人々と触れ合い、多様性にとても寛容です。
例えば、Awesomenessの調査によると、Z世代の役1/3は「誰もが平等である」と強く信じ、Black Lives Matter、トランスジェンダーの権利、フェミニズムを大いに支持し、社会に受け入れられるべきだと強く主張しています。
この価値観を背景に、彼らの考え方をいくつかご紹介します。
ブランドよりも“お気に入り”
彼らはブランドや肩書きに興味を持ちません。Z世代に受け入れられるのは、自分自身のお気に入りです。
みんなに合わせるよりも、自分に合うと思った場所を探すのです。
もし入社する会社が創立数ヶ月であったとしても、自分が素敵だなと思ったのであれば、彼らにとっては気に留めることでもないのです。
他人に動かされない
上記と関連しますが、彼らは「人と違っていることはかっこいいこと」という考えを持っています。
逆に言えば、他人に動かされないで自分の主義・主張どおりに行動するため、 「特に意味はないがとりあえずみんなと揃えろ!」と言われると反発を買ってしまうわけです。
私も依頼された仕事日て理由や意味を上司に聞いたところ、「みんながやってるからやって」と言われ、大きな反感を覚えたことがあります。(渋々やりましたが期限は大幅に遅れました...)
世の中は完璧ではないという意識
多様性に寛容であることは、言い換えると「完璧なものなどないこと」にも気づいているわけです。
そのため、将来に対して「アメリカンドリーム」のような楽観的な希望は持たず、むしろ「努力しても報われないことは結構ある」と思っている人が多いのです。
VUCA化(社会やビジネスにおいて将来の予測が困難になっている状態)した社会では、叶うかも分からない「たくさん稼いでタワマンに住む」などという夢よりも、「人並みに働いて、自分が幸せを感じることを維持したい」と考えます。
4つのアプローチ方法
これまでなぜ“最近の若者”が誕生するのかと、「Z世代」の特徴のお話をしてきました。
“最近の若者”は
- 年功序列による上下関係の厳しさ
- 仕事がプライベートに浸食
- 仕事が楽しくない
ことにより誕生し、
Z世代は
- 多様性や個性に寛容
- 肩書きやブランドには興味を持たず、自分のお気に入りを見つける
- 自分の主義・主張どおりに行動する
- 完璧なものはないという意識を持っている
という特徴がありました。
では、これらをもとに対応策を考えていきましょう。
①経営理念を浸透させる
これは一番大事なことです。会社が世の中に提供する「価値」に社員が共感できない、あるいはよく理解できていなければ、今やっている仕事に対しても価値を見出せないわけです。 徹底的に言語化をして、周知することを心がけましょう。
経営理念がいかに社員のモチベーションに関わるかについては、こちらの記事をお読みください。
②経営理念を自分事化させる
仕事(会社)を手段と考えているのはしょうがない事です。確かに、会社は世の中に「価値」を提供するための手段です。
それを逆に利用し、手段として入社した会社に価値を感じてもらって、愛着を感じてもらうようにしましょう。
ひとつひとつの業務が、自分の目標達成につながっていると実感させることによって、次第にその会社で働くことに価値を見出し始めます。
例えば、新入社員Aさんのしたい事が「子供の貧困をなくす事」だとします。
今勤めている会社が株式会社ウェイビーだとして、ウェイビーの経営理念は「経営者・起業家とともに世界を変える」なので、ここからどんどんAさんの目標にフィットさせていきます。
子供の貧困をなくすためにはどんな行動をするべきなのか?
↓
それにはどんな知識・能力が必要なのか?
↓
今Aさんに足りていないものは何か?
↓
株式会社ウェイビーで働くことによって、それは補えるのか?
「自分のため」になる=手段として入社した「会社」から「成長という価値」を享受できるという事です。
③存在価値を感じてもらう
どんな人も、自分はここにいていい人間なのだろうか?と考えたことがあるかと思います。 私もよく、今私必要?と思う時があります。
例えば一回も発言しなかった会議や、もうすでに業務が終わっているのに定時までオフィスをフラフラしていた時など、、笑 自分が貢献できていないと感じた時、自分の必要性を疑ってしまうということです。
よく「会社の歯車だから、いくらでも交換可能」という言葉を聞きますよね。とても悲しい言葉ですが、多くの人はこう考えています。実際私もそうでした。 確かに、誰でもできる仕事は世の中にたくさんあります。 また、「仕事とは嫌なことで、それを我慢するから対価がもらえる」という話もよく聞きます。
仕事がもし「嫌なことを我慢して、その対価に金銭をもらう」ことで、その仕事は誰でもできるものだとしたら、適当にアルバイトをしてフリーターとしてで楽に働いた方がましと思ってしまうわけですね。
Z世代は他と違っていることがクールで、個性を大切にしています。若手社員ひとりひとりの性格や好きなこと・嫌いなことを把握して、
そんなあなたにこんな価値を感じていて、こういう期待をしているんだよということを伝えましょう。
④成功体験をさせる
一般的に、大きなプロジェクトを任され流など、責任の重い仕事を任された時に成長を感じるのでは、と思われがちですが、
株式会社ラーニングエージェンシーが、2019年6月10日に計2,050名を対象に行った調査によると、「どんなときに自分の成長を感じていますか?」という質問に対して、1位が「褒められたとき」(30.3%)で、2位が「教えてもらったことが実践できたとき」(24.2%)でした。
つまり、仕事を任されることよりも、仕事を言われた通りに実践し、褒められた時に若手社員は「成長」を覚えるのです。
デジタルネイティブなZ世代において、答えの見えないことに挑戦するのには、どこか不安を覚えてしまいます。
それが成功した時、大きな達成感となり、その成功体験が次の仕事のモチベーションへと繋がるわけです。
まとめ
今回は、若手社員のモチベーションアップのために、どう接していけばいいのかについてお話ししました。
若手社員の働き方への考えの背景となる価値観がなんなのかを理解し、Z世代と呼ばれる若手社員とうまく付き合っていくことによって、優秀な社員となる人材を育て上げられることを願っています。
参考サイト
■公益財団法人日本生産性本部
https://www.jpc-net.jp/research/detail/002741.html
■Awesomeness
https://www.thedrum.com/news/2017/12/27/who-gen-z-how-teens-are-consuming-content
■JOION THE DOTS
https://www.join-the-dots.net/genz.html
■株式会社ラーニングエージェンシー
https://www.learningagency.co.jp/column_report/research/research_47_190610.html