佐賀県の起業・独立、IUJターン支援のまとめ

ポイント
  1. 佐賀県の気候、観光・地域資源、交通情報
  2. 佐賀県の主要産業、有名企業
  3. 佐賀県で起業するために役立つ情報

目次 [非表示]

佐賀県の概要 

saga1

佐賀県は、九州北部に位置し、面積2441㎢の県土に人口は82万8000人が暮らしています。人口・面積は九州で最も少ないですが、豊かな自然資源や地域特性を生かした産業や農業が盛んです。東は福岡県、西に長崎県と接し、北は玄界灘、南は有明海に面しており、風光明媚な風景が広がります。

内陸部には標高1000m級の山々がそびえ、そこから嘉瀬川、六角川、松浦川が玄界灘や有明海に注いでいます。世界的に有名な有田焼きや、佐賀バルーンフェスティバルなど観光要素も豊富で、有明海や玄界灘で採れる新鮮な海の幸、ブランド牛として人気のある佐賀牛などのグルメも魅力です。
朝鮮半島まで約200kmの位置にあり、外交の窓口としての歴史があります。

弥生時代の吉野ヶ里遺跡、有田焼や伊万里焼など中国や韓国と関わりが深いことを示す名所や名産物もたくさんあります。佐賀平野や白石平野は低平平地で、農村部では見渡す限り田園風景が広がり、のんびりとした時間が流れます。一方で、九州最大の都市福岡県・博多へは、特急電車で約40分でアクセスでき、田舎すぎず都会過ぎないちょうどよさが移住者に人気です。

佐賀県の気候

佐賀県の平均気温は17.9度で、穏やかな気候が特徴です。県の真ん中の山地より北部は日本海側気候、南部は内陸性気候に区分されます。都市化の影響で佐賀市は県内の中でも気温が高いです。降水量は県内でも差があり、年間2500mm超える地域もありますが、北部や南部では降水量が少なく、年間で1800mmになっています。また、台風接近時には影響を受けることが多いため、降水量は夏場が多いです。冬場は最低気温が氷点下になることはありません。

佐賀県の観光・地域資源

地域資源は、 平成27年にユネスコ無形文化遺産にも「唐津くんち」。
唐津市の唐津神社の秋季例大祭で、鯛や獅子、龍など色とりどりの曳山が街を練り歩く豪華絢爛な祭りです。
日本三大美肌の湯に数えられる「嬉野温泉」は県南西部の嬉野市にあり、温泉を使った名物温泉湯どうふも人気です。「吉野ヶ里遺跡」は弥生時代の代表的な遺跡で、広大な敷地では貴重な歴史的資料を見ることができ、歴史好きのみならず多くの人で賑わっています。

佐賀県は他に、古くから陶磁器の里としても知られ、「唐津焼」「伊万里焼」「有田焼」など、中国や韓国から伝わった技術を生かし、全国トップレベルの生産量を誇ります。佐賀のグルメといえば佐賀牛や伊万里牛、呼子萬坊のいかしゅうまいを忘れてはいけません。

外国人観光客消費単価は1万3232円で、全国平均の2万7416円の半数以下です。平成28年佐賀県観光客動態調査によると、訪日外国人は、韓国が44.1%、中国人が20%、台湾人は13.4%でした。朝鮮半島や中華圏へのアクセスの良さもあり、主に韓国からの観光客が多いです。

現状では、近隣都市に比べ消費単価は低いですが、同調査で日帰り観光客は前年比967.1%という驚異的な結果も出ており、着実にリピーターを増やしていることが分かります。今後、佐賀県でしか体験できない観光資源を存分に生かした施策を県は構想しています。

佐賀県の交通

交通は、鉄道の場合は新幹線駅のあるJR新鳥栖駅を目指します。新大阪からは約2時間50分、名古屋からは約3時間45分、東京からは約5時間15分です。博多駅からは佐賀駅までが約37分、唐津駅まで約1時間20分です。空港は九州佐賀国際空港が有明海に接する佐賀市内にあり、国内線は東京(成田・羽田)、国際線は上海、ソウル、台北、釜山、大邱便が就航しています。

