誰にでも何度かある起業のチャンス!シニアが起業するタイミングとは?

ポイント
  1. 誰でも何度かは起業のチャンスがやってくる
  2. 起業は必然が織りなす産物
  3. 覚悟に問いかける

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シニア起業のススメ~起業のタイミング~

誰にも何度かは起業のチャンスがある

サラリーマンなら“起業したい”と考える(た)人は多いだろう。しかし、そのほとんどは「それでメシが食えるかどうか?」で大半はサラリーマンに踏みとどまってしまう。そしていつの間にか…独立して自分の夢を実現したい!自分のスキルで多くの人をより幸せにしてあげたい!もっと社会の役に立ちたい!などと考える人に対して、「夢ばっかり見ている、現実はそんなに甘くないぞ!」と、批判する立場の人間でいる…

起業とまではいかなくても、今の会社に留まって仕事を続けていくか、別の会社に行って頑張ってやっていくかの岐路に立つ時がある。隣の家の芝生はどうしても青く見えてしまう。独立して自分で稼いでいくとなれば、相応の知識や経験、覚悟と自信がなくては発想できない。しかし転職ならそんなにハードルは高くない。

この点、シニア世代となれば、知識やスキルも身についているし世間も見えている。転職の選択肢もないではないが、一から人間関係を構築するのも煩わしい。そこで、そのままサラリーマンを続けるか起業かの選択肢となる。

岐路に立った理由が、たとえ今の会社や働く環境に対する不満などのネガティブ要因であっても構わない岐路に立たなければ自分の立ち位置がわからないからだ。自分のキャリア、スキル、人間関係などの内面的要素と、自分を取巻く社会的環境を考える機会となる。こうした自己評価こそ、あなたにとっての絶好の機会(チャンス)なのだ。あなたの可能性を追求する上で、起業は何の制約にもならない。岐路に立って、自己評価して、進むべき方向を自分で決める。こんな魅力的でスぺクタクルなことは他にはない

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起業は必然が織りなす産物

私は起業を思い立った1か月後に会社を辞め、2か月後に税務署に開業届を出しに行った。無我夢中で1年を経過した。こう言えば必然も何もないように見える。しかし、自分なりに振り返ると、そこにはいろんな綾があったと考えている。

私は30年前に中小企業診断士という資格を取得した。この資格は経営アドバイザーとして、企業の成長につながる助言や経営改善のサポートを手掛ける知識を裏付けるもので、税理士や行政書士などの士業と違い、業務独占資格(資格がなければその業務ができない)ではない。つまり、資格だけでお金にならない資格である。だから、資格を取ってもこれで独立するぞ、という野心は毛頭なかった。

但し、資格を取って企業内の立ち位置は変わった。資格にまつわる仕事に就けた。仕事を通じて企業支援に携わる多くの人と交流が持てた。すると企業支援の分野で知見が磨かれる。更に時代の変遷とともにその分野が社会的課題としてクローズアップされてくるようになり(事業再生→企業支援→事業承継)、経営支援スキルが一層求められている時代となった。

私生活でも、子供に手がかからなくなった。退職して年金も視野に入り経済的な不安要因が減った。数年前に一時体調を崩した際、勤めていた会社と自分の距離感を見直す機会が持てた。そして事業承継の現実を知るセミナーに偶然にも参加したことだった。

こうしたいろいろな偶然とも言える経験が、私の起業というキーワードに収斂されている。

これらがあったから起業した、のかもしれない。それはそれでいい。要は、起業するためにはそれまでのあなた自身の中にいろんなリソース(資源)があることに気付くことが必要なのだ。今、身に付いていることがあなたの起業には必然なのだから。

覚悟に問いかける

起業することとサラリーマンでいることの決定的な違いは、すべてが自分の意思決定で決まってしまうということと、収入が自分の行動の結果であるということだろう。

起業(=ビジネス)は社会の誰かを幸せにする付加価値を提供し、この付加価値に経済的価値を付与する(=マネタイズする)ことである。マネタイズしなければ、それはどこまでいってもボランティア活動である。

もし、あなたの価値提供が「社会の誰かを幸せにする」はずが、実は「誰の幸せにもつながらない」、マネタイズしても社会の誰もが「経済的価値を見出せない」としたら…言うまでもなく、どれだけあなたが一生懸命努力しても、収入には結びつかない。

あなたが起業するときに考えたビジネスモデルで、

・「社会の誰かを幸せにする」仮説
・「付加価値が経済的価値につながる」仮説

のいずれか、あるいは両方が、間違っていたからだ。

起業(=ビジネス)の始まりは仮説からスタートする。仮説を突き詰めて、突き詰めて検証して、社会的課題の存在と大きさ、これを解決する手段としてのあなたの付加価値の正当性・最適性を確認してから、ビジネスが動き出す

しかし、これだけ念入りに市場を見極めても、仮説は仮説なのだ。あなたの起業が順調にスタートダッシュを切れるかどうかはわからない。それでも、あなたは起業しますか?先ほども言ったように起業は、すべてが自分の意思決定できまる。「失敗したら…」「こんなはずじゃなかった」を考えるようなら、起業はすべきでない。

「自分の付加価値を待っている人がたくさんいる。その人たちに自分の付加価値を喜んでもらうまで、どんなことがあっても自分の行動を貫くぞ」の想いが揺らがない、と確信できたなら起業しよう。これが“覚悟”である。

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