信頼できるフランチャイザーの選び方
- 歴史・規模・売上をチェック
- 制度が自分に合ったものかをチェック
- フランチャイジーにとってフランチャイザーの倒産が最も痛い
フランチャイズ経営を始めるとしてどういったフランチャイザーを選べばよいのでしょうか。最低限重視すべき点は以下のとおりです。
〇加盟店数
〇業歴
〇1ヵ月あたり平均売上
〇ロイヤリティの課金体系
加盟店数が多いことは何よりもそのフランチャイズに加盟することによってビジネスとして成立させている人が多いことを意味します。また、フランチャイズにも相当なノウハウが溜まっているはずですので、手厚いサポートが期待できます。ですので、一番重視すべきポイントかと思います。業歴に関しても同様のことがいえるかと思います。
また、1ヵ月あたりの平均売上も重要なポイントです。平均的な売上が大きいと、その分ロイヤリティーも高くなるという関係が成り立ちます。その際も、できるだけ詳細なエリアごとの平均売上を確認し、自分が開業したい店舗形態に近い条件のデータを入手する必要があります。
ロードサイド型店舗と駅前型店舗では、大型店と小型店では、人口密集地と郊外地では、同じブランドでもほとんど「別業態」と言えますし、全国展開している場合には都道府県によってそもそも消費者の生活水準が全く異なります。
利益計画を立てるにあたって一番の基礎になるのが、「売上計画」ですから、このデータをできるだけ自分の出店計画に近い形で入手できるかどうか、フランチャイザーに確認することが重要です。ここをきちんと確認しないと、「平均的」なデータを使われた結果、分不相応に高額なロイヤリティーをフランチャイザーに求められる可能性があります。
さらに、業歴の浅いフランチャイザーの場合、フランチャイザーとしての経営がきちんと成り立っているかというのも重視すべきポイントです。
フランチャイジーにとっての最も大きいダメージは「フランチャイザーの倒産」です。
フランチャイザーが倒産すると、
✔あなたのお店も潰れたようなイメージが広まる
✔フランチャイズ独自の商材やノウハウの提供がなくなる
ことになり、致命的なダメージを負うことになります。
すぐに、他のフランチャイザーを見つけてブランド変更できればよいかもしれませんが、その際また一から加盟金や店舗の改装費などがかかりますし、今までのノウハウもすべて一旦失われてしまうことになります。
業歴が浅く、急拡大しているフランチャイザーの中には、資金繰り的に自転車操業となっており、目先の加盟金集めのためにフランチャイジーを拡大している可能性もあります。
そうしたフランチャイザーを見分けることはなかなか難しいところではありますが、少なくとも上場しているフランチャイザーであれば会計士の監査証明が付いた決算書(「有価証券報告書」)を閲覧することができます。財務基盤がしっかりしているかどうかチェックしておきたいところです。
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