独立する前に知っておくべき、失敗する人の特徴、最高の準備方法
- 今の会社の人間関係に悩んで、独立しようと言っていませんか?
- 独立とは、サラリーマンが会社を辞めて自ら事業をはじめること
- 独立に向いている人は、緻密なリスク想定ができ、圧倒的にお客様目線で行動できるひと
「もうこんな会社をやめてやる」
まあ、こんなことサラリーマンなら誰もが思ったことありますよね。日本人に起業する人が少ない要因を起業大国アメリカでは
「日本人は我慢強い」
という理由を上位に上げる人も少なくありません。そう、つまり「会社を辞めて独立してやる」と思っても、「やっぱりリスクが高いな」と思いとどまる人が圧倒的に多いのが現実なのです。それでも起業・独立には賛成の立ち位置です。ですが、もちろんすべての起業がうまくいくわけではありません。
むしろ、大半の起業は失敗しています。(ここ10年の倒産件数は11万件!)
今回はこのようにあえて、「起業したけど失敗だった」ということにならないように独立する前に知っておくべき、失敗する人の特徴と最高の準備方法について説明します。
あなたは「独立して、こんなことをしてやる」とか「もっといいやり方、自分のやり方でやりたい」など様々な理由で起業した理由(ワケ)を語るかもしれません。これは確かに常に聞かれます。5年経った今でもたまに聞かれますので、起業する前や独立した当初なんてすごく聞かれるわけです。
サラリーマンを辞める理由はいっぱいあるのですが、人に答える「大義名分」を語っているうちにそれ以外の理由を忘れていきます。しかし、つまるところサラリーマンを辞める理由なんて一定の方向からみれば「サラリーマンでいる能力」が足りなかったともいえるでしょう。
もっといえば、退職の一番理由は「周囲の人間関係」に集約されるかもしれません。最も大きな理由が人間関係だった人が起業することで一時的にその悩みから開放されるかもしれませんが、今後同じような悩みにぶつかる可能性もあるかもしれません。
そもそも、人間関係が理由なら上司への相談やちょっとした職場転換、同業他社への転職で解決するかもしれません。
ここで言いたいのは、あなたの起業する理由は「人間関係だろうから独立なんて辞めておけ」ということではありません。ありませんが、もしそうであれば起業するという選択肢は少し優先順位を下げてみてもいいのではないでしょうか。それほど独立というのは大変な作業を伴うことは言うまでもありません。
あなたはきっと起業前には明るい未来をイメージしていることでしょう。マイナスのイメージが先行しすぎる人は思いとどまるケースがほとんどでしょうから、派手な高級車を社有車として乗り回したり、高級クラブに接待交際費で豪遊することを想像している人も多いと思います。
しかし、簡単に「儲かりはしない」のが起業です。
そもそも経費を使うというのも、お金があってこそです。イメージでは社長はいいご飯食べて、飲み歩いているという人を想像するでしょうが、そうではない、お金を稼ぐということが非常に難しいという起業家も多くいるということを認識しておきましょう。
20代でなんのキャリアも人脈もないままに起業するとカップラーメンを食べて難をしのぐ毎日。。。なんてこともあります。そもそも、お金の話については自分が稼いでいる(営業数字)に比べると給料が安い「自分でやったらもっともらえるのに」と思っている若手の社会人なんかゴマンといます。
当たり前の話ですが、あなたが20万円の給与を給与をもらうのに20万円でいいわけがありません。当然そこに費用が他にかかっているわけです。社会保障・年金・税金(住民税・所得税)事務所費用・備品・光熱費・交通費・通信費など、
20万円の給与所得を得るのに必要な収入は50万円は必要と言われています。
年金や税金についても、稼ぐ金額につれて大きくなります。個人事業主なら年収が1,800万円を超えると50%が課税されます。法人も支払う税金は消費税・法人税・住民税・社会保険など赤字黒字に関わらず払わないといけない税金や社会保障があります。手元にお金を残すことがいかに難しいかわかります。
また、経営者には退職金制度など整っているわけではありません。起業したいと言っているともちろんプラス思考になるのは間違いありません。ですが、このあたりの知識はえておきたいところです。
あなたの起業プランにはこのあたりのリスクが考えられているでしょうか。
また、事前にどのような創業支援の種類などがあるかもチェックされてみてください。
創業支援を行っている団体、融資、補助金、制度などまとめてみました!
