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この人と一緒に働きたい思われる上司になる
いかに便利なITツールがもてはやされる時代といえ、人間が一緒に働くのは同じ人間です。
部下から「こんな上司とは一緒に働きたくない!こんな上司にはついていけない!」思われてしまっては円滑に業務を進めていくことは難しくなってしまいます。
「この人と一緒に働きたい!この人のために頑張りたい!」という部下に思わせることがマネジメント成功の鍵になります。
今回は部下からの視点で一緒に働きたいと思う上司、逆に一緒に働きたくない上司についてお話ししていきます。
部下が一緒に働きたいと思う上司とは?
部下が一緒に働きたい!この人についていきたいと思う上司とは具体的にどのような人なのでしょうか?
私自身の体験を交え、部下の考える理想の上司についてお話ししていきます。
誰よりも前線で戦っている上司
誰よりも前線に立って戦っている上司の後ろ姿はかっこいいものです。
例えば誰よりも営業成績が良い、誰よりも大変な業務をこなしているなど、部下の目から見てわかりやすい成果をあげている上司についていきたいと思うものです。
また、トラブルなどの対応をみてこの上司についていきたいと思うことも多くあります。
そのトラブルの責任が部下自身にあったとき、自分のミスに対して頭を下げてくれる上司の姿をみることでこの人についていこうと思うようになります。
また、そのあとの部下への指導でも決して感情的にならずどこに問題があって、どのタイミングでどんな対応をするべきだったのかを客観的に指摘することが重要です。
トラブルを解決することは上司にとっても部下にとっても大きな成長の機会となります。
そして、上司の株をあげる大きなチャンスでもあります。
逆に、全て部下のせいにしてしまったり、助けを求めているのに助けてくれない上司に部下がついていきたいと思うわけがありません。
仕事の成果をあげている上司
上司として成果をあげている人には部下はついていきたいと感じるものです。
逆に成果もあげていないのに偉そうに指示を出されると部下は反発してついていこうとは思いません。
まずは上司として部下のお手本になる成果をあげることが重要です。
また、実際は仕事をしているのに部下から見て仕事をしてないと思われるのもマイナスの要素です。
部下に仕事をしているアピールをする必要はありませんが、「あの上司は自分の仕事を部下の自分に押し付けている」などと思われていては部下はついて来てくれません。
決断ができる上司
部下には大きな決定権がありませんし、最終的な責任は取れません。
上司の重要な仕事の中に、決断し責任をとることがあります。
状況を正確に見極め、然るべき時に迷わず決断ができる上司の姿はかっこいいものです。
しかし、決断を先延ばしにしたり、悩んで決断ができない姿に部下は幻滅します。
さらに決断したにも関わらず、そのあとに方針がコロコロ変わるというのも部下に混乱を与えます。
もちろん、時流を考え柔軟な決断が必要な時もありますが、納得できる説明もないまま振り回されては部下はその上司と一緒に仕事がしたくないと思っても仕方ありません。
率先して意見を出してくれる上司
今何をすべきか、何が必要なのか、率先して発言をしてくれる上司に部下はついていきたいと思うものです。
さらにその発言に最後まで責任を持ってくれる上司に部下はついていこうと思います。
この時に重要なのが、ネガティブな意見ではなくポジティブな意見を出してくれるということです。
「そんなことできない」などといった言葉ではなく、「こうすればできる!」といったプラスの意見をくれる上司についていきたいと感じるものです。
ありがとうが言える上司
部下にとって上司からの感謝の言葉はとても嬉しいものです。
小さなことでも日頃の感謝の気持ちを伝えることで、部下のモチベーションは上がります。
少し話がそれますが、「〇〇さんにこの仕事をやらせて」といった発言を耳にすることがありますが、こういう言葉を聞くととても嫌な気持ちになります。
「やらせる」ではなく「やってもらう」
こういった細かい言葉の中にも部下に対する感謝は滲み出るものだと思っています。
これは部下に限ったことではないかもしれませんが、仕事をしていく上で感謝の言葉はとても重要です。
綺麗なオフィスが保たれていること、備品のストックがいつもあること。
当たり前に仕事ができている影には部下の気づかいがあるかもしれない…
少しでもそんな視点を持つことで、今まで気づかなかった感謝に気づくことができるかもしれません。
自分が悪い時には謝ることができる上司
個人的に、意外と素直に部下に謝ることができる上司は少ないのではないかと感じています。
上司も人間です。もちろんミスはあります。
そんな時に取り繕ったり、言い訳したりせず謝ることができる上司はとても素敵です。
さらに、上司の指示で動いた結果、他の人から怒られてしまったということが稀に発生します。
そのことに気づいているのに我、関せずで静観しているような上司には絶対ついていきたくないと感じるものです。
「上司の指示に従っただけなのに、怒られた…そして、自分を守ってくれなかった…」という負の感情が生まれてしまいます。
その状態に陥ってしまうと関係を修復させるのは相当難しくなります。
上司にもプライドがあるでしょうから、素直に謝ることは難しいことだと思います。
また、簡単に頭を下げたら舐められると考えている人もいるかと思いますが、ミスを犯したことに部下が気づいている以上、何も対応をしないほうが部下からの信頼を無くします。
ミスをしていないふりをして取り繕うより、素直に間違いを認めしっかりとあやまることができる上司は部下の目にはかっこよく映ります。
結果として、この人についていこうという気持ちへ繋がります。
まとめ
部下がついていきたいと感じる上司についてお話していきました。
ここで1つ注意しなければならないことは、上司は部下についてきてもらうために媚を売るようなことはしてはいけないということです。
前述した部下がついていきたいと思う上司というのは、部下のご機嫌をとる上司のことではありません。
部下は上司が思っているほど何も考えていない訳ではありません。
あからさまなご機嫌とりや、いき過ぎた気遣いはすぐに見透かされ、結果として部下の気持ちは離れていきます。
上司が自分の仕事にしっかりと責任を持って働く姿を見せることで、部下は自ずとついて来てくれるようになるのです。