「永久保存」圧倒的に仕事ができる人だけが持っている3つ考え方

ポイント
  1. ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える
  2. 1つの行動からレバレッジを生む
  3. 周囲の人を巻き込もうとする

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仕事ができる人・できない人というのは、知識やスキルの差ではなくマインドセットが決定的に違うという話をしました。

マインドセットによって、どのように事実を解釈し、評価を変え、取る行動を変えるので、結果が変わるという話をしました。


詳しくはこちらもお読みください。
仕事ができる人のマインドセット

仕事において結果を出す人の行動の特徴

仕事ができる人、結果を出す人とそうでない人を比べてみると、マインドが違うのですが、マインドから出てくる行動の特徴としても違いがあります。

仕事ができる人、結果を出す人は行動の質が極めて高いです。
仕事ができない人、結果を出せない人は行動の質が極めて低いのです。

行動の質とは、
「結果・成果を出すために、最少のエネルギーで、最大にして最高の結果・成果を得ようとする考え方・行動」のことです。

良いマインドセットを言語化したものだと思っていただいてもよいです。

一石二鳥どころか、一石三鳥、一石四鳥、一石五鳥をどうしたら実現できるのかの考え方、行動のことです。

「行動の質」というのは飛び抜けた結果や成果を出すために欠かせない考え方になります。


結果や成果と言っているのは、お金を生み出すということだけではありません。
問題を解決することや、成長すること、わかりやすく結果、成果を出すこと全てを含んでいます。何に対しても使えます。誰でも使えます。世界どこでも通用すると思っています。
また、短期の視点、中期の視点、長期の視点どの視点でもあてはまるものです。
この瞬間、瞬間の問題解決という短い視点の話だけではありません。

 

仕事ができる人の3つの行動のポイント

行動の質を一層わかりやすく分解するとこの3つになります。

〈行動の質を高める3つの重要なポイント 〉
①    ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える
②    1つの行動からレバレッジを生む
③    周囲の人を巻き込もうとする

この3つのポイントを基本として考えていくと、世の中で多くの常識とされることや
これまでならってきたことや言われていることなどの一般論が間違えていて、結果、成果から遠ざかることがわかります。(正確に言えば、間違えているわけでなく変わってきたということと、ケースにももちろんよるということです。)

結果や成果を出している人は、結果や成果を出していない人と反対のことや違うことをやっています。だから結果や成果が際立って出ます。

多くの常識や、これまでならってきたこと、一般論というのは、過去のあるべきマインドセットに基づいて、生まれた行動などが、時間ともに体系化、常識になったことであり、言われていることなわけです。


たとえば、現在の教育システムは軍隊教育をベースに構築されたものを使っています。
軍隊というのは垂直型の組織で、上が絶対、規律が絶対なわけです。
そのため協調性というか組織や集団に従うことが求められます。
言われたことを何も考えずに行うことが正しく、個人は集団のためにありました。これがマインドセットであり、このマインドセットに基づいて動くことで理想とされる結果=「成果」であり、これが今でも社会全体に君臨しているわけです。

これが全て悪いということではもちろんありませんが、世界が圧倒的に変わっていて、その時代、時代に求められるマインドセットというのは変わっていくものでもあります。過去のマインドセットではこれからの時代に求められるマインドセットには合いません。
マインドセットを入れ替えたり、どんどん成長させていくことがとても重要になります。

マインドセットが凝り固まってしまうと、考え方が固定化されて、行動が固定化されます。行動が固定化されると、新しい知識や人、経験に触れる機会が減っていきます。結果として、マインドセットもどんどんと硬直していくという完全に負のスパイラルに入ってしまいます。

次からは、1つ1つ行動の特徴についてご説明します。

 

ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える

行動の質の1つ目の「ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える」
について詳しくご説明いたします。

「ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える」というのは、時間、やり方、エネルギー、お金、ストレス、考え方、手段などありとあらゆる要素をできる限り使わない、少なく、早くの中で、最大にして、最高にして、最適な成果を得ようとする考え方です。

どんなときでも「ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える
ためには?」という問いを持つべきです。

「ゴールから逆算し最短ルートでたどり着くことを考える」の反対にして、
結果や成果を出せない人が大切にしているマインドセットが、
誤解を恐れずに言えば、「1つのことをコツコツ努力すること」を何も疑わずにそのように考えてしまうことです。

 

仕事ができない人は手段の目的化に陥る人

1つのことをコツコツ努力することは当たり前に大切です。
ただ、努力がなくとも目標達成や成果が出るのであればそれに越したことはもちろんないですよね?もちろんそんなことは現実としてはなかなかないのですが、それは、努力することが目的ではないからです。目標にたどり着くことが目的だからです。そのように考えると努力というのは結果の話です。努力も手段の1つになり、結果として努力が必要だったということが正しい文脈になるのです。

