起業の失敗、「意外に多い!人事の失敗」
- 人事の失敗ってなんでしょうか?
- 採用の失敗、やっぱり学歴や職歴を最重視ですか?
- 評価の失敗、平等の意味を誤解している!
「ヒト・モノ・カネ」というフレーズがあります。事業を行う上で必要な3要素を表したものですが、中でも「ヒト」が最も重要だと考える社長は多いのではないでしょうか。ということは「ヒト」の失敗、言い換えると、人事の失敗は取り返しがつかないのかもしれないのです。
「人事の失敗」と聞いて、何か抽象的なイメージを持つ方もいると思います。そもそも人事の失敗とはなんでしょうか?
会社における人事の役割・機能とは、大きく分けて3つあります。
つまり、人事の失敗とは「採用の失敗」、「育成の失敗」、「評価の失敗」ということになるのです。
例えば、起業当初は起業家自身がプレーイング・マネージャーとして孤軍奮闘しているケースが多いと思います。しかし、会社が成長期に入ると「人手」が必要となるのです。正社員なのか、アルバイトなのか、あるいはフリーランスへの業務委託なのかは分かりませんが、自分自身では対応しきれず、誰かの手を借りなければならない事態になるものです。
このように誰かの手を借りた段階で「人事」が始まっており、そこに「失敗」が潜んでいることになるのです。
プロ野球には「ドラフト制度」というものがあります。プロのスカウトが見極めた将来有望な選手を順番に指名する光景は、皆さんも目にしたことがあると思います。中には指名が重なりクジを引いて決めることもありますが、そのような華々しい経歴を持った選手が入団後あまり活躍できず、逆に下位指名の選手が大活躍することも珍しくありません。
本人の努力など、様々な理由はあると思いますが、それだけ将来の活躍を見極めることは難しいということです。これは、決してプロ野球という特別な世界だけでの話ではなく、会社においても言えることではないでしょうか?
日本では、採用において「何をやってきたか、何を知っているか」が非常に重要視される傾向があります。もう少し平たく言うと、「どこの大学を卒業したか、どんな資格を持っているか」ということです。先程のプロ野球の世界をはじめ特別な技術が求められる仕事では、とても大切な採用ポイントですが、決して「最重要」ではありません。
採用において最も重要なのは・・・?