フランチャイズにおける業種選びの失敗について
- 自分の「好き」で選んで失敗することにならないか
- 「知っている」を「好き」だと勘違いしていないか
- 多くの人の応援を勝ち得るビジネスか? 応援したい人間がいるか?
フランチャイズ起業の中でもっとも失敗が多いのは業種選びです。「どのフランチャイズに入ろうかな」とほとんどの人は悩みます。熟考の結果、最後はエイヤッと加盟するのですが、開業後にやっぱり違ったと、後悔する人がたくさんいます。
業種選びに失敗するのがフランチャイズ起業の特徴ともいえます。それはなぜでしょうか?一般的に、フランチャイズでは次のような基準で加盟する業種を選ぶことが推奨されています。
法則① 自分の過去の経験やキャリアが活かされること
法則② 余裕のある投資資金であること
法則③ 土地感のあるよく知っているエリアでの開業であること
法則④ フランチャイズ本部の経営理念に共感できること
法則⑤ 興味、関心のあるビジネスであること
法則①は本当に大切な基準で、フランチャイズ以外の起業の多くも、その起業家が持っている経験をもとに始められます。
しかしフランチャイズにおいて、加盟希望者自身の経験を活用できる業種は多くありません。
フランチャイズビジネスのほとんどが、加盟する人の経験を必要としません。
募集の際に必要なスキルが資格要件として明記されていないのもそのためです。
法則②は特にフランチャイズ起業をする人には重要です。資金ショートによるビジネスの中断は、
それが一時的であっても、即時に加盟店としての契約をフランチャイズ本部から解除されることになります。
ですから、そのような危険性を最大限に考慮した結果、自分が本来やりたいと考えるビジネスではなく、
投資金額の低いフランチャイズ本部との契約を選択することが多いのです。