副業では「著作権侵害」に注意しよう

更新日:2017.06.20

パソコンとインターネットの普及で様々なことが簡単に行えるようになりましたが、その反面「著作権侵害」に値する行為が増加しています。悪質な事件も増える中知らず知らずのうちに、著作権を侵害してしまっていると言うトラブルも多いのが現状です。特に副業をしていて知らずに著作権侵害をしてしまうというのは厄介です。著作権侵害は親告罪になるため訴えられない限り罪には問われません。あえて見逃されているケースも多いですが、商用利用していると対応が厳しくなりますので十分に注意が必要です。

まず、著作権とは何かを説明していきます。

著作権とは何か?

著作権とは著作物の作者の権利のことです。

著作物は大昔から存在すると考えられていて、最も古いものは洞窟の壁画と考えられています。コピーが難しかった時代には著作権な意識される事はほとんどありませんでした。

しかし、大航海時代に活版印刷が発明されると本を大量に印刷することが可能になりました。本の内容をコピーした物が無断で出回り作者やその関係者はかなりの損害を受け、事業を断念せざるを得ないケースもあったそうです。著作者の利益が損なわれることで、ようやく著作権が意識されるようになりました。日本は長い間著作権の意識が薄かったわけですが、明治には著作権法が整備され始めたわけです。

著作権というのはいくつか種類があると考えられていますが、著作権侵害と言うのは主に著作者の利益を奪う行為と考えておけば、大筋で問題ありません。現在は様々なものがデータ化されているため、簡単にコピーすることができインターネット上で配布すれば世界中に広まってしまいます。

現代ほど著作権侵害が簡単に行われる時代はないと言えるでしょう。著作権ではありませんが、芸能人の写真などは扱いを誤ると肖像権やパブリシティ権侵害になるということで、著作権侵害に準ずる扱いになります。

著作権侵害にならないのはどんなケースか?

著作権侵害とは無断でコピーを行う事ですから、著作権者に了承を取っているのならばコピーをとったとしても問題はありません。

また、家族などごく少数の身内の間で利用する私的使用ならば著作者に許可を取っていなくてもコピーを行うことが認められています。
ただし、コピーが出来ないように作られている物をコピーするには私的使用であっても許可が必要です。

副業で著作権を侵害しやすいのはどのような場合か?

著作権侵害は厳密に言うと、信じられないほど小さなことにまで適用されます。

取るに足らないことでも、著作権法上は問題になることも多いです。あくまで、法律の上ではということなので、気にする必要がないことがほとんどですが、ネット時代に著作権侵害を行っていない人の方が少ないのかもしれません。

著作権侵害は黙認されていることが非常に多いですが、お金が絡んでくると対処が厳しくなるので副業をしているなら、著作権侵害にならないように対策が必要です。これから一つ一つ著作権を侵害しやすいケースを紹介します。

文章が著作権侵害になるケース

ネットで文章を書く人は多いと思いますが、著作権侵害をしてしまいがちです。

副業と言うとブログでアフィリエイトのイメージが強いかもしれませんが、依頼された文章を書いて納品するだけで収入になる仕事もあります。文章を書くことは最も簡単に収入につながる副業の一つだと思いますが、その分著作権侵害にならないように注意が必要です

著作権侵害になる一番単純な行為としては、人が書いた文章を自分が書いたかのように公開してしまうことが考えられます。誰が書いたか、何処に書かれているかにかかわらず、無断でその文章をコピーしてしまうと著作権侵害になります。引用として人の書いた文章を使用する場合は問題ありませんが、引用と認められるかどうかの線引きも曖昧な部分が多いです。引用と認められたケースを参考にして自己判断で行うしかありませんが、できるだけ著作権者に配慮した扱いをする必要があるでしょう。

また、人の文章を書き直すリライトが問題になることもあります。リライト自体が著作権侵害だという意見もありますが、そもそもリライトという言葉の意味自体が曖昧になっていることが多いです。

元の文章の語尾を少し変えただけの文章など、ほとんど元の文章と変わらないような文章を無許可で公開しては、著作権侵害と言われても仕方ありません。しかし、人が書いた文章を参考にして文章を書くこと自体は本来、何の問題もありません。

これが認められないようでは、世の中の文章はほとんど著作権侵害と言うことになりかねません。
要はほとんど内容が変わらない文章を自分の物としてしまうのが問題なのですから、誰かの文章を参考にした場合は、出来るだけ独自の視点で文章を書いていくことが大切です。

また本の感想をブログなどで公開している人は多いですが、読むと内容がほとんど分かってしまうような感想を書いてしまうと著作権侵害になる可能性があります。

画像が著作権侵害になるケース

ネットには無数の画像がアップロードされていますが、著作権侵害になっているケースが非常に多いです。

漫画やアニメなどの感想を書いているブログなどは、このパターンが多いです。感想の文章が詳細になりすぎても著作権侵害になる可能性がでてきますが、説明のために作品の画像等を無断でアップロードすることは明らかに著作権侵害で問題にされます。

多少の画像を使用する程度なら黙認されていますが、大量に使ったりすると警告を受けるケースもあるようです。アフィリエイトなどに著作権のある画像を無断で利用しているケースもありますが、商用利用はより危険性が高くなるでしょう。

無断でアップロードされた画像をリンクを貼る形で利用するのは、現在は著作権侵害にはなりませんが、著作権侵害を助長していると考えられています。ただここはグレーゾーンなので今後どうなるかわかりません。しかしトラブルの元になりますので、こういった行為は避けた方が無難です。

