山梨県の起業・独立、IUJターン支援のまとめ
- 山梨県の気候、観光・地域資源、交通情報
- 山梨県の主要産業、有名企業
- 山梨県で起業するために役立つ情報
日本最高峰の富士山が県東部に鎮座する山梨県は、人口81万8018人(2018年11月現在)が暮らす自然豊かな土地です。日本列島のほぼ中央に位置し、5都県と県境を有しています。富士山や南アルプス、八ヶ岳など、3000mを超える巌々たる山々に囲まれた内陸県です。
富士山周辺は山岳気候、甲府盆地は盆地気候で、年間を通して日照時間が長く、降水量が少ないのが特徴のひとつです。気候特性を生かした果物栽培が盛んなだけでなく、ミネラルウォーターやワイン製造の地としても知られています。産業は第3次産業が占める割合が高く、世界トップシェアを誇る電子機器などの製造が盛んです。
起業面では、ワンストップサービスを売りにした創業支援制度や、女性の起業支援を行う体制が確立されています。移住面では、移住したい県や市町村として選ばれることが頷ける支援制度が整っています。特に産前から産後、子育てを安心して行えるようにと配慮されたきめ細やかな支援が特徴的です。
山梨県は太平洋側気候です。
基本的に内陸気候ですが、甲府盆地は多湿少雨型で、富士山周辺冷涼多雨型です。
海に近い地域は、海岸気候に近いです。山岳地域は、山岳気候に分類され、県内でも気候に大きな違いがあります。
統計でみる都道府県のすがた2018によると、山梨県の2016年の降水量は1125mmで、長野県に次ぐ全国2番目の少なさでした。
甲府盆地は日照時間が長く、その気候特性を生かして果物栽培が盛んです。夏場は35℃近くまで気温が上昇することも珍しくありませんが、冬場は氷点下まで気温が下がります。太平洋気候なので、冬場の降水量は少なく、年間を通して寒暖差が大きいのも特徴のひとつです。
富士山を筆頭に、富士五湖や富士急ハイランド、果物狩りなど屋外にある観光地が多い山梨県。
県の南部に誇る世界遺産の富士山は、言わずもがな一番人気です。
河口湖から富士スバルラインを通り、五合目までアクセスできる登山ルート「吉田ルート」です。山岳信仰の拠点として栄えた富士吉田市の冨士浅間神社から山頂を目指す「吉田口登山道」もあり、登山シーズンには山頂を目指す登山客で賑わいます。また、富士五湖の一つである山中湖では、山頂に太陽が重なる「ダイアモンド富士」を拝むこともできます。
山梨県といえば、桃やぶどう、ワイン、ほうとうなど恵まれた自然が育んだ豊かな食文化も人気の観光要素です。
山梨県は、首都圏とのアクセスが抜群です。
首都圏は、新宿駅からJR中央本線特急で約1時間30分、名古屋からは静岡駅を経由して約3時間です。リニア開通後は、さらにアクセスが良くなる予定です。国内主要都市間は、甲府駅または富士五湖周辺までの高速バスも多数運行しています。
県内の交通は、長野県とつながるJR小海線、県内を縦断するJR身延線や、山梨交通や富士急行が運行するバスでの移動がおすすめです。特にバスは、山梨県バス総合案内システム「やまなしバスコンシェルジュ」で、最寄りのバス停の検索や乗り換え情報を確認できるので、非常に便利です。
平成27年度の県内総生産は名目で3兆2511億円です。
そのうち、製造業が約3割と最も大きいです。
産業別に見ると、第3産業の割合が約6割を占めています。
製造業は、電気機械・電子機器などの割合が高いです。水晶の産地として栄えたことから、宝飾品の研磨加工技術も優れ、全国有数の産地としても知られています。地理的特性を生かし、アルプスの湧き水を使ったミネラルウォーターや、ワインの生産量が全国トップクラスです。農業ではブドウ・モモ・スモモの生産量が日本一を誇ります。首都圏へのアクセスの良さを生かした産業が幅広く展開されています。
山梨県内の有力企業は、工作用CNC装置や産業用ロボットで世界トップシェアを誇るファナック株式会社(忍野村)、マテリアル・ハンドリング機器大手の株式会社キトー(昭和町)、富士急を運営する富士急行株式会社(富士吉田市)です。それぞれ東証一部に上場しています。
平成27年の国政調査によると、山梨県内の労働人口は約40.7万人でした。
平成29年就業構造基本調査によると、山梨県内の収入を得ることを目的に働いている有業者44万1700人のうち、4万200人が自営業もしくは会社役員などの起業家です。有業者のうち、約9.1%が起業家です。
公益財団法人やまなし産業支援機構にある「山梨県よろず支援拠点」という相談窓口が便利です。起業を目指す人に向けて、総合的な経営アドバイスを提供してくれるだけでなく、各種専門家と連携して、ワンストップサービスを提供してくれます。また、山梨市・笛吹市・甲州市の峡東地域には、3市が連携して進める創業支援体制があります。
山梨県では、スタートアップや創業間もない人に向けた融資制度が整っています。
例えば、県内の金融機関と連携して設立された「山梨みらいファンド」。スタートアップや次世代技術を活用する新事業に対して、最大200万円を助成します。
その他、成長分野の創業などを行う企業に投資する「やまなし新事業応援ファンド」や「起業家支援融資」などがあります。
詳しい応募条件はこちらからご確認ください。
山梨県には、co+shegoto(コーシゴト)という女性の起業支援制度があります。
これから起業を目指す女性に対し、女性企業からを講師に迎え、仕事観や販売戦略、営業力など起業に必要な力をトータルで身に付けることができる講座などを開催しています。
県が主体となり、起業を目指す人を対象にした「Mt.Fujiイノベーションキャンプ2018」を開催しています。
地域資源を活用し、地域の課題を解決するアイディアの創造をしながら、専門家らによる研修や指導を受けることができる取り組みです。他にも、やまなし産業支援機構の起業家育成セミナーや、山梨中央銀行のアグリビジネススクールなども開催されています。最新の情報は下記でご確認ください。
田舎暮らしに憧れる人の人気移住先として、毎回上位にランクインする山梨県。人々を惹きつける訳は、豊かな自然環境はもちろん、行政による手厚い移住支援にもあります。例えば南アルプス市では、18歳までの自己負担医療費を助成し無料にする取り組みや、山梨市では全国初の公設民営の産婦人科を設置し、産前から産後まで安心して子育てができる支援を行っています。それ以外にも、仕事探しをサポートする制度も整っており、移住者からの人気を集めています。詳しくは、こちらから各市町村別の情報をご確認ください。
首都圏や大阪、名古屋など、都会で暮らす人を対象にした移住説明会が随時開催されています。27市町村の中でどこが自分に一番合っているのかは、セミナーに参加したり、移住体験事業に参加したりして、実際に土地を見ながら探すのが一番です。
最新のセミナー・イベント情報は富士の国やまなし移住・交流推進協議会ややまなし暮らし支援センターをご覧ください。
山梨県の子育て支援のスローガンは、「日本一健やかに子どもを育む山梨」です。第2子以降の保育料が3歳まで無料になる制度や、県内15市町村は15歳まで、12市町村は18歳まで医療費の無料化を実施しています。これ以外にも、産前から産後までをサポートする支援体制も整っており、子育てしやすい環境を提供しています。
詳細はこちらよりご確認ください。