長崎県の起業・独立、IUJターン支援のまとめ

ポイント
  1. 長崎県の気候、観光・地域資源、交通情報
  2. 長崎県の主要産業、有名企業
  3. 長崎県で起業するために役立つ情報

目次 [非表示]

長崎県の概要

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長崎県は九州の最西南部に位置し、面積4132㎢の肥沃な土地に、人口136万7000人が暮らしています。有明海を介して福岡県、熊本県と接し、南は長崎半島が天草灘と接します。県内は平坦地が少なく、県内全域に山や丘があり「丘のまち」としても知られます。

海岸部は半島や岬などが複雑に入り組んだ形をしており、海外線の長さは北海道に次いで2番目です。島の数は全国1位の971島を有しており、五島列島や壱岐島、対馬など観光地としても人気です。長崎は古くからヨーロッパなどの外国と交易が行われてきた歴史から、現在でも街並みには異国情緒が漂います。2018年6月には、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録され、世界中からさらに注目を集めています。
    

長崎県の気候

長崎県の平均気温は18.1度で、対馬海流の影響から全般に温暖な気候です。夏季の最高気温は最大で34度ほどまで上昇する一方、最低気温は-3度ほどまで冷え込むこともあります。九州には暖かいイメージがありますが、長崎県の気候は主に北部側と有明海側と対馬川に分けられ、それぞれに特色があります。

北部側は季節風の影響で日本海側の気候に近く、有明海側は昼夜の寒暖差が大きいため、他の地域に比べて夏は非常に暑くなります。
また、冬の冷え込みも著しいです。対して、対馬は暖流の対馬海流が流れている影響で、年間を通して雨量が多いです。長崎県を代表する気象現象には「あびき」と呼ばれる副振動によって30〜40分周期で海面が上下に振動する現象があります。

長崎県の観光・地域資源

長崎県は江戸時代の鎖国の中、唯一出島での貿易を許されていた背景から、キリシタンの影響を受けた建造物や、中国の文化が反映された行事など、観光地としてのみどころが盛りだくさんです。
主な地域資源は、中国の春節から派生した「ランタンフェスティバル」です。

赤い中国提灯1万5000個が、長崎市の中華街や主要スポットをライトアップします。毎年約100万人の観光客が足を運ぶ一大イベントです。
「雲仙温泉」はキリシタンの迫害の舞台にもなった場所で、強酸性の硫黄泉が有名です。「大浦天主堂」は、2018年にユネスコ世界遺産に登録された潜伏キリシタン関連12か所の中でも、最も重要なスポットです。鎖国が緩和されてきた頃、宣教師によって建てられた教会で、この教会によって隠れていたキリシタンが公に信仰を告白することが出来るようになった歴史的に重要な場所です。

原爆投下によって、壊滅的な被害を被りながらも、一部残った100年前のステンドグラスは見とれてしまうほどの美しさが人気です。


外国人観光客消費単価は1万8680円で、全国平均の2万4716円よりも約6000円ほど低いですが、平成29年長崎県観光統計によると、延べ宿泊者数は前年比を4万人上回りました。熊本地震の影響から一時は観光客の足が遠のきましたが、対馬を中心に過去最高の入り込みを記録しています。今後、世界文化遺産への登録によって、さらに観光客が世界各地から増えることが見込まれます。

長崎県の交通

長崎県へのアクセスは、東京や名古屋、大阪などの主要都市からは飛行機を使うのが一般的です。
東京ー長崎間は約2時間、大阪ー長崎間は約1時間15分、名古屋ー長崎間は約1時間25分です。空の玄関口は長崎空港で、その他神戸・沖縄便も就航しています。鉄道だと、福岡からJR九州の特急かもめで約2時間、佐賀からは約1時間20分です。市内は、市街地を網羅している路面電車やバスの設備が整っています。

長崎県の主要産業

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平成27年度長崎県県民経済計算によると、県内総生産(名目)は4兆3822億円、 県内総生産(実質)は4兆2362億円でした。製造業のうち電子部品・デバイスが好調で、前年比52.6%増加しました。長崎県では第3次産業が構成比73.1%で最も大きく、続いて第2次産業が23.1%、第一次産業が2.9%と続きます。


製造業は、日本で初めて艦船修理工場が設立された背景もあり、県の経常利益上位3社が大島造船所を代表とする造船業です。また、造船業に関連した多くの中小企業がプラント設備や汎用機械の製造を行っており、ボイラー原動力製造においては全国平均に対しておよそ28倍の生産量を誇ります。恵まれた五島列島や諫早湾など海洋資源を生かした漁業が盛んで、海面漁獲量は北海道についで全国2位です。

特にアジの漁獲量は、全国1位であると同時にブランド化に成功しており、今後も安定した成長が見込めそうです。農業では、ビワの生産量は全国の3割以上を占めて1位、じゃがいもの生産量は長崎が栽培に適した気候ということもあり、全国2位となっています。

長崎県の有名企業・老舗企業

県内の大企業は49社あり、国内3位の生産規模を有する「株式会社大島造船所」、名村造船所の完全子会社で、船舶、艦艇の建造など行う「佐世保重工業株式会社」、高田社長でおなじみの通信販売会社「株式会社ジャパネットホールディングス」などです。
老舗企業は325社あり、1624年創業の「カステラ本家福砂屋」、1502年創業で長崎で最も古い「平戸蔦屋」1877年創業の地方銀行「十八銀行」などです。 

長崎県の起業・独立、起業支援情報

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長崎県の起業家は1万1700人で、全国平均の3万668人を大きく下回っていますが、県内では起業家創出に向けた様々な取り組みが行われています。起業・創業支援の柱は、「創業しやすい環境づくり」で、各分野の支援機関と協力しながら、地域の産業を担う若者を育てます。


例えば「長崎県ビジネスプランコンテスト」は、平成24年から続くビジネスプランコンテストで、実現可能性の高いプランを発掘することで創業を促進する狙いがあります。長崎ビジネス支援プラザは、起業の一歩を応援する育成施設として長崎市に開業されており、創業を予定している人や、創業から5年以内の人を対象にしています。

その他、創業相談窓口の設置や資金支援など、起業を目指す人たちを支える支援が充実しています。
また、長崎県産業振興財団では、ビジネスプランがある人に対して「NAGASAKI起業家大学」セミナーも開催しいています。

起業に関する詳しい情報は、長崎県公式HPの新企業の創出・支援ページや、長崎県産業振興財団のHPでご確認ください。

 

長崎県のIUJターンなどの移住に関するサポート

長崎県では、移住を検討している人に向けて「ながさき移住倶楽部」というサイトを立ち上げ、県外の方に移住に役立つ情報やサービスなどを提供しています。また、ながさき移住サポートセンターという相談窓口を、長崎県庁内と東京都のふるさと回帰センター内に設置しています。それぞれのニーズにあった移住相談に対応出来る環境が整っています。詳しくはながさき移住倶楽部のHPをご確認ください。

長崎県の企業誘致に関する情報

長崎県は、東京などの三大都市と比べ、賃料が1㎡あたり約8倍安く、固定費用を大きく抑えることが出来ます。高速道路網も発達しており、主たる工業団地から最寄りのインターチェンジまでの所有時間は、最短3分から最長30分となっています。アクセスはもちろん、輸送費の軽減も見込めます。また日本の最西端に位置していること立地条件もあり、中国・韓国を始め、東南アジアなどへの拠点としても好条件が揃っています。その他助成金情報など、詳しい情報は長崎県企業誘致制度をご確認ください。

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