独立するというのは、一般的には、サラリーマンが会社を辞めて、自ら事業をはじめることです。
独立と一言で言っても、個人事業主、株式会社、合同会社、NPO法人、一般社団法人フリーランスなど形式は色々とあります。上場を目指す会社もあれば、個人商店や、コンサルタントのようなスモールな独立まで様々あります。最近では退職をして、田舎に戻ってのIUJターンの独立なども増えています。
会社設立について詳しく知りたい方はこちらもお読みください。
・会社設立についてのまとめ
・個人事業主と法人(会社)の違い
独立という言葉が当てはまるのは、何かをやっている人が、そのことを辞めて、何かをはじめるイメージなので、結果としてサラリーマンや独立前提で修行をしているような人だと思います。何が言いたいかといえば、学生などが事業を行う場合には、独立よりも起業やスタートアップという言葉の方が相性がよいですね。
成功する社長とはどんな人なのかも合わせてお読みください。
サラリーマンの人というと、独立の世界の全く反対な環境にいるわけです。 サラリーマンは何もしなくてもお金が決まった日に、口座に勝手に振り込まれます。 毎月一定金額です。つまり収入に対してのリスクをほとんど負っていないということです。
独立した後というのは、本当に実力勝負です。自分でお金を持ってこないと、口座にお金が振り込まれることはありません。
数百万円の自己資金を持っていて、最初は余裕ぶっていた人も、毎月通帳残高がどんどん減っていくのをみて、めちゃめちゃ焦るということがよくあります。メンタルや気持ちの弱い人は、そこにおびえて、サラリーマンに戻る人も何人も見てきました。
サラリーマンは、自分の所属している部署の中の決められた仕事を全うしていればいいわけです。仕事自体も全体の必要な役割(商品をつくる、売る、しっかり納品する、資金調達する、会計を管理するなど)の一部しかやっていないわけですし、仕事自体も自ら決めてというよりも、言われたこと、指示を受けて、役割をあてがわれるわけです。
つまり主体性が基本的になくなっていくことや、全体感の把握ができない構造にあります。
独立した後は、サラリーマンでいえば、1人で全部署の仕事をしなくてはいけないのです。 それも早々に売上を出さないといけないわけなので、超絶急ピッチでやらなければ、会社や自分のお金が持ちません。
サラリーマンとしての優秀さというのは、会社内の評価の優秀さであって、マーケットでの優秀さとは異なります。独立してからの優秀さというのは、いかにお客さんに喜ばれるかの評価ですが、サラリーマンの評価軸は基本的にはそこにはありません。
お客さん目線で徹底的に仕事をしてきているサラリーマンならともかく、普通のサラリーマンはお客さんに接することもない場合もあったり、社内をみて仕事している人も多数います。
仕事が忙しいため、付き合う人が会社関係の人ばかりに気が付いたらなってしまっています。そのようになってしまうと、人脈にしても、考え方にしても、自分の中での様々な基準や当たり前(仕事の質、やりぬく力、コミュニケーション、技術、知識など)が決まってしまいます。
この基準というのはとても大切で、この基準が間違えてしまっていると、何をしてもうまくいきません。
実際に独立した後というのは、あらゆる人の力を借りたり、柔軟な考え方をしていかなければいけません。自分をどんどん成長させていかなければいけません。強く、厳しい環境に身を置かなければいけません。アイデアにしても、色々な情報をインプットすることからアイデアは生まれます。
そのため、多様なメンバーの仲間を有することがとても大切になります。自分とは全く違う仕事や、経験を有する人からみたら、自分の当たり前が非常識だったりします。そのような中に新しい価値の発見や気づきがあるわけなのです。 この独立にあたっての壁を突破するためにはどうしたらいいのか?
