地方起業のメリット・デメリット・おススメの起業業種のまとめ

ポイント
  1. 同条件で27万円も安い!?地方で起業する3大メリット
  2. 地方起業で言われる2大デメリットに喝を入れる
  3. 地方で起業することができる業種を大公開!

目次 [非表示]

2.地方はビジネスにおける市場が小さいのでは?

地方は人口が小さく、市場が確保できない。地方ではビジネスが成り立たない?本当にそうでしょうか?答えは地方でやるのには適したビジネスを行えば、十分に成り立ちます。

まず、商品を地元で販売することを考えてみましょう。お店を出したとしても、人がいないし、その人たちも散らばって住んでいるので集客が大変です。また、高齢化により購
買力が落ちているので売り上げは伸びないでしょう。お店を出すにはかなり厳しい環境です。何も考えずにお店を出すのは自殺行為と言わざるを得ません。

では、どんなビジネスが適切なのでしょうか?
地方でビジネスを展開するメリットとして、賃貸料・土地代・人件費が安さ、環境の良さ、地元の名産品の存在があげられます。

これらをそれぞれ生かしてみましょう。

①賃貸料・土地代・人件費が安さを生かす

たとえばインターネットの小売店で広大な倉庫や多数の在庫を抱えている場合はどうでしょうか?東京でオフィスや倉庫を構える場合はかなりのコストが必要になります。

例えば、東京で30平米の倉庫を借りるのに月6.5万円

品出しのために1人雇うために
東京の最低賃金 932円8時間×3日間×4週間=約9万円

つまり1か月のコストとして15万円、最低はかかることになります。
しかし、地方では空き家を市町村がタダ同然の賃料で貸してくれる場合もありますし、品出しや棚卸の際は地元の安価な労働力を活用できるでしょう。

もし、倉庫代がタダであれば、
人件費716円×8時間×3日×4週間=約7万円

コストは半分以下!これはネット通販を行う企業にとっては大きな違いです!

このように地方でのコストは小さいので物流さえ整っていれば地方に倉庫を構えるのはありですね!実際にネット通販で商品を頼んだ時に地方から送られてきた経験がある読者もいらっしゃるのではないでしょうか?

②環境の良さ、地元の名産品を生かす

地方が各々持っているのが地域ならではの伝統工芸品や食品です。最近はやっているのがアンテナショップです。東京にも各都道府県のアンテナショップがあり、アンテナショップの中には移住や地方での起業を相談する窓口が設けられている場合もあります。

地元の良さを生かしているのが西粟倉村です。

岡山県の最北東端、兵庫県・鳥取県と境を接する山間にあるこの村。面積の約95%を山林が占める、人口1,500人ほどの小さな村です。この村が生かしているのが山林の「木」です。
この村では、エコツーリズム、エネルギー活用を行って村の自然を生かしています。具体的には、とある旅行代理店が五感を大事にしたただの買い物では終わらない自然体験ツアーを実施しています。企画したのが家族向けのツアー。都会では経験できないことを、西粟倉村がどれだけ体験のお手伝いできたかがヒットの要因となったようです。

いかがだったでしょうか?デメリットが多いように思える地方起業ですが、下調べを行って最適な場所とビジネスを選べば成功への糸口は見えてくるようです。ぜひ地方で起業を行ってビジネスの成功を掴んでください。

地方で起業することができる業種を大公開!

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地方で起業するのは難しいのでしょうか?答えはNO!しっかりと地方起業のメリットとデメリットをおさえ、デメリットが発生しないような業種を選べば、東京よりもかなりよい資金的、税制的なサポートがある状態で起業できます!以下、二つの業種を上げてそれぞれの業種で起業するメリットを上げます!

