岐阜県の起業・独立、IUJターン支援のまとめ
- 岐阜県の気候、観光・地域資源、交通情報
- 岐阜県の主要産業、有名企業
- 岐阜県で起業するために役立つ情報
日本列島の中心に位置する岐阜県は、日本の「へそ」とも呼ばれ、人口202万2000人が暮らす内陸県です。
山々に囲まれた起伏にとんだ地形が特徴で、面積は全国7位の106万2129㎢、標高は0~3000mと高低差が大きく、多様で豊かな自然が広がっています。
岐阜の地名は、織田信長によって命名され、岐阜城を拠点に天下統一に向けて様々な政策を行った地としても知られています。
県内には白川郷や飛騨高山、下呂温泉など観光名所も揃い、日本三大清流の一つに数えられる長良川も流れています。
岐阜県の北は北陸、東は甲信越、南は愛知、西は近畿と接し、県内の文化にも様々な特色があります。三大都市の名古屋、東京、大阪にそれぞれ2時間以内で到着することができ、利便性を求めながらも田舎暮らしに憧れる人に移住先として選ばれています。たくさんの自然のなかで、ゆったりのびのび暮らしたい人からの人気を集めています。
岐阜県の平均気温は16.9度ですが、美濃地方と飛騨地方で気候に大きな違いがあります。
飛騨や奥美濃地域は1000~3000m級の山々がそびえ、内陸性気候に属します。
気温差が大きいのが特徴で、夏場は涼しく、冬場は寒さが厳しいです。一方で美濃地域は、太平洋側気候に属し、夏場の気温が非常に高く、真夏日や猛暑日が連続します。
特に多治見市では、最高気温が40度を超えることもあり、日本の最高気温記録を塗り替えることでも知られています。
一方で真冬日になることはなく、冬場でも暖かいです。
地域資源は、16世紀後半から17世紀発症とされる高山市の「高山祭」、飛騨川の流域に湧き、日本三名泉の一つに数えられる「下呂温泉」、大小の合掌造り100棟余りが並び、ユネスコ世界遺産にも登録された「白川郷」などがあります。
森林や清流が織りなす景観をはじめ、1300年以上の歴史がある長良川の鵜飼、郡上の徹夜踊りなど伝統的な祭りや見どころが揃います。
近年では、アジアを中心とした海外から、多くの観光客が訪れています。
外国人観光客消費単価は1万4643円で、特に白川郷をはじめとする伝統的建造物を目当てとする旅行客が多数を占めます。
外国人観光客消費単価は全国平均より低いですが、日本の原風景を楽しんだり、伝統文化を感じられたりすることができる豊富な地域資源を武器に、今後さらなる消費単価の増加も見込まれます。
岐阜県は、東京・大阪・名古屋へのアクセスが非常にいいのが特徴の一つです。
岐阜ー名古屋間はJR東海道本線で約20分、名古屋ー東京は新幹線で約1時間半、名古屋ー大阪は新幹線で約55分と、岐阜駅から2時間あれば東京や大阪へのアクセスが可能です。日本の自動車道の大名脈でもある名神高速道路や、中央自動車道も通っており、車でのアクセスも抜群です。
今後はリニア新幹線の開通も予定されており、大阪や東京へのアクセスがさらに良くなる予定です。県内に空港はなく、最寄りの中部国際空港へは、名古屋鉄道で約1時間です。
岐阜県は、森林と水が豊富で、業種別にみると製造業などのものづくりが盛んです。特に良質な木材から家具や木工細工など伝統の技が生み出され、脈々と受け継がれています。その他にも紙、陶磁器、刃物などの生産も盛んです。平成27年度県民経済計算によると、県内総生産(生産側、名目)は7兆5515億円で、製造業が占める割合がもっとも高く、注いで不動産業が続きます。
伝統的な地場産業に加え、独自の技術を生かした機械や電気、金型などの企業が集積しています。包丁類、理髪用刃物は全国1位のシェアを誇り、美濃焼を始めとする陶磁器の生産額は全国トップです。
農業の面では、柿・栗・トマト・ほうれん草の生産量が多く、全国でも上位の生産量を誇っています。
岐阜県は製造業が盛んで、「ものづくり」の県として発展してきました。
県内にはその特色が光る大企業や老舗企業が揃っています。
大企業は96社あり、産業機械用の標準機械部品などを製造する「株式会社イマオコーポレーション」、運送大手の西濃運輸株式会社の持ち株会社「セイノーホールディングス株式会社」、100円ショップを全国で展開する「株式会社セリア」などです。
県内の老舗企業は559社で、岐阜銘菓柿羊羹が有名な和菓子店の「御菓子つちや」、スマートフォンやパソコンなどに用いられるICパッケージ基板やプリント配線板等の電子関連製品の製造を行う「イビデン株式会社」、武田家ゆかりの革製品「印伝」を製造販売する「株式会社印傳屋上原勇七」などです。
岐阜県の起業家数は起業家数1万8700人です。全国平均を下回っていますが、特徴的な取り組みもあります。
岐阜市の南西部に位置する大垣市は、全国のIT起業家から注目を集める地域です。
同市にある「ソフトピアジャパン」は、情報産業の先進的な工業団地として1996年に誕生しました。
12.7ヘクタールの敷地に、170社以上のIT関連会社が終結しています。IT産業に着目した地域創生の先駆けとして、約20年間にわたる知識やノウハウがソフトピアジャパンには詰まっています。慶應義塾大学環境情報学部、情報科学芸術大学院大学などの学校も加わり、産学官が連携してさらなる発展を進めています。
岐阜県の人材育成、技術の向上、継続的発展を後押しする存在です。
また、入居後のサポートも手厚く行われており、企業の成長を後押しする個別のコンサルティングも提供しています。
また、地域産業の発展を目的に起業を目指す人への支援も手厚いのが特徴です。
例えば公益財団法人岐阜県産業経済支援センターは、起業や新分野への進出を目指す人に向けたの専門的かつ実践的な育成塾「ぎふ起業家育成塾」を開講しています。資金調達や会計、ビジネスプランのブラッシュアップなど、創業に必要な知識を15回に分けて習得していきます。他に新規開業をする人に向けた補助金や資金支援制度も整っています。詳しくは公益財団法人岐阜県産業経済支援センターのページをご確認ください。
岐阜県の移住に関する情報を提供しているのは「ふふふぎふ 岐阜県移住・定住ポータルサイト」です。移住を考えている人に向けたイベントや、お試し移住を通じて、岐阜に移住することのメリットを感じることができるイベントが豊富です。
例えば林業を体験できる就労イベントの開催や、お試し期間を設けた移住体験の推進などにも力を入れています。「清流の国ぎふ移住・交流センター」と呼ばれる移住相談窓口が、東京・名古屋・大阪にあり、それぞれに合ったアドバイスやプランを提案してくれます。
岐阜県は企業誘致に力を入れています。企業立地促進事業補助金で最高10億円の補助制度があるだけでなく、大規模空き工場時企業誘致補助金、岐阜県本社機能移転促進企業補助金などの制度があります。首都圏からのアクセスの利点を生かした誘致活動を展開しています。地域経済の活性化や雇用の創出にも力を入れています。
詳しい問い合わせや情報は、岐阜県企業誘致課のページでご確認ください。