佐賀県の主要産業

saga2

平成27年の県民経済生産によると、県内総生産(名目)は2兆7556億円、県内総生産(実質)は2兆6744億円でした。構成比別に見ると、製造業は24.1%、不動産業が10.4%、保険衛生・社会事業が9.9%です。製造業が占める割合が大きいのが特徴で、食料品の構成比が最も大きいです。自動車関連産業や半導体も盛んです。近年では、鳥栖インターチェンジ周辺を拠点に交通結節機能を最大限活かした政策や構想が進められており、地域の産業の更なる発展に向け、新たな産業拠点の誕生に注目が集まっています。

稲作発祥の地としても知られる佐賀県は、古くから農業が盛んで、平成28年の耕地利用率が131%で全国1位でした。
ハウスみかんの収穫量は全国1位、二条大麦の作付け面積は全国シェア約3割です。現在ではイチゴの「さがほのか」などの生産も盛んです。水産業は、有明海の恵まれた環境で育つノリなど豊かな自然資源を生かした漁業が展開されています。

佐賀県の有名企業・老舗企業

県内の大企業は34社で、サロンパスでおなじみの「久光製薬株式会社」、ソフトウエアの研究・開発を行う「株式会社オプティム」、大正14年創業の配電制御機器メーカーの「株式会社戸上電機製作所」などです。

創業100年を超える老舗企業は324社で、1639年創業の製麺メーカー「伊之助製麺株式会社」、1875年創業の有田焼の名釜「株式会社香蘭社」、1639年創業で佐賀県民に愛される丸房露の元祖「鶴屋」などです。

佐賀県の起業・独立、起業支援情報

佐賀県の起業家数は6600人で、全国平均の3万668人を大きく下回ります。
一方、歴史に名を馳せた著名人の多くが、佐賀県から誕生しています。最も有名なのは、早稲田大学創設者で、内閣総理大臣を2度務めた大隈重信。現在の佐賀市水ヶ江に、佐賀藩士の長男として生まれ、激動の戦後を駆け抜けたのち、時代の礎を築きました。

その他に、ソフトバンクグループの創業者孫正義や、江崎グリコの創業者江崎利一、森永製菓の創業者森永太一郎も佐賀県出身です。現代で活躍する起業家も数多く輩出している佐賀県では、起業を目指す人をサポートするさまざまな取り組みが行われています。
「さがラボ・エバンジェリスト」とは、各分野の専門家が、起業を目指す人に対してビジネスプランのブラッシュアップや、疑問や質問に答えてくれる制度です。例えば、融資のプロである佐賀共栄銀行や、中小企業の支援を行う株式会社フォーバルカスタマーコミュニケーションセンターなどが、得意分野に特化してアドバイスをしてくれます。この他に、ビジネスプランコンテスト「さがラボチャレンジカップ」も開催しています。詳しい情報は、佐賀県の新事業・ベンチャー支援ページでご確認ください。

佐賀県のIUJターンなどの移住に関するサポート

saga3

佐賀県では、移住情報のポータルサイト「サガスマイル」を開設し、移住に興味のある人に向けた情報を発信しています。移住までのステップや先輩移住者の声、移住に関する相談会やイベントの最新情報など、移住を考え始めた人に役立つ情報が満載です。詳しい情報は「サガスマイル」でご確認ください。

佐賀県の企業誘致に関する情報

佐賀県では、恵まれた自然環境や交通アクセスの良さ、優秀な人材の供給を生かした企業誘致を行っています。
県内には7つの工業団地があり、多様な業種や業態に応じて選ぶことが可能です。全国でもトップクラスの優遇制度と誇るように、県と市町が連携して政策を進めており、企業のニーズにあった補助金を選ぶことが可能です。詳しい情報は、佐賀県企業立地ガイドでご確認ください。

関連記事