独立にあたってよくある失敗をまとめてみました
開業や独立の失敗原因62個
独立したあと助けてくれるのは、自分の実力や経験です。実力や経験において重要なことは、どこを見て仕事をしてきたか?です。社内をうまくやりぬく処世術なんてものではお金にはなりません。大切なことは、お客さんを喜ばすことを徹底的に最優先にして、いろいろ考えてきたか?です。
またその習慣を持っているかがとても大切になります。部署によっては、ダイレクトにお客さん触れることがない人もいると思います。
その場合には、社内のやり取りしている人をお客さんと見立てるとか、自分が消費者の時の気持ち(自分がお客さんの立場のとき)を意識して、どのように思うのか、どのようにすればもっと喜ばれるのか?を考えるようにしましょう。
各論各論、局所的な視点だけに陥らないためには、とてもバランス感覚や、全体俯瞰することが重要になります。そのためには、いろいろな役割があることを理解し、自ら率先していろいろな役割をやってみることが大切だと思います。
この時のベースの考え方としては、できるようになったことをやらないということだと思います。どんどん新しいことに挑んでみることに是非目を向けてみてください。会社の中での役割だけでなくともよいと思います。地域の関わりの中で何か役割を持ってみる、参加してみるということでもよいかもしれません。
自分の知らないことに触れていくことを意識してみてください。
会社の常識は、独立の非常識だと思ってください。そのため会社にどっぷり浸りすぎないことがとても重要です。会社外の時間やネットワーク=人脈、知識を持つことがとても大切です。特におススメは、サラリーマンの人脈を増やすことでなく、既に独立してうまくやっている経営者の人脈を強化すべきです。
この視点を全然持っていない人が多いので、意味のない人脈ばかり増やしています。
結論から逆算すべきです。誰かから最後はお金をいただくわけなので、ここに向かって 最優先で、最大量の行動をすべきです。決して遠ざかってはいけません。マインドブロックを持った人が多くいます。
お金をもらうことをよくないことだと思っていたり、買ってくださいと提案できない、営業を悪だと思っている方です。営業そのものの考え方を間違えてはいけません。
独立・起業前後でしておけばよかったことなど独立した50名のアンケートはこちら
独立後は全ての責任はあなたが引き受けることになります。一般的に独立前の環境=サラリーマン時代などは、責任を逃れて生きてきている人が多いと思います。責任を率先して取ることが独立後には求められます。
その緊張感や責任感を当たり前の基準にできるかということはとても大切になります。誰かのせいにはできません。他責的な発想から、全て自分の責任=自責的な発想にしておかなくてはいけません。
独立前の時間を有効にしようと思うと、独立後に実際に多くの人が困ることを理解し、 出来る限り備えをしておくことです。かなり泥臭い部分の話です。往々にして、楽観的な事業計画を持っている人がとても多くいます。
何とかなるとか、既存の取引先などから案件をもらえるから当面は大丈夫だと思っている人など。独立後に想定される最悪のシナリオも常に考えておくことができると、独立後のパニックや想定外もなくなっていきます。
事業計画をつくることは手段にすぎません。目的では決してありません。そのため、過剰に信じすぎる、時間を使いすぎるということは逆効果のこともあります。 ただ、独立前時点、初めて独立する人は、当たり前ですが、独立後に待っていることをわかっていません。
そのため、想定外のリスクなどを消す意味で、極力想定=知っていたという状況をつくるために、緻密に想定をしておくことにとても意味があります。そのために、事業計画を利用すると良いと思います。 「このことについても考えないといけないのか」ということがわかると、どんどん話が現実的になります。
一番よくないことは、何とかなるという楽観視です。実際に問題に直面するのはあなたであり、あなたが問題を解決するのです。 実際に質問を見ること、紙に落すことで、わからないことや、ネックになりそうなことが浮き彫りになるはずです。
自分1人では想定しえないことが多数あります。独立後にうまくやるために絶対必要なことの計画が甘いこともあります。ただそのこと自体が量とか質的に適正なのか?は1人ではわかりません。そこで客観視するためだったり、抜けもれをなくすことだったり、 多角的な目線からのアドバイス、深い理解や経験からの指摘はとても有効です。
そのような役割としてメンターを置くことをおススメします。メンターは独立を考えた早いタイミングで入ってもらうとよいと思います。独立後では遅いです。
独立前には意外と多くの人が楽観的な事業計画やシナリオを考えています。しかし、イメージ通りうまくいく人なんてほとんどいません。つまり、独立前との想定を多くの人が外しています。独立してしまうと、とにかく忙しくなりますし、プレッシャーもハンパなくあります。
そもそも冷静に考えるということも難しくなります。独立前の計画通りいかないことで、冷静さを失います。その結果、どんどん意思決定を誤ってしまい、うまくいかないことを連続的に繰り返してしまいます。
冷静に考えればわかることでも、そこに入ってしまっている人には、なかなか気が付くことができないのです。そのため、1つの対策として、例えば、〇〇〇円なくなったら事業を止めるとか、△△の時間期間で決めた結果が出てない場合には、事業を止めるなどの基準をつくっておくこともありだと思います。
今回は、「独立しても失敗だった」なんて状況にならないための
をお伝えしました。
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起業家が売上を上げ続けるために必要なこととは何かについて動画を公開していますので、ぜひチェックしてください。