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採用こそ、力を入れるべき部分である
人手が不足したら採用したらいいと事業計画書や頭の中で考えている人はたくさんいます。
これは実際に採用すると決めてやったことのある人であればわかると思いますが、本当に採用は難しいです。そもそも歴史的な人手不足の現状にあって、採用を本気で取り組んでも全く応募がないということはざらにあります。採用が簡単だと思ってはいけません。
物理的に応募してもらうことがここから一層難しくなっています。人が採用できないことで事業が止まってしまっている人を最近本当によくみるようになっています。
また採用自体が難しくなると本当に他社との競争なので、お金をどんどんかけて採用活動やったり、待遇をどんどんよくすることで、結果として、採用にお金が当たり前にかかる、労働条件、給与水準がどんどん高くなっています。この現状があまりにも辛い、今後一層加速するということで廃業を決意する人もいるくらいです。
先手、先手で人のことは考えなくてはいけません。
応募がきても、全然求める人物像が来なですし、妥協して採用をしてしまうと後悔することも多々あるのが人の問題です。
人手を確保するという意味で、情報発信や複業人材などの活用、クラウドソーシングなどの活用、自分の時間をコアな業務に集中させるなどがとても重要になっていくと思います。
・情報発信というのは、SNSなどを通じて積極的、攻撃的に情報発信していくことで、採用ができます。最近ではツイッター採用という言葉も出てきていて、経営者自ら本気でツイッターに力を入れて運用しているケースも増えてきています。採用でお金をかけることができない人のほうが多いわけです。そのため無料でできますし、そもそも情報発信というのは見込みのお客さんづくり、ファンづくりなどにおいても大切ですので是非やりましょう。これもただアカウントつくって適当にやっていたら良いということではありません。しっかりと各SNSの特性や目的などを見据えて、戦略的にやることが大切です。
・複業人材の活用というのは、サラリーマンでも副業がOKな人が増えてきています。
勤務時間外で手伝ってくれるわけです。専門性の高い人もたくさんいますので、そのような複業人材に手伝ってもらうことが主流になっていくと思います。複業人材はリモート中心で業務をお願いすることになるので、リモートでの仕事のやり取りに馴れておく必要があります。
・クラウドソーシングの活用も複業人材の活用に近いです。今の時代多くの業務は外に出すことができてしまいます。たくさん業務や案件とできる人をマッチングさせるサービスがありますので是非積極的に活用しましょう。僕もかなり利用をしていて、見込みのお客さんづくりのためのリストづくり、DM送信などは完全にアウトソーシングしてしまっています。また社内のお客さんに会う担当者にオンライン秘書をつけています。この担当者だと1か月で70名近くお客さんに会うため、日程調整だけでも相当な時間がかかってしまうので、その部分をオンライン秘書に任せています。
このように複業人材、クラウドソーシング系のサービスをうまく活用していくことで、あなたでないといけないコアな部分にどんどん集中をするべきです。あなたでなくてもできることというのをあなたがいかにやらないで済むかを考えましょう。
・人の戦力化まで時間がかかることを想定していない失敗
人をパーツのように思ってしまっていることや、あなたと同じ感覚やレベルで働けると思ったらいけません。まずもって採用直後からあなたのイメージしている通りのパフォーマンスを出せる人はほとんどいません。マネージャーなど人に仕事をお願いして、その仕事ぶりを管理していた経験のある人ならわかると思いますが、人の能力というのは本当に全く違います。
事業をやっている人の多くは自分と採用した人の実際の能力や感覚などの基準が違いすぎて、そのGAPに大きく苦しむことになります。
最初にしっかりと基準合わせをしなければいけません。
この基準というのは、あなたが思っている当たり前の仕事のレベルに対して(たとえば、Aという仕事は1時間で終わるべきと思っている、1回言えば100%理解してくれるとか、できないとわかった場合には即報告するなどの実際の能力~ホウレンソウ、人としての当たり前のレベルまで)実際どの程度、採用した人ができるかです。
事業をやっている人はとても基準が高く、そもそも相対的レベルが高いことが多いです。その基準を基本的には求めますし、採用した人に当てはめてしまいがちです。
あなたの場合にはあなたの事業なので死ぬ気で努力をしますし、どうやったらうまくできるようになるか考えますし、時間を気にせず働きますので、どんどんスピーディーにできるようになっていきますが、これはあなただけだと思ってください。
このGAPを生めるためにも、しっかりと意味のある面接やインターン期間を設けておくのです。また、相手に期待しすぎるのではなく、どうやったらどんな人がきてもパフォーマンスを発揮してもらえるのか、最低限の結果を出せるのかと自責的に自問をして、あなたが仕組みを整備していくべきです。面接の厳密化、インターン期間設置、研修やマニュアル、適正理解、教え方などです。