起業のアイディア生み出そう!TRIZ法の正しい使い方!

ポイント
  1. TRIZ法とは?
  2. TRIZ法はどんな時に使う?
  3. TRIZ法の使い方

目次 [非表示]

会社の会議での難しい問題解決の課題、どこから手をつければよいか分からず、時間だけが過ぎていく。。なかなかアイディアがでなくて、何も進まない。。

そんな経験をしたことは、だれしも一度はあるのではないでしょうか?今回ご紹介するのは、難しい問題解決の課題に対しても、とりあえずどんどんアイディアが出せていくような「TRIZ法」をご紹介致します。

TRIZ法とは

TRIZ(トゥーリーズ)法は、ロシアのアルトシュラーによって開発された発想法です。ロシアで作られたものが、欧米にも広まり、近年ではアジアでの認知度も上がってきました。

膨大な量の特許のデータを分析、整理し、そこから得た法則を元にパターン化したものです。特許の中に繰り返し現れる問題解決の構造を「技術的ブレークスルーの40パターン」にまとめ、その40パターンは「発明原理」と名付けられています。

TRIZ法はどんな時に使う?

相当解決が難しい問題、少しの時間では何もアイディアが浮かばないだろう。。。というときにこの方法はおすすめです。TRIZ法を作った人々が分析した特許数は非常に膨大でしたが、その99%が40のパターンで表現できたと言われています。なので、何かしらの解決策・アイディアが欲しいときに有効な手段といえるでしょう。

TRIZ法の使い方

テーマを決めて、そのテーマを下記のチェックリストに照らし合わせてアイデアを発想していきます。TRIZ法を使うときのポイントとしては、1項目あたり5秒くらい考えて、何も浮かばなければパスしてどんどん進んでいくことです。40項目のうち、これはいけるかな?と思い付く項目を4~5チェックをつけてアイディアを出すというのが、良いでしょう。

1~40 の項目をカードなどにすると、よりやりやすくなるかもしれません。基本手順をまとめると

  1. 短時間で40の指示リストを次々見ていく
  2. 質問を5秒見て、ダメならすぐパス。関係しそうならチェック。どちらの場合もすぐ次へ
  3. チェックした項目で、アイデアを出す

1周してから、2周目・3周目としてみたり、会議でかるた形式でやるなどすると、意外なアイディアが出たり、1周目よりもスムーズに発案する事も可能です。以下、40原理を紹介しておきます。

40の発想原理とは

1.分割原理:分けて考えたらどうか。

2.分離原理:離して考えてはどうか。

3.局所性質原理:一部を変えてみたらどうか。

4.非対称原理:バランスを崩してみたらどうなるか。

5.組み合わせ原理:2つ以上組み合わせるとどうなるか。

6.汎用性原理:他でも使えるようにしたらどうなるか。

7.入れ子原理:内部に入れ込むとどうなるか。

8.つりあい原理:バランスをとるとどうなるか。

9.先取り反作用原理:先に反動をつけたらどうなるか。

11.事前保護原理:重要なところに保護を施したらどうか。

12.等ポテンシャル原理:同じ高さを利用した場合、どうなるか。

13.逆発想原理:逆にしたらどうか?

14.曲面原理:回転の仕組みを作りだしたらどうなるか。

15.ダイナミック性原理:環境に合わせたらどうか?

16.アバウト原理:大きな視点から大体で考えるとどうか。

17.他次元移行原理:活用法を垂直にしたらどうなるか。

18.機械的振動原理:振動を加えるとどうなるか。

19.周期的作用原理:反復の仕組みを取り入れるとどうなるか。

20.連続性原理:いい状態を続けさせるとどうなるか。

21.高速実行原理:短時間で終わらせるとどうなるか。

22.災い転じて福となす原理:マイナス部分を良いように使ってみたらどうなるか。

23.フィードバック原理:基準に戻して考えるとどうなるか。

24.仲介原理:何かを仲介させるとどうなるか。

25.セルフサービス原理:自動で行う仕組みを取り入れるとどうなるか。

26.代替原理:同じものを作るとどうなるか。

27.高価な長寿命より安価な短寿命原理:すぐに壊れるものでも安い物を大量に使ったらどうなるか。

28.機械的システム代替原理:触らずに動かすとどうなるか。

29.流体利用原理:液体を使用すればどうなるか。

30.薄膜利用原理:薄い膜を利用したらどうなるか。

31.多孔質利用原理:隙間をたくさん作ったらどうなるか。

32.変色利用原理:色を変えたらどうか。

33.均質性原理:質を同じものにしたらどうなるか。

34.排除/再生原理:出たものを取り除くか、出たものを利用したらどうなるか。

35.パラメータ原理:温度や、柔軟性、条件を変えたらどうなるか。

36.相変化原理:形を変えたらどうなるか。(固体・液体・気体)

37.熱膨張原理:熱で膨らませたらどうなるか。

38.高濃度酸素利用原理:濃度を濃くしたらどうなるか。

39.不活性雰囲気利用原理:反応しにくい物を間に入れるとどうなるか。

40.複合材料原理:質の違うもの同士を組み合わせるとどうなるか。

例えば、「いくら座っても疲れないイス」について何かアイディアが欲しいとすると、浮かばない項目は、どんどんパスしていいので、

8.つりあい原理: バランスをとるとどうなるか。

➡ 体のゆがみを調整してくれる。体の軸を真ん中に持ってきてくれる。いいな。

9.先取り反作用原理: 先に反動をつけたらどうなるか。

➡乗った時、心地のいい反動来たらいいかも。

18.機械的振動原理:振動を加えるとどうなるか。

➡時々マッサージしてくれたり、いい振動あればいいな。

25.セルフサービス原理:自動で行う仕組みを取り入れるとどうなるか。

➡自動で、身長調整してくれたらいいかも。

32.変色利用原理:色を変えたらどうか。

➡気分や、やる作業によって、適切な色になったら面白い。

と4~6個くらい思い付いたら、「あ、これとこれを組み合わせるといいかも」と関連付けてアイディアが出てくれば、OK。この場合だったら、自動で体のゆがみを調整してくれて、気分によって色が変わるイス。なんて、一つのアイディアとして発案することが出来ます。

まとめ

いかがだったでしょうか。これはかなり手ごわいな、どこから手を付けて行けばいいか分からない、そんな時にぜひTRIZ法を試してみてはいかがでしょうか?

じっくり時間をかけて創造作業を行いたくても、やることが山積みで多忙な時に、効率よく解決案の発案を促したいあなた。膨大な数の問題のうち、99%はこの40の法則に含まれているわけですから、なにか突破口が開けるかもしれませんよ。

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