仕事ができる人こそ大切にしている4つの習慣

ポイント
  1. 自分がどのように見られているかというメタ認知
  2. 環境の変化を意識的に起こしている
  3. 1番最初に答えを見に行く

目次 [非表示]

ここでは、仕事ができる人、仕事で良い結果を生み出している人が、
意識的にとても大切にしていることをご紹介します。

仕事ができる人は事実や客観的を大切にしている

仕事ができる人が大切にしているメタ認知とは

メタ認知とは、「メタ(高次の)」という言葉が指すように、自己の認知のあり方に対して、それをさらに認知することです。ものごとや経験に対して正しい理解を行えているかなど、自分の認知行動を正しく知る上で必要な思考のありかたを指すことが一般的である。(ウィキペディア)

簡単に言えば、今の自分がいます。僕の今で言えば、この記事を、もっと詳しく言えばメタ認知についてのパートを書いている自分がいるわけです。この自分をもう1人の自分がいるとして客観的に見ていることイメージしてください。自分がいて、幽体離脱して幽体離脱した自分が寝ているもう1人の自分をみているといイメージしてみてください。

さて、客観的なもう1人の自分からすると、メタ認知について書いている自分はどのように見えるでしょうか。(カフェにいて、音楽を聞きながら、めちゃめちゃwordを打っている周囲の中では比較的若い人がいる)このことを自分が意識することがとても大切になります。

普通に生きていると人間はどうしても主観的になってしまいます。
この主観というのが厄介な難敵で、自分の目線しか持てなくなってしまうことがあります。

 

メタ認知ができると事実から考えることができる

メタ認知を習慣にできると、常に自分のことを客観的にみる自分がいるわけです。
主観と客観を行き来し、どんどんまわりから見たときに好かれるという改善を繰り返していきます。客観的に自分を見ることができるようになると、木を見て森を見ずでなく、森も木も見ることができるようになっていきます。俯瞰することや、俯瞰に基づいて冷静に状況を把握すること、現実の自分は何をするべきなのかという事実ベースの思考ができるようになっていきます。主観的になりすぎては問題は解決しません。
今までの経験や常識、やり方の中にそもそもの答えがない場合には、そこから答えをひねり出そうとしてはいけません。

 

考え方やモノの見方が凝り固まらないように環境を変える

自分のいる環境で自分ができています。環境自体は無限にあるにもかからず、その1つの環境で形成された自分=主観的な自分だけになってしまうと、また、それが全てでその目線しか持てなくなってしまうと、本当に物事を局所でしか、各論でしか世界をみることができないということになってしまうわけです。
主観的になればなるほどゴールからは遠ざかってしまいます。

何故なら、今までのやり方や常識、自分の成功パターンや体験をベースにものごとをみてしまうからです。今の自分というのは本当に球体でいえば一部分しかみえないのに、それが全てと思ってしまうわけです。本当の正解は往々にして反対にあるかもしれないのに。
そのこと自体に気がつくことができないわけです。

つまり一番危険なことというのは、
「知らないことを知らない」ということです。

知らないこと(=本当の正解は今知っていることにもないかもしれないので、どんどん新しいことを知るべきで、今は全然知らない)を知っている人はどんどん改善されるわけです。でも知らないことを知らない人はずっと改善されません。

仕事ができる人ほど習慣として、新しい人や仕事、場所に行くことなどを大切にしています。これはどんどん知らないことを知ろうということに繋がっていたり、結果として、様々なモノの見方や考え方などを手に入れることができるわけです。

 

周りの力を借りるため好かれることを意識している

まわりに人がいる場合には、正解はまわりの人が決めます。
特にビジネスにおいての答えは常にあなたでなく、お客さんが唯一持っています。つまりお客さんをみつつ、そこからあなたは逆算をしなければいけません。仕事のできる人というのは、常に主観と客観を行き来して何をすることが正しいのかをいつも考えています。

ビジネスの世界は必ずお客さんがいますし、協力してくれる人がいないとうまくいきません。つまりまわりを巻き込むことができないとうまくいきません。
結果として逆算をすると、まわりから常に自分がどのように見られているのか、どのように見られたら好かれるのか?を意識しないといけません。

客観的に見た時にまわりから好かれるようにしていくことを習慣にしましょう。
まわりからどのように思われるか?

主観の自分しかいませんと、まわりからの見え方などは気にしません。
まわりからみた自分がどうみえるのか、気に入られやすいのか、そうでないのかということで改善もされません。

もちろん人に好かれる、気に入られることが目的なのではありません。
成果を出したり、自分自身が成長すること全般が目的なわけです。

そのように考え方場合でも、人に好かれる、気に入られることは成果にも、成長にも
寄与するものになります。

まわりに人がいるときには、常にまわりに好かれることがゴールだと思ったほうがいいです。まわりから嫌われて損することはたくさんありますが、まわりから好かれて損することなんてありません。

