アスリート・スポーツ最前線から学ぶリーダーに最も必要なこと

ポイント
  1. ボビーに学ぶリーダー像
  2. 最終決断こそリーダーの仕事
  3. リーダーの一番大切な役割とは?

目次 [非表示]

ビジネス・コンディショニングの方法論 第1回

スポーツに真剣に取り組む選手のトレーニングサポートを行う、コンディショニング・コーチの弘田雄士です。日本のトップレベルで競技を行っているアスリート・スポーツの最前線で15年以上働いてきました。今まで様々なリーダーや監督の下で仕事をしてきた体験を通じて、リーダーに求められる役割について考えてきました。リーダーの最も重要な役割の一つが「決断すること」です。

ボビーに学ぶリーダー像

ボビー・バレンタイン氏をご存知でしょうか? 1985年に当時MLB最年少の35歳で監督を務め、日本では二度にわたり千葉ロッテマリーンズの監督を歴任。2005年には31年振りの日本一にチームを導いた名将です。みんな、愛称として彼のことを「ボビー」と呼んでいましたので、ここでも以下はボビーと呼びます。
ボビーは2004年、私が所属する千葉ロッテマリーンズに監督としてやってきました。選手とのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりの性格を把握し、個々の持っている力を最大限に引き出す能力に長けている。ボビーは選手にとって素晴らしい監督でした。一方で、コーチやチームスタッフにとっては、とても厳しい監督でもありました。曖昧な部分を許さない。疑問を持ったり改善点が浮かんだりしたら、とにかく徹底的に追求するのがボビーのやり方でした。

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著者プロフィール

弘田雄士

弘田雄士

コンディショニング・コーチ、鍼灸師。アスリート・スポーツの世界でフィジカル強化・コンディショニング指導を専門としたトレーナーとして15年以上活動。MLBマイナーリーグでのインターンを経て、日本のプロ野球「千葉ロッテマリーンズ」のコンディショニング部門などを歴任。現在はラグビートップリーグ「近鉄ライナーズ」にてヘッド・コンディショニング・コーチを務める。著書に「姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ」(ブックハウスHD、2013年)。全国でのセミナーなども積極的に展開し、「コンディショニング」の重要性を伝えていく活動を展開している。