1.地方での起業IT編

IT企業といえばやはり本場はアメリカですよね!アメリカの世界的に有名なITベンチャーは田舎で生まれたものが少なくありません。例えば、マイクロソフト。マイクロソフトの本社はシアトルの東にある人口6万人ほどの小さな町、レドモンドにあります。マイクロソフト本社はマイクロソフトキャンパスというくらい広大な敷地を有しています。このようにマイクロソフトが郊外に立地する理由はなんでしょうか?それは、諸経費をおさえられること。地方は賃金水準や土地代、賃貸料が安いです。起業してすぐはオフィス維持などにお金をかけることなく、とにかく諸経費を抑えて事業を軌道に乗せなければいけません。

ITはインターネット環境さえあれば、地方でも起業が可能な職種です。自然あふれる場所で新鮮な空気を吸えば、開発の新たなアイデアが生れるかもしれません。

グーグルもマイクロソフトもアップルもガレージや小さな倉庫でスタートしました。日本の地方にもそのような物件は数多くあり、賃貸料・人件費で浮いたお金は事業を拡大させるための商品開発、集客、販売方法などの勉強費や委託費、新たな人材を雇う費用に充てられるというわけです。
過疎対策のためにITベンチャーを誘致している企業もあります。徳島県神山町、この地域は山間地域であり、近くの町に出るためには一時間に一本のバスに乗らなくてはなりません。しかし、この地域には全域、光ファイバー網が整備されており、ITベンチャー9社がサテライトオフィスを開業しています。

あるITベンチャーのオフィスは空き家だった一軒家、諸経費はすべて含めて1か月10万円以下であるということです。IT企業の進出は現地での雇用を生みました。コールセンターを開設した企業は現地で5名スタッフを採用しました。現地の若者は地元を去ることなく、就職することができました。このように地方で、IT起業することは会社のコストを抑えられるだけでなく、社会貢献の手段としても有効です。

また、地方での起業の場合には、ネットをいかに活用するのか?という意味で、いわゆる副業に近いマネタイズの方法というものも参考になると思います。

2.地方での起業地元の産業を生かす編

地域の特産品や伝統工芸品を生かす方法はどうでしょうか? 東京には最近、各都道府県のアンテナショップが出店しています。ご当地ブランドの商品を販売し地方の観光PRを行っています。地域限定商品は人気が出やすく、成功を収めた事例が多いです。地方の特色を生かした商品やサービスはブランディングがしやすく各地方自治体も力を入れています。

たとえば、今回は宮崎県の完熟マンゴー「太陽のタマゴ」を紹介します。最上級のものなら1個1万円は下らない高級果物ですが、ギフトを中心に大ヒットして今や人気や知名度も高いです。百貨店などで見かけた方も多いのではないのでしょうか?

太陽のたまごは宮崎県が主体となって開発したマンゴー、ですがそのブランディングの方法が目を見張ります。最初から県外に売り込むのではなく、宮崎県内で集中的に販売を行い、県民への認知度を高めました。次第に、県内の人が県外の人へのギフトとして活用するようになり、大きな販路が確立されました。まず、地元に広めることが重要であったといえます。また、県民が主体となってブランディングに取り組んだことが成功の鍵であったようです。

このような、地域特産品を生かす取り組みが広がっています。島根県海土町では、U・Iターン者による地域活性化を目的として地元資源の再発見・ブランド化、そして、教育環境の向上が目指されました。具体的には、岩ガキ・ナマコ・隠岐牛など地元産物のブランド化や冷凍技術を活用した白いかや岩ガキ等の加工販売・販路拡大などに対する取り組み、そして、高校の魅力化プロジェクトに取り組むことで島外からの生徒の積極的な呼び込むや公営塾の設置等による教育の質の向上を行う取り組みを行ったことです。このような取り組みは行政主導で行っているがU・Iターンで起業した人々も参加しており、彼らは特産品の販売を自らの会社で行っています。

以上述べてきたように、地方で特産品を販売する際は行政からのバックアップだけではなく、地元の人々からも多くの支援を受けることができるというメリットがあります。

いかがだったでしょうか? 日本の地方には場所によって大きな特色があり、その特色を生かした起業が可能です。起業してどういうビジネスをすればいいかわからないということは地方でビジネスする場合はほぼないといえます。地方の良さを見つけてそれを生かすか、ブランディングする。これが地方で起業するときの鉄則なのかもしれません。あなたの故郷やよく行く地方の特長を想像見てください。そこにビジネスのヒントが眠っているはずです。

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