コンビニフランチャイズ経営を成功させて稼ぐ四つのポイント
- コンビニのフランチャイズには四つのポイントがある
- 四つのポイントを押さえて、フランチャイズ経営を成功させるコツを解説
この記事ではコンビニフランチャイズ経営を成功させ、稼いで儲ける方法を紹介します。あなたはコンビニのオーナーになりたい方でしょうか?または日ごろコンビニをよく利用している方でしょうか?
コンビニをフランチャイズ経営で成功させるためには四つのポイントが存在します。これからフランチャイズ加盟を考えているあなたも、すでに店舗を経営しているあなたも、またフランチャイズって何?と思った一般の利用者のあなたも。ぜひこのポイントを覚えておいてください。きっといつか役に立つこと請け合いです!
55,404店。これは2018年3月時点で日本にあるコンビニの店舗数です。
軽食からレトルト、デザートなどの食品だけでなく洗剤や洗顔料、サプリメントに至るまで様々な日用品をそろえた24時間営業のコンビニエンスストアに、これまで一度も行ったことがないという人はおそらくほとんどいないでしょう。近年ではネット注文化がスタートし、コンビニという存在はますます私たちの生活の中に大きな影響力を持とうとしています。
この約6万店のコンビニの中でいわゆるフランチャイズ加盟店と呼ばれる店舗は実に8割を超えるとみられます。実際にコンビニ大手のとある企業の公式情報を見るとなんと98%がフランチャイズ店舗だという記載がありました。世の中で私たちが認識しているコンビニの多くが店名の企業直営店ではないのです。
さて、これだけフランチャイズ店の比率が多いのならばコンビニオーナーは儲かる、魅力的な職業なのでしょうか?
結論から言うとその通りです。コンビニ事業大手3社のホームページによれば平均的な最低保証収入は24時間営業の店舗、年間で約1,800万円ほどなので(ここから仕入費用以外の営業費と呼ばれる経費が引かれるパターンが多いようです)一般的なサラリーマンの年収と比べるとやや多いように感じます。また人材に余裕があれば自分の時間を自由に作れますし、何といっても30歳を過ぎてからの転職が多く、定年を気にせずに働くことが可能なのも魅力です。
しかし、それは経営に成功した場合の話。現状10年を超えて経営している店舗は全体の3割程度にとどまっているので、逆に7割の店舗は10年未満で閉店しているということになります。長期継続をしている、売り上げが得られている店舗とそうでない店舗では何が違ったのでしょうか?あなたはどちらの経営者でありたいでしょうか?
ぜひともこれからお教えする四つのポイントを守って、コンビニのフランチャイズ経営で儲かるオーナーになってください。
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お店を始めるには開店資金が必要です。土地と建物を本部から借りて営業する場合と自前の土地・建物で営業する場合とで金額が変わりますが、平均250万円ほどの費用を研修費、開業準備金、自己資本金の合計として本部に支払い、加えて引っ越し代や当面の生活費などを自分で負担することになります。
ここで重要なのは自己資金で支払う、すなわち銀行からの借り入れをしないということです。
先述したとおり10年以上経営を継続させる事が出来るのは全体の3割ほどです。利息によって増えた金額を返済していく途中で万が一にも経営が悪化し閉店してしまった場合、果たしてどのように返済の目途を立てられるでしょうか。反面自己資金で先に支払ってしまっていれば初年度から利益がそのままプラスになります。
万が一にも数年で閉店したとしてもそれまでに貯蓄が可能なのです。加盟を開始する年代が40~50代を合わせて5割に達するコンビニのフランチャイズでこれは大変重要なポイントなのです。
さらに重要なのはモチベーションの問題です。人間は犠牲のない物事に対してよりも、自分で犠牲を払った物事の方への取り組み方が真剣になる傾向があります。特にお金という数字で認識できる要素ならばより自意識に印象付けされるので、自身が経営するお店に対する所有感を高めるので責任や高い向上心を持って運営していく事を助長させてくれるでしょう。
雇用人材の取捨選択は24時間営業のコンビニを営業するにあたって最も重要なポイントです。どんなに体力自慢の人でも年中無休で働くのは無理がありますから、アルバイトやパートを雇うことになります。
この時色々な人材を雇うことを忘れないでください。
例えばアルバイトが大学生ばかりの店舗を考えてみます。時間に融通の効く学生さんなら日中のシフトも夜間のシフトも埋める事ができますが、ひとたび学校の試験期間、就職活動期に入ってしまうとみんなが同じタイミングで休みを希望します。
では、主婦の方ばかりの場合はどうでしょうか。家族のない日中は年間を通して比較的人材を得ることができますが、家族が帰って来て家事に追われる夕方以降のシフトに関してはほとんど入れる人はいなくなってしまいます。