ここでもうまくメタ認知を使うことで、自分がもう1人いるというところから、客観的な自分がもう1人の自分をみるということから、客観的な自分がまわりの相手をみて、その相手からみたら自分はどう見えているのかということや、自分の憧れの成功者はこういうときはこうするという成功者を客観的な存在として考えて、自分の立ち振る舞いなどを突き合わせるようにするなどの使い方ができるようになるととても良いと思います。

 

ゴールから全て逆算、答えを見に行ってからはじめる

仕事のできる人、成果を出す人というのは、常に出口やゴールを意識しています。これは常に今よりどうやったらもっとうまくできるかを考えているわけです。

ちょっと先や未来の出口やゴールをいつも考えながら、見ながら、今このときでは何をすれば最速最短最少の時間やエネルギーで出口やゴールにたどり着くかを考えています。

当たり前ですが今やっていること、今時間を使っていることというのは何か出口やゴールが必ずあるわけです。出口やゴールがわからずに今この瞬間の目線だけでそこに全力を出すということは合理的ではありません。

もっと具体的なイメージで言えば、成果が出る人というのは最初に答えを見に行っています。または常に答えの確認をしながら今を動いています。

たとえば、

Q、じゃんけんに勝とうと思ったらどうしますか?
Q、1年間は学習時間として必要と言われている試験があったとして、あなたの準備期間は
1か月しかありません。どうしますか?

これはどちらも同じ答えになります。

じゃんけんで言えば、後出しをすればいいわけです。
この後出しというのはもちろんいんちきなのでダメなわけですが、やるべき理屈としてはあっています。つまり絶対に負けないためには、相手が何を出すのかがわかれば負けることは絶対にないわけです。

これは「答えを先に見に行く」ということです。

試験においてはどうでしょうか?
試験において答えを先に見に行くということは、現実的には試験の問題を予想するということです。過去の傾向からこういうものがよく試験に出ている、時代背景を考えたり、主題を考えている趣旨などから考えると、このようなテーマに変わってくるかもしれないなど答え=問題を予想するわけです。


答えさえわかってしまえば、そこにたどり着く道というのは見つけられます。

現実的な仕事においても本当に仕事のできる人ほど答えを先に見に行っています。

たとえば、「資料をつくっておいて」とだけ仕事として頼まれたとして、
仕事のできない人の場合には、答えを見に行かないのでこの言葉を自分で解釈して仕事を進めます。結果として発注した人のイメージ=答えとは、全然違う出来になっていたりということが多々あるわけです。

 

仕事のできる人であれば答えを必ず確認している

「資料をつくっておいて」というこれだけ切り取っても、

下記3つは最低確認すべきです。
1、    資料は誰に対しての何の目的か
2、    資料の完成イメージ、どの程度のデザインや細部こだわるべきか
3、    いつまでにどんな状態であるべきか

※2のイメージなどの話は口頭で摺合せしても、それぞれの感覚が違うことで往々にして出来上がったものを見せるとずれることがあります。そのこともわかっていると、たとえば、これまでつくった資料で松竹梅のデザイン性のものがあるとすると、それを実際に見せて、どのレベルでいきますか?と聞きます。
この最後の最後の言語化されにくい答えのイメージを客観的にしておき、最初に答えを摺合せをしておくわけです。ここまでできる人はほとんどいません。どこかに曖昧さを残してしまう人がほとんどで、その曖昧な部分によって、結果として仕事が1発で終わらなかったり、遅延してしまうということがあります。

4、    結果としてこの仕事にかけるべき時間と効果の最大化

※4は、1,2,3が相手の求める形になっていたらそれだけでよいかというと違います。
2は時間をかければかけるほど良いものになるわけですが、よいものをそもそもつくる必要がなく時間をかけてしまっていたら、それは無駄になるわけです。その意味で、仕事というのは必ず時間に対しての効果を最適化、最大化しなくてはいけません。

この意識までを持って、1,2,3を摺合せしたときに、この答えであれば、1日でできるなと瞬時に算段し、仕事の依頼者に対して、明日の〇時にはできると思います。一応、本日の〇時までに少し作成をしてみて、お見せするので、イメージがあっているか確認してくださいなどと想定を伝えます。このような段取りまでしてくれる人がビジネスシーンで重宝されないわけがありません。

仕事のできる人が発注者だった場合には、恐らく仕事を依頼する人によってコミュニケーションを間違いなく変えるのですが、そもそも具体的な仕事のオーダーの仕方をします。(曖昧な要素や解釈の要素が入らないようにするということです。)

 

適当に学ぶことや知識を増やすこともしない

また、そもそも学ぶということはそれ単体では効果はありません。ただ知識を増やしても仕方ありません。知的欲求を満たすだけということであればよいのですが。学ぶこと1つとっても、何か今やっていることがあって、その出口やゴールに早く近づくことや達成確率を高めることに学ぶことがあるわけです。学ぶことが何かの出口やゴールとリンクをしていないと、知識欲を満たしたい、何となく漠然とした不安感からの学びということでは効果はとても弱いです。

学びと行動の関係を間違えてはいけません。
学ぶというのは辞書的なものとして位置付けて、学ぶから成長するわけですが、学ぶということが実際の何か行動の中で必要だから学ぶということに変えていけるとよいです。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。