成果を出す人はPDCAサイクルの「累積回転数」を大切にしている

ポイント
  1. PDCAサイクルで最も大切なことは累積回転数
  2. 失敗の定義を変えることでPDCAサイクルがどんどん回る
  3. 目的が変わると行動が変わる

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PDCAサイクルを高速で回しましょうという話が良く出てきます。
PDCAを高速で回すことはもちろん大切なのですが、少し別の見方で考えてみると、
1人のビジネスマンとしてのPDCAサイクル累積回転数を高め続けることが、結果、仕事のできる人、成果を生み出す人になるということです。

ここでは、PDCAサイクルの累積回転数の重要性についてご紹介します。

何故、PDCAの累積回転数を重視するべきなのか

そもそも1番大きい単位での目標を、自分の成長と置くことができると、
日常起きることというのは、どんなことであっても、自分を成長させることですので、起きたことの成功、失敗などの評価を変えることに繋げることができます。

そのため、自分の成長を最も大切な目標と考えるようにしてください。

目的を自分の成長を目的と置いた場合に、
日々一番重要になる目標として、PDCAサイクルの累積回転数となります。

これは何をする場合のPDCAサイクルであっても累積となります。
全てにおけるPDCAサイクル全般を言っています。

とにかくあなた自身の生きている中、全体のPDCAサイクルの回転数が増えれば増えるほど、新しくPDCAサイクルを回すときのあなたのPDCAサイクルの精度というのはどんどん研ぎ澄まされていくわけです。

 

PDCAサイクルをたくさん回す=行動が増える

また、目標がPDCAサイクルの回転の数ということになると、PDCAサイクルをとにかく回すことが正しいこととなりますので、まずやってみるという気持ちが前向きに生まれます。目的が変わることで、失敗の意味合いが大きく変わるわけです。失敗はPDCAサイクルの回転数が上がらないことになります。

このように失敗の意味合いをマインドセット領域で書き換えることができると、今まで行動することを後回しにしていた人の取る行動が全く変わります。行動しないことが明確に失敗になるからです。行動をして実際にできたかどうかでなく、できても、できなくてもPDCAサイクルを回すこと、その回転数が成功、失敗なわけです。

細かく何に対してPDCAサイクルを何回、回したということをカウントしてもよいでしょうし、しなくてもよいです。なぜならば、PDCAサイクルの累積回転数がとにかく大事で、あなたの成長自体が何よりも大切だということがわかっていれば、今この瞬間のまずやってみるが強化され、失敗の定義が変わることが大切だからです。

人生を通じて自分の成長を全てに勝る目的にできれば、あなたはいつもチャレンジャーになれます。

 

できていないこと=成長のチャンスとなる

1つのことを失敗しないでうまくやるという目標設定になってしまうと、いかに失敗しないで1回でうまくやるか?という発想になってしまいます。結果としてまずやってみるができず、机上であまり生産的でない時間を過ごす結果になってしまい、あなた自身の成長に全然繋がらないということが多々あります。

この瞬間、瞬間での目標はあくまでもあなたの成長という一番大きな目的に対しての手段です。当たり前にこの瞬間、瞬間の目標を目的化してしまいがちなのですが、自分の成長が全てということを常に意識して、そのように思えてくると、今、目の前のことの捉え方が劇的に変わってきます。目の前のことをどうしてもうまくできないといけないと思っていたものが、今の自分では力不足かも、もっとPDCAサイクルを回そう、チャレンジしようと、チャレンジして失敗してもそれが成長に確実に繋がるわけなので、それが一番よいではないかと。

自分の成長を目的に置けると、今できていないことが悪い意味でなく仕方ないことだと思うようになれます。これはまだまだ成長するチャンスがあるということです。今の自分には少し難しいかもしれないと客観的に捉えることができると、どうやったらできるのかと少し客観的に問題を捉えることができるようになります。余裕が全くなく問題に直面している場合と、少し余裕がある形で問題に直面しているのとでは問題解決方法に大きな差が生まれます。

 

素直になり、人に教えを請うことができるようになる

また、目的を変えることができればプライドや固執することが変わります。
成果が出ない人はプライドが高く、知らないことやミスを認めようとしません。
自分の弱みをさらすようなことはしませんし、周りから教わろうとしません。
PDCAサイクルの累積回転数にこだわることができると、失敗の定義が変わっているので、どんどん素直になりますし、全ての人に教えを請うことが当たり前に自然にできるようになります。知ったかぶるようなこともなくなります。なぜならば、普通に考えて教わったり、素直になったほうが成長することに気づいていくからです。このような状態になることが圧倒的に成果を生み出し続けるために、また、これからの時代においての新しいマインドセットなわけです。


 

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。