うまい商売人が実践中のアドオンの事業モデルについて

ポイント
  1. 圧倒的な安価でサービスを提供し、市場をつかむ
  2. オプションとして利益を出す商品に!

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圧倒的な安価でサービスを提供し、市場をつかむ

簡単に言えば、アドオン=追加販売・提案のことです。多くのお客さんに共通するニーズを最少限切り出して、圧倒的な安価(他社比較しやすい商品やサービス)で展開することで、数を獲ることができます。

共通しているニーズ以外は、一般的にオプションの形にして、人それぞれの選択・カスタマイズとなるため、オプションの選択次第で値段は競合他社よりも高くなることもありえます。また共通の最小限の部分は安くても、オプションで結局は、他社のオプションがセットとなった1つの商品やサービスよりも高くなることもあります。

人々のニーズがめちゃめちゃに多様化しているようなマーケットの場合には、人によって必要・不必要の機能などが異なるので自然とこのような仕組みになっていくわけです。

人々のニーズが1つしかないものはアドオンになりません。人と共通部分は全然違うのがよいという場合には、アドオンの形にならないとニーズに応えられないというわけです。

例えば、旅行商品でホテルのランクはどうでもよいとか、自由時間は長めにほしいとか、昼飯はいらないとか、あそこのエリアにはいかなくてよいとかですね。LCCや旅行商品、格安携帯キャリアなどのサービスはアドオンの考え方をベースにしていますよね。

かつて美容室のアースも(今はどうか知りませんが)、カットのみ2千円ちょっとで、シャンプー500円、ダブルシャンプー1,000円ですというときがありました。これもまさにアドオンです。

500円健康診断などを展開する会社も同様ですね。500円で共通項目だけチェックができ、追加で調べたい部分などはオプションの形にして、サービス提供をするということです。500円なのでとても安く、やってみようと思う人もとても多くいるわけです。

オプションを利益を出す商品に

共通するニーズを切り出し安く売る部分については、フロント商品のようなイメージを持ってもらってもよいかもですね。オプションがバックエンド商品=利益を出す商品ということです。マクドナルドがハンバーガ-ーを59円で売っていたことがありますが、これもアドオンに近いかもです。

最近でいえば、妖怪ウォッチなどもそうかもしれないですし、野球ビジネス自体もそうかもですね。1つの共通の最低限の機能の商品やサービスがあって、様々なオプションで稼いでいますよね。

中核となる機能を格安で展開することで人が集まってきて、その人達に個々必要なものをオプションとして展開するわけです。相対的に圧倒的に低価格を実現しやすいため、集客が容易ですね。ポータルサイトでの比較や価格コムなどのような値段別に並ぶようなものでは圧倒的に力を発揮しそうです。

僕はアドオン系の商品は結局、最小限の切り出されたニーズ部分では足りないことがわかった場合には、結果として高くつくのでは?と思ってしまっている傾向があり、あまり使用しないこともあります。

最小限の機能部分で満たされるのなら何の問題もないのですが!オプション部分の見せ方がとても肝になるのではないでしょうか?

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

2009年慶應義塾大学法学部を卒業後に、2010年株式会社ウェイビーを創業。
創業以来、一貫して、中小企業、個人事業主のインキュベーション(成長支援)に従事。
その数1,200社超。「世界を豊かにする経済成長のビジネスインフラを創る」というウェイビーの理念が大好き。
世界経済フォーラムが選ぶ若手リーダー選抜、徳島大学客員教授、スモールビジネス向け書籍7冊出版。