でも、何故か世の中一般のマインドセットとして、努力することは当たり前、努力をすることを全く疑わない状況にあるように思います。それは一見すれば当たり前なのですが、努力しなくてもうまくいく方法があれば、それに越したことはないという、ものすごい大切なマインドセット、考え方や発想を消すことになっていることが大きな問題だと思っています。とても根性論、精神論、感情論が強いわけです。

つまり仕事ができない人、結果を出せない人というのは、往々にして目的から今何をするべきか?を逆算できずに、自らの頭で考えることができない、手段を目的化するような人のわけです。

実際に日本では努力をしないでうまくいったということをいうと、
周りからネガティブに言われます間違いなく。

日本においては、どうしても血のにじむような努力の話が好きですし、そうでなく=努力なく成功したということはなかなか受け入れられないわけです。

このことが結果、成果を出す人と結果、成果を出せない人の根本的な違いの1つだと思います。

 

精神論でなく知恵を出すことが結果を出す人が大切にしていること

何でもよいのですが、今まで、一般的に努力をして1年かかって習得できたことがあったとして、それが1か月で習得できるような方法ややり方を見つけたとしたら絶対にそちらのほうがいいですよね?最初から努力が絶対に必要と思ってしまうと、これまでのやり方や常識を疑わないで、そのままを受け入れてしまうことに繋がってしまいます。

決して楽やズルをしてうまくいく方法があるなんて言うつもりは毛頭ありません。
肉体労働的な、根性論的な、精神論的な、感情論的な話でなく、頭を徹底的に使うことをするべきだと思っています。成果を出す人というのは、成果を出さない人に比べて頭を数倍も数十倍も使っている人だと思います。

頭を使いましょう。知恵を出しましょう。
そのための問いを変えるのです。

「最速最短最少で最大最高最適な成果を出すためには?」と。

つまり、多くの日本人の努力というのは肉体的なもの、物理的なものにとてもフォーカスがあたっているわけですが、ここで言っている努力というのは、頭を使ってそもそもから疑うことでもっとよい方法ややり方を見つけて、結果として圧倒的な成果に変えるということです。それに加えて努力が必要となれば当たり前にそれを厭わないということです。

 

1つの行動からレバレッジを生む

圧倒的な結果、成果を出す人というのは、常に今やっていることを今だけの時間軸に収まらないように未来にも意味を見出すことや、自分だけに影響するものではなく、ドミノ倒しのようになる選択、レバレッジ(てこの原理のような意味合いです)を意識した選択をしたり、貯金になるようなことを選択して行います。自分が何かをやることをどうしたらもっと遠くへ、もっと大きな結果、成果に変えることができるのかと考え、この瞬間だけで終わらないように、無駄にならないようにと考えているということです。

1つのことをやって1つを得るのか。1つのことをやって、それが1つだけを得るのではなく、波紋の如く広がっていくこと選択するのかの違いです。成果を出すためには、一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥を目指して、今何をすべきなのか?を選択しています。常に一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥を目指しましょう。

いくつかわかりやすい実例をご紹介したいと思います。

 

儲かっている社長が自ら派遣登録をする理由とは


こういう話があります。現役で会社経営している社長がなんと派遣人材として派遣の登録をしているのです。派遣といえば一時、社会問題化し、社会的に弱い立場・存在(会社との契約や条件の関係で)という印象を持っている人もいるかもしれません。

この社長の会社はうまくいっていないため、稼ぐために派遣の登録をしているのかというとそうではありません。むしろうまくいっているのです。
もっと言えば、一層うまくいくために派遣登録をしているのです。

何で派遣登録をしているのかというと、その派遣先の会社にいることによって、自分の会社にとっても価値のある最新の情報を手に入れることができることや、その会社に派遣されているということ(そこで働いているということ)が自分の会社にとっても泊になるような会社に派遣をされているのです。とてもうまいですよね。そのため週に何回か派遣をされているそうです。

確かに僕も小さな会社を経営しているのでとてもよくわかります。

1、    自分の会社以外でうまくやっている会社にお邪魔をして、その考え方を知って自社に生かすことができる。
2、    自社では入ってこない情報や・できないようなことを先にやっていたりすることを体験することができる。自分の成長という観点でも自分の用意できるリソースの中だけで成長を考えるのではなく、圧倒的なリソースの中で成長を考えることができる。
3、    社長業しかやっていないと発想などが凝り固まるので違う役割をやることができたり、ネットワークが広がる。
4、    派遣される会社によってはその会社にいること自体がバリューになる。
5、    色々な人の気持ちがわかる。

