「あ~この会社やらかしてるな」企業調査マンは何を見てるの!?

ポイント
  1. 企業調査マンの視点は「分相応かどうか」
  2. 設備投資の失敗は経営に直結する
  3. 借り入れが多いところはもちろん要注意

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借入金

先程の設備投資とも関連するんですが、自己資金で設備投資できる会社ってほとんどありませんよね。起業間もない会社なら尚更です。

設備投資=借入金増加という構図になります。

幸い、今は超低金利なので、金利負担のインパクトは少ないです。ただ、年商を上回る借入金は間違いなく分不相応です。

これだけのお金を引っ張ってくることができたという経営者の自信を感じることができなくもないんですが、やはり分不相応だと思います。

逆に、これだけのお金を引っ張ってくる理由が気になるんです。普通、銀行借入は設備投資、及び運転資金を目的にしたものだと思うんです。ただ、次のような負のスパイラルに入っているんじゃないかって思ってしまいます。

設備投資のため借入⇒設備投資の効果が出ない⇒お金が入ってこない⇒運転資金が足らない⇒また借入する⇒やっぱり設備投資の効果が出ない⇒・・・

この負のスパイラルに入ると、「借金を返すために仕事してるのかな~」という感覚になって、経営者としてのモチベーションも下がってしまうんです。

プロの企業調査マンであれば、見逃してはいけないポイントです。

多角経営

遊休資産を活用して駐車場をやっている、外食のフランチャイズに加盟したなど、本業とはかけ離れた会社を起業したという話を聞くことがあります。

副業っていうやつです。

事業の柱を複数持っておきたいと考えるのは、起業家であれば当然のことですし、何を持って多角経営が分不相応かはとても難しい判断ですね。

事業がうまくいっていれば問題ないんですが、うまくいかなくなる、つまり赤字体質になってくると当然ながら注意が必要なんです。

赤字になること自体、もちろん問題です。誰だってわかりますよね。ただ企業調査マンは違う視点も持っています。

赤字になるとお金が足らなくなる、すると、本業で儲けたお金を回すことになります。(その逆もあり得ますよね。副業から本業にお金が回るパターンです)

こんな時に注意しないといけないのが、ドンブリ勘定なんです。本業のお金??副業のお金??ってことになるんです。

ドンブリ勘定になると、経営管理がまともにできなくなって、どこに問題があるのか?本質的な部分が見えなくなるんですね。カオスな光景です。

この光景が見えてくると、企業調査マンとして「ちょっとヤバイかな」ってなってきます。多角経営の落とし穴ですね。

参考記事⇒「来年の今頃、会社はどうなってるの!?意外と知らない経営管理の中身とは??」

分相応、不相応って企業経営だけじゃなくて、私たち一人一人にも言えますよね!

あなたの周りにはいませんか??「あ~この人やらかしてるな」って人が・・・
 

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