時間に融通の効く学生、日中定期的に勤務可能な主婦、シルバー人材や海外留学生など多種多様な働き方、メリットを持った人材は沢山存在しています。この多様性を取り入れて、オーナー業務を行う自分自身の時間と余裕の確保を実現し、冷静な経営方針の固定を可能なものにしていきましょう。
フランチャイズというシステム上で売り上げや年収を考えるとき、最も影響するのがロイヤリティーです。ロイヤリティーとは大手企業のブランドである商標・商号や商品、システムの使用料を指します。個人商店として店を構え一から仕入れ業者を探し、契約し、経営を勉強しながら集客していくのは相当の労力を必要とします。しかしロイヤリティーを支払う事で、これらの問題が解消されるのです。決まった商品、経営のサポートを受けられること、さらにネームバリューによる集客力の効果は初めて起業するオーナーの心強い味方になるでしょう。
さて、ではそのロイヤリティーは幾らかかるのでしょうか。
企業 |
ロイヤリティー |
セブンイレブン |
43%~76% |
ファミリーマート |
36%~69% |
ミニストップ |
30%~75% |
ローソン |
21%~70% |
各企業が公表しているロイヤリティーを一覧にまとめてみました。1社の中でロイヤリティに幅があるのは契約プランによって、また月毎の売上金額によって変動する仕組みだからです。各企業によって、ひと月に売り上げる金額ごとのロイヤリティーはかなり変わるので自分がどのくらい売り上げを出すつもりなのか、そこを考えたうえで各社の詳細を比較検討することをおすすめします。
ちなみに一番設定の高いセブンイレブンはロイヤリティーを数%下げるキャンペーンを行っていますが、その下げ幅が低いことからセブンイレブンの企業力と自信がうかがえます。
これが最後のポイントです。本部がブランド名、ひいては土地や建物といった不動産を貸し出して経営するフランチャイズですから、本部は研修の機会や担当のアドバイザーをあてがうことでフランチャイズ店の売上を伸ばし、店舗から受け取るロイヤリティーを増やそうとします。
フランチャイズに加盟する人の8割は小売り以外の業界から転身しているので本部が行う研修やアドバイスは大変ためになることでしょう。ただし、コンビニ事業を運営している本部企業には本部としての経営方針があります。大きな視野でみるとフランチャイズ加盟店のオーナーは本部企業の従業員と言えるでしょう。
だからこそ学べることは吸収し、しかしすべてに服従してはいけないのです。
具体例を二つ挙げて説明しましょう。
一つ目は「ドミナント戦略」です。これはコンビニ需要の高い地域に狙いを定め複数の店舗を近場に密集させる経営戦略のことで、物流(配送)や宣伝広告、本部からの指導エリアを固めて効率化できる利点があります。しかし、実際に店舗を営業しているオーナーにとってはどうでしょうか?競合となる他のコンビニが近ければ近いほどお客さんの奪い合いとなり、店舗単体としての売上確保は厳しくなってしまいます。
また二つ目に本部の唱える「機会ロスの最小化」があります。仕入れが足りなかった為に買いたいお客さんはいるのに売り場に商品がない、売る機会を失くしてしまうことが機会ロスです。逆に商品はあるのに買いたいお客さんがいなくてそのまま商品が使用・賞味期限を向かえてしまうことを廃棄ロスと言います。
フランチャイズ店のオーナーが本部に支払うロイヤリティは売上に契約で定められた数値をかけたものになるので、本部はとにかく売ることを重要視します。しかし、そのせいで発生してしまった廃棄ロスの商品の仕入れ費用はフランチャイズ店側が負担しないといけないのです。本部アドバイザーの指示する通りに仕入れた結果年間に500万円以上の廃棄ロス費用が発生したことで訴訟にもなった事例もあります。
コンビニのフランチャイズ経営を成功させていくためにはより多くのノウハウを学び、かつ自分のお店がどういう仕入れや販売をしていけばロスを少なく、利益を多く出せるかを学んでいく必要があると思います。
さて、コンビニのフランチャイズで成功するための4つのポイントはいかがだったでしょうか?①自己資金を投資すること、②様々な人材を集める事、③フランチャイズのロイヤリティーについて、④本部から与えられる情報を取捨選択して自分なりのお店を作っていくこと、と納得していただけたでしょうか。
今や歩いていれば数分おきに目にするコンビニエンスストアですが、あなたにはその中でよく行くコンビニがあるのではないでしょうか?それは何故でしょう?品揃えがいいから、店員さんの対応がいいから、店内が清潔だから…いろいろな要素があると思います。
同じ看板を掲げていてもオーナーの方針一つで特色が変化するコンビニ経営です。あなたらしいお店を作り上げ、多くの収入と、時間に余裕のある人生を得られることを願っています。
ーあなたもセブンイレブンの経営者にー
あなたもセブンイレブンを経営できる!〜セブンイレブンフランチャイズ〜
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