静岡県の起業・独立、IUJターン支援のまとめ

ポイント
  1. 静岡県の気候、観光・地域資源、交通情報
  2. 静岡県の主要産業、有名企業
  3. 静岡県で起業するために役立つ情報

目次 [非表示]

静岡県の概要

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太平洋に面する静岡県には、面積77万7743㎢の自然豊かな土地に368万8000人が暮らしています。県のシンボルでもある富士山を始め、海や湖など多種多様な自然が広がります。県は東海地方に位置し、愛知・長野・山梨・神奈川の4県と面しています。
富士山など3000m級の山々がそびえる北部からは、天竜川や大井川が県土に流れ込み、遠州灘や駿河湾、相模灘などの海岸に注がれます。

県内は浜松市のある西部、県庁所在地である静岡市のある中部、沼津や伊豆のある東部の3つに分けられ、文化や方言にそれぞれ違いと特色があります。首都圏、近畿圏、中京圏からのアクセスが抜群で、田舎と都会のそれぞれ顔を併せ持つ静岡県。温暖で四季がはっきりとした静岡県は、観光や移住先としても根強い人気を誇っています。
    

静岡県の気候

静岡県の平均気温は17.6度です。海岸部は太平洋側気候に属し、年間を通して温暖でおだやかな気候に恵まれています。
内陸部は内陸性気候で、標高の高いところだと沿岸部と比べ4度ほどの温度差があります。

静岡県の観光・地域資源

静岡県は日本最高峰の富士山を有しており、県内の標高差は日本一です。
富士山麓は雨が多く、冬季には積雪もあります。一方で、平野部は降雪はほとんどなく、冬場でも温暖で過ごしやすい気候が特徴です。

気候特性を生かして、みかんやお茶も栽培され、特に静岡茶は日本一の出荷量です。海岸部には49の漁港があり、その多くは伊豆半島に位置します。サザエやキンメダイは東部、桜海老は中部、シラスやアサリは西部で水揚げされ、漁業も盛んに行われています。


地域資源は、5月上旬に浜松市で行われる「浜松まつり」
別名凧祭りとも呼ばれ、長男の誕生を祝い凧上げを始めたことをきっかけに広がり、毎年たくさんの大凧が空を彩ります。「修善寺温泉」は、伊豆半島にある最古の温泉で、湯処として知られる静岡県のなかでも随一の人気です。
桂川沿いの竹林の小径も風情情緒あふれるスポットとして多くの観光客が訪れています。熱海市にある「来宮神社」では、ご神木の大楠が国の天然指定記念物に選ばれており、来福・縁起の神として古くから信仰を集めています。この他にも、富士サファリパーク、御殿場プレミアム・アウトレット、浜松湖など子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる観光地が揃っています。


外国人観光客消費単価は1万7633円で、平均より消費額は低いものの、富士山の根強い人気もあり来日時の観光先として選ばれています。2009年に開港した富士山静岡空港には中国、韓国、台湾を中心としたアジア圏からの観光客が大半を占めます。静岡県観光躍進基本計画によると、今後は静岡県内で宿泊し、滞在日数を伸ばす機会をさらに増やすようインバウンド政策を進めていく予定です。

静岡県の交通

静岡県は、関東圏と近畿圏の中間地点に位置し、どちらへのアクセスもしやすいです。
東京へはJR東海道・山陽新幹線で約1時間、大阪へは約2時間、名古屋へは約1時間半です。日本3大都市へのアクセスは他に、高速バスや高速道路でも可能です。空の玄関口である富士山静岡空港は静岡市から約40分、浜松市から約50分の所にあり、国内線は北海道・島根県・福岡県・沖縄県間で路線があります。国際線は中国・韓国・台湾便が就航しています。

静岡県の主要産業

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静岡県では、東京や大阪、名古屋など三大都市に近く、交通網も発展していることから、多彩な産業が展開されています。その多様性は、「産業のデパート」「日本の縮図」とも呼ばれるほどです。平成27年の静岡県の県民経済計算によると、名目県内総生産は17兆2924億円で、実質県内総生産は16兆5968億円でした。第2次産業が占める割合が他県よりも高く、製造業は全体の4割を占めています。輸送用機械器具、ピアノ、茶系飲料などは全国トップシェアを誇ります。


農業の面では、穏やかな気候を生かし、農産物が生産されています。台地や傾斜地を利用した茶畑、みかん、温室メロンなど気象的特性を生かした品目が多く、これら以外には森林資源を生かした林業も発展しています。海産物はサクラエビやシラスなどの沿岸漁業のほか、沖合・遠洋漁業も行われており、焼津港の2017年水揚げ高は全国一位でした。

静岡県の有名企業・老舗企業

静岡県の大企業は、203社でLPガス事業などを展開する株式会社TOKAIを傘下に持つ「TOKAIホールディングス」、四輪車の国内生産数第3位の「スズキ株式会社」、楽器や自動車部品などの製造販売を手掛ける「ヤマハ株式会社」等です。創業100年を超える老舗企業は、全国平均の616社を大きく上、回る1085社で、創業元禄八年創業の「追分羊かん」、徳川家斎の時代に創業された茶商「竹茗堂」、日本最古の旅館として知られる「あさば」などがあります。

静岡県の起業・独立、起業支援情報

静岡県の起業家数は3万9000人で、全国平均の3万668人を上回っています
起業に関する情報は、ベンチャー支援総合情報に集約されています。
静岡県の主な企業支援は、公益財団法人静岡県産業振興財団による創業者成長支援事業です。創業間もない起業家に対して、資金調達や人材育成など、創業の問題解決のためのノウハウやアドバイスを先輩起業家との議論の中で得られる支援事業を展開しています。

多くの県では、これから起業する人のアイディアブラッシュアップを柱とする一方で、静岡県では既に創業した人に対する手厚い支援を提供しています。
融資・助成制度は、「開業パワーアップ支援資金」「成長産業分野支援資金」など各種揃っています。

また、静岡県には、創業を考えている人や創業間もない人を対象にした「インキュベートセンター」を用意しています。沼津、富士、浜松都田の3カ所にあり、事業所を格安で提供しています。ベンチャー支援総合情報公益財団法人静岡県産業振興財団のページでご確認ください。

静岡県のIUJターンなどの移住に関するサポート

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静岡県では、「移住・定住情報サイト ゆとりすと静岡」を開設して、移住者に対して情報を提供しています。
移住を考え始めた人に向け、移住までのステップや候補地の決め方、I・J・Uターンした移住者の声など、幅広い情報が集約されています。助成・支援制度に関する情報、移住イベントの最新情報も揃っています。詳しい情報はポータルサイトでご確認ください。

静岡県の企業誘致に関する情報

交通アクセスの良さを生かし、利便性の良さ、立地コストの低さを売りにした誘致活動を展開しています。3大マーケットをつなぐ位置にありながらも、様々なコストを押されることができ、またものづくり県として集積された技術も豊富にそろっている点は非常に魅力的です。設備投資の形態に合わせた融資制度も整っており、企業のニーズに合った設備を提供しています。詳しくは静岡県企業立地ガイドでご確認ください。

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