動画が著作権侵害になるケース

ネットで動画を公開して広告収入を得られるようになり、動画作成も副業として成り立つようになりました。しかし、動画制作は著作権侵害をしているケースはかなり多いようです。

アニメの映像を元に作られた「MAD動画」などで広告収入を得ている人を普通に見かけます。アニメやドラマを無断でアップロードすることは違法だというCMがテレビでよく流されていますが、MAD動画も加工したものだからと言って違法なことに変わりはありません。

このルールを知らないでTV番組をアップロードしている人も多いようですが、ドラマやアニメを商用目的に利用していた人が摘発されたケースもあります。今の所、こういった動画は削除されることはあっても訴えらたりすることは少ないようですが、広告費を得ている場合はリスクが高くなるでしょう。

MAD動画などは著作権者が許可を出す場合もありますが、商用利用には許可はおりないでしょう。削除されるだけなので平気で著作権侵害を行っている人もいるのでしょうが、今後どうなるかは分かりません。商用目的なら完全にオリジナルの動画を作っていくべきでしょう。その際、音楽も著作権に触れないように気をつけなければなりません。

ハンドメイド品が著作権侵害になるケース

ここでいうハンドメイドは既製品を改造したものも含みます。ハンドメイド品を販売するのも副業として行っている人がいます。手芸でバッグやぬいぐるみを作ってオークションで売っているのはよく見かけますし、市販のフィギュアを改造したものが高額で落札されたのを見たこともあります。

これらは趣味を実益に繋げられる訳ですから、技術を持っている人にとっては稼ぎやすい副業でしょう。しかし、バッグやぬいぐるみを作るのに著作権のあるキャラクターをモデルにしたり、キャラクターのプリントされた布を使ったりするのは著作権侵害になります。

また市販のフィギュアを改造して出品するのも著作権侵害で、有罪になったケースもあります。

イラストが著作権侵害になるケース

描いたイラストを販売するのも、インターネットの普及で簡単になりました。

オークションサイトで自分が描いたイラストを売っている人が結構いますし、イラストを販売するサイトもあります。基本的に自分で描いたイラストを販売するのは自由ですが、何を書いているかが問題になります。漫画などのキャラクターや有名人などのイラストを描いて公開するだけでも、著作権や肖像権に侵害になります。公開する程度であれば訴えられる可能性はほとんどないと思いますが、販売するとなると危険です。

同人作品が著作権侵害になるケース

同人というのは同じ趣味は志を持った人達という意味です。

もちろんオリジナルの同人作品を作ってくる分には何の問題もありません。しかし、漫画やアニメなどの二次創作が同人では非常に多いことが問題です。著作権者に訴えられたら、これらは全て著作権侵害になってしまいます。ただし、漫画やアニメの二次創作はファンが行なっているものです。

あくまでファンが作品で盛り上がっているわけですし、同人イベントが盛り上がることで、著作権者の利益に繋がることもありますから、著作権者も二次創作物には寛容であることが多いです。ただ、原作のイメージに悪影響を与える場合や売れすぎて影響が大きくなった場合などは、販売を中止するように警告が来たりと、場合によっては訴えられることもあります。

著作権侵害はデリケートで難しい問題


著作権侵害になるケースをいくつか見てきましたが、現在親告のため権利者に訴えられない限り罪には問われません。

そのため、これだけ著作権侵害があちこちで行われていてもほとんど問題にはならないのです。そもそも、著作権侵害はとてもデリケートな問題です。著作権侵害自体は気づかないうちに簡単に行ってしまうようなささいなことも含まれますし、著作権侵害に当たるかどうか判断が難しいようなケースも少なくありません。

例えば原作を元に作られた二次創作物は基本的に著作権侵害に当たるはずですが、原型をとどめないほど変えられている作品は著作権を侵害しているとは考えられません。これは考えてみれば当然のことで、世の中の創作物は全て何かをアレンジしたものという考えがあるくらいですから、著作権にも限界があると言えます。

著作権には保護期間を定めている国が多く、日本でも期間が切れた作品は著作権が消滅することになります。

また、漫画やアニメの二次創作は営利目的も含めファン活動の一環であり市場の活性化にも一役買っています。訴えられるかどうかは著作権者の考え方によるため、一概には言えませんが作品のイメージに悪影響を与えるような二次創作でない限り、訴えられる危険性は少ないと言えます。

このように著作権者に取ってメリットがあるため、著作権侵害が黙認されているケースもあるのです。

著作権侵害が「非親告罪化」する動きには要注意!

現在は、著作権侵害は親告罪ですが、著作権侵害の非親告罪化の動きがあります。同人作品に影響与えないように漫画等の二次創作に関しては除外されるなど、全てが非親告罪になるわけではないようです。

ただ、非親告罪になると著作権者による訴えがなくても、罪に問われるため取り締まりが非常に厳しくなることが考えられます。


ただし、非親告罪化はTPP関連法案に含まれているためアメリカの離脱で、実現するかどうか不透明になっています。

日本政府はアメリカ抜きでもTPPを進める意向ですから、今後の動きに注目する必要があります。

まとめ

副業で著作権侵害は知らずにやってしまうことが多いです。

現在は著作権侵害を行っても罪に問われないことも多いですが、商用利用はリスクが高く訴えられたら終わりですので避けるのが懸命でしょう。

非親告罪化したらよりリスクが高まります。著作権を侵害しているか判断がつかない物の利用の避け、著作権フリーかオリジナルのものを利用するようにしましょう。

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