フランチャイズ成功に欠かせない本部選び。フランチャイズショーで情報収集しよう!

ポイント
  1. フランチャイズショーはフランチャイズ起業家にとっての練習の場 関心がないところとも話そう
  2. 聞き役と観察役でフランチャイズ刑事となれ
  3. せっかくだからNoと言える練習を

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甲子園優勝校にみる練習試合の大切さ

ある年の高校野球甲子園大会では、創部まもない高校が大会前の予想を大きく裏切り優勝しました。この時の野球部監督が次のように語っていたのが印象的でした。それは「経験値の少ない部員が多くいたのでとにかく練習試合をして力をつけました!」というお話です。後で調べてみると年間に250試合もこの野球部は練習試合をしていたそうです。

伝統のある野球強豪校でも年間120試合位といいますから、その倍の250試合は大変な数です。そのようにしてなぜ多くの試合数をこなしていたのかについて、その理由も調べてみました。

「投手はいろんなバッターと対戦することによって打たれてもいい場面と打たれてはいけない場面を経験する」「バッターはいろんな投手と対戦することによって絶対に打たなければならない場面を経験する」この二つの経験値を、より多く重ねることによってどんな相手とも9回戦えるチームを作り上げることができる、このために年間多くの練習試合を行ったそうなのです。その結果が、わずか数年での甲子園優勝ですから、この目論見は最高のものになりました。


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フランチャイズ起業での練習試合

起業家にとっても経験は、とても重要なものです。経験を手に入れるための、ビジネスの“練習試合”を数多くこなした者が、成功のパスポートを手に入れることが出来る、と断言してもいいかも知れません。しかし現実的には、起業家が“練習試合”をすることは容易ではありません。

机上のシミレーションではヒリヒリするようなビジネスの実践とは程遠いものですし、実際にビジネスを行ってしまうと、(人、時間、お金)を投資しなければならないため、リスクが大きすぎます。よくビジネスの世界では数多くの失敗がその起業家を強くするといいますが、リアルビジネス(=公式戦)をすることしか選択肢のない、通常の起業家は“練習試合”をできないことが常識になっています。

しかしフランチャイズ・ビジネスを展開しようとするフランチャイズ起業家は違います。公式戦をしなくても“練習試合”する機会があるのです。それはフランチャイズショーに行くことです。フランチャイズ起業家のビジネスの主要な部分はフランチャイズ本部選びです。フランチャイズ本部と対峙した後、加盟する本部やフランチャイズ・ビジネスを選択することが、リアルなビジネス(公式戦)ということになります。

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著者プロフィール

中川 強

中川 強

大谷大学哲学科卒、そごう百貨店に入社。大手フランチャイズチェーン(FC)本部を経て、起業家を育成するコンサルタントとして独立。FC本部出身のコンサルタントにはない経験を磨くため、自ら飲食店系FC本部を立ち上げ計22店舗展開。自らも教育系FCに加盟し計17教室を展開した。現場に強いコンサルティング相談を打ち出し計52フランチャイズチェーンの各種FC企業の全国展開に寄与した。著書に「こうすれば成功するフランチャイズ起業」(自由国民社刊、2007年)など。