これって正式名称?それとも単なる呼称?起業家が今更聞けない肩書きの意味
- ビジネスシーンで出てくる肩書の用語を解説
- 経営者、社長、CEOは法律用語ではない。
- 代表取締役は法律用語。1人と限定されないので、代表取締役会長、代表取締役副社長もあり。
- 執行役員は法律用語ではない。法律上の取締役でもないので、労働基準法が適用される。(従業員と同じ扱い)
みなさん、ビジネスシーンでは様々な肩書きの人と出会いますよね!!「代表取締役」、「代表取締役社長」、「専務取締役」、「取締役」、「執行役員」、「CEO」・・・
でも、それぞれの違いってわかりますか?そもそも法律で定められたものなのか、単なる呼称なのか、定かでない人もいるんではないでしょうか??
そこで、ちょっとこんがらがってしまいそうな肩書き・呼称について、法律用語なのかどうかという観点でまとめてみました。
起業家や起業を目指す方なら最低限知っておきたいことばかりですよ!!
これはわかりやすいんと思うんですけど、いずれも法律用語ではありませんね。
それぞれ同じような意味で使われます。とにかく会社で一番エライ人っていう印象ですよね。
ちなみに、Tシャツにジーンズで大画面をバックに新商品を発表している人なんかを見ると社長と言うより、経営者やCEOって言葉がピッタリ来ませんか?私だけでしょうかね~。
ただ昔より経営者って言葉を頻繁に聞くようになったと思いませんか?
これって起業と大きく関係しているように感じます。
インターネットの普及とともにビジネスチャンスが増え、日本でもたくさんの人が起業しました。さらに海外からも若者を中心に新たな発想を武器にした今までにないサービスが続々と入ってきました。
このときに紹介される新しいビジネスモデルの会社では経営者って言葉が使われるケースが多いように思うんです。
その後、様々な場面で経営者の資質や責任、仕事ぶりが取り上げられ、定着してきたんではないでしょうか。
取締役とは、会社法や商業登記法に規定されている取締役会を構成するメンバーのことです。つまり法律用語です。株式会社であれば必ず置かなければなりません。
取締役会は会社の意思決定機関で、上場企業であれば設置することが義務付けられています。日本の場合は、社長・副社長・専務・常務といった呼称の人たちが大体取締役ですね。
今、あえて呼称って表現を使ったんですけど、社長・副社長・専務・常務っていうのは法律には一切出てこない形式上の言葉なんですね。例えば、専務って呼ばれている人でも、商業登記には取締役としか記載されてないはずです。
あと、取締役つながりで言うと、代表取締役ってありますよね。この人はその名の通り、取締役の代表者で、株式会社の代表権を持っている人です。
当然、法律用語です。
ちなみに、代表権とは最終意思決定権で、銀行から融資を受けるとき、他社と業務提携を結ぶときなどは代表権を持っている人だけが最終決定することができるんです。
一般的には社長と呼ばれている人が、この代表取締役であることが多いです。代表取締役”社長”ですね。ただ、そうでないケースもあります。代表取締役会長や代表取締役専務なんて人もいらっしゃいます。
また代表権は一人しか持てないということでもありません。お父さんである会長、息子の社長、いずれも代表権を持っているなんてケースもありますよ。
役員とは、会社法に定義があって、取締役・会計参与・監査役を指している言葉です。すなわち法律用語です。一般的な言葉の響きとしては、会社の上層部って感じですかね。
ちなみに会計参与とは取締役と一緒になって決算書を作成する人のことです。公認会計士や税理士がなります。
一方、執行役員とは、取締役会で決定した業務を執行する人です。法律には一切出てこない言葉です。よくあるのは、営業部門、管理部門、技術部門など業務を大まかに分けた場合のそれぞれの最高責任者が執行役員というケースです。
役員と付いていますが、取締役とは全く扱いが異なります。
つまり、一般的には従業員と同じ扱いになるということですね。
例えば執行役員営業統括部長という方がいらっしゃいます。会社側からすると役員という表現を使うことで、より責任感とプライドを持って仕事をして欲しいという願いもあるのではないでしょうか。
いかがでしたか。
「へ~そうなんだ!」って方はいらっしゃいましたか?
何であの人社長って呼ばれてるのに、代表取締役じゃないんだろう??何であの会社には代表取締役が3人いるんだろう??
その理由を探っていくと、組織作りの参考になることがあるかもしれませんよ!!