部下のモチベーションを上げ、維持するための3つのポイント

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部下のモチベーション維持がマネジメント成功の秘訣?!


部下のマネジメントを行う際に必要なことの一つに部下のモチベーションの維持が挙げられます。

部下が仕事のモチベーションをなくした状態になると、上司にも会社にも悪影響が及びます。

自分自身のモチベーションを保つのも難しいのに、他人のモチベーションを保たせることはもっと難しいことです。

では、部下のモチベーションを維持させるためには具体的にどのようなことを気をつければ良いのでしょうか。

ここでは、私自身の経験を交えて部下の仕事のモチベーションが上がるポイントについてお話しさせていただきます。

 

部下のモチベーション維持のために必要なこととは?

ここでは部下のモチベーションを維持するために必要なことは大きく分けて
「適切な目標設定」
「正当な評価」
「仕事へのやりがい」

の3つにあると思います。
では、それぞれについて詳しくお話していきましょう。

適切な目標設定

こちらの記事(部下の目線で見る、上司に求めるマネジメントとは? )でも触れていますが、適切な目標設定は部下のモチベーションアップに繋がります。
しかし、適切な目標設定というのは、部下ごとに能力なども違うため、設定するのがとても難しいのです。

まずは部下個人に目標を立ててもらい、それを元に目標を調整していくのが一番わかりやすい方法です。また、現実的にどこまで達成することができるのかやってみなければわからない部分もあるのでこれは業務を進めながら調整していく必要があります。

ここで絶対にやってはいけないのが自分ならここまでできるという数字を部下に押し付けることです。
部下は「なら、上司が自分でやればいいのでは?」という心境になり、仕事へのモチベーションが下がります。
適度なアドバイスは必要ですが、あまり自分の武勇伝を語るのは気をつけましょう。

また、仕事の目標とは別に部下個人の目標にコミットすることも重要です。
部下個人の目標とは、スキルアップしたい、昇級したい、給与アップしたいなど仕事における個人の希望のことです。

会社の目標と個人の目標をうまく絡ませることで部下のモチベーションは何倍にもはね上がります。

 

正当な評価

社員の会社への不満でよく上がるのが、自身が正当な評価をしてもらえていないというものです。
自分の働きに対して正当な評価=報酬をもらえていないと感じている社員は多くいます。

しかし、部下にとっての正当な評価と会社からみた正当な評価は異なる場合が多くあります。そして、部下の求める正当な評価に会社が合わせる必要はありません。

この問題は、なぜ今この評価をしているのか部下にしっかりと伝えることで解消されます。
「会社が個人に求めているレベルはこのレベルで、現時点でのあなたはこの位置と会社は判断しています。この部分を改善していけば評価は上がります。」
など、より具体的に今、何が足りていなくて、どこをどのように直していけばいいのかをしっかりと伝えることが重要です。

そしてその評価基準は客観的であることが何よりも重要です。少しでも上司の主観や感情が入っていると部下の納得を得ることは難しくなりますので、会社で評価基準などを定め、それに準じた評価を行なっていくことが良いでしょう。

これで部下が納得することができれば会社への不満も解消され、評価の基準などもわかりやすくなります。

また、部下の成長が感じれられた時は惜しまずに褒めることで部下のモチベーションアップに繋がります。

 

仕事へのやりがい

私は、やりがい=社会への貢献+会社から必要とされることだと考えています。

どんな仕事でもこのやりがいがあるかないかで仕事へのモチベーションは大きく変わります。
では、具体的に部下はどのようなことに仕事のやりがいを感じるのでしょうか?
自分の仕事が何に繋がっていて、誰かの役になっている状況というのがわかるだけで仕事のモチベーションに繋がります。
そのためには部下に仕事の全体像を把握してもらうとが重要です。

重要な会議に必要がないからと部下を参加させないことや、上流の作業の説明はしないで下流の仕事だけをさせるなどいうことが多くあるかと思います。

時間の問題や効率を考えれば仕方のないことかもしれませんが、このようなことをしていては部下は自分は不要な人間なのだと感じてしまい、モチベーションが下がってしまいます。

あるイベントの運営を行なっていた時、書類の整理や申し込み管理などの事務業務を引き受けてくれた男性のアルバイトさんがいました。
当初、私は時間がなく、ただ業務を切り出しお願いしていました。

彼にとって、その仕事はやりがいのあるものではなく、ただ片つけるべき作業でどこかつまらなそうに仕事をしているように私の目には映っていました。

ある時、そのイベントの会場の下見を兼ねた打ち合わせがあり、折角の機会だからと彼に同行してもらい会場に足を運びました。

普段とは違う、かっちりとしたスーツ姿の彼が会場をみた時、今までのつまらなそうな顔が一変してキラキラ輝いたのがとても印象的でした。

その後の業務では頼んでいる内容は同じなのに、今までは気づかなかった小さなことにも気づいてくれるようになり、生き生きと仕事をしているように見えました。

そして、彼は自分の仕事がどこに繋がっているのか、なぜ今この作業が必要なのかをしっかりと理解し、やりがいを持ってイベントに臨んでくれました。

どこに向かって仕事をしているのかを理解したことで、彼の方からここはこうした方がいいのではといった提案や、私が見落としていた箇所を指摘してくれたりととても良い方向に仕事が進みました。

なにより部下がやりがいを持って仕事に挑んでくれるとその人自身の人生もとても豊かなものになります。

少し大げさかもしれませんが、自分が上司として部下の人生を少しでも良い方向へ進めるお手伝いができているというのは、上司にとってもやりがいにつながるのではないかと思います。

 

部下のモチベーションを維持させる際に注意すべきこと

マネジメントをする際に部下のモチベーションを保つために必要なことについてお話させていただきましたが、部下のモチベーションを保つこと=部下の希望通りにするということではないということは忘れないようにしましょう。

もちろん、部下の要求を把握することは部下のモチベーションを維持するためにはとても重要なことですが、全ての要求を聞き入れてしまうことは会社にとってリスクになります。

また、部下の要求をただのわがままと切り捨てることもよくありません。
まずは部下を理解しできることとできないことを選別しましょう。

その中に部下が本当に求めているもの=モチベーションを維持する方法が隠れていると思います。


 

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著者プロフィール

桃井美里

桃井美里

 こども写真館「スタジオマリオ」のカメラマン・店長を経てウェイビーへジョイン。ウェイビーでは広報・PRを担当。得意なイラストや写真を用いて、難しく考えられがちな『起業』身近に感じることのできるコンテンツの発信に取り組む。 フリーでナレーター・MC・イラストレーターとしても活動中。