フランチャイズオーナー希望者必見!東大卒金融マンが実体験から教える、フランチャイズの失敗回避術
- 商売開始の決断に必要不可欠なのは裏取り。そのポイントは?
- 自分の力と、選ぶ舞台。勝率を高めるための要素を分解。
- 自分の責任で、自分がやるという覚悟。
独立開業を目指して、フランチャイズ加盟を検討する人は多いと思います。
「本当にこのフランチャイズでいい?」
「自分の実力で運営できる?」
「やるとなったらどんな準備が待っている?」
「本部はどこまで助けてくれる?」
決断を前に、様々な疑問や不安があるのでは?
はじめてフランチャイズ加盟を検討している人ならなおさら、陥りがちな失敗のポイントや、店舗運営の実際について経験者に直接聞いてみたいもの。
実際に複数のフランチャイズに加盟して店舗を運営されているとともに、新規事業の開拓のため業界研究に余念のない古川暁さんから、株式会社ウェイビー代表・伊藤健太がお話を伺いました。
伊藤)フランチャイズ業界、業界のトレンドとか最近どうですか?
古川)盛り上がりには欠けているのかなという感じがしています。フランチャイズフェアというのが定期的にあるんですけれども、出展する本部の数および入場者は少し減ってるのかなというのが、肌感覚としてあります。
あと、少し目立つ動きとしては、今、世の中が人手不足なので、フランチャイズのかたちをしてオーナーを募集しているんだけれども、体のいい従業員探し、要は「未経験でもできます」、「しっかり研修します」、「営業しなくていい」と。つまり営業を本部がやってあげると。
これ、ポジションとしては従業員なんですよね。ただ、それを「あなたも一国一城の主」という殺し文句で快諾させに来る。と、こういう本部が少し目立っているような。
伊藤)本部の扱ってる業種はそんなに変わらずですか?
古川)あまり目新しいのは出てこなくて、流行っている業界の、いわゆるバリエーションが少しずつ出ている。たとえば僕なんかはパーソナルトレーニングジムというのをやってるんですけども、ライザップが大当たりをして引き続き流行っているんで、じゃあ、そのパーツをこういうふうにアレンジしたらさらにいいんじゃないかという仮説のもとに、バリエーション系がばらばらと出てくるであるとか。
伊藤)なるほど。「2.0」ですね。
古川)まったくニュービジネスというのはあんまり来ていないように思います。
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古川)多くの本部について言えることですが、加盟候補者がある程度わかっているなと思えば向こうもまともなことを言うし。加盟候補者がわかってないなというところを出すと、良いことばっかり言ってクロージングに来る傾向にありますね。
伊藤)足元見てくるということですね。
古川)これはもう必ずあるんだと思います。加盟開発部隊からすると、クロージングしてなんぼなので、ウソを言うとは言い切れないんだけども都合のいいことは2倍に言って、都合の悪いことはだまると。
この作戦で来るので、知らないとおそらくいいところばっかり聞いて、やる気になってしまうという人たちは多いのではないかなと思いますね。
伊藤)僕からするとあんまり理解できないんですけど、ふつうにそんなのわかりますよねと思っちゃって。そういう、デューデリジェンスだったりとかって、極めてふつうのビジネス感覚を持ってる人間からすると、もう明らかにわかると。
または、質問をしていって納得しない限り進まないわけですよ、ふつうは。でも進んでいくじゃないですか。これって、なぜなんですか?
古川)フランチャイズ本部を探すときに気をつけなければいけない第一のポイントとして、ウソを言う人たちが本部には意外といるという点があげられます。デューデリジェンスを進めていっても、ウソを言う。
ある本部の説明会に出た時に、大きな本部なんですが、1年に撤退するオーナーは3%以下ですとか言うわけです。で、僕は何人かそこのオーナーだった人を知っていて、実情が見えていたりすると。
ただ、目の前に座っている人が堂々とウソを言っているときに「それはあなたウソでしょう」ということはやっぱり非常に言いづらいんですね。
ある程度デューデリジェンスの能力に長けていれば、横に聞くとか、業界に詳しい人に聞くとか、あとは実際のオーナーに聞くっていうようなことをすることによって、ウソをたとえ本部が言っていてもそれは気づくんだけれども。
そこまでできない人は実際にデューデリジェンスを何回しても、なかなか見えないということはあるのかなぁと。
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