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突然ですが、起業家のみなさん。ご自身の“話し方”に自信がありますか?
プレゼンやセミナー講師など、普段からなにかと人前で話す機会が多い起業家。
その話し方や声は想像以上に重要で、その時の印象一つで仕事が決まらないこともあります。
しかし、聞き手側が受ける印象まで意識している起業家は少ないのではないでしょうか?
独特の癖や言葉の選び方、発声法や滑舌などの改善点は、自分ではなかなか気づくことができません。
今回は“話し方”のプロを講師にお迎えして、起業家に必要な“話し方”を学んでいきたいと思います!
教えていただく講師の方はこちら!
編集部・桃井
局アナ出身、フリーアナウンサーとしての活動のほか司会、ナレーション、ラジオ番組構成作家、テレビCMコピーライター、雑誌・ウエブのライターとしても経験を積む。「話す」「書く」「聞く」の3つの分野で並行して仕事を続けた、業界でも珍しいキャリアを持つ。
メディアでの経験を元に2006年から企業研修として技術者や営業、人事などを対象とした「プレゼン&スピーチトレーニング」をスタート。2008年から一般向け講座を開設。
長年の経験から、個々の課題に合わせた効率的な指導を行なっている。
体験していただくのはこの方!
編集部・桃井
明治大学商学部を卒業後、商社にて営業・プロジェクトマネージャーとして実務を経験。日本の老舗企業が減少していく現状を知り、それを食い止めるため起業。
自身でも会社を経営しながら地方を活性化させたいとの想いから、2019年6月より株式会社ウェイビーにジョイン。四国支社の責任者を任される。
レッスンスタート
まずはヒアリングを行い、鈴木さんがご自身で感じている悩みなどを確認していきます。
編集部・桃井
鈴木さんの自分で思う課題
・話がとっちらかってしまう
・ユーモアを交えて話ができるようになりたい
まずは事前にご準備いただいた1分半の自己紹介スピーチをしていただきました!
編集部・桃井
スピーチを聞いての一色さんのコメント
・滑舌も問題ない
・テンポが一定でメリハリがない
・文章の構成がわかりにくい部分が多い
・一本調子で何が伝えないのかいまいちわからない
まずは、スピーチ原稿をより伝わりやすい形に修正していただきました。
編集部・桃井
スピーチ原稿を作るときのポイント
①原稿を書くときは声に出して読みながら書くこと
実際に書いた文章を声にだして読んでみると読みにくいことが多いものです。声に出して文章を書くことで読みやすいテンポのスピーチ原稿を書くことができます。
②文章を長くしすぎない
読みやすい一文の文字数はだいたい60〜100文字程度です。あまりに長い文章は読みにくく聞き手にも伝わりにくいので要注意です。
③耳から聞いてわかりにくい言葉は使わない
文章を書いていると難しい言葉や、聞き取りにくい言葉がよく出てきます。
耳で聞いて理解しにくい言葉は極力使わないようにしましょう!
④言いにくい言葉は言いやすい言葉に置き換える
文末に使いがちな、「〜させていただきます」は滑舌的に言いにくいので「〜いたします」など言いやすい言葉に変換した方が良いでしょう。わざわざ言いにくい言葉を話す必要はありません。
⑤聞き手の視点になって考える
自分が言いたいことをただ話すのではなく、聞き手が何を聞きたいのかを明確にスピーチを組み立てましょう。聞き手がキャッチしてくれない話は「独り言」にしかなりません。
また、時間帯・年齢層・聞き手の人数などによっても話すべき内容は変わっていきます。そこを整理することが重要です。
⑥スピーチの中に事例を入れる
なぜ自分がこの話をできるのか。事例を入れてわかりやすく伝えることが重要です。固有名詞や数字を入れると同じイメージを共有しやすいので取り入れましょう。聞き手が場面を想像しやすいように工夫しましょう。
左が修正前の原稿、右が修正後の原稿。
読みやすいように行間を開けるなど工夫されています。
編集部・桃井
伝え方のポイント
①重要な『キーワード』を明確に伝える
聞き手は耳から入ってくるスピーチの情報を全て記憶にとどめておくことはできません。
多くの人は耳に残った『キーワード』でスピーチを記憶しています。話の中で印象つけたいキーワードを相手に伝えることを心がけましょう。
テンポを変えたり(緩急をつけたり)、声に高低を付けることで、声に表情がつきます。キーワードはゆっくり丁寧に、少し高めの音で話すことでスピーチの中にメリハリが生まれます。
大小→キーワードは大きな声で明瞭に(あえて小声にするテクニックもあります)
緩急→キーワードはゆっくり丁寧に
②『間』の取り方
間を使わずに話しているとメリハリがなく印象が薄いスピーチになってしまいます。自分では長く感じるくらいの間を取るイメージで聞き手にはちょうどいい間になります。
5秒の間→問いかけの間~自分は長く感じても聞き手は長く感じない
7秒の間→話し始めの間~聞き手の準備が出来たのを見てから話す
③自分が思っている以上に演じる
日本人は外国人と違って、演じることが苦手です。自分でやっているつもりでも見ている方はそれほど表現が大きくなっているとは感じません。日頃の20%アップくらい、やり過ぎかもしれないというくらいが実はちょうどいいのです。
④アイコンタクトを有効に使う
せっかくのスピーチも原稿にかじりついていては魅力的なものになりません。原稿を全て把握する必要はありませんが、要所要所でアイコンタクトを取ることを心がけましょう。
特に文章の語尾などはしっかりとアイコンタクトを取ることができるタイミングです。また、聞き手に問いかける箇所は効果的にアイコンタクトを使いましょう。
以上のコツを意識して、練習していただきました!
編集部・桃井
一色さんの合図に合わせて効果的に間を取る練習。
間をとるのはなかなか難しいようです…
1時間のレッスンを終えた鈴木さんの動画がこちら↓
編集部・桃井
初めのスピーチに比べ自信を感じます。また、スピーチの内容もスッキリし何を伝えたいのかキーワードが頭に入ってくるようになりました。
たった1時間のレッスンでここまでの変化!これはすごいです!!
編集部・桃井
1時間のレッスンを終えての鈴木さんの感想
独立してから半年余りが経ちますが、会社員として仕事をしていた時とは違い、人前で話す機会が少しずつ増えてきました。
しかし、なかなか印象的なプレゼンをすることは出来ず…なにが問題なのかもよくわかっていなかったんです。
今回1時間の講座を受けさせていただいて「間の取り方」「抑揚の付け方」「説得力が増す目線の動かし方」など、具体的にどうすればいいのか学ぶことができました。
講座後のスピーチでは自分でもハッキリわかるほど説得力が増したと感じています!
話し方によって損することが無いよう、これから人前に立つことが多くなりそうな方はマストで受講したほうが良いと思います!
講師からのコメント
今回お伝えしたポイントをおさえれば話し方は変わります。
また、自分がどのような話し方をしているのか理解することもスピーチ上手になる秘訣です。そのためには自分のスピーチを録音をすることも大切です!!
あとは、話す会場・聞き手の層・話の内容などに合わせてテンポや間、メリハリなどのテクニックを上手に使い分けるとTPOにあったスピーチを行うことができますよ!
プレゼンやセミナーを控えているみなさんもぜひ実践してみてください!
編集部・桃井