などこれだけメリットがあるわけです。
たった1つの打ち手なのですがその打ち手にたくさんの意味や効果を見出すことができます。この選択をすることのリスクは?とみてみるとリスクなんてほぼないわけです。

出向という仕組みが昔からありますが、立場や役割など関係なく、今後もっと当たり前に、かしこまった形でなく広がっていくと思います。なぜなら、とても合理的ですし、イノベーションを起こすということにおいてとても意味のあることだからです。

この社長が派遣されるというケースは、お金をもらいながら、情報を得たり、経験を増やしたり、ブランドをつくっているわけでした。

普通の人はこのようには考えませんよね。むしろ反対でお金を払って教えてもらおうとします。またはお金を払ってブランド強化をしようと思ったり、コンサルタントを入れて教わろうとします。お金を払って何かを得るということは誰でもできるし、思いつくわけですが、もっと一石二鳥、三鳥、四鳥、五鳥を考えて、何をすることが一番よいのかを考えるべきです。

 

メルカリの登場によって新品がどんどん売れるように


メルカリをやったことはありますか?
個人間=CtoCで自分の不要になったものの売買ができるプラットフォームなわけです。
メルカリの登場によってメルカリ消費と言われるものが生まれました。それは、圧倒的なメルカリのプラットフォームの強さによって今までは流通や売るまでに時間がかかってしまっていたり、とても安く買われていたものが高く、すぐに売れるようになりました。

たとえば、今までは値段が高くて買えなかったものを買うことができるようになったということです。新品を高く買ったとしても、どこかのタイミングでメルカリで出品したらすぐに、高く売れるからです。今までは手に届かなかったブランドやほしいものを買うことはできなかったわけです。なぜならお金がなくなってしまうからです。しかし、メルカリによって、今までは手に届かなかったブランドやほしいものを買って、何かあれば、すぐに、高く売れるので今までは手に届かなかったブランドやほしいものを買う人が急増しているわけです。

このように1つのことであったとしても、ちょっと工夫をすることで、すごい結果を出すことができるわけです。

今までの世界観でいえば、高くて買うことを躊躇して結局手に入れることはできなかったわけです。ただ今であれば躊躇なく買うことができ、それによって圧倒的な満足を手に入れることができます。飽きたり、不要になったらメルカリで売って、それなりのお金が入ってきて、またそのお金でそのときに欲しいものを買ってということができるわけです。
1つの動作がずっと続いていくわけです。とても合理的でレバレッジの効く考え方だと思います。

 

周囲の人を巻き込もうとする

アフリカの格言で
「早く行きたいなら1人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」というものがあります。
圧倒的に結果、成果を出す人は自分1人でできることの少なさや小ささを知っています。
そのため、そもそも最初から周囲の人をどうやったらうまく巻き込むことができるのか?を考えています。まわりをうまく巻き込むためには、自分はどうあるべきか、どのように行動すべきかを考えることになります。独りよがりな人では成果を出しにくいわけです。

 

周囲の人を巻き込むためには俯瞰の視点が必要

周りを巻き込むということには、色々なことが含まれています。
まず目標やその道筋が見えていることがあります。

たとえば、あの山に登ろうと思った場合に、どうやって登ることが一番良いのかということを考え、その考えに基づいて巻き込む人が浮かぶわけです。つまりまわりを巻き込むことができるというのは、全体が見えていることを表しています。視野が広くなければできません。この視野というのは、時間軸で先のことを考えること、先のことから逆算してどのようなことが起きるのか、その際にどういう人がいたら、どういう座組みでやっていればよいのかを考えることができるということです。

 

周囲の人を巻き込むためには協力してくれる理由が必要

また、巻き込む人が見えたとしても、何故その人は巻き込まれてくれるのか?が大切になります。これはお金で解決できることもあれば、お金では解決できないこともあります。お金で解決できることも多くあると思いますが、実際は解決は多くされません。なぜならお金を持っている人のほうが少ないからです。

つまりお金以外の要素で周りの人を巻き込むことができるか?がとても重要なことになります。圧倒的な成果を出している人は「自分だけでなくまわりを巻き込もうとする
」マインドを持っているわけですが、それをもっと分解すると、お金でない理由で周りを巻き込むことができる人と言えます。

お金でない要素として、周りを巻き込む要素というのは、平たく言えば、人間力といってもよいかもしれません。つまり僕達がどのようにあるべきか、振る舞うべきか、話を持っていくべきなのかが大切になるわけです。相手から見て、協力してあげたい、応援してあげたいと思われる自分ということを理解するということでもよいと思います。
 

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。