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公認会計士と税理士、どちらも資格としては難関ですが、実際この二つの職業だとどちらのほうが収入はいいのでしょうか。
今回はそれぞれの年収についてみていきたいと思います。
公認会計士の年収
実は、公認会計士試験に合格し、一般的な就職先である監査法人に就職した場合は、就職時の年齢に関係なくスタッフからになります。一般的な監査法人のスタッフの場合は、初任給で月収30万円程度+残業代+賞与となります。
賞与によって差が出てくると思いますが、基本的に賞与は年間3か月分~5か月分が支給されると考えていいでしょう。つまり、スタッフの給料は、残業代を入れないで考えると大体480万円程度です。これに加えて、残業代が足されてきます。どの程度残業をするかによって異なってきますが、スタッフの期間は大体年収500万円~600万円程度と考えていいと思います。
その後、監査法人で勤務している場合は、3年から5年程度で、シニアスタッフという位に昇格します。このシニアスタッフは年収650万円~が一般的な年収になります。もし残業を多くした場合は、年収1,000万円近くまで稼げる人もいるようです。
そして、監査法人に勤務して7・8年が経つと、残業代込みで年収1,000万円前後にはなるといわれています。さらに、7・8年で、早い人では、マネージャーに昇格する人もいます。このマネージャーは、管理職であるため、残業代の支給がなくなります。ただ、個人の評価で賞与の差も大きくなるため、優秀な人はかなり稼ぐ人もいるようです。基本が大体900万円~で多く稼ぐという人の場合は1,000万円強は稼げるそうです。
マネージャーの後は、さらにシニアマネージャー、パートナー、シニアパートナーと昇格していく流れです。シニアマネージャーにまで昇格すれば1,200万円以上、パートナーでは1,500万以上稼ぐことができます。
実は、パートナーの平均年収は明らかになっていません。ただ、およそ平均して3,000万円程度稼ぐそうです。これが、一般的に大手監査法人に公認会計士として就職した場合の、基本的な報酬体系になります。中堅以下の監査法人もキャリアステップに差異はありませんが、若干大手監査法人よりは給与は下がるといえます。
税理士の年収
続いて、税理士の年収についてみていきましょう。一般的に、開業税理士の平均年収は3,000万円前後と言われていますので、この時点で公認会計士よりも稼げるという印象があります。
ただ、実は税理士の年収は意外と低いといわれています。現実は、年収300万円未満の税理士が全体の4分の1ほどいます。顧客の確保の段階で苦労し、なかなか利益につなげることができないという税理士が多いそうです。
また、顧客の新規開拓できない上に、顧客単価の低い顧客としか取引がなく、量の多さだけ確保し、非効率的なビジネスを行っているという人も多いそうです。勤務税理士のように企業や会計事務所に属している税理士の場合は、平均年収が700万円前後です。年収の最低ラインでは、年400~500万円です。
◎まとめ
公認会計士が着実にキャリアステップを積み、1000万近く稼げるようになるのに対し、税理士は年収のふり幅がかなり大きく、安定した企業に勤めても、公認会計士のスタッフ程度しか稼げないというのが現状のようです。