契約で終わり?入金までが起業家の仕事です!

ポイント
  1. 売掛金について
  2. 売掛金と経費の違い
  3. 入金までの時間

目次 [非表示]

1.売掛金について

①最も頻繁に発生するもの

通常、企業相手の商売においては、現金商売を除けば売掛金(つけ)での取引きが多いのが現状です。商売をしている以上、お客様に販売、サービスの提供にはそれまでにコストが掛かっています。つまり先にお金を出してしまい、その後にやっと入金されると言う流れが一般です。

②通常は金額が大きい

この売掛金については、多くの場合1か月単位での取引きとなる事が多いです。また、お客様によっては締め日を設けて、何日までに請求書が届けば、何日に支払うと言う会社が多いです。1か月単位の取引きとなりますと通常金額が多くなります。

③残高管理が出来るのは会社だけ

現金管理と同様ですが、売掛金についても残高確認が出来るのは通常会社だけとなります。つまり、販売をし、サービスの提供を終えてそれを金額として集計し、請求し入金してもらう一連の事を会社自ら行う必要があります。

④時効がある

現在、民法の改正があり取引きの内容に関わらず、時効を5年に統一しようとする動きがあります。これはあくまでも法的な話であって、実務上は会社とお客様との間での取り決めに影響されます。例えば、半年前に販売した商品やサービスの請求をし忘れていた場合などに、再請求はなかなか出来ないと考えられます。

⑤証拠能力が弱い

一連の取引きが会社内部で管理するため証拠能力が一般に弱いものです。

2.経費などの支払いとの違い

①経費は請求されたものを支払うだけで良い

経費の場合はどうでしょうか?例えば、電気代で考えてみますと、毎月一定の日にメーターを検針されて請求書が発行されて、現金や預金でお支払いされる事となります。もっと悪い例を出すと、仮に支払わなければ電気は止められてしまいます。電気を止められると仕事になりませんので、電気代を払い忘れる事はとても少ないと考えられます。

②仮に間違った金額を請求されたら?

もし、経費について間違った金額が請求されている事に支払った日から半年後に気付かれた場合はいかがでしょうか?経費をお支払いになられる以上、お客様の立場であるため正しい金額で計算し直してもらえると思います。

3.請求しない事には入金がない

①販売、サービスの提供と集計、それから請求へ

売掛金の難しいところはまず、全てのサイクルを自社で完結させないといけない事です。請求金額が正しいか、請求書をきちんと期日を守って出しているか、そして最も難しいのがきちんと請求した金額が入金されているかを自社で管理していかなければなりません。

②何もしなくても入金して下さるお客様はいない

例えば、一般的な家賃などは請求書が発行されないケースがあり、請求書がなくとも入金、出金は発生する事もあります。それでも、大多数の取引きは販売、サービスの提供をした側が集計、請求し入金のお願いをしない限り、入金される事はありません。

4.入金までには時間が掛かる

①資金繰りに最も影響するもの
 

売掛金の入金については金額が大きくなる事、また、一般に経費の支払いよりも後になる事から資金繰りに重大な影響を与えます。そのため永続的に経営するためにも売掛金の入金管理はとても重要になります。

②必ず、期限を設けて入金依頼をする


お客様に請求書を発行する場合は必ずいつまでに入金をお願いしますとしておかないと、しっかりとした売掛金の管理が出来ない事になります。特に初めてのお客様に対しては出来るだけ早い日にちでお願いすると良いと思います。初めの入金が遅いとその後の取引でも遅くなるのが常態化してしまうからです。

③回収までのサイクルを重要視する


良い商品、サービスの提供をして売り上げが増えて、利益も出る事はとても良い事だと思いますが、利益を出す事とお金を残す事は異なる部分もあります。入金までが大事な仕事だと意識される事が良い経営の基本だと言えると考えます。入金を重要視しないのであれば無料で販売、サービスする事になってしまいます。ビジネスである以上、有料である必要があります。その一番の手段が売掛金の回収にあると言っても過言ではないと